「強行五輪祭り」開催中&終了後のコロナ感染拡大は「身の危険」レベル

コロナ感染が急拡大している現在、TVは五輪報道一色。
そうした風潮に、私は大げさではなく「身の危険」すら感じます。
上尾市でも、このところ、コロナ感染が拡大しています。
結果的には、私が市議会に「不要不急の上尾市独自イベントは中止を」と陳情したとおりのことが現実になってしまったと言えます。
今記事は、東京五輪と感染拡大を懸念する立場からお伝えします。

【追記
感染者数は連日最多を更新。
東京は土曜日なのに
4000人超え。

「強行五輪祭り」を開催したツケなのは明白!

No.174

🔶陳情書での私の指摘
私が6月市議会で提出した陳情書は、聖火リレー時の「上尾市独自イベント」を中止すべき、という内容でしたが、その陳情書で、私は次の指摘をしました。

上尾市でも、「聖火リレー」を強行すれば、旧中仙道をスポンサーの車列が「ドンガラガッチャ、さあ、みんなで盛り上げよう!」などと大音量でがなり立てることは目に見えています。そうしたことはコロナ感染防止のために「密をつくらない」ことに逆行することから、何とか避ける努力をすべきです。

すなわち、「密をつくらない」ということに傾注すべきであり、まさに不要不急の「上尾市独自イベント」は開催すべきではない、との趣旨で陳情書を提出しました。この陳情書は、市議会の議員に配布され、私の要望で市教委事務局(スポーツ振興課)にも届けられましたが、結果的には、残念ながら無視された形になってしまいました。

You Tubeに投稿された動画を見ると、7月8日の「ドンガラガッチャ聖火リレー」の際、スポンサーが景品を配ったらしく、投稿者が「また(スポンサーの)グッズをゲット!」などと大はしゃぎしていました。
動画を見る限り、私の目には「密」が作られているように思えます。

🔶上尾で増える感染者数
この「不要不急」の、「ドンガラガッチャ聖火リレー」&「上尾市独自イベント」が強行されたのは7月8日でした。
では、「上尾市独自イベント」がおこなわれた後の上尾の感染者数はどう推移したのか。ちなみに、コロナウイルスの潜伏期間は4日後~2週間と言われています(厚労省HP)。
次の表は、「上尾市独自イベント」が開催された4日後~2週間後に、5名以上の感染者が判明した日です。

感染判明日(出典:上尾市HP) 感染者数 備 考
7月12日(月) 6人 「独自イベント」開催後 4日
7月14日(水) 13人 「独自イベント」開催後 6日
7月16日(金) 8人 「独自イベント」開催後 8日
7月17日(土) 5人 「独自イベント」開催後 9日
7月20日(火) 9人 「独自イベント」開催後12日
7月21日(水) 16人 「独自イベント」開催後13日

それまで0人~4人であった感染者数が増えていることがわかります。
コロナ感染拡大と「上尾市独自イベント」とに関連性があるということに確証はないでしょう。しかし、上の表は「事実」を示すものです。

また、驚くことに、この「独自イベント」に、上尾市長・副市長・教育長が出席しているのです。とりわけ、教育長は「学校統廃合計画」の地域説明会に一度も顔を出さないくせに、この「ドンガラガッチャ聖火リレー&独自イベント」には顔を出し、あいさつまでしています。

一方、上尾市のHPでは、「東京2020オリンピック聖火リレーが行われました」という新着情報を掲載しています。しかし、コロナ感染については全く触れていない、能天気な記事と言わざるを得ません。

🔶「これでもか」と「にぱあ」
「これでもか」と続くオリンピック報道。NHKは、夜7時のニュースを流さずに、競技(柔道の初日)の中継を続けている時もありました。

私が強烈な違和感を覚えるのは、NHK(今は民放も同様)のニュースで、アナウンサーがコロナ感染者の増加や、医療現場がひっ迫している状況を深刻な表情で伝えたと思ったら、直後に突然表情を変えてオリンピックを伝えることです(最近は逆のパターン、つまりオリンピックの結果をこれでもかと流してから、申し訳程度にコロナ感染拡大について伝えるというパターンが多くなっている気がします)。
私と同じような違和感(アナウンサーの深刻な表情から「にぱあ」への変貌)を、ぼうごなつこさん(Twitterではなすこさん)の漫画が的確に伝えてくれています。

