「調査特別委員会」で露呈した、上尾市教育委員会の「不都合な真実」その1

10月12日の9時半より、上尾市議会の議場で「上尾市学校施設更新計画基本計画調査特別委員会」(以下、「調査特別委員会」)で《上尾市の教育の方向性について》参考人である教育委員からの意見聴取がありました(小池・谷島両教育委員は「仕事のため」と称して欠席)。

「調査特別委員会」を傍聴していてよく分かったのは、「逃げ」の教育長、「後付けの弁解」の教育委員、「自らの正当化に躍起」の教育委員会事務局、というそれぞれの「不都合な真実」です。
今記事では、その1として、教育長&教育委員についてお伝えします。

記事No.188

🔷「逃げ」の池野教育長
「調査特別委員会」冒頭、「教育長は公務のため11時半に退席する」旨が伝えられました。池野教育長は、8月23日の「調査特別委員会」も「公務」と称して中座しています。なお、8月23日の中座の件については、情報公開請求等から、次のことが明らかになっています。

(8月23日の「調査特別委員会」教育長途中退席の件)
*「調査特別委員会」が教育長に文書で伝えられたのは8月10日。そのあとで「県教育局幹部」が上尾市教委に来訪するということが決められたようである。
*しかしながら、教育総務課職員に確認したところ、「8月23日に県教委幹部が市教委に来たことは、教育総務課職員の誰も知らない」ことが判明した。
*県教委に確認したところ、「当日は、片桐雅之・市町村支援部副部長が教育行政用務で上尾市に出向いたようだが、時間と内容は不明」とのことである。

実に不可解な話です。普通に考えたら、県教委から上尾市教委に来訪するという予定があれば、当日「県教委幹部」が市教委に来たことを教育総務課職員が誰一人知らなかった、ということはないはずです。
同様に、10月12日の「公務のため」というのも、かなり怪しい話だと思います。議員のほぼ全員が集まっている「調査特別委員会」を中座するほどの重要な用件であれば、昼前の11時半という時間設定はしないでしょう。「議員の質問に答える重要な先約がある」ということで、「公務」を午後にするなどが常識的な対応ですが、この点でも非常識であり、結局は「逃げ」の姿勢が明らかになったと言えます(10月12日の「公務」の内容については情報公開請求を申請しています)。

🔷「このへんで勘弁していただけるとありがたい」
井上茂議員からの「基本計画巻末の再編案(学校統廃合案)も含め、教育委員会として決定したのではないか」との質問に、池野教育長は次のように答えています(要旨)。

(井上茂議員の質問への教育長答弁要旨) ※録画 1:14:40~
*教育委員会は独立した予算を持っているものでも何でもない。
*基本計画は「たたき台」である。
*井上議員の発言は正しい。確かに基本計画巻末の再編案も含め、教育委員会として決定した。そのとおりだと思う。
*決定したのは、教育委員会事務局の「とりあえずの案」である。
*総務省の総量抑制の考え方については、教育委員も個人的には意見を言っていた。私もその中に入って意見を言った。
*地域の中で「この学校が無くなったら困る」というのは、当然教育委員も言っていた。
*でも、(学校施設更新計画基本計画には)賛成した。
*決定したが、基本計画はあくまでも「案」である。
*教育委員がこの(基本計画)案を練ったわけではないので、このへんで勘弁いただけるとありがたい。
*他の自治体のことを言ってもしょうがない。
*事務局が市長部局と作った案について(反対するのは)言いづらかった。
*無責任と言われればそのとおり。

池野教育長は、終始「あの計画は教育委員会で決められる問題ではない」と言っています。挙句の果ては、「教育委員がこの基本計画案を練ったわけではないので、このへんでご勘弁を」とまで発言しています。
教育長は、議場を中座するだけでなく、「無責任を言われればそのとおり」などと開き直り、「逃げ」の態度に終始しています。

