違和感を覚える「広報あげお 7月号」の表紙

 配布された「広報あげお7月号」の表紙。一見しただけなら「学校が再開したんだな」と思うかもしれません。しかしながら、ブログ筆者は違和感(というより、「疑問」を通り越しての「疑念」)を覚えます。今記事ではそのことについてお伝えします。

記事No.93

■「今月の表紙」説明に書かれていることは?
 「広報あげお 7月号」の表紙はこちら⇒ 7月号表紙
小学校低or中学年とおぼしき子どもたちが全員手を挙げている、一見<微笑ましい写真>にも見えます。
ただし、表紙の裏(2頁)の説明を読むと、疑問が生じます。そこには、次のような[説明]があります。

◎今月の表紙
 今月の表紙は、6月5日の大石南小学校の授業風景です。久しぶりに再開した学校は、マスクの着用や席の間を空けるなど、新型コロナウイルスの感染対策を徹底。子どもたちは、先生の授業を熱心に聞いていました。

(朱書きはブログ筆者によります)思わず読み飛ばしてしまいそうになる表紙の[説明]ですが、疑問に思うのは「席の間を空けるなど」という箇所です。字面だけ見れば確かにそうかもしれませんが、写真が撮影された大石南小学校の6月の予定を確認してみると ⇒  学校だより 6月号
この《大石南小学校だより 6月号》の2頁目、[6月の予定]では撮影当日の日程は次のようになっています。

6月5日(金) 分散登校4 時間授業(B)

 また、分散登校(B)の説明は、「小敷谷、団地、学区外」となっています。つまり、この日は分散登校であり、約半数の児童しか登校していなかったことになります。「席の間を空ける」のは、分散登校で児童が少ないのですから、当たり前のことなのです。
そう考えると、「学校でも密を避ける工夫をしているという画像を撮りたい一心で、わざわざその日を選んで学校に行ったという可能性も考えられます。
児童が全員登校する6月1日や6月12日に行かずに、分散登校の日に行っていること、また、「今月の表紙」の説明で「席の間を空けるなど」と書いていることに、広報広聴課の[編集方針?]が透けて見えます。言うまでもありませんが、学校側には何らの意図も無く、当初の予定通り児童の活動をおこなっただけでしょう。
広報広聴課自らが「欲しい《絵》」をカメラに収めるためには、40人近くいる「密」な学級よりも、分散登校で十数人しかいない学級を下調べして、該当する学校に出向いた、ということは十分に考えられます。だとすれば、「密」になって困っている学校の実態が隠されてしまうでしょう。市民としては、「なぜ40人定員ギリギリの学校へ取材に行かないのか」という疑問(疑念)も生じてきます。

■写真掲載の[編集方針?」を確かめます
 ブログ筆者は、今回の「広報あげお 7月号」の表紙の写真の掲載にあたっては、広報広聴課による作為的な意図が働いたのではないか、という「疑念」を持っています。
では、どうするか」まず、情報公開請求で、誰がどのように許可を出したのか(文書不存在になる可能性もありますが)、なぜ6月5日に「分散登校」をしている大石南小に行ったのか、広報広聴課としての「編集方針」はどういうものであったのか、それらについての開示を求めていくことが考えられます。加えて、「市長へのはがき」経由で市長に確かめてみる方法もあります(この6月議会で、市長は「情報公開の必要性」と、「市長へのはがきは全部目を通している」と答弁していましたので)。

 市の公的施設の再開にあたっては、利用者の定員を減らすなど、様々な「工夫」がされているように見えます。ところが、そのような動きの中で、疑問点も見えてきています。それについては、次回以降お伝えしていく予定です。

監査委員は「悪行をなす執行機関の防壁にすぎない」のか?(追記あり)

 先日来、当ブログでお伝えしてきた<住民監査請求>の結果が監査委員(事務局)から公表されました。結論から言えば「監査委員側が、恣意的に公用車を使用する教育長を守った」ことになりますが、この結果から、上尾特有の問題も含めて、様々な問題が見えてきました。

追記
当ブログ「お問い合わせ」等を経由して、ご意見やご感想などをいただいています。

「金額は小さくても、どんな監査結果がでるか大いに注目しています」(T.Sさん)
「定期的に勉強させて頂いてます。これからも定期的に拝見させて頂ければと思います」(T.Kさん)
 ご意見・ご感想、ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします(ブログ筆者より)。