🔶「祭り」のあとは「感染拡大」が待っている?
「さあ、感動しよう!」と乗せられたとしても、「感動」は人から言われるようなことではありません。少なくとも私は今回の強行五輪祭りの報道を見て「感動」することはありません。
この強行五輪祭りの最中にも、多くの県で過去最多の感染者数になっており、間違いなく感染が拡大しているからです。

国立競技場やお台場では、五輪のモニュメントや「聖火」をバックに写真を撮ろうとする人で「密」になっていることが指摘されています。
しかしながら、そのことに対して規制するとかいう話は、都知事からも首相からも出ていません。東京では連日1000人を超える感染者が出て、医療現場は中等症の患者でひっ迫しているというのに、都知事からのメッセージは、五輪開幕後、極めてトーンダウンしています。

「強行五輪祭り」の最中に感染者が増えている状況や、終了後にコロナ感染が爆発的に増えたら、いったいこの国の誰が責任を取るというのでしょうか。

🔶五輪どころじゃない医療現場
五輪報道の陰に隠れていますが、医療現場がひっ迫しているというニュースも伝えられています。
(閲覧の際、音声が出るので注意してください)

🔶都知事は人命より五輪重視
小池東京都知事は、BBC News Japanのインタビューで、「人命より五輪重視」ともとれる「本音」を語っています(7月20日配信)。

このまま、異常な事態がパラリンピック終了まで続くのでしょうか?
大げさではなく、「身の危険」を感じます。
「強行五輪祭り」の最中に感染者が増えている現在の状況や、終了後にコロナ感染が爆発的に増えたら、いったいこの国の誰が責任を取るというのでしょうか。

上尾市教委7月定例会(市民の傍聴記)

上尾市教委7月定例会が7月21日に開催されました。しかし、中身と言えば、以前にもまして酷いものでした。
当ブログの読者でもあるY.Eさんから、この会議の感想がさっそく送られてきました。今記事では傍聴記を掲載いたします。