🔷「後付けの弁解」をする教育委員たち
録画を見ていて、中野・大塚・内田各教育委員のお歴々は、やたらと「第一次案」「素案」などと言っていますが、
果たしてそうした事実はあるのでしょうか。
今年になってからの教育委員会定例会の1月の会議録(9~13頁)3月の会議録(15頁)
4月の会議録(7~13頁)5月の会議録(6~18頁)を読み返しても、この「更新計画基本計画」が「第一次案」であるなどとは書いてありませんし、誰ひとり言っていません
それどころか、池田教育総務課長は次のように述べています。

2021年5月教育委員会定例会 会議録より
池田直隆 教育総務課長 :
「 議案第31号 上尾市学校施設更新計画基本計画の策定について 」でございます。 議案書については、9ページ をお願いいたします 。 提案理由でございますが、 新たな学校環境を必要とする取組に対応する施設整備と学校施設の老朽化状況を踏まえた学校施設の効率的・効果的なマネジメントを目指し、「持続可能な教育環境づくり」を推進するため、 上尾市学校施設更新計画基本計画を定めたいので、この案を提出する ものでございます。
基本計画については、これまで1月定例会からご協議いただき、市民コメントの実施を挟み、一部修正を加えて、前回の 4月の定例会において、継続の案件として協議をいただいたものでございます。そして、委員の 皆様からのご要望を受けて、過日実施させていただきました勉強会において、基本計画に対するご理解を深めていただいたものと存じます。本日提出いたしました計画は、5月17日に
庁内の検討組織である「上尾市個別施設管理基本計画等評価委員会」の承認を 経て、本日の議案提出したものでございまして、本日は策定に当たってのご審議をいただきたいと存じます。

この会議録にあるように、「学校施設更新計画基本計画案」は、教育委員会定例会で何度も協議を重ね、しかも、「勉強会で教育委員の理解を深めた」うえで提案されたものなのです。

すなわち、教育委員のお歴々が言うような「第一次案」などでは断じてありません学校統廃合を含む原案に教育委員は間違いなく、お得意の「全員一致・異議なし」で賛成したのが真実なのです。

🔷教育委員はなぜ地域説明会に出ないのか
「調査特別委員会」では、教育委員の3人とも、「地域の意見が大切」とか「地域の声を聞いて」などとさかんに発言していましたが、それでは教育委員の方たちにお聞きしたい。
なぜあなた方教育委員は、7月の地域説明会に(一般の参加者としてでも)出席して、地域の方たちの意見を聞こうとしなかったのですか?
何も、前のほうの席に座って、とは言いません。地域の参加者と一緒に座って、じっくりと地域の方の意見に耳を傾けることを何故しなかったのでしょうか。ここに教育委員の本質が現れていると私は思います。

🔷言葉の概念の変化を知らない教育委員
池田達生議員からは、教育委員が使っている「中一ギャップ」という言葉に関する質問がされました。

池田達生議員の質問要旨
*「学校施設更新計画基本計画」51頁に、県教委の「小中一貫教育について」という記述があるが、これは2014年の資料である。
その中で、「中一ギャップの解消」とあり、大塚委員も「中一ギャップ」という言葉を使っている。
*ところが、この資料の翌年(2015年)に文科省から出された生徒指導リーフレットには、「中一ギャップ」という言葉は、その信憑性からも、安易に使用してはならないとされている。また、国会でも同様の対応をしている。
これらのことについて、大塚教育委員は知っているか。

これについて、大塚教育委員は「知らなかった」旨答えています。
ただ、そのあとで「事務局から資料を見せられ、中学1年生で不登校が増加しているので」と言い訳をしていました。
しかしながら、これについても池田議員から「その数値も、すでに小学校時代から内在していて、中学で顕在化するのだから、小学校時代の指導が大切である」と指摘されました。
池田議員指摘の資料は → 国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」
ですが、そこには、次の記述があります。