記事No.92

■<住民監査請求>の結果と問題点は?
 6月22日、ブログ筆者は上尾市監査委員事務局から「住民監査の結果を渡すので、市役所に取りに来てほしい」と呼び出されました。その結果は、すでに監査委員事務局のHPに掲載されています。
この結果にかかる問題点や疑問点については、次のように整理できます(朱書き等はブログ筆者によります)。

(監査結果)《事実関係の確認》4頁
関係職員への事情聴取によると、本件出張にあたっての公用車の使用は、適正な手続きにより行われているとのことであった。
(上記監査結果についての問題点・疑問点など)
適正な手続き」とは何か?
教育長が宿泊している間に上尾まで公用車をトンボ返りさせることが「適正」なのか?
(監査結果)《判断》
公用車の使用そのものについては、公務を機動的かつ円滑に務めるための移動における迅速性の確保等の観点から広く裁量が認められるものであって、移動距離や所要時間のほか、さまざまな事情を勘案し決定されるべきものであると考える。
(上記監査結果についての問題点・疑問点など)
総会会場のホテルは松本駅の目の前にあり、しかも2日間会場変更はしていない。電車のほうが安全性が高く所要時間も変わらない。ゆえに「公務を機動的かつ円滑に務めるための移動における迅速性の確保」というのは理由にならない
また、「さまざまな事情を勘案し」と監査の判断として述べているが、それが何かについては全く言及されていない
(監査結果)《判断》
他の交通手段との経費の比較のみによって、直ちに地方自治法の規定に抵触し、違法又は不当であったとまでは言えない。
(上記監査結果についての問題点・疑問点など)
少なくとも2倍以上経費がかかっていることは事実である。
さらに、教育長による恣意的な公用車の使用について「判断」しないのは適正な監査なのか?
請求人は、2020年4月1日に定められた《上尾市監査基準》第2条(財務監査) 財務に関する事務の執行及び経営に係る事業の管理が法令に適合し、正確で、最小の経費で最大の効果を挙げるようにし、その組織及び運営の合理化に努めているか 監査すること 。
以上を信頼して住民監査に至ったものであり、上記「判断」は市民の監査委員に対する信頼を著しく損ねるものである。

 以上整理しただけでも、今回の住民監査結果は不当極まりないものであることは明白です。ブログ筆者は、疑問点を指摘したうえで、監査の中身について情報公開請求をしていくつもりです。

■実は触れられたくない話題だったのか?
 上尾市の公用車は、市長と市議会議長は専用車。副市長と教育長は総務課が管理するエスティマとカムリを空いている時に使うことになっています。また、監査委員は3名。内2名は税理士の方で、あとの1名は「市議会議長経験者」(つまり、以前公用車を使う立場にいた方)です。
今回の住民監査請求の本質は、《教育長が恣意的に公用車を使用していることに対する市民からの疑念》ということに集約できます。
あくまでもブログ筆者の推測ですが、監査委員の方の中で、「(市長や議長の公用車使用に繋がるかもしれないので)、教育長の公用車の使用については、あまり突っ込んでほしくない」と考えた方がいたとしても不自然ではないでしょう。

■文献や事実関係を通じての指摘は?
住民監査請求の提起件数と監査結果(2016~2017年度)として、次のようなデータがあります。
(『地方自治月報』59号。全国市区町村分)。 

市区町村 合計 1,221件   100.0%
取り下げ 26件 2.1%
却下 579件 47.4%
棄却 527件 43.2%
勧告 41件 3.4%
合議不調等 5件 0.4%

 ごらんのように、「勧告」にたどり着くのは、わずか 3.4%です。ですから、ブログ筆者も請求人の一人に名を連ねた、例の「ブロック塀事件」の住民監査請求が「勧告」となったのは、極めて数少ない例と言えます。むしろ今回のような「棄却」が普通とも言える状況なのです

田中孝男『住民監査請求制度がよくわかる本』公人の友社,2017年では、このような状況について、「勧告」が少なすぎると指摘したうえで、次のように警鐘を鳴らしています。

