「強行五輪祭り」開催中&終了後のコロナ感染拡大は「身の危険」レベル

コロナ感染が急拡大している現在、TVは五輪報道一色。
そうした風潮に、私は大げさではなく「身の危険」すら感じます。
上尾市でも、このところ、コロナ感染が拡大しています。
結果的には、私が市議会に「不要不急の上尾市独自イベントは中止を」と陳情したとおりのことが現実になってしまったと言えます。
今記事は、東京五輪と感染拡大を懸念する立場からお伝えします。

【追記
感染者数は連日最多を更新。
東京は土曜日なのに
4000人超え。

「強行五輪祭り」を開催したツケなのは明白!

No.174

🔶陳情書での私の指摘
私が6月市議会で提出した陳情書は、聖火リレー時の「上尾市独自イベント」を中止すべき、という内容でしたが、その陳情書で、私は次の指摘をしました。

上尾市でも、「聖火リレー」を強行すれば、旧中仙道をスポンサーの車列が「ドンガラガッチャ、さあ、みんなで盛り上げよう!」などと大音量でがなり立てることは目に見えています。そうしたことはコロナ感染防止のために「密をつくらない」ことに逆行することから、何とか避ける努力をすべきです。

すなわち、「密をつくらない」ということに傾注すべきであり、まさに不要不急の「上尾市独自イベント」は開催すべきではない、との趣旨で陳情書を提出しました。この陳情書は、市議会の議員に配布され、私の要望で市教委事務局(スポーツ振興課)にも届けられましたが、結果的には、残念ながら無視された形になってしまいました。

You Tubeに投稿された動画を見ると、7月8日の「ドンガラガッチャ聖火リレー」の際、スポンサーが景品を配ったらしく、投稿者が「また(スポンサーの)グッズをゲット!」などと大はしゃぎしていました。
動画を見る限り、私の目には「密」が作られているように思えます。

🔶上尾で増える感染者数
この「不要不急」の、「ドンガラガッチャ聖火リレー」&「上尾市独自イベント」が強行されたのは7月8日でした。
では、「上尾市独自イベント」がおこなわれた後の上尾の感染者数はどう推移したのか。ちなみに、コロナウイルスの潜伏期間は4日後~2週間と言われています(厚労省HP)。
次の表は、「上尾市独自イベント」が開催された4日後~2週間後に、5名以上の感染者が判明した日です。

感染判明日(出典:上尾市HP) 感染者数 備 考
7月12日(月) 6人 「独自イベント」開催後 4日
7月14日(水) 13人 「独自イベント」開催後 6日
7月16日(金) 8人 「独自イベント」開催後 8日
7月17日(土) 5人 「独自イベント」開催後 9日
7月20日(火) 9人 「独自イベント」開催後12日
7月21日(水) 16人 「独自イベント」開催後13日

それまで0人~4人であった感染者数が増えていることがわかります。
コロナ感染拡大と「上尾市独自イベント」とに関連性があるということに確証はないでしょう。しかし、上の表は「事実」を示すものです。

また、驚くことに、この「独自イベント」に、上尾市長・副市長・教育長が出席しているのです。とりわけ、教育長は「学校統廃合計画」の地域説明会に一度も顔を出さないくせに、この「ドンガラガッチャ聖火リレー&独自イベント」には顔を出し、あいさつまでしています。

一方、上尾市のHPでは、「東京2020オリンピック聖火リレーが行われました」という新着情報を掲載しています。しかし、コロナ感染については全く触れていない、能天気な記事と言わざるを得ません。

🔶「これでもか」と「にぱあ」
「これでもか」と続くオリンピック報道。NHKは、夜7時のニュースを流さずに、競技(柔道の初日)の中継を続けている時もありました。

私が強烈な違和感を覚えるのは、NHK(今は民放も同様)のニュースで、アナウンサーがコロナ感染者の増加や、医療現場がひっ迫している状況を深刻な表情で伝えたと思ったら、直後に突然表情を変えてオリンピックを伝えることです(最近は逆のパターン、つまりオリンピックの結果をこれでもかと流してから、申し訳程度にコロナ感染拡大について伝えるというパターンが多くなっている気がします)。
私と同じような違和感(アナウンサーの深刻な表情から「にぱあ」への変貌)を、ぼうごなつこさん(Twitterではなすこさん)の漫画が的確に伝えてくれています。

