《いじめ問題》で市長・教育長らは自分たちの無責任さを認め謝罪を

前記事の続報です。
被害者が受けた心の傷は計り知れません。この問題は、徹底的に被害者側の立場で考えることが必要です。その意味で、市長・教育長・教育委員・事務局・校長らは、自分たちが「やるべきことをやらなかった」ことを率直に認め、それぞれの責任を問われなければならないのは当然です。
当ブログでは、「あの件は終わり」などという状況にさせないためにも、私(当ブログ館主)は情報公開請求をおこないました。今記事ではこのことについてお伝えします。

No.289

🔸市HPからこの問題に関する[重要なお知らせ]が消えた!
「上尾市いじめ問題調査委員会の調査報告書の公表について」は、上尾市のHP(トップページ)に[重要なお知らせ]として2023年8月23日更新として掲載されていました。
そして、少なくとも8月31日までは残っていました(念のため、スクリーンショットを撮っておきました)。

(上尾市HPトップページ「重要なお知らせ」 8月31日現在)

(上尾市HPトップページ「重要なお知らせ」 9月7日現在)

このとおり、「上尾市いじめ問題調査委員会の調査報告書の公表について」8/31~9/7の間に、いつのまにか「消されてしまった」のです(7/27のお知らせは残っているにもかかわらず、です)。「幕引き」を図ろうとする意図であれば、市民として許容できません

🔸「あの話は終わり」などという状況にはさせない
上尾市(教委)のHPを見ても、今回の「いじめ問題」について、市長や教育長・教育委員らから被害者に寄せた謝罪の文やメッセージが見あたりません。
「あの話は終わり」などという状況にさせないためにも、情報公開請求などにより、市長や教育長らの責任を追及していかなければならないと私は考えています。
では、どのような内容で情報公開請求したのか、その概略についてお伝えします。

🔸情報公開請求書(9-1)〖市教委HPの記述〗
(「行政文書公開請求書 9-1」全3頁)
※下部に「改ページ機能」があります(以下、9-2~9-4も同様)。
9-1 いじめ問題公表文書に関して

※情報公開請求書(9-1)では、「上尾市教育委員会」名で出された8月23日付け〖いじめ問題についての市教委HPでの記述 〗(=〖市教委の記述〗)についての数多くの疑問点について情報公開請求しました。
*〖市教委の記述〗の最後に、「教育委員会からのコメントとありますが、市教委HPでは、「教育委員会のあらまし」メニューで、教育委員会とは「教育長+5人の教育委員の合議体」との説明がされています。
上尾市教育委員会事務局は、そのときの都合で、「教育委員会」という用語を使い分けていますが、この「教育委員会からのコメント」を出す際、どのような話し合いをしたのかについて情報公開請求しました。

🔸情報公開請求書(9-2)〖 市長の「無責任さ」〗
これについては、当ブログの読者の方からの指摘(コメント欄参照)で、市長は法的にも「やるべきこと」をやっていないことが明らかになっています。
(「行政文書公開請求書 9-2」全2頁)
9-2 「いじめ問題」と市長
※「地教行法」で定められている「総合教育会議」は、「児童、生徒等の生命又は身体に現に被害が生じ、又はまさに被害が生ずるおそれがあると見込まれる場合等の緊急の場合に講ずべき措置」を協議することになっていますが、全く協議されていません
なぜ必要な協議をしなかったのか、その理由を糾していく必要があります。

🔸情報公開請求書(9-3)〖市教委と学校側の対応〗
(「行政文書公開請求書 9-3」)
9-3 いじめ問題^7市教委関連
※「いじめ問題調査委員会」の終了からHPでの公表までに3か月以上要していますが、その理由についての情報公開請求です。
※また、前記(9-2)で言及した地教行法の第1条の4では、「教育委員会は、その権限に属する事務に関して協議する必要があると思料するときは、地方公共団体の長に対し、協議すべき具体的事項を示して、総合教育会議の招集を求めることができる」となっているにもかかわらず、教育委員会として、本いじめ事案についての協議を市長に求めなかった責任は重大です。このことについても情報公開請求しました。