No.173

🔶7月定例会の傍聴記
全文を掲載していますが、長目なので、随時区切ってあります。

7月上尾市教育委員会定例会を傍聴して      Y.E
本日、上尾市教育委員会を傍聴するために8時半に家を出て、市教委に8時45分に着いた。6月は、学校統廃合計画について審議されるということから、先着20名の椅子が用意されていたが、今日はホームページにはその項目が載っていなかったので、学校統廃合計画の報告は無いものだということもあり、傍聴者はたった4名だった。
9時からいつも通り、当たり障りのない質問だけが出る会議。市議会報告についてもヤングケアラーや水上公園閉鎖についてのみだった。
いじめ件数の増加(何と6月だけで小学校は99件も認知があり、解消が63件で取組中は165件もある! 中学校も認知19件、解消2件、取組中53件)についても「教育委員会(注:指導課)の取り組みは?」と中野委員が聞いたら「校長会で生徒指導・教育相談の充実、注意喚起するなど細かい対応をしている」との答弁でおしまい。「一学期の対応が大事」と中野委員が指摘したら「6月には学校生活に慣れてくるので、三者面談や家庭訪問で丁寧に対応する」と答えたが、家庭訪問は今「働き方改革」もあり、家庭の場所を確認するにとどまっているのに、その指摘もない。
更にビックリしたのは、大塚委員が市議会の井上市議の質問で「ふるさと財団」について触れているのを見て「ふるさと財団は、学校更新計画に関係しているのですか?」と聞いたことです!「そんなことも知らないのか!」と驚き桃の木山椒の木です!
後で、池田教育総務課長と話をする機会があったので、「教育委員がそもそも総務省から下りてきたふるさと財団を知らないのはおかしい!全国モデル事業に応募して補助金ももらっているのに、教育委員があの程度の認識で良いのか?しっかり勉強させないと✖ですよ!」と苦言を呈したら、「勉強会はやっています」という回答。
でも、内田教育委員が統廃合計画の地域説明会の意見を聞いて「私たちももっと学習しないとダメだと思いました。学習会をしてもらえませんか?」と発言したように、明らかに教育委員の学習レベルが低い! いくら市民が声を上げても、最終的には「教育委員会」で決定するのだから、教育委員をもっと鍛えなければダメだと思った。
また、事前に示されなかった「学校更新計画」についての「報告」が「その他」であり、➊先月取り下げされた実施計画の取り扱いについて、❷市議会全員協議会の報告、➌地域説明会について、❹今後のスケジュール、の四点について。これがとても重要なのに、説明資料が一枚も配られない!必死に書き取りをしたが、後ほどY氏が教育総務課長からメールで頂けることになったが…。事前に提示されていれば、もっと傍聴者もいただろうに…。わざと「その他」にして傍聴者を少なくしようとした可能性が…。
➊実施計画については庁内調整を個別に行い、議案とする。
❷市議会全員協議会の主な意見 ①小中一貫校は✖。方針決定おかしい。②ふるさと財団:総務省が統廃合を進めている。③自治会やPTAに説明。④検討協議会は条例で決めるべき。➄全保護者に説明すべき。⑥議会に情報を伝える。⑦実施計画を決めたら議会との信頼関係がなくなり、市長や教育委員の適格性を問わなければならない。⑧調査特別委員会を29人の委員で構成し、閉会中審査を行う。
➌地域説明会の参加人数7月21日までに11回257名。スライドで50分かけて計画概要を説明。 主な質問意見は①再編後の形は?②小中一貫は✖。③先進国は20人とか少人数に。④学校は地域のコミュニティー。➄通学距離は子どもを考えて。⑥大規模校になれば荒れる。⑦基本はお金より子ども。⑧先の事を今、決める事ない等。
ただ、その後「小規模校より適正規模校に」、「高校に行くと戸惑う」、「部活動の格差が大規模校とあり不公平」など大石公民館で若い親が発言した内容を自分たちの都合の良いように解釈して紹介。
その親が言いたかったのは「学区の調整」なのに一言もそれに触れず教育総務課は「いいとこどり」をした。
なお、「再編案」は保護者や先生の意見を幅広く聞いて、財政上のコストシュミレーションへの意見、学校の形や地区の実情を考慮したうえで「再編案」として作成するとの説明があった。
❹これからの日程としては、全33校と各自治会で説明会 ⇒ 幅広く意見を聞く ⇒ 再編案を教委で決定 ⇒ 地域説明会(今年度一杯)⇒ 新しい学校づくり検討協議会を開いていく……という。
最後に、プール指導は今年度中に「民間委託も含めて」検討!
小中一貫は一体校か義務教育学校かを含めて来年度中!
学校給食の配食方法は自校のコスト→サテライト廃止も含めて再来年度中に!という今後のスケジュールを説明して終了。
その後は、総合教育会議が開かれたが、また後日報告します。

🔶「統廃合計画」事前予告無しは姑息な手段
いつもながら、Y.Eさんの「感想の速報」には、そのスピードと的確な書きぶりに感嘆します。
7月教育委員会の中身は、大塚委員が「統廃合計画」について、「ふるさと財団」からの補助金をもらっている(つまり、総務省の言いなりにならざるを得ない)ことを知らなかったことに、私もあきれました。
さらに、私も「おかしいな?」「それはないだろう」と思ったことについて、Y.Eさんも傍聴記の中で疑念を呈しています。
すなわち、「学校統廃合計画」について、市教委事務局(教育総務課)は、報告する内容があるにもかかわらず、教育委員会の会議予告に、「報告事項」として掲載しなかったのです。このやり方は、露骨で、しかも姑息であると言わざるを得ません。

Y.Eさんの指摘にあるように、教育委員会の会議を傍聴しようとする市民は、「今回はどんな内容なのだろうか」を事前に確認してから出向くのが自然です。今回で言えば、「学校更新(=統廃合)計画」が議案にも報告事項にも示されていなかったことから、傍聴者が少なかったと思われます。

🔶「結果概要」にはシレっと報告事項として掲載
上尾市教委の「姑息さ」は、これだけではありません。定例会が終わったその日のうちに「報告事項」として掲載しているのです。

つまり、事前には予告すらせず、当日は資料も配布せず、市民にとって重要な、関心の高い事項を口頭で「報告」したにもかかわらず、シレっと「報告しました」としているのです。