🔶「祭り」のあとは「感染拡大」が待っている?
「さあ、感動しよう!」と乗せられたとしても、「感動」は人から言われるようなことではありません。少なくとも私は今回の強行五輪祭りの報道を見て「感動」することはありません。
この強行五輪祭りの最中にも、多くの県で過去最多の感染者数になっており、間違いなく感染が拡大しているからです。

国立競技場やお台場では、五輪のモニュメントや「聖火」をバックに写真を撮ろうとする人で「密」になっていることが指摘されています。
しかしながら、そのことに対して規制するとかいう話は、都知事からも首相からも出ていません。東京では連日1000人を超える感染者が出て、医療現場は中等症の患者でひっ迫しているというのに、都知事からのメッセージは、五輪開幕後、極めてトーンダウンしています。

「強行五輪祭り」の最中に感染者が増えている状況や、終了後にコロナ感染が爆発的に増えたら、いったいこの国の誰が責任を取るというのでしょうか。

🔶五輪どころじゃない医療現場
五輪報道の陰に隠れていますが、医療現場がひっ迫しているというニュースも伝えられています。
(閲覧の際、音声が出るので注意してください)

🔶都知事は人命より五輪重視
小池東京都知事は、BBC News Japanのインタビューで、「人命より五輪重視」ともとれる「本音」を語っています(7月20日配信)。

このまま、異常な事態がパラリンピック終了まで続くのでしょうか?
大げさではなく、「身の危険」を感じます。
「強行五輪祭り」の最中に感染者が増えている現在の状況や、終了後にコロナ感染が爆発的に増えたら、いったいこの国の誰が責任を取るというのでしょうか。

「安全・安心」など、全くの噓っぱち。「危険・不安」だらけの東京五輪。

いよいよ、国民の不安が現実のものになろうとしています。来日したウガンダの選手のうち1名が新型コロナ陽性であることが判明しました。
「濃厚接触者」である他の選手8名はそのまま大阪・泉佐野市に向かったそうですが… 今後、何万人も来日するオリパラ関係者のことを考えると、不安しかありません。
今記事では、「危険・不安」だらけの東京五輪についてお伝えします。

画像【追記】6.23東京五輪反対行動(都庁前)

No.168

🔷陰性証明書の信憑性に疑問
報道によれば、ウガンダ選手団は、ワクチン(アストラゼネカ)を2回接種し、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書も提出していたということです。それにもかかわらず、到着後の抗原検査で陰性とならず、PCR検査を受け、陽性が判明したとのことです。
また、泉佐野市によると、到着したのはボクシング、重量挙げ、競泳の選手やコーチら計9人で、合宿期間は7月19日までだそうです。
この人たちは、「濃厚接触者」なのでは?という疑問が生じます。
参考:東京新聞web「東京五輪出場で来日のウガンダ選手団の1人、成田空港で新型コロナ陽性判明 陰性の8人は大坂泉佐野市へ

ウガンダ選手団 合宿先の大阪 泉佐野に到着 ホテル待機を要請 | 新型 ...

泉佐野市に到着したウガンダ選手団 出典:NHKニュースWEB

🔷「開会式」には2万人が入場?
東京五輪についての「呆れる&恐ろしい情報」は山ほどありますが、直近では、次のような開会式に2万人を入れるとの報道がされています。

(TBSTVニュースより)  東京大会の観客数について、組織委員会などは「まん延防止措置」が解除された後の国の大規模イベントの基準に従い、収容人員の50%以内で最大「1万人」とする方向で調整しています。しかし、来月23日に国立競技場で開かれる開会式については、観客数の上限を「2万人」とする方向で検討していることが関係者への取材で分かりました。  開会式にはIOCやスポンサーなどの大会関係者の来場が多く、一般客の1万人とは「別枠」で入場させる予定だということです。(20日17:07)

これが事実だとすれば、もはや、権力側の「やりたい放題」状態になっていると言えるでしょう。「ぼったくり男爵」バッハ会長をはじめとした「IOC貴族」や、「ドンガラガッチャ聖火リレー」のスポンサーなどにはこれ以上ないくらいの「おもてなし」を見せる一方で、国民が感染することには目をつぶるという姿勢が丸出しになっています。

🔷それでも、オリパラ反対の声は消せない
6月23日は、NOlympic  Day (=No Olympic Day)ということで、次のような反対行動が計画されています。私はウエブ中継を見ることや、当ブログで発信することで2020オリパラ反対の意思表示を続けるつもりです。

オリパラ反対! 6・23 全国・全世界同時行動の呼びかけ
6月23日ってIOCが決めたオリンピックデー(オリンピックの日)だって知ってまし た?
この日は東京オリンピック開幕(7月23日)のちょうど一か月前にあたります。とい うことで、全国全世界に「NOlympic Day」の同時行動を呼びかけることになりました。東 京では18時から都庁前で抗議スタンディング&デモです。以下、呼びかけのメールテキス ト&告知バナー等です。拡散を!