このようなことが続けば、住民からも、識者からも、監査委員は悪行をなす各執行機関の防壁にすぎないとの不信感を助長しかねません。

 この指摘のとおりであり、今回のようなことが続くと、市民にとって監査委員とはどういう役割を果たしているのか、ということになってしまうでしょう。
この4月から「監査基準」を作ったのですから、実効ある監査をおこなってもらいたいと思います。

<コロナ議事録問題>が市議会で取り上げられました。

 前記事でお知らせした<コロナ議事録問題>が、6月22日の上尾市議会本会議で取り上げられました。今記事では、そのことについてお伝えします。

記事No.91

■池田議員による質問と市側の答弁
前記事でもお伝えした、上尾市のコロナ専門家会議の議事録の問題について、上尾市議会本会議で池田達生議員により質問・要望がされました。市議会録画はこちら(6月定例会,6/22の5番目。42:27~)。

<市民に開かれた市政へ>
上尾市がどんな市政をおこなっているのか、市民にとって風通しのよい明朗な市政が求められています。そのためには、市の情報をわかりやすく公表・公開することが大事と思い、質問します。
※以下、コロナ会議録に関する部分を書き起こし
池田議員(以下、池田):上尾市の新型コロナウイルス専門家会議は4月28日に第1回会議がおこなわれています。以後何回開催されているでしょうか。
石川健康福祉部長(以下、石川):第2回目の専門家会議は開催されておりません。
池田:本部対策会議は第28回まで開催されていますが、上尾市の新型コロナウイルス専門家会議は1回だけということです。その際の会議録は作成されているでしょうか。
石川:第1回専門家会議の会議録につきましては、市のHPに掲載をしております。
池田:HPを私も見ました。しかし、主にはPCR検査センターの設置についての意見交換とのことで、上尾市医師会、歯科医師会、鴻巣保健所(欠席)、市長、副市長、教育長、関係担当部長などの出席と、あと、会議の内容のタイトルだけが載っているのみです。「会議の内容」には、PCR検査の実施についての意見交換、感染者や家族へのフォローアップについての意見交換、救急搬送における感染予防についての意見、これらを伺ったと。あと、保健事業について再開する際の注意事項を助言いただく、とあります。どれも非常に重要な内容です。「なぜドライブスルーになったのか」、さきほども出ておりました発熱外来はどう議論されたか、などなど議論されていたと推測されます。しかし、どなたがどのような発言をしたのか、内容は一切記述がありません。これは、国と同じではないでしょうか。これに対して、埼玉県は非常に詳しく、一言一句詳しく公開しております。上尾市には《上尾市会議録作成要領》が定められています。その中で<市の業務の遂行に当たって、問題が発生し、又はそのおそれがある場合についての解決等の検討若しくは計画立案の時は会議録を作る>、とあります。今回のコロナウイルス感染の問題では、まさに緊急事態であり、会議録を作るのは当然と思います。この《作成要領》ではこのような時は特に詳細な記録が必要としているのです。また、発言の内容はもちろん、発言者は誰々委員、と表記する、ということがきちんと記されています。
市民あるいは後世の市民が、この会議からどのような教訓を得るのか、後世の検証のためにも、これは発言者と内容を正確に記録し内容を公表するよう、これは強く要望します。
次に、保存年限は何年ですか。
石川:保存年限につきましては、《上尾市文書取扱規程》を基に、5年間といたしました。
池田:先ほど述べましたように、発言者・発言内容がきちんと記載されていれば、5年はあまりにも短いと思います。《上尾市文書取扱規程》では、重要度に応じて5段階に分けています。最高は11年以上、10年、5年、3年、1年となっています。
まだコロナは終息していません。今回のような事態がいつまた来るかわかりません。今回の教訓を最低11年以上は保存し、教訓を後世に伝えるよう、会議録の内容の正確な記述と保存とともに要望いたします。
朱書きはブログ筆者によります。

以上のとおり、池田質問は当ブログ記事でお伝えした「コロナ会議議事録」の問題について、上尾市の不備を指摘し、きちんと議事録を作成するように要望する内容となっています
池田議員には、当ブログ記事についての問い合わせもいただき、記事の趣旨もお伝えしましたが、市議会で取り上げていただき、感謝しております。
一方、同じ日に別の議員から「対策会議の議事録は作成しているのか」という質問もされましたが、健康福祉部長の「会議録を作成し保管しております」という答弁について、残念ながらそれ以上深堀りされることはありませんでした。

