〈子どもの学びの保障〉について外部任せの市教委(追記あり)

(追記)
予想通り、市教委HPに「5月31日まで休校」との「お知らせ」が掲載がされました。学校の再開予定は6月1日ですが、「6/3~6/5まで弁当持参」とされています。上尾市教委は、食中毒や O-157への対策も求められます。

記事No.77

■学校は「5月末まで休校」継続の状況

3月2日以降の学校休校を決めた際「県知事からの要請に基づき」休校とした上尾市教委。すでに大野知事と高田県教育長が「5月末までの休校を」市町村に要請するとしていることから、上尾市でも同様と思われます。 以下、県教育長の4/28記者会見より

(4月28日 高田県教育長コメント)

 最後に市町村への要請についてでございます。県立学校と同様の対応(注:5月末までの休校措置)をしていただくよう各市町村教育委員会に対して要請をして参ります。ただし、登校日の設定などにつきましては、地域の感染状況などを考慮した上で適切にご判断いただきたいと思います。
 また、市町村への支援として休業中の学習活動についての取り組み事例などをまとめてお知らせをいたします。さらに授業動画の配信などにも課題が多いことから、何とかすべての子供たちに学習支援が県として行えないかということで、この度テレビ埼玉さんに大変ご協力いただきまして、中学校3年生向けの5教科の授業動画を県が作成し、テレ玉で放送することを準備しております。5月後半には放送したいと考えております。学校の休業の延長については以上でございます。
 児童生徒の皆さんにはさらに1ヶ月以上の休業ということで、本当につらい日々を送ることになってしまいました。かわいそうだなというのが率直な私の感想でありますけれども、自分自身の命、そして何より大切なご家族、友達、あるいは周りの人たちの命を救うということが大きな目的でありますので、ぜひ理解をして頑張って欲しいというふうに思います。
 また、保護者の皆様、学校関係の皆様方にもさらに大きなご負担あるいはご心配をおかけすることになりまして、申し訳なく思っております。感染拡大防止という観点での休業期間の延長でございますので、何卒ご理解ご協力を賜りたいと存じます。私から以上でございます。

■〈子どもの学び〉をどう保障するのか
市教委のHPを見ると、次のように掲載されています。

臨時休業中の家庭での学習について 2020年4月24日更新

*「復習シート」(埼玉県教育委員会ウェブサイト)
*「お家でしっかり学ぼう!! 学習プリント集」
 (埼玉県立総合教育センターウェブサイト)
*コバトン問題集(埼玉県教育委員会ウェブサイト)
*ラインズeライブラリアドバンス「家庭学習サービス」(民間
*「子供の学び応援サイト」(文部科学省ウェブサイト)

いかがでしょうか。これは単に県教委・県立総合教育センター・文科省や民間などの学習支援システムの紹介にすぎないものです

 上記<ラインズeライブアプリアドバンス「家庭学習サービス」>にアクセスすると、次のメッセージが出てしまいます

ラインズeライブアプリアドバンスのメッセージ
現在、利用者が急増しており、時間帯によって接続が遅い、画面表示が遅いなど利用しづらい状況が続いております。

 以上のように、現在の状況の中で〈子どもの学びを保障する〉という観点での、上尾市教委のオリジナリティは限りなくゼロに近いと言わざるを得ません。県教育長のメッセージでは、子どもの学習支援のためのテレ玉放送は5月後半とされていますので、利用するとしても「それまで、どうするか」という問題があります。
他県やさいたま市では、たとえば You Tube の利用など、それぞれの取り組みがされています。

 上尾市教委も<ICTの活用>を謳い文句として掲げているのですから、現在のような状況下においても、子どもの学びを保障する観点での取り組みが早急に求められます。