オリパラ強行開催が一か月余り後に迫っています。わたしたちは開催一か月前の6月23日 に全国全世界に同時行動を呼びかけています。#オリンピックより命を守れ#CanceltheOly mpics #AbolishtheOlympics #NOlympicsAnywhere
などのハッシュタグとともに、オリン ピックに反対するメッセージ、画像、動画、プラカードなどで一緒に意思表示しましょう。 ご近所や最寄り駅などで同時スタンディングも大歓迎です。ぜひSNSでシェアしてくださ い。以下の呼びかけ文に賛同いただける方や団体はこちらのアドレスまでお知らせくださ い。(info@2020okotowa.link)
東京では18時から都庁第一庁舎の2階(都庁通り)正面玄関前で抗議スタンディング&ア ピール、19時から新宿繁華街に向けてのデモを予定しています。ウェブ中継も行います。
配信アドレス→https://youtu.be/qmCf3tzjQMU
呼びかけ団体=  反五輪の会/オリンピック災害おことわり連絡会/東京にオリンピックはいらないネット /オリンピック終息宣言実行委員会/アジア女性資料センター/ふぇみん婦人民主クラブ /オリンピックの中止を求める松本の会/オリンピックいらない人たちネットワーク(長野)

今日(6月20日)、「オリンピック選手村」が報道陣などに「お披露目」されました。外の歩道橋の上からは「オリンピック反対!」の声やプラカードが掲げられました。私の見た限り、テレビ朝日が夕方のニュースでその映像を流したのを確認しましたが、夜7時のNHKニュースは、オリンピック反対の行動は「完全黙殺」でした。
今やNHKは「大本営発表」とも言える状況になっているようです。
オリパラ報道だけに限らず、真実を伝えるメディアやネットの役割が、非常に重要になってきていることを実感しています。

国と県からの「すぐに答えよ」指示は、あまりにも強引ではないのか

情報公開請求によって、上尾市の行政だけではなく、県や国の実態が見えてくるケースがあります。今記事では、ワクチン接種にかかわっての国や県の強引とも言える「指示」について見ていきます。

記事No.167

🔷昼に送信されて、〆切は午後4時??
今までの後手・愚策とも言うべきコロナ対策の失策には口をつぐんで、「ワクチン!ワクチン!」としゃかりきになっている政府。菅首相の「7月末までに高齢者にワクチン」という尋常ではない号令のもとで、必然的に、国 → 県 → 市という「指示」の流れが作られます。
以下は、情報公開で明らかになった、埼玉県から上尾市へ流されたメールです。
IMG

PC以外では少し見えづらいかもしれませんが、このメールの中身は、
「高齢者接種の目標率及び7月末までの2回接種見込み数」を報告(文書では「照会」)せよ、というものです。
見ると、送信日時が 4/30   11:37  であり、提出期限が何と当日の16時になっていることには驚かされます。ごていねいに「期限厳守でお願いします」と書かれています。国から県への回答期限も同様に「すぐに回答せよ」ということであることは想像に難くありません。果たして、上尾市は正確な回答を送信できているのでしょうか。
ちなみに、上尾市は「高齢者接種の目標率」を77.5%、2回接種見込み数を50,982人と回答しています。それ以外で開示された資料では、他の市町村はマスキングしてあるため、見えなくなっています。

🔷急いで回答を求めるられるのは日常茶飯
数が多いので、2・3種類のメールをコピーするだけにしましたが、同様の急ぎの調査は他にもあります。
たとえば、次のメールです。

送信日時 2021年5月6日  22:16
「コロナワクチン照会・回答」
照会事項① 5月10日の週(5月16日まで)に高齢者向け接種を実施する予定がありますか。
照会事項② 5月10日の週の接種は、5月3日の週(第4クール)以前に納入されたワクチン、または、医療従事者向けに分配されたワクチンを使用して実施しますか。
回答期限 5月7日 12時〆  ※期限厳守でお願いします。