■問題を多くの市民と共有することが大切
 池田議員は、質問の最後で「市民に開かれた市政」について市長に見解を求めています。畠山市長は次のように述べています。

…情報公開を推進し、市民のみなさまが市政に関心をもち、参加(参画)していただけることは、よりよい市政を実施するにあたり、大変重要であると認識しています。

  市長のこの発言が<絵に描いた餅>にならないように、上尾市役所の全職員に情報公開の重要さを徹底してもらいたいと思います。

<コロナ対策&専門家会議>の議事録問題を市議会で取り上げてください。

 上尾市議会〈本会議〉での一般質問とそれについての答弁、前半の3日間分(6/17~6/19)を市議会HP[最新の録画]で見ましたが、<台本読み>ばかりで、緊張感に欠ける質疑が多かったというのが感想です。来週の市議会ではブログ筆者が関心を寄せる〈コロナ対策&専門家会議〉の議事録についての質問と答弁を望みます。

記事No.90

■〈持ち時間〉一杯質問してほしい。
 今週(6/17~6/19)の市議会本会議での質問者は15名。質問時間は最短27分~最長57分となっています。《30分かそこらで質問を打ち切ってしまわず、時間一杯使って質問すればよいのに》とブログ筆者は思います。中には<台本読み>に終始するあまり「スミマセン、ひとつ飛ばしてしまいました」などと質問事項を抜かしてしまう議員もいました(この議員は、「33回目の質問です」などと言っていましたが)。これに対し、答弁する側も手元のメモを棒読みするだけなので、聞いていても、市側の《本気度》が伝わってきません。
6月22日からの一般質問では、とりわけブログ筆者が関心を寄せている<コロナ対策会議&専門家会議>の議事録問題について、ぜひ取り上げて質問をしてもらいたいと思います。

■市民も呆れる〈コロナ対策本部会議〉
当ブログ<お問い合わせ&情報提供>経由で寄せられたご意見をご紹介します(朱書きはブログ筆者によります)。

差出人:Kさん 
題名:上尾市の新型コロナウイルス対策本部会議について、市長へのはがきで質問しました。
問い
「市民生活及び地域経済に及ぼす影響を最小となるようにする」という目的について、対策本部会議で議題に上がったのか、上っていないのかを明確にお答えくださ い。また議題に上がっていた場合は、詳細な議事録をお示しください。
市回答
「市民生活及び地域経済に及ぼす影響を最小となるようにする」という目的そのものについては、議題として直接上がってはおりません。
以下私見です。
上尾市では新型コロナウイルス対策は、「上尾市新型インフルエンザ等対策行動計画」に基づき進めるとしています。
上尾市新型インフルエンザ等対策行動計画は目的として、感染拡大を可能な限り抑制することと、『市民生活及び地域経済に及ぼす影響を最小となるようにする』と上げています。そして「上尾市では、新型コロナウイルスの国内における感染拡大を踏まえ、庁内 の連携体制を強化して取組を推進するため、2月28日に新型コロナウイルス対策本部を設置しました」とあります。(上尾市ホームページより)
市長を本部長とし各部長を本部員として構成され20回以上開かれている新型コロナウイルス対策本部会議で、上記の目的について一回も議題に上っていないとは・・・
市民のためにどうすればよいのかを普通は自分の頭で考えるのでは、「議題に上がっていません」と平然と答えられる神経に上尾市政の問題の深さを感じます。

 Kさんの指摘にもあるように、<「市民生活及び地域経済に及ぼす影響を最小となるようにする」という目的そのものについては、議題として直接上がってはおりません>、と平然と言ってのける上尾市の姿勢について、「本当にそれでいいのですか?」と市議会でも質問していただきたいものです。

 当ブログの前の記事を読んだ議員の方からの問い合わせも来ていますので、6月22日の上尾市議会での一般質問に注目してみたいと思います。

さいたま市教委による「一斉拍手の強要」続報

 6月15日、さいたま市教育委員会により、子どもたちが「医療従事者に向けて」ということで一斉拍手を強いられたことについて、その後の新聞報道等により、様々な事実がわかってきました。今記事では、このことについてお伝えします。