国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」
「 中 1 ギャップ 」 という用語の問題点
*「中 1 ギャップ」という語に明確な定義はなく、その前提となっている事実認識(いじめ・不登校の急増)も客観的事実とは言い切れない。
「中 1 ギャップ」に限らず、便利な用語を安易に用いることで思考を停止し、根拠を確認しないままの議論を進めたり広めたりしてはならない。
【いじめは、中1で急増するのか?】
*学校が報告する 「問題行動等調査」 の結果(認知件数)からは中 1 でいじめが急増するように見えますが、児童生徒対象の質問紙調査の結果からは異なる実態が見えてきます。
*「中 1 ギャップ」 の語は、 「問題行動等調査」 の結果を学年別に見ると、小6から中1でいじめや不登校の数が急増するように見えることから使われ始め、今では小中学校間の接続の問題全般に「便利に」用いられています。しかし、いじめが中1で急増するという当初の認識が正しいのか、不登校の中1での増加にしても 「ギャップ」 と呼ぶほどの変化なのかについては、慎重であるべきです。なぜなら、必ずしも実態を表現しているとは言い切れないからです。
*とりわけ、その語感から、中1になる段階で突然何かが起きるかのようなイメージや、学校制度の違いという外的要因が種々の問題の主原因であるかのようなイメージを抱くと、問題の本質や所在を見誤り、間違った対応をしかねません。
 便利な用語を用いることで、目の前で起きている問題を理解した気になっては
なりません。実際に何が起きているのかを冷静に捉えることから始めましょう。

大塚委員は「中一ギャップ」の概念がどう変化しているのかについて、教育委員として自らリサーチをするという姿勢ではないと言えます。

長くなりましたが、今回はここまで。この続きは次回お伝えします。

企業の意見広告について思うこと

企業広告の中には、時折ハッとさせられる広告があります。
それは、時の政権批判だったり、社会的問題を鋭く指摘するものですが、共通しているのは、視覚に訴えるという点だと思います。
今記事では、このことについてお伝えします。

記事No.187

🔷「宝島社」の意見広告
下の写真は、今年の9月22日の朝日・読売・日経に見開きの全面広告として掲載された宝島社の意見広告です。

国民は、自宅で見殺しにされようとしている」宝島社が新聞3紙に意見 ...

画面が見にくい方のために、この広告には、次のような文章が書かれています。

国民は、
自宅で見殺しにされようとしている。
今も、ひとりで亡くなっている人がいる。
涙がでる。
怒りと悲しみでいっぱいになる。
この国はいつから、こんなことになってしまったのか。
命は自分で守るしかないのか

この広告は、コロナ感染者数が爆発的に増えたあと、減少に転じた中で出されました。感染者数の減少については、「専門家」と呼ばれる人もその理由がわからないようですが、私は 「自宅療養者」に対して、医療的支援の手が差し伸べられることなく、亡くなっていく人がいることが明らかになったことが感染者減少につながったと考えています。
つまり、様々な数値やグラフなどのデータを見せられるよりも、「明日は我が身」、あるいは「この国の為政者は私を守ってくれない」ということを国民が肌で感じ取り、今まで以上に「感染しないようにしよう」と考えたからではないでしょうか。

それにしても、宝島社のこの広告は、国民の感情を言葉で表現しているという意味で、見事としか言いようがありません。

宝島社の「企業広告」というバナーでは、1998年~2021年までの同社が発表した「企業広告」を見ることができます。それぞれの広告は極めて衝撃的であると同時に、共感することのできる「作品」と言えます。

もうひとつ、宝島社の意見広告を見てみましょう。次の広告は、今年の1月6日に読売朝刊掲載の「君たちは腹が立たないのか。」です。
同じ時期に、日経には「暴力は、失敗する。」、また、コロナ感染対策をテーマにした「ねちょりんこ、ダメ 。」は朝日と日刊ゲンダイに掲載されました。

字が少し小さいので、この広告の文章の部分をを次に示します。

君たちは腹が立たないのか
音漏れしているやつ。傘の持ち方なってないやつ。
スマホ見ながら自転車乗るやつ。
まず、いちゃもんつけるやつ。なんでも隠そうとするやつ。
すぐ嘘つくやつ。すぐ戦争しようとするやつ。
この社会の息苦しさは、決してあなたのせいではない。
いきすぎた忍耐は美徳でもなんでもないから。
理不尽にはきちんと怒ろう。不条理には声をあげよう。
怒りを笑うな。怒りとはエネルギーだ。
前例を打ち破り何かを生み出すためのパワーだ。
怒ることから世界は進む。
今年こそ、正しく怒ろう日本人
宝島社