このメールでは、前日の夜中に県から送信されており、次の日の昼までに回答を求めています。このようなことが国からの指示により、日々繰り返されています。唯々諾々と従わなければならない担当の方には、お疲れ様としか言いようがないと思う一方、何のための調査なのか、何を急いているのかとの疑問も湧いてきます。

🔷県内自治体での2回目終了は7月末だけではない
上の「照会」の結果(5月10日現在)についても開示されました。
それによると、埼玉県内市町村の2回目の接種終了時期が明らかにされています。7月末と「報告」している市町村もありますが、他の時期との報告も見られます。

埼玉県/高齢者向け接種の2回目終了時期の見込み(5月10日現在)
7月末まで   上尾市・さいたま市など  40市(63.5%)
8月中     熊谷市・川島町など    21市(33.3%)
9月中     羽生市           1市( 1.6%)
10月以降   新座市           1市( 1.6%)

これ以降の報告については情報公開請求では開示されていませんが、国や県が無理を強いている最中に、「10月以降になる見込み」と回答している新座市は、むしろ堂々としているようにも思えます。
埼玉県の調査結果からは、「高齢者へのワクチン接種 7月末までに終えられる自治体93%に」というNHKの報道(2021.05.21)は「本当なのか?」と思ってしまいます。

◎情報公開開示の際、健康増進課の職員も言っていましたが、とにかく県から(すなわち、国からという意味)やたらとワクチン接種についての調査を含めたメールが次から次へ届き、提出期限は当日ということがほとんどであるとのことです。

◎あまりに急ぐあまり、ワクチン接種で間違いが起こらないとも限りません。国は、当初言っていたとおり、自治体に任せたらどうでしょう。
「無理が通れば、道理が引っ込む」という状態にならないためにも。

「人流」をわざわざ作り出し、感染リスクが高いという専門家の指摘には耳をかさず、「なぜそこまでしてオリンピック・パラリンピックを強行するのか」との問いにまともに答えられない菅首相。
 感染リスクの高い、多くの国民にとっては安心でも安全でもないオリパラを中止にしたとしても、普通の国民は困らないと考えます。

宇都宮けんじさん、オリパラ反対署名を5月14日提出&記者会見

【必見】5月14日 宇都宮けんじさんの記者会見
「イベント優先か それとも人々の命優先か」
動画は42分弱。「これぞ記者会見」という内容であり、菅首相の会見とは全く違います。現在133か国から賛同署名あり。

署名は 351,868筆(記者会見時)

No.159

(緊急)宇都宮けんじ氏の呼びかけによる「東京五輪反対」の署名(追記2件)

前記事「上尾市独自の学力テスト」問題についての続報を書いていた折も折、宇都宮けんじ氏のよびかけによる署名活動「人々の命と暮らしを守るため 東京五輪の開催中止を求めます」が、ネットなどで話題になり、本日の総理大臣記者会見でも記者からの質問の中で「国民の多くの声は東京大会に反対」として署名のことが出されました。
今記事は、(緊急)としてこのことについてお伝えします。

署名、30万筆を突破(5月9日 16:00現在)

【追記】宇都宮けんじさんのツイートより

No.158

🔷署名は宇都宮けんじ氏の Twitter から
私が署名した時は4万筆台でしたが、現在(5月7日午後10時)では23万筆を超えており、秒単位でその数が増えています。

留意点ー私も署名をしたい、という方に
下にある宇都宮けんじさんのツイートの赤枠をクリックすると、署名サイトである Change.org からメッセージが届きます。
次に進みたい場合は、✖をクリックしても、署名のサイトに行くことができます。

↓ 署名の趣旨を読み進めると、この文言が出てきます。

▼本署名運動詳細は下記をご覧ください
https://utsunomiyakenji.jp/stoptokyoolympic/署名をした後にも、Change.org から「まだあなたの力が必要です」というメッセージが届きますが、✖を付けて消したとしても、何ら問題はありません。
Change.org は財政を寄附でまかなっているため、こうしたメッセージが送られてくるようになっています。もちろん、寄附やカンパは個人の自由であることは言うまでもありません

菅総理は、少し前までは「人類がコロナに打ち勝った証」として東京五輪を成功させると言っていましたが、さきほどの会見では全くそのことを口にしませんでした。

札幌市民に外出自粛を求めておきながら、5日に開催した東京五輪マラソン競技のテスト大会。そのテスト大会が終わるのを待っていたかのようにその日の午後に「札幌市医療非常事態宣言」の発表と「まん延防止措置」の適用を国に要請することを決めました。市民から疑念の声が上がるのは当然です。また、大阪では1日としては過去最多の50人が死亡が発表されました。
このような状況で、本当にオリンピックが開催できるのか、政府は国民の声に耳を傾けるべきです。