※さらに、大変重要なことですが、西倉教育長や教育委員、事務局職員、校長らが被害者側に直接謝罪しているのか、謝罪する予定があるのかについて情報公開請求しました。

🔸情報公開請求書(9-4)〖被害者側の『所見』への対応は?〗
被害者側によって示された「上尾市いじめ問題調査委員会による調査結果に関する所見」では、今回の「いじめ重大事態」について、「学校や市教委が当然やるべきことがおこなわれていない」との指摘が数多く指摘されています。
また、記者会見や関係者の処分も要望されています。その要望が現在どう扱われているかについては、明らかにしていかなければなりません。
(「行政文書公開請求書 9-4」全5頁)
9-4 被害側の所見を受けて

🔸市長と教育長らは被害者側に直接の謝罪を
以上の情報公開請求書は、9月3日に電子申請(提出)しました。
通常であれば、9月15日(連休後の9月19日の場合も)までには、情報公開請求書の扱いについてどうするか(「処分」通知が渡される日程調整も含めて)決まるはずです。
しかしながら、市教委事務局の常套手段で「処分通知の延期(最長1か月)」と言ってくる可能性があります。その場合でも、全部の設問について延長ではないはずなので、個々の設問について、「なぜ延長しなければならないのか」を明らかにさせるつもりです。

この問題につては、「終わったことにはさせない」ことを基本に、市長と教育長らの被害者側への直接の謝罪を求めて、粘り強く情報公開請求をしていくつもりです。
結果については、その都度当ブログでお伝えしていきます。

“《いじめ問題》で市長・教育長らは自分たちの無責任さを認め謝罪を” への2件の返信

  1. 重大事態と認定されるいじめについて、文部科学省は通知「いじめ問題への的確な対応に向けた警察との連携等の徹底について」で、教育委員会に対し以下のような対応を求めています。

    1 警察との日常的な情報共有・相談体制を構築するため、学校・警察双方  において、連絡窓口となる担当職員の指定を徹底すること

      2 いじめが犯罪行為に相当し得ると認められる場合には、学校としても、警察への相談・通報を行うことについて、あらかじめ保護者等に対して周知を行うこと。

    3 法律で定められているように、いじめの重大事態について、地方公共団体の長と教育委員会との協議・調整の場である総合教育会議で協議する
        こと。

    上尾市教育委員会にいじめの重大事態について上記の通知に沿って対応しているのかを質問したところ、指導課より文書にて以下のような回答がありました。

    「通知を受け、これまで以上に教育委員会と警察が十分な意思疎通を図り、緊密に連携し、一体となって取り組んでいるところでございます。」

    そこで、回答について電話で教育委員会に詳細を確認したところ、「文科省からの通知のメールを各小中学校に転送しただけ」ということがわかりました。

    つまり、1、2については学校がどのように対応したのか、対応していないのか、
    状況を全く把握していません。

    3のいじめの重大事態について総合教育会議で協議するということも、今までに1回も行われていません。

    それがナゼ、
    「通知を受け、これまで以上に教育委員会と警察が十分な意思疎通を図り、緊密に連携し、一体となって取り組んでいるところでございます。」

    という回答になるのでしょうか?

    いじめに対する取組みも含め、大変問題のある組織と言わざるを得ません。

    1. コメント、ありがとうございました(実名で投稿していただきましたが、イニシャルとさせていただきました)。

      個人的なことで恐縮ですが、ここ数日体調を崩して寝込んでいたので、コメント返しができないでいました。申し訳ありません。

      ご指摘の件、まったくその通りだと思います。

      >「通知を受け、これまで以上に教育委員会と警察が十分な意思疎通を図り、緊密に連携し、一体となって取り組んでいるところでございます。」

      これは全く通り一遍・表面的な「回答」としか言いようがありません。
      教育長・教育委員・市教委事務局職員・学校が一体となって取り組んでいくという姿勢は、全く見られません(いじめ問題調査委員会『調査報告書』のとおりです)。
      先日申請(提出)した情報公開請求についてどう扱われるのか、そろそろ市教委から連絡が来ると思いますが、貴コメントを読み、ろくな回答は示されないだろうという予測があります。
      ただし、現在の市教委を少しでも変えていくためには、評論家のごとく外で語るだけでなく、K.Kさんのように市教委に直接質問をすることや、情報公開請求を通じて担当者と面談し事実を確認することなど、【市民による直接の行動】が大変重要です。

      今回の「いじめ事案」については、K.Kさんから前コメントで指摘していただいたとおり、総合教育会議の議事にしなかった市長の責任、また、議事にするように提言しなかった教育委員会の責任は厳しく問われなければならないと考えています。
      今後とも、お気づきの点や問題点など、ご指摘をいただければと思いますので、よろしくお願いします。

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