私が共感するのは、この広告の中の「理不尽にはきちんと怒ろう。不条理には声をあげよう」という言葉です。
ちなみに、広告の中の男の子は、ノルウェーの彫刻家グスタフ・ヴィーゲランによる《おこりん坊》という作品です。オスロのフログネル公園(別名ヴィーゲラン彫刻公園)にあり、ずっと昔、私は一度だけ訪れたことがあります。広い公園に置かれている彫刻全てがヴィーゲラン一人だけの作品という点も、日本との違いに驚いた記憶があります。

🔷「視覚文化」としての企業の意見広告
企業による意見広告について、私は通信教育で学んだ大学で「視覚文化論」のレポートを書いたことがあります。そのときに取り上げたのが、次の写真で、これはベネトン社の広告として発表されています。

この写真は、イタリアの写真家、オリビエーロ・トスカーニによる作品《Cemetery 1991》です。Cemeteryは「共同墓地」のことであり、彼の心の中のイメージと重なり合っていると言えるでしょう。

トスカーニは、「予告された戦争=湾岸戦争」を目前にしての心境を次のように説明しています

私はずいぶん考え、自分にとっての初めての戦争のイメージを頭に思い描いた。それは、1948年。6歳の時のことだった。「コリエレ・デラ・セーラ」の報道カメラマンだった父に連れられて、戦没者墓地での公式記念式典に参加した。十字架に埋めつくされた大きな墓地だった。すべて死者たちだ! 
この日、私はまだ小さかったが、戦争の不条理さを理解した。一枚の写真でこの時の感じをもう一度つくり出さなければ、という思いにかられた。

そしてトスカーニは、湾岸戦争が勃発した日に、共同墓地の写真をイタリアの有力2紙に2ページ見開きで掲載をすることになります。
そのことについて彼はこう述べています。

私にとって、それは戦争の不条理さを思いおこさせる方法であり、平和へのメッセージだった。あらゆる戦争が墓地を終着点としているのだから

服飾ブランドであるベネトンの1980年代末からのポスターやカタログには、基本的に衣料品などの商品は登場しません。
わずかに、[UNITED COLORS OF BENETON] の文字が見えるだけであり、写真作品により観者(つまり多くの一般の人々)に「何か」を訴えているのが特徴です。
その意図を読み取ろうとするならば、観者は一瞥(glance)ではなく、凝視(gaze)しなければならないのです。

🔷企業は、時には明確な意見表明を
今記事で取り上げた広告の他にも、企業による意見広告を目にすることがあります。5月に日経に掲載された旭酒造の獺祭(だっさい)の広告<飲食店を守ることも日本の[いのち]を守ることにつながります>やYouTubeで発表された「通販生活」の「9条球場」などですが、もしも為政者による不条理が続くならば、企業は明確に反対する意思表明としての企業広告を発表すべきであると考えます。

給食費の完全無償化に道を開く請願が、上尾市議会で可決されました。

上尾市議会9月議会の最終日、市民にとっても、上尾市にとっても画期的な[小中学校給食費無料化に関する請願]が可決されました。
今記事では、このことを中心にお伝えします(少し長いです)。