「たられば」になってしまいますが ー 宇都宮けんじさんが都知事になっていたら、状況は今とは確実に違っていたと思います。

日米共同声明での「五輪」への言及は、わずか121字でした【追記あり】

【追記】補選・再選3勝。驕る自民は久しからず。

菅首相は「バイデン大統領と対面で会談する初の首脳」という触れ込みでわざわざアメリカに行ったものの、肝心の会談の中身は、対中国戦略を強めるアメリカへの日本の「忠誠心」を確認するという結果でした。
東京五輪に関しても、菅首相の思惑とはかけ離れたものでした。
共同声明(邦訳5,725字)での「五輪」への言及は、わずか121字というありさまでした。
今記事はこのことについてお伝えします。

記事No.154

🔷今回の「日米共同声明」とは
以下、今回の訪米での「日米共同声明」の邦訳で、5,725字あります。
全5頁。ズームあり。下部にカーソルを合わせてください)。スマホで見にくい場合は、PCで読んでいただくことを推奨します。

2021日米共同声明

全体を読んでお分かりのように、強調されるのは「日米安保体制の維持と強化」、それと「対中国戦略」「コロナ対応」であり、東京五輪への言及はほとんどありませんでした。

🔷国会で菅首相は何と言っていたのか
菅首相は3月の国会で、「バイデン大統領を東京五輪に招待するのか」と問われ、「当然そうなる」と答えています(ANN NEWSより)。
(▶をクリックすると、音声が出ますので注意してください)
現在、この動画は「非公開」となっています。

🔷「人類がコロナに打ち勝った証」はどこへ?
今回の会見について、イギリスの通信社であるロイター(REUTERS)は、次のように伝えています。

“I told the president about my determination to realize the Tokyo Olympic and Paralympic games this summer as a symbol of global unity,” Suga told reporters at a joint White House news conference with Biden. “President Biden once again expressed his support for this determination.”

※ my determination =  私の決意         realize = 実現する,達成する
    as a symbol of global unity = 世界の結束の象徴として
expressed his support  = 支持を表明した

(当ブログ館主訳)
「私は大統領に、今夏の東京オリンピック・パラリンピックを世界の結束の象徴として実現する決意だと述べました。」菅氏はバイデン氏とのホワイトハウス合同記者会見で記者団にそう語り、こう続けた。「バイデン大統領からは、再びこの私の決意への支持を表明していただきました。」

あれ?最近まで菅首相は「人類がコロナに打ち勝った証」として東京オリパラを開催する、って言ってませんでしたっけ? さすがに米大統領と一緒では恥ずかしくて言えなかったのか、それとも周囲に言われて表現を変えたのでしょうか。

それと同時に、バイデン大統領は「決意への支持を表明」しただけであり、それ以上の何の約束もしていないことに要注目です。
菅首相が国会で「東京五輪にバイデン大統領を招待する」と言ったとしても、実際にはそのような約束は取り付けることができませんでした。

🔷ロイター記者の「無責任では?」の質問にスルー
日本では通用しても、さすがにホワイトハウスの共同記者会見では通用しないのではないか、と思えるようなことが起こりました。
それは、ロイター記者からの「公衆衛生の観点から、日本は準備ができていないと指摘されるのにオリンピック開催を進めるのは無責任ではないか」という質問に対して、無視したからです。
HUFFPOST 記事 を参照

この会見を見ていて、これはいくらなんでも失礼ではないか、と私も思わずにはいられませんでした。
おそらく、菅氏はロイター記者の質問が理解できなかったのでしょう。
つまり、日本の首相は、「英語を聞き取る力」が絶対的に不足していたと言わざるを得ません。

ここで話は飛びますが、上尾市教育委員会が策定したばかりの「第3期上尾市教育振興基本計画」P.6には次のように記述されています。

グローバル化の進展に対応することができる高度な知識や能力を有し、かつ、世界規模で活躍することができる人材の育成が求められているとともに、情報セキュリティや情報モラルの確保などの対応が必要となっています。

今回の共同記者会見を見れば、はからずも日本の首相の「英語聞き取り能力」が露見してしまったと私は考えますが、その意味では、菅首相の態度は、「反面教師」として教材になるかもしれません。