記事No.89

■「拍手の強要」その後
 学校再開早々、さいたま市立の小・中・高で「医療従事者」に向けた一斉拍手の問題を、埼玉新聞が取り上げています。

新聞記事では、各学校での一斉拍手後、①さいたま市議会の文教委員会で説明がされたこと ②市教委「幹部」が「タイミングがここで良かったのか、心がこもった拍手になったのか、真摯(しんし)に受け止める」と発言していること ③発案者とされる細田教育長はこの文教委員会に欠席したこと ④16日までに電話やメールで69件の問い合わせや意見が寄せられたこと などが明らかにされました。

また、朝日新聞埼玉版でも「配慮足りぬ面あった」という見出しでこの問題について報じています

市教委の副教育長が「真摯に受け止める」などと発言しているのは、まるでアベ首相の答弁を真似しているようで、とても素直に受け止めることはできませんが、市民らから多くの意見が寄せられたことでこの発言になったと思われます。

■「待ってください、教育長」となぜ言えぬ?
 細田教育長の発案とは、「医療従事者に向けて子どもたちに拍手をさせよう」とでも言いだしたということだと思われます。しかしながら、学校再開後いきなり、というのは、教育長個人のパフォーマンスと言われても仕方ないでしょう。

 たとえば、児童会や生徒会で話し合いをして、どういう感謝の仕方があるのか、また、感謝する相手は「医療従事者」だけでよいのか、そのほかにも感謝する相手はたくさんいるのではないか、など子どもたちに自ら考えさせれば、学校ごとに違う取り組みになるのが自然なことです。

 細田教育長がそんなことを言いだしたら、周囲の職員が、「ちょっと待ってください。もう少し子どもたち自身に考えさせても良いのではないですか?」などと、なぜ言わないのでしょうか?

 このあたりの状況は、上尾市によく似ています。
上尾でも、池野教育長の「デタラメ服務」を許したり、公用車の恣意的な使用について周囲の職員は誰も何も言わなかったことが、住民監査請求に繋がっています。今回の「一斉拍手」問題は、上尾市教委もさいたま市教委も同様な状況に置かれている、ということが表面化したと言えます。

さいたま市教委は「押しつけの感謝の拍手」を止めるべきです(追記あり)。

 お隣のさいたま市では、明日の同じ時刻(6/15   10:00)、医療従事者に向けて「感謝の気持ちを込めて」子どもたちに一斉に医療従事者に向けて拍手をさせるそうです。ブログ筆者はこうした明らかな「押しつけ」には反対です

(追記2)香山リカさんがツイッターで発信しています。


(追記3)東京新聞の記事では、「感謝の強制?市民らから疑問の声」が寄せられたと伝えています。(追記1は文末に記載)

記事No.88

さいたま市教委の説明は?
報道機関に向けて発表された内容はこちらです ⇒ さいたま市教委記者発表
この「取り組み」なるものには、多くの疑問符が付きます。

①さいたま市立小・中・高等・中等教育・特別支援学校(168校)を総動員しての「取り組み」ということですが、誰がどう見てもこれは明らかに「押しつけ」です。さいたま市の保護者からは、こんな声も発信されています。

月曜日、医療従事者の方への感謝を込めてみんなで教室で拍手するんだって。茶番。気持ち悪い。でも市教委からの命令だから授業を中断してやるよ。時間も決められてるからね。うちのクラスだけやらなかったら後で何言われるかわからないし。
#さいたま市 #拍手 

 確かにこれは「茶番」と言えるものです。何よりも、子どもたちのほうから「こうしよう」と声を挙げたわけではないからです。一方、学校では「主体的・対話的で深い学び」ということがさかんに言われています。文科省の資料によれば、次のように説明されています。

「主体的・対話的で深い学び」の目的は、子ども達が生涯にわたり能動的(アクティブ)に学び続けるようにすること。
そこで子ども達が学習内容を深く理解し、必要な資質と能力を身に付けられるよう、学習の質向上に向け授業の進め方を改善する。

 では、月曜日に行われるという<Clap for Carers>は、果たして「主体的・対話的で深い学び」に結びつくでしょうか。答えは「否」と言わざるを得ません。明らかにさいたま市教委による押しつけのイベントだからです。

