「市民の意見を聴く」姿勢に欠ける西倉剛・上尾市教育委員会教育長

唐突ですが、上尾市の教育長が誰か、ご存知ですか?
限られたイベント以外、市民の前にはほとんど顔を出すことはないので、当ブログをお読みの方でも、上尾の教育長の名前も顔も知らないという方も多いのではないでしょうか。
今記事では、「上尾市の西倉教育長は、市民の意見を聴こうという姿勢に欠ける」という実態についてお伝えします。
《記事の中ほどに【追記】あり》

No.345

🔸西倉教育長はなぜ「市民との懇談会」に出席しないのですか?
10月11日に、「質問要望事項への回答についての上尾市との懇談会」が開催されました。
この懇談会は「上尾市の今の学校給食を守ってほしい」また、「学校施設更新計画についての要望」など、当面する市の教育行政について、市民団体と市側が懇談するという趣旨で、上尾市役所7階大会議室で 10:30~12:00 までおこなわれました。
しかしながら、事前に出席をお願いしていたにもかかわらず、市長・教育長とも欠席という状況でした。

私(当ブログ館主)は、「なぜ、市長と教育長は市民との懇談会に出なかったのか」その理由について情報公開請求しました。その結果は?

🔸市長の「欠席理由」と「情報公開条例」第26条
まず、市長ですが、10/11の動静についての文書は不存在でしたが、秘書政策課から次のとおり情報提供がされました。
この「市長の動静」を見れば、10:00から「上尾市商工会議所訪問」が入っているので、「なぜ市民との懇談会を優先してくれないのか」との不満は残るものの、欠席の理由としては判別がつきます。

このような情報提供は、「上尾市情報公開条例」第26条に基づく対応と断言できます。

「上尾市情報公開条例」より
(情報提供の推進)
第26条 実施機関は、情報公開を総合的に推進するため、行政文書の公開を行うほか、市政に関する正確で分かりやすい情報を市民が迅速かつ容易に得られるよう、積極的な情報提供に努めるものとする。
2 実施機関は、市政に関する情報を効果的に提供するため、市民が必要とする情報を的確に把握するよう努めるものとする。

この条文にある「市政に関する正確で分かりやすい情報を市民が迅速かつ容易に得られるよう、積極的な情報提供に努めるものとする」という対応は、市民にとっても、行政にとっても大変重要です。

🔸「??」が付く、教育委員会事務局の対応
一方、西倉教育長の10月11日の動静はどうなっているのでしょうか。
教育委員会から示されたのは、次の資料でした。

このとおり、10月11日は、14:00から「人権教育推進協議会」が入っているだけであり、同協議会の会場は「市民との懇談会」と同じ7階大会議室であったことは確認済みです。
しかしながら、「西倉教育長は午前中何をしていたのか」については、「上尾市情報公開条例」第26条による情報提供が教育委員会(事務局)からは全く示されなかったのです。

🔸西倉教育長は、いったい何をしていたのでしょうか?
10/11の午前中の動静について、市長(秘書政策課)からは情報提供が示されましたが、教育委員会(教育総務課)は何らの情報提供もありませんでした。
そこで、私は教育長の当日の動静について、再度情報公開請求しました。
その情報公開請求に対して、教育委員会が私に送ってきたのは、次の「非公開決定通知書」でした(PC画面では下部にズーム機能あり)。

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このとおり、結果は「文書不存在」による非公開処分とされ、しかも通知書の備考欄にも何も記述されていないのです。
上述の「上尾市情報公開条例」第26条の趣旨を教育委員会(事務局)担当者が理解していれば、こんな対応にはならないはずです。
西倉教育長は、10/11の午前中に出張や会議は無く、休みも取得していないことから、普通に在庁していたことは明らかです。つまり、西倉教育長は、「市民との懇談会」には出席する気は全く無く、会場のすぐ近くの教育長室にいたとの推測が可能となります。