🔷「今日の内閣支持率」は?
一部の新聞等では菅内閣の支持率が微増と伝えられていますが、昨今のコロナ対策や閣僚の発言を考えれば、私にはとても信じられません。
ですので、久しぶりに「今日の内閣支持率」を見てみました。

日本アンケート協会の調査によります。
◎このアンケートは、「内閣支持率」と「内閣総理大臣支持率」とを分けている点が優れています(見るたびに数字は変化していきます)。

項目 支持 不支持 有効投票
今日の内閣支持率 2.1% 97.9% 5,441票
今日の内閣総理大臣支持率 2.0% 98.0% 5,441票

上記に加え、「過去1週間の支持率」「過去30日間の支持率」も随時公表されています。私にはこちらのほうが信じられます。

中曽根元首相の<合同葬儀>について(追記あり) 

10/17に中曽根康弘元首相の<内閣・自民党合同葬儀>が行われ、巨額の費用の内、9643万円もの税金が投じられました。
半ば強制的に弔旗の掲揚を求めるなども問題ですが、中曽根元首相は<国鉄切り捨て&分割・民営化>の張本人であったことは忘れてはならないと思います。

No.118

中曽根元首相の合同葬儀については、多くの方が批判していますが、なすこさんのツイッター記事(漫画)が絶妙です。

漫画をクリックすると、大きく表示されます。

また、なすこさんは、[ぼうごなつこ]の名で『100日で崩壊する政権』という、安倍政権に対する痛烈な批判本を出しています。

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■雄弁に物語る1枚の写真

新聞やTVは報道しませんが、ネットで拡散されている1枚の写真が全てを物語っています

葬儀の車列を見送るために整列しているのは、自衛隊です。
追記
当ブログをご覧の方から、「この写真を撮られたのは田中龍作さんというフリージャーナリストの方です」との指摘がありました。
田中さんのTwitterには、
いま日本で起きていることを一人でも多くの人にお知らせください。写真をお使いになる際は『田中龍作ジャーナルより』とクレジットを入れて下さい」とあります。
17日、中曽根元首相・合同葬の会場入り口に整列した自衛隊の儀仗兵 撮影:田中龍作 ※(出典)田中龍作ジャーナルより

画像

この写真を見ると、「ここは本当に日本?」 と思ってしまいます。

■国鉄民営化の張本人 
日本国有鉄道の民営化(1985年)は、表向きは鉄道事業に競争原理を導入し、サービスの向上や料金の引き下げを狙ったものでした。
中曽根元首相が国鉄を民営化した真の目的は、日本最大の労働組合であった国労(国鉄労働組合)を潰すことと、総評(日本労働者総評議会)解体であったことは、明らかな事実です。
国鉄職員27.7万人のうち、JR各社に約20万人が採用され、5.3万人が退職・転職を余儀なくされました。2.4万人が国鉄清算事業団の職員になり、3年後の90年に解雇されましたが、ほとんどが国労の組合員でした。
分割民営化に抗する国労の闘いを潰すため、全国1400か所の<人材活用センター>には余剰人員対策と称して、
2万人以上の国労組合員、活動家が収容配置されました。事務所とは名ばかりの汚れた狭く古い駅舎に閉じ込め、業務は炎天下の草むしり、竹細工作り、文鎮作り、駅舎清掃、作業指示なしなどの状態に放り込み、国労にいれば「人活」送り、不採用という宣伝と脅しを最後の組織破壊手段として「活用」されたのです。こうした酷い扱いも、元はと言えば中曽根元首相によるものなのです。

■自民党の約束はウソばっかり
当時の自民党による「国鉄の民営分割ご期待ください」のポスター。
ローカル線もなくなりません」「ブルートレインなど長距離列車もなくなりません」と書いてあります。

国鉄民営化は、結局何をもたらしたのでしょうか。ブログ筆者が思い出すのは、JR福知山線の脱線事故です。ダイヤ通り運行できないのでスピードを出し過ぎたと言われていますが、国鉄であれば起きなかったのではないかとも思えます。分割されたJR北海道・四国に至っては民営化以来ずっと赤字続き。なぜ貨物も含めて7社に分割したのかもわかりません。そろそろ再び国鉄へ転換することも考えなければならないのでしょうか。

そう言えば、中曽根元首相の〈母校〉である東京大学は、雨のため弔旗の掲揚を取りやめたようです。理由はどうあれ、ほんの少しだけホッとしました。