これらのことは、まさに上尾市教育委員会の本質を如実に示していると言えます。傍聴記にある、大塚委員が「ふるさと財団」からの補助金について何も知らなかった件と合わせて、情報の開示を求めていくつもりです。何か分かれば、当ブログでお伝えしていきます。

「学校だより」から見える校長の姿勢

毎月配布される上尾市内小中学校の「学校だより」。
1ページ目の冒頭では、校長が「学校行事について」や「子どもたちの様子」あるいは「時の話題」など、何かしら書いているのが常です。
今記事は、「学校だより 7月号」に掲載されている校長の文章を読んだ感想などを私なりにコメントします。
とりわけ、無理やり強行されようとしている東京オリパラについて、「学校だより」のネタとして取り上げているかどうかに着目しました。

No.172

🔷「学校だより」は市教委のHPから閲覧可
前記事でもお伝えした上尾市教委HPのトップページ。上の段の真ん中に「市立幼稚園・小中学校」のバナーがあります。ここから各学校のHPに行けますので、「学校だより」を閲覧することができます。

🔷「東京オリパラ」関連話は小学校3校で
上尾市内の小中学校は33校(向原分校は東中にカウント)。
そのうち、「学校だより 7月号」がまだ学校のHPに掲載されていない学校は、小学校で2校あります(7月16日午後5時現在)。
今回、「東京オリパラ」に触れている学校は、小学校で3校でした。
中学校では、9校が「学校総合体育大会上尾市予選会」を話題にしています。曰く、「3年生は部活の最後の大会は終わってしまいましたが、たとえ負けたとしても、次の目標(高校受験)があるので頑張ろう」といった話がほとんどです(ただし、校長の文章が、中学生にどの程度影響を与えたのかについての検証は全くされていないのが常です)。

小学校3校では「東京オリパラ」について、どのような視点で語られたのでしょうか。うち、平方北小の「学校だより」では「東京オリンピックをひかえ……新型コロナ感染拡大が治まらず……誰もが複雑な心境で7月を迎えています」という、「ありきたりな」記述となっています。
そこで、あとの2校について見ていきます。

🔷疑問が生じる尾山台小校長の記述
尾山台小の「学校だより」の校長の文章、タイトルは「世界の動きを感じながら自分を高める」とはなっていますが、「世界の動き」に関しての記述はほとんどありません。文章の半分以上は「この夏東京で開かれる予定の夏季オリンピック」についての話です。
とりわけ、問題だと思う記述は、次の点です(いずれも原文ママ。ただし原文に朱書き等の色替えはありません)。

感染拡大を抑えながらいかに開催できるか、民力の高いと言われる日本人がどう開催するのか、世界が注目しているところであります。

まず、「民力の高いと言われる日本人」の出典が明確ではありません。
「広辞苑無料検索」では、【民力】とは、「国民の経済力や労働力」となっています。また、国立国会図書館のリサーチ・ナビでは、次のような説明がされています。

『民力』(朝日新聞出版 年刊)   都道府県別、エリア別、市町村別にさまざまな統計資料をとりまとめ、民力(人々の経済的な力)を多角的に測定することを目指した、エリアマーケティングの基礎資料です。2015年版をもって刊行を終了しました。

これらの説明にあるように、「民力」を「人々の経済的な力や労働力」と置き換えて、校長の文章を今一度読むと、「いったい何を言いたいのかよくわからない」と言わざるを得ません。
「経済的な力で感染を抑える」とはどういう意味なのでしょうか?
ましてや、「人々の労働力」とオリパラ開催との関連性は?

もうひとつの疑問があります。それは次の文です。

普段は当たり前すぎて気づくことすら少ない、日本人としての一体感や、喜び、自信といったものから、おもてなしや人の和を大切にする民族としての誇りを、子供たちと一緒に感じたいものです。

この記述については、疑問というよりは、非常に問題だと言えます。
まず、「日本人としての一体感」とは、だれを対象にして言っているのでしょうか。言うまでもなく、日本に居住している人は、「日本人」だけではありません。そういう方たちは、「一体感」から排除するというのでしょうか。
また、「おもてなしや人の和を大切にする民族」とは、どういう意味なのでしょうか。これについても出典は明らかにされていません。