記事No.186

🔷請願の中身とは
9月議会で市民団体から提出された請願の中身は次のとおりです。
また、署名数は9月28日の時点で9,206筆になったそうです。

小中学校給食費無料化に関する請願   請願代表者 氏名・印
[要旨]
小中学校の学校給食費が高く、保護者の負担が大きくなっています。すべての子どもが給食費の心配なく平等で良質な給食を食べられるようにするため、市として必要な財源措置を講ずることを請願いたします。
[理由]
上尾市の給食費は小学校で月額4,300円(県下で2番目)、中学校で月額5,200円(県下で1番目)と高く、保護者の負担がとても大きくなっています。
平成17年に食育基本法が制定され、成長期の子どもに対する食育は、子どもたちが一生涯にわたって健やかに生きていくことができるよう、その基礎をつくるために行われる大切なものです。子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることができるよう、学校給食は教育の一環として、食育に重要な役割を果たしています。
すべての子どもが、給食費の心配なく平等で良質な給食を食べられるようにするためにも、保護者の給食費負担を軽減することが今求められています。
以上のことから、上尾市は将来的な給食費無料化に向けて、段階的に取り組みを行っていくことを請願いたします。上尾市長、教育長宛の学校給食費無料化を求める署名にも8,162名(注:請願提出の時点)の方が賛同しています。

🔷市議会での賛成・反対討論では
 この[小中学校給食費無料化に関する請願](9月議会では「請願第12号」)についての各会派による賛成or反対討論はどのようなものだったでしょうか。市議会中継録画から発言をまとめてみました。
(発言順に掲載してあります。)
◎録画では、議員による発言は「です・ます」調ですが、当ブログでは趣旨をお伝えするために、「である」調に変えています。
また、(※数字)については、数字や用語に関してのブログ筆者による補足です。なお、明らかな語彙の使用の誤り等は( )として補っています。

反対討論 田中一崇議員(上尾同志会) 録画 1:19:46~
現在、上尾市をとりまく環境において最優先事項はコロナ対応であると考える。
本請願にかかる財政負担は、年間約8億円(※1)かかる見込みである。この予算を恒久的に支出する財源確保にも課題が残ると考える。
小中学校の給食にかかる事業費としては、総額約18億円、内訳は人件費、施設改修費、無償化対象者(※2)への支援、食材費である。市は、そのうち人件費・施設改修費・無償化対象者への支援総額約10億円をまかなっている。
無償化をすすめる趣旨は理解できるものであり、部分的には賛同もできるところであるが、今おこなうべきかと考えるには、時期尚早と考える。
また、子ども・子育て支援として児童手当、子供医療費の助成や個別に応じた支援をおこなっていることから、[小中学校給食費無料化に関する請願]について、現時点においては反対とする。

(※1)年間の財政負担については、9月議会の答弁で、市の当局(学校教育部)は、次のように説明しています。
*小中すべて無償化  7億7,400万円
*小学校のみ無償化  4億8,300万円
*中学校のみ無償化  2億9,100万円
*第3子以降無償化    2,700万円
*小学校6年生無償化   9,350万円
*中学校3年生無償化 1億 950万円
(※2)「無償化対象者」とは、「就学援助制度」を受けている世帯への補助額を指すと思われます。

賛成討論 海老原直矢議員(政策フォーラム・市民の声あげお)
録画 1:22:30~
本請願は、保護者負担の軽減を主な理由として、学校給食費の無料化に向けた段階的な取組を求めるものである。まずもって、「保護者負担の軽減」という一点をもっても、子育て世代が安心して子育てができる環境をつくるという、あたりまえのまちづくりをすすめていくうえで、補助等の枠組みの再検討を含め、早急に着手しなければならないと考える。
さらに言えば、この無料化に向けた段階的な取組をすすめるということは、多くの議員の方々が推進すべきとしているSDGs[持続可能な開発目標]のターゲット2-1(※1)「脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分に得られるようにする」という点とも一致するものであり、今のコロナ禍でこそ検討をすすめるべきものであると考える。
また、文科省がとりまとめた【学校給食費の無償化等の実施状況】(※2)によれば、「無償化による成果」として、(児童・生徒)では、自治体・地域への感謝の気持ちの涵養、(自治体)においては、定住・転入の促進が挙げられており、こちらの多くの議員の方々が言及している定住促進の方針にも合致するものである。
以上の内容を踏まえても、学校給食費について、請願中にもあるとおり、即時の一括の無料化ではなく、無料化に向けた段階的な取組に着手することが、本市においても不可欠であるという考えから本請願に賛成する。