【追記】
教育総務課に問い合わせをした結果、次のとおりメールが送られてきました。

(市教委事務局 教育総務課より)
令和6年10月25日付けでいただきました公文書公開請求に記載のありました西倉教育長の10月11日の午前中の勤務の状況については、以下のとおり回答します。
同日午前中の勤務の状況につきましては、市役所内において勤務を行っております
以上、回答とさせていただきます。

やはり、西倉教育長は、「市民との懇談会」に出ずに、市役所内にいたことが明らかになりました。

🔸西倉教育長は、『請願』で出された「教育懇談会」にも知らん顔
私は他の市民と連名で、1月と6月に、児童・生徒を含めた「教育懇談会」の開催を求めて教育委員会宛てに『請願』を提出しています。しかしながら、1月の『請願』は5か月も放置されたため、修正のうえ6月に再提出しましたが、現在まで審査されていません。
(詳しくは、当ブログ記事No.325 記事No.330をごらんください)

6月に提出した『請願』は次の内容です。
(新)請願 - コピー

この中で(例)として挙げた新座市の「教育懇談会」は、現在85回を数えています。
新座市教育委員会のHPには、次のように説明されています。

教育懇談会について(新座市教育委員会)
 新座市教育委員会では、教育行政に対する意見や要望等を把握し、教育行政の推進に反映させるため、市民と意見交換を行う「教育懇談会」を年3回開催しています。

新座市では今まで85回も開催されている、教育長・教育委員と市民との「教育懇談会」が、上尾市ではなぜ開催できないのでしょうか?
今からでもよいので、6月に再提出した『請願』の審査を望むものです(残念ながら、11月の教育委員会定例会でも、請願審査は議題となっていません)。

🔸西倉教育長の任期は来年3月までですが…
今記事では、西倉教育長が「市民の意見を聴く」姿勢に欠けるという実態について、具体例を示したうえでお伝えしました。
上尾の教育長は、ここ最近《元市教委学校教育部長である元校長》が就任しています。
残念
ながら、市民的視座からは「上尾の教育行政は良くなったとはとても言えない状況」が続いています。
西倉教育長の任期は、来年(2025年)の3月末までとなっています。再任となるかどうかは不明ですが、ぜひ、市民と真正面から向き合い、教育長として市民の意見を聴く機会を設けてもらいたいものです。

“「市民の意見を聴く」姿勢に欠ける西倉剛・上尾市教育委員会教育長” への2件の返信

  1. 上尾市職員倫理条例では下記のようにコンプライアンスを定義し、要望等に対する基本原則を定めています。

    第2条 (定義等)
    (5) コンプライアンス 職員が、法令を遵守することを基本に、次条に規定する倫理原則に基づき、高い倫理観を持って、市民のために積極的、自主的かつ誠実に職務を遂行することをいう。

    第9条(要望等に対する基本原則)
     職員は、市民の市政への参画と協働を実現するため、市政運営に対する要望等の重要性を十分に理解し、誠実にその内容を受け止め、適正に対応しなければならない。

    上尾市教育長は、上尾市倫理条例が定めているコンプライアンス「市民のために積極的、自主的かつ誠実に職務を遂行すること」、要望に対する基本原則「誠実にその内容を受け止め、適正に対応しなければならない」に沿った行動をしていると言えるのでしょうか。

    教育長は、上尾市の教育行政のトップであるという自覚が極めて希薄であると感じています。

    1. コメント、ありがとうございます。

      おっしゃる通りです。
      おそらく、西倉教育長は、ご指摘の上尾市職員倫理条例を目にしていないのではないかと思われます。
      「上尾市教育委員会教育長を含む市教委事務局職員が、上尾市職員倫理条例についての研修を含むコンプライアンス研修をやっているかどうか」について、情報公開請求をおこなう必要がありますね。
      また、数日前には、教育総務課の職員が「上尾市情報公開条例」第26条(市民への積極的な情報提供)について知らなかったことが判明しました。
      これらの事実については、徹底的に調べ、事実関係を市民に知らせていくつもりです。

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