思い出すのは、昨年の1月、選挙区での麻生太郎財務相の発言です。

…だから2000年の長きにわたって、一つの国で、一つの場所で、一つの言葉で、一つの民族、一つの天皇という王朝が続いているのはここしかない。いい国なんだなと。これに勝る証明があったら教えてほしい。

実はこの発言の前に、「平成31年法律第16号」で、アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律が成立しているのです。
麻生財務相の発言は、こうした背景をも無視するものでしたが、
尾山台小の校長の記述は、これに近いものがあるのではないでしょうか。

🔷原市南小校長のお気に入りは池江選手の話?
原市南小の校長の文章は、本人が「度々、競泳の池江璃花子選手の話を本紙面に登場させている」と記述しているように、池江選手の話がお気に入りのようです。私は「学校だより 7月号」しか見ていませんが、「度々登場させている」と校長が行っていることから、おそらく、池江選手の「努力は必ず報われる」発言についても、どこかの機会で何かコメントしているのだと思います。私は池江選手が闘病の末、水泳選手としてカムバックしたことにあれこれ言うつもりはありません。相当な努力を重ねてきたと思いますし、それを否定するものではありません。
ですが、それでも、「努力は必ず報われる」という言葉には、少なからず違和感を覚えます。現在、コロナ禍ということもあり、経済的に困窮し、進学をあきらめたり、大学を中退せざるを得ない若者も増えているという報道もされています。
今の日本は、国の愚策により、そうした若者の希望の芽を摘んでしまっている現実では、「努力は必ず報われる」とはとても言えません。

池江選手は株式会社ジエブの所属アスリート」であり、ボクシングの村田諒太選手、水泳の瀬戸大也選手もジエブ所属です。ジエブのHPには、「dentsu ジエブ」のタイトルの下に池江選手の顔写真が掲載されています。
また、HPの「企業情報」に、「ジエブは、電通の国内外のスポーツビジネス体制強化のため2011年7月に電通グループの一員に加わりました」とあります。つまり、池江選手は、電通との親和性が極めて深いのは、まぎれの無い事実です。
また、「電通の、電通による、電通のための五輪」と言われるくらい、電通が東京オリンピックに深く関与していることも周知の事実です。
池江選手はじめジエブ所属のアスリートは、東京オリパラについて何か発言すること、とりわけ批判めいたことを口にすることなど、あり得ないという状況なのです。
そうした背景を原市南小の校長は知っていて「ピンチをチャンスに」などと、池江選手の話を引き合いに出しているのでしょうか。

🔷避けなければいけない「ステレオタイプの見方」
尾山台小の校長の文にある「〇〇する民族」などの見方は、社会心理学では「ステレオタイプ」と呼ばれるものです。「ドイツ人は勤勉だ」「ブラジル人はサッカーが上手い」なども同様の見方です。
「ステレオタイプ」とは、ウォルター・リップマンという社会心理学者が生み出した言葉として知られています。彼の著書『世論』には、次の記述があります

 われわれはたいていの場合、見てから定義しないで、定義してから見る。外界の、大きくて、盛んで、騒がしい混沌状態の中から、すでにわれわれの文化がわれわれのために定義してくれているものを拾い上げる。そしてこうして拾い上げたものを、われわれの文化によってステレオタイプ化されたかたちのままで知覚しがちである。

「血液型のO型は社交的だ」などとネタにする程度であれば、コミュニケーションのひとつのあり方と笑っていられますが、「これはこうだ」「こうに違いない」という「ステレオタイプ的」な見方を、学校の校長がするべきではないと私は思います。
言葉の使い方を、その意味や背景を含め、正しく教える」というのは、学校教育の基本だと思うのですが、いかがでしょうか。

来月の「学校だより 8月号」では、オリパラについて何か書く校長がいるのでしょうか。引き続き見ていくことにします。

上尾市教育委員会の致命的な「瑕疵」。「学校統廃合計画」は白紙撤回を。

現在、土・日に「上尾市学校施設更新計画基本計画」に関する地域説明会が開催されています。しかしながら、この「説明会」自体の正当性に大きな疑問があります。今記事では、このことについてお伝えします。

※今記事タイトルの「瑕疵」とは、フリー百科事典『ウィキペディア』によれば、次のように定義されています。
「瑕疵(かし)とは、一般的には備わっているにもかかわらず、本来あるべき機能・品質・性能・状態が備わっていないこと。法概念としても用いられる。」