②<Clap for Carers >の意味は?
さいたま市教委は、「児童生徒が学校から、医療従事者の方々へ感謝の気持ちを込めて拍手を送る」と説明しています。イギリス発祥とも言われている(諸説あり)このイベントですが、<Carers> の意味を、さいたま市教委は正確に捉えているのでしょうか。
Carers (あえてカタカナ表記にすれば「ケアラーズ」)は、手元の辞書を引くと、「《英》(病人・老人の)世話[看護]をする人」となっています。ですから、「医療従事者の方」だけではなく、当然ですが「介護に携わる方」も含まれます。4月2日にイギリス全土でおこなわれたイベントでは、医療従事者、介護従事者、緊急サービス、配達ドライバー、店で働く人々、教師、廃棄物収集業者、製造業者、郵便局員、清掃業者、獣医、エンジニアなども含まれています。
もちろん、医療に携わる方たちへの感謝の念は忘れてはならないのは当然ですが、それ以外にも、多くの方がコロナ感染を防ぐために努力しているのです。さいたま市教委は、そのことについても子どもたちに説明すべきです。
なお、<Clap>は名詞では「拍手」、動詞も「拍手する」という意味ですが、各学校の校長さんは、ALT(英語指導助手)にこのイベントについて説明する際に、<Clap>を<Crap>つまり[L]を[R]と発音してしまうのは絶対に避けてください。なぜなら<Crap>は①愚かな考え②駄作③うんこ という意味だからです。

③「オンラインミーティング」参加小中学校は?
 どうやら、大宮の桜木小と浦和の岸中がオンラインミーテイングに参加させられるようですが、桜木小 学校だより(6月2日更新)にも、岸中学校のHPにも、全くこのイベントについて触れられていません(ブログ筆者の最終閲覧日 6/14  15:00 )。イベントの前日になってもそれぞれの学校のHPに掲載されていないことから、これは明らかにさいたま市教委が両校に半ば強制的に参加するように伝えたと推測できます。

(追記)朝日新聞(デジタル版)で、この問題についての報道がされています。新聞記事には、<「唐突で、なぜ拍手を送るのか子どもは理解していないかもしれない」と話すのは40代女性教員。「子どもたちからやりたいとなったわけではないし、周囲でも『感謝の気持ち』は指示されて生まれるものなのかという話が出ている」と言う。50代の男性校長も「ポーズっぽくて嫌だなという思いはある」と明かすが「深く考え出すと『私はやらない』という人も出てくる。良い風に解釈し実施したい」と語った> とあります。校長の話の中で「深く考えだすと『私はやらない』という人も…云々」というのは、「主体的・対話的で深い学び」を強調することと明らかに矛盾するものです。

*以上の理由から、さいたま市教委は、月曜に予定されているイベントを中止すべきだとブログ筆者は考えます。また、今のところ上尾ではこのような動きは見られませんが、さいたま市教委の真似をするということも十分考えられます。引き続き関心を持って見ていきたいと思います。

上尾市の教育委員の方々に手紙で質問しました。

 このブログのコンセプトは市民的視座から上尾の教育行政&市政を考えよう」です。上尾市の言わば「不都合な真実」を指摘し、市民に向けて発信することはとても大切なことですが、ブログ筆者は、それに加えて「では、ひとりの市民としてどうするのか」についても模索していきたいと考えています。具体的には「情報公開請求」や「住民監査請求」を通じて、行政の抱える問題点を認識させ、改善に繋げるという方法もありますが、今記事では、教育委員の皆さんに手紙で質問したことについてお伝えします。

記事No.87

■教育委員に出した手紙とは
 手紙は「上尾市役所7階 教育総務課気付 〇〇 様[親展]」として6月2日に郵送しました。差出人はブログ筆者の個人名で、受取人は細野宏道氏(教育長職務代理者)、中野住衣・大塚崇行・内田みどり・小池智司の各氏(いずれも教育委員)の計5名です。
以下、その手紙の内容です(例示では細野氏宛になっていますが、文面はみな同じです)。