(※1)SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。ターゲット2-1は、「2030 年までに飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする」とあります。
(※2)文科省「学校給食費の無償化等の実施状況」によります。

賛成討論 平田通子議員(日本共産党)  録画  1:24:57~
学校給食は、生涯を通じて健康で文化的な生活を送り、望ましい食生活の基礎・基本を養い、感謝の心や伝統的な食文化の理解を深めるなど、本当に重要な機会となっている。上尾では、小学校は自校給食、中学校はセンター(セントラル)&サテライト方式で温かくおいしい給食が提供されている。
給食費は自己負担として、小学校は月に4,300円、中学校は5,200円で、この金額は小学校は県内で2番目に高く、中学校では県内で一番高い(※1)。
小中学生の子どもをもつ世帯は、水光熱費など公共料金の支出なども大変多いうえに、消費税が2019年10月から10%になり、負担が増えている。さらにコロナ禍によって非正規雇用やパートなどの仕事も打撃を受け、生活費を切り詰めて捻出しているなど、本当に家庭にとっては大きな負担になっている。
また、子どもの貧困が社会問題となる中で、成長・発達を保障する食事が学校給食のみ、という子どもも少なくない。貧困対策からも無償化が求められている。
憲法第26条は「義務教育は無償とする」(※2)と定めている。給食は、子どもたちの心身の健全な発達に資するものであり、(学校生活)を豊かにするものとして、(学校教育)の一環となっている。
1954年に<学校給食法>ができた時に、食材費は保護者負担で始まったが、負担割合は地域の実情を考慮してという通達が出されており、現在も文科省は(保護者に補助すること)を禁止したものではないとしている。(※3)
全国でも大阪市や明石市など無料化を実施している。県内では滑川町・小川町など4町村が全額無料となっている。今年度は春日部市と熊谷市は第3子の無償化を始めた。昨年度はコロナ禍ということで、桶川市・行田市・蓮田市・富士見市など県内6市町が減免や一部補助を実施した。
給食費の無償化は子育て世代を応援するとともに、ほかのみなさんも言うとおり、子育て世代を呼び込み、市の人口増につながる施策である。
9月28日、「学校給食無料化をめざす上尾みんなの会」から、小中学校給食費の無料化を求める請願署名9,206筆が市長に届けられた。上尾市はこの9,206筆の一筆一筆に込められた市民の願いや思いをしっかりと受け止めるべきである。

(※1)資料として、埼玉県HP[埼玉の学校給食]があります。
同資料には、給食費の月平均額、調理方式(自校 or センター)、給食費徴収方法等のデータが掲載されています(平成30年度分)。

(※2)日本国憲法第26条
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
② すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。
(※3)(文科省通達:学校給食費の法的根拠
「学校給食法第11条の規定は、経費の負担関係を明らかにしたものであるが、保護者の負担を軽減するために、設置者が学校給食費を予算に計上し、保護者に補助することを禁止した趣旨のものではない。」とあります。