記事No.171

🔷いつのまにか変更されたHP画面
上尾市教育委員会のHPのトップページがいつのまにか変更され、次のような画面になっています。以前は一番右上の「学校施設の更新」というメニューはありませんでした。

🔷前代未聞。「実施計画」の取り下げ
この「学校施設の更新」メニューをクリックすると、次のような画面になります。


本来であれば、2021年6月24日に「上尾市学校施設更新計画基本計画 実施計画」を策定 と記載されるはずでした。
「実施計画」とは、「基本計画」をすすめていくための最初の5年間の計画のことです。

ところが、当ブログ前記事にあるように、市議会の全員協議会で批判を受け、立ち往生した挙句、同日の教育委員会議案として提案できず、取り下げるという前代未聞の事態に追い込まれたのです。

つまり、下図にある、「実施計画」が無いまま、「基本計画」をすすめるということになり、手続き的にも「瑕疵」があることは明らかです。


🔷市議会に「調査特別委員会」を立ち上げ
市議会全員協議会で全く納得してもらえず、実施計画も取り下げるという大失態の上尾市教育委員会。結局、6月28日、市議会は、さらに調査検討が必要であるということで、「上尾市学校施設更新計画基本計画調査特別委員会」を立ち上げました。
「調査特別委員会」の委員は議長を除く29人。期間は調査が終了するまでで、閉会中もなお調査を続けることになっています。
委員長は鈴木茂議員(政策フォーラム)、副委員長は4名。平田みち子(共産党)、田中一崇(同志会)、戸野辺直乃(公明党)、小川明仁(彩の会)の各議員が選出されました。

🔷学習しない上尾市教委
今回のような大失態は、6月議会で否決された平方幼稚園廃園の問題と非常に似通っています。
教育委員会事務局から提案された資料は十分であるとは言えないにもかかわらず、「平方幼稚園はその役割を終えた」と発言した前教育長職務代理者、それに対して「では、廃園ということでよろしいですね」と全肯定した教育長。それに対して全く異を唱えなかった教育委員たち
他の議案もそうですが、教育委員会事務局の提案に対して、客観的な視点からの検討はせず、教育長と教育委員たちは「全員一致・異議なし」で全てゴーサインを出し続けてきました
これでは、全く学習していないと指摘されても仕方がありません。

今回も同じような提案がされていますが、さすがに市会議員全員協議会では通用しなかったというのが実態です。
これから上述の「調査特別委員会」でも検討がされると思いますが、白紙撤回も視野に入れて、市民的視座からの議論が必要だと思います。

何ともお粗末な「学校施設更新基本計画/地域説明会(7月3日 初回)」

7月3日の午前中、上尾公民館で開かれた「学校施設更新基本計画/地域説明会」に参加しました。ところが、配布された資料の中には肝心の「再編案」が無いなど、何ともお粗末な「説明会」でした。
今記事では、このことについてお伝えします。

No.170

🔷教育長・教育委員のお歴々はなぜ来ない?
この「地域説明会」については、上尾市教育委員会のHPの新着情報に掲載されています。⇒「地域説明会の開催案内」
私が初回の説明会(7月3日:午前10時から)に足を運んだのは、「最初の回くらい、教育長か、少なくとも教育委員のあいさつがあるだろう」と考えたことが理由のひとつです。
ところが、教育長も教育委員も顔を見せることはありませんでした
「なぜ教育長と教育委員は来ないのか」と質問したところ、教育総務部長は「今回はこの体制(つまり、教育長と教育委員は来ないということ)でやらせていただく」という返事が返ってきただけでした。
この「学校施設更新計画(実態は学校統廃合計画)」をすすめたいのであれば、せめて最初の市民向け説明会で教育長自らがその目的について話すべきでしょう。このことからも、上尾市教委が本気で市民と向き合っているとは言えません。

なお、市教委側は「参加はおひとり1回」と言っていますが、市教委HPの募集の案内には、そんなことはひと言も書いていません。

🔷市教委事務局だけ机・アクリル板付きって?
初日の午前中(1回目)ということもあってか、40名定員の半分以下の参加者でした。
参加者のほうは椅子のみで、配布資料や持参した筆記具等は床に置くしかありませんでした。