上尾市教育委員会 教育長職務代理者 細野宏道 様

突然の手紙で失礼いたします。
私は市内〇〇在住の〇〇〇と申します。

以前から上尾市の教育行政については、ひとりの市民として深い関心を寄せております。
お忙しい折、大変恐縮ではありますが、以下のことについて、細野様のご意見をお伺いしたく、このような手紙を差し上げることをお許しください。

質問は次ページとその次のページの二つあります。この便箋に直接ご意見等をお書きいただき、同封した返信用封筒に入れて送り返していただくか、あるいは下記メールアドレス経由でお答えいただくか、いずれかの方法でご返送(返信)していただければ幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます

差出人の住所/氏名/電話番号/メールアドレス

質問その1)
上尾市教育委員会教育長である池野和己氏にかかわる服務関係や市の公用車の恣意的使用について、2019年2月および2020年4月の計2回、住民監査請求(上尾市職員措置請求)が提出されていることをご存じですか。
 また、2019年2月の住民監査請求について、上尾市監査委員から池野氏に対して厳しい指摘がされていること(監査委員事務局HPに掲載されています)をご存じですか(ご存じでしたら、そのことについてどうお考えですか)。
 さらに、文科省が「教育委員会制度の在り方」において言及している「レイマンコントロール」について、細野様のご意見をお聞かせください。
(どちらかに〇印をつけたうえで、ご意見をお願いします)
※用紙不足の場合は裏面にお書きください。
お名前 細野宏道 様
(  )住民監査請求がされていることは知っていた。
(  )住民監査請求がされていることを知らなかった。
……………………………………………………………………
(ご意見等をご自由にお書きください)
(質問その2)
コロナ禍の影響により、市内の幼稚園、小・中学校は6月から授業が始まりましたが、夏休みが大幅に短縮されたり、土曜授業をおこなうなどとされています。
しかしながら、このような非常に重要な決定に際し、臨時の教育委員会が開催された痕跡はありません。
地教行法第14条第2項の規定からすれば、上尾市の場合は教育委員2名以上の請求で臨時教育委員会が開催できるようになっています。他の自治体では臨時の教育委員会を開催して6月以降の方針を決定したところもありますが、なぜ「上尾市教育委員会(教育長と5人の委員により組織され、教育、学術および文化に関する事項について大所高所からその基本的な方針などを決定する合議体)」はそうした臨時教育委員会を開催しなかったのですか。
(ご意見等を自由にお書きください)
※用紙不足の場合は裏面にお書きください。
お名前 細野宏道 様
……………………………………………………………………

※質問その1の「レイマンコントロール」とは、文科省「教育委員会制度について」では、次のように説明されています。

住民が専門的な行政官で構成される事務局を指揮監督する、いわゆるレイマンコントロールの仕組みにより、専門家の判断のみによらない、広く地域住民の意向を反映した教育行政を実現する。

■手紙の返事(返信)はいかに?
以上の手紙は6月2日に投函しましたが、今のところ返事は来ていません。教育委員と言えども、頻繁に教委事務局に顔を出しているわけではないでしょうが、「教科書採択の事前学習」のために6月は教育委員会事務局に顔を出す機会もあると思われます。少なくとも次回の教育委員会定例会(6月24日)は出席するでしょうから、それまでには手紙を受け取るはずです(もちろん、教育総務課がすんなりと教育委員に渡すことが前提ですが)。ですから、遅くとも7月には何らかの反応(スルーされることも含めて)があると思いますので、結果についてはまたこのブログでお伝えします。

■図書館再開館についての教育長の回答は?
 以前の記事でお伝えした、教育長への質問の<回答らしきもの>がメールで届きました。発信者は「図書館文書主任」となっており、教育長の署名入りの返信ではありません。ただ、唯一文面の中で「」と記述されている箇所があるので、その部分についてお伝えします。

(質問&要望)教育長として、図書館が閉館していることで学ぶ機会が奪われている市民や図書館利用者に向けてメッセージを発出していただきたいと考えていますが、いかがですか。
(回答らしきもの ※教育長の署名無し) 図書館の休館により、市民の皆様には多大なご不便をおかけしております。しても早期の再開を望んでいることに変わりはありません。現在、図書館は、段階的なサービスの再開に向けて取り組んでおります。改めて、市民に向けてメッセージを出す予定はございませんが、新たな判断を行い、図書館から次のステップのご案内をさせていただきます。