賛成討論 津田賢伯議員(日本維新の会) 録画 1:29:30~
反対されている方々の論拠としては財源論がある。今、財源が苦しい中で(無償化を)やる必要があるのか、このコロナ禍からの脱出を最優先すべきではないのか、そういった主張がある。十分にそれは理解しているつもりである。
しかしながら、この上尾市をとりまく環境、上尾市の人口、数十年後には少子高齢化や人口減少などの理由で市としては消滅してしまう、市から町になってしまうといった未来が数十年後には予測されている。我々政治家としては、この消滅を出来る限り先に延ばすといった延命策が求められると考える。
「給食費に関しては、貧困家庭に対しては無償の援助をしております」という答弁があった。しかしながら、それは起こったことに対する対処療法といったものである。今我々に必要なのは、先手の攻め、そういった子育て支援策の目玉政策への転換が必要とされていると考える。この目玉政策の必要性は、コロナ禍からの脱出を凌ぐ、実は喫緊の課題ではないか、今すぐに着手しなければ手遅れになるのではないかと考える。
他市の例では、兵庫県明石市は中核市であるが、従前より子育て支援策に重点を置いてきた。医療費中学生までの無料、これは上尾市でもやっているが、給食費の無償化を数年前から取り組んでいる。(※1)
2021年7月からは、医療費の無償化を高校まで拡大するといった子育て支援策を重点的におこなっている。 その明石市においては、ここ5年間での人口増加が1万人を超えている。明石市の人口増加を見た隣の政令市である神戸市までもが子育て支援策を重点的にやっていくといった方針転換をするという、切磋琢磨の好循環が生まれているのである。
この例を見てもわかるとおり、子どもへの投資というものは、実は一番「割りの良い」投資である。自治体の大きな負担の先に必ず地域活性化、人口増、税収増という見返りがあると考える。
「受益者負担の原則から、保護者負担と考えている」と執行部から聞いたが、この「受益者負担」という考え方をもう少し拡大して、本案件に対して取り組んでいただければと思う。そして、埼玉県の他の自治体が躊躇している、実現できないでいる今こそが、決断の時であると考える。
給食は、まちの食堂で単にお金を払ってする食事ではない。子どもの未来を創り、上尾市の未来を豊かにしていく大切な事業、大切な投資であると捉えていただきたいと考える。そして我々選挙で選ばれる政治家には、行政職員ではできない決断をするといった使命が課されている。その決断に対して責任を果たすのがまた仕事である。
そして冒頭述べた財源論に対して反論するが、無償化にかかる追加の費用、必要な費用と、令和2年度の決算の繰越額・不用額を比較していただければ、この財源論に対しては反論できると考える。
先輩諸氏の反対に回っておられる方々のご決断を期待しつつ、賛成討論とする。

(※1)これについては、教育新聞の記事「来春から中学給食無償化 政令・中核市で全国初、明石市」があります。

 

以上のとおり、反対・賛成の討論がされ、15名の議員の賛成で、市民からの画期的な請願が採択されました。署名を集めたり、請願の意味を周囲に広めていった市民の方々に心から敬意を表します。

今後は、上尾市教育委員会(実務は学校保健課)が真剣に取り組むことを市民的視座から見ていく必要があります。

市政&教育行政をめぐる直近の問題(文中に「追記」&「朗報」あり)

「学校施設更新計画基本計画=学校統廃合計画」の問題は、上尾市議会9月議会の一般質問でも、前記事の鈴木茂議員や多くの議員が取り上げていますが、9月27日の上尾市議会における池田・平田議員の一般質問で、現在までにどのような問題点があるのかが整理されました。
また、教育委員会定例会での教育委員たちの様子、あるいは情報公開請求で明らかになった「上尾市教育委員会の不都合な真実」など、当ブログでお伝えしたいことはたくさんあります。
今記事では、上尾市政&教育行政をめぐって、現在どのような問題があるのかを羅列していきたいと思います。

記事No.185

🔷現時点での「学校統廃合問題」の整理
まず、「学校更新計画基本計画=学校統廃合計画」問題についての畠山市長の9月議会での答弁をまとめてみます。

(畠山市長の9月議会での答弁要旨)
*「上尾市学校施設更新計画基本計画」については、いったん凍結をしたうえで、議会提言などを踏まえて見直しを図っていく。
*地域説明会で出された意見などをしっかりと検討し、経費35%削減の枠にとらわれず、適正な財政規模での学校施設の更新計画として、見直すべきところは見直す。
*(更新計画基本計画の)巻末資料として掲載した具体的な学校配置の再編案については、規模が大きくなりすぎていることや(注:大規模校のこと)、通学路が遠くなることなど、地域説明会で出された意見を参考に、ゼロベースで見直しをするように指示したところである。

この市長答弁に対して、上尾市議会(9月27日)での池田達生・平田通子両議員の一般質問で、現時点での整理が以下のようにされたと考えられます。

(学校統廃合問題)池田質問・平田質問での指摘
*「ゼロベース」とは、35%削減についてゼロベースにしたわけではない。
*「35%削減についてはこだわらない」との答弁だが、どの程度こだわらないのかはまだ不明である。
*「学校更新計画基本計画=学校統廃合計画」については、以上のほか、次の問題もある。
〇事業委託の問題(ふるさと財団)
〇学校施設長寿命化の問題
〇小中一貫校問題(教育の中身として)
〇市教委が言う「中一ギャップ」の実態の問題

この問題については、上尾市教育委員会9月定例会で、「今後のスケジュール」が示されました(最下部のボタンでズーム可)。

今後のスケジュール

今年の11月頃、議会提言を経て、市教委内部で「検討委員会」が開かれるようですので、その会議録の公開も要求していく必要があります。

🔷「予定」を示さない市議会HP
10月7日と10月12日には市議会で「調査特別委員会」が開催予定です。引き続き、強い関心を寄せていく必要があると思います。
この「調査特別委員会」については、市議会HPには次のように掲載されています。

上記のほか、8月23日の「上尾市学校施設更新計画基本計画調査特別委員会」で、10月12日に同委員会にて教育委員を呼んで小中一貫教育について調査をするという予定が伝えられました。
しかしながら、市議会HPにはその予定が掲載されていません。
10月7日の調査特別委員会で正式に決定しますが、10月12日に小中一貫教育について調査特別委員会開催の予定です」などというような予告があってしかるべきだと思います。

【追記】議会事務局に要望して、10月12日の調査特別委員会の件を掲載してもらいました

🔷相変わらずの教育委員会定例会
9月28日に、上尾市教育委員会9月定例会が開催されました。
しかしながら、教育委員からの発言は、相変わらず、市教委事務局からの提案に対して「どうでもよいこと」の指摘ばかりでした。
とりわけ、大塚委員の「〇〇ページと〇〇ページの文言は同じですね」などという「指摘」は、事前に教育委員には資料が配布されているので、わかった時点で事務局に言えば済む程度の話です。
本質的な教育に関する教育委員同士の議論は全く無い」と言わざるを得ません。

🔷「中止」ばかりのHP(トップページ)の写真
上尾市教育委員会HP(トップページ)に掲げられた3枚の写真
短時間のうちにクルクル変わるのは、シティハーフマラソン上尾市音楽祭「平方のどろいんきょ」の写真です。これらに共通しているのは、すべて2021年度は中止となったものばかり
7月のどろいんきょはすでに中止。シティハーフマラソンは8月に中止の決定。さらに、9月28日には市民音楽祭の開催中止の案内がHPで「更新」されています。

なぜ中止になったイベントの写真ばかりHPのトップページに掲載しているのでしょうか。おそらく、市教委事務局は深くは考えていないからだと思います。

🔷市議会一般質問中に、教育長が居眠り?!
画像(写真)はありませんが、9月27日の市議会を傍聴した市民から「轟信一議員の一般質問の最中に、池野教育長が居眠りをしていた」という情報が寄せられています。自分が答弁しなくともよいと思って居眠りしていたのかもしれませんが、言語道断です。
議会中継(録画を含む)は、時折執行部席(とりわけ教育長)の様子を配信してもらいたいと思います。

 

【朗報】
本日9月30日、上尾市議会で<小中学校給食費無料化に関する請願>が賛成多数で可決されました!
(詳報は後日当ブログでも発信していきます。

聞いていて情けなくなる、9月議会での教育長答弁

上尾市議会9月議会の一般質問が始まっています。当ブログの記事の内容からお分かりだと思いますが、私の現在の関心事は、上尾市の教育行政、とりわけ学校統廃合計画や給食費無償化、あるいは図書館における利用者サービスの問題などにあります。
昨日までの一般質問の中では、私が関心を寄せる問題について質問をしたのは鈴木茂議員でした。今記事では、鈴木議員の質問とそれに対する市長&教育長の答弁についてお伝えします。

記事No.184

🔷「9月議会一般質問」質問議員数は?
昨日(9月22日)までに一般質問に立った議員は15名。
明日以降9名予定されていますので、議長