その一方で、市教委事務局は、教育総務部長・課長・課員2名はそれぞれ机プラスアクリル板付きという状況でした。
これについては、当日、参加者の人数分の机を用意してもソーシャルディスタンスは十分取れる会場の広さでした。しかも、事前申し込み制なのですから、準備は出来るはずです。これは私のほうから次回以降参加者に配慮してもらうように要望しました。

🔷「学校ごとの再編(案)」をなぜ示さないのか
「説明会」は、市教委の不手際もあり、パワーポイントによる「説明」が約1時間、その後、参加者からの質問が相次ぎ、12時20分過ぎまで続きました。
参加した市民からとても多くの質問が出されましたが、中でも、「学校の統廃合案をなぜ示さないのか」という質問には、市教委事務局はまともに答えることができませんでした

この「学校ごとの再編(案)」については、「上尾市学校施設更新計画【概要版】」に記載されていますが、5月の教育委員会定例会の傍聴者に配布されていますし、6月24日の議員の全員協議会でも配布されている資料です。しかも、市教委のHP(ちょっと探しにくいですが)にも掲載されています。
それにもかかわらず、「説明会」の資料として配布しないことに対して、参加者から疑問の声が上がったのは当然です。
【概要版】掲載の「学校ごとの再編(案)」とは、次の資料です。

この(案)自体、それぞれ見ていくと大変問題が多いものですが、「説明会」の当日に配布をしないということを見ても、上尾市教委の姿勢が露呈したと言えます。
結局、参加者からの要望で、当日午後以降の「説明会」では配布することになりましたが、資料配布という、極めて基本的なことをやらなかった市教委の責任は大きいと思います。

🔷問題点が多すぎる「基本計画」
次に、私が投げかけた主な質問と、それに対する上尾市教委事務局の「回答」を見ていきます

私からの質問(上述以外) 市教委事務局の「回答」
6月24日に議員側の要請で開かれた上尾市議会全員協議会の録画(3時間18分)を全部見たが、賛成意見はほとんど無く、懸念や疑問ばかりが出された。このような状況では、更新計画にかかわる多額の予算を伴う議案や、条例・規則の改正は否決されると思われるが、今後どう対応していくのか。 市議会全員協議会が3時間以上かかったのは事実。今後は議員側とも話をしていきたい。
全員協議会の直後に開催された教育委員会6月定例会では、「学校施設更新計画実施計画(最初の5年計画)」の取り下げという事態に市教委は追い込まれた。
取り下げた「実施計画(案)」は、どのような条件をクリアしたら再度議案として復活するのか。あるいは白紙撤回するつもりなのか。
議員にもていねいに説明していくことで再度実施計画(案)を提出していきたい。
学校の適正規模化のために、今まで(ここ20年くらい)どのような努力をしてきたのか。現在のように大規模校と小規模校がある現実をどう捉えているのか。 学校を選択できるように、学区調整をおこなってきたが、ご指摘のように大規模校と小規模校が存在することは事実である。
市議会全員協議会席上、教育総務課長は、昨年秋に未就学児を持つ市民1500名を対象にアンケートを実施したと説明しているが、実際には回収は623通であった。しかも、市民からの回答の中には「意図的に誘導する問いがあり、不信感を覚えた」とか、「統合するのはやむを得ないと市民が回答しているので統合する、という責任を市民に押しつけるためのアンケート」であるという指摘が幾つも寄せられている。
今回もこれと同様の手法で、自分たちに都合の良い部分だけを取り上げて、それを「市民の意見」として集約するつもりなのか。あるいは、市民から反対の声が多ければ、白紙撤回するということでよいか。
(明確な回答無し)

🔷まだまだある「統廃合計画」への疑問
「説明会」では、上尾市が委託した業務の仕様書の公開を求める意見や、教育の中身に関する問題なのに、教育総務課が推し進めようとしていることへの疑問、「ふるさと財団」応募に対する不信感など、多くの質問や意見が出されました。7月3日の午後や、これからおこなわれる「地域説明会」でどのような質問や意見が出されたのか、市教委としてきっちりと市民に公開していくことが求められます。

◎当ブログでも、この問題については引き続き強い関心をもっていきたいと考えています。