 この「私」なる人物は、「図書館の長期間休館により、知る権利や学ぶ機会が奪われている市民や図書館利用者に向けてメッセージを発出していただきたい」という市民の質問&要望について、「市民に向けてメッセージを出す予定は無い」と冷たく言い放っています。きちんと署名をしたうえで返事をしないという<いい加減さ>も含め、「池野教育長なら、さもありなん」とも思いますが、残念な「返事」と言わざるを得ません。

子どもに学ぶ color-blind(人種偏見がない)(6/10 追記あり)

(6/10 追記)NHKが「これでわかった!世界のいま(毎週日曜日放送)」のツイッター動画を削除し謝罪しました。問題の動画投稿は、ハッシュタグで「抗議デモ」とつけられているにも関わらず、人種差別で発生する命の格差には一切触れず、経済的な側面のみを取り上げたものになっているとの批判が殺到していたものです。
先日の検察庁法改正についても、ツイッター等を通じて、幅広い国民から反対の声があがったことは紛れもない事実です。政権や公共放送について「おかしい」と思ったら、たとえひとりの市民であっても声をあげていくことは大切なことだとブログ筆者は考えています。

(以下、今記事)
毎日の朝食の際、録画した<攻略! abcニュース英語>を見ています(というより、ほぼ聴き流しですが)。トランプ政権に対しても客観的に報道しているアメリカのニュース番組だと思いますが、今朝放送した内容には引き込まれました。 

記事No.86

■<攻略! abcニュース英語>とは?
 最初に、この番組についての簡単な説明をしておきます。主にアメリカ国内で今起きているニュースなど(最近はコロナ関係の話題が多いです)を5分で伝える番組で、流れは、次のようになっています。

まず英語字幕付きでニュースが流れます。
次に日本語字幕付きで再度同じニュースが流れます。
さらに、字幕なしで同じニュースが流れます。
今日の重要キーワードについての解説が入ります。
最後にもう一度、英語字幕付きのニュースが流れ終了です。

 放送日は日曜を除く毎朝5:45~5:50で、以前は<abcニュースシャワー>という番組名でした。今までの動画を見たい方はこちら(子どもには人種偏見がない、などのタイトルが出ています)。
短いニュースを、都合4回聞くことになるので、最後の4回目は、「何となくわかったような気になる」のが特徴です。

■今朝のabcニュースが伝えた内容とは
 アメリカ・ミネソタ州で白人警官に押さえ付けられて死亡した黒人男性ジョージ・フロイドさんを悼む声と、人種差別に対する抗議の声は日増しに強くなっています。この問題を番組では子どもの目線から取り上げています。以下はその内容です。

英語版
The other powerful memorial was right here in Brooklyn today.
Thousands here kneeling in solidarity right here in this park behind me, remembering George Floyd.
And what the people who gathered here, the families, the parents who brought their children, what they told us about why they came.
The little girl named Eloise, who was brought here by her mother, Marissa Kayser.
And mom, why did you come today?
Because it’s just so important.
Her mother says for Eloise, her two best friends are black boys, that her daughter is color-blind.
And she is determined to keep it that way. She loves everyone so much that it’s hard for me to really be…..
Children do.
Year, so, I, like, I just feel like if you lead with love, then those conversations happen later.
同番組の日本語訳
ブルックリンの追悼集会でも- 大勢がひざまずいて連帯を示し、フロイドさんを悼んだ。
集まった家族や、子を連れた親に参加した理由を聞いた。
この女の子(Eloise)は母親に連れられて参加した。
「参加した理由は?」
「大切なことだからです」
女の子は黒人の友達と仲が良く、人種偏見が無いため、このまま育てたいという。
「娘はどんな人でも大好きで…..」
「子どもはそういうものですよね」
「愛を大切にして育てれば、人種は気にならないはずです」

 この訳で、今朝のニュースの大意は伝わると思います。
キーワードは、color-blind (人種偏見が無い)。現在アメリカで起きている問題を象徴している語だと思います。
ところで、動画を見た方はお気づきでしょうが、女の子が手にしているプラカードに、BLACK LIVES MATTER と書かれています。
この意味を解説したサイトがこちら。アメリカの歴史について考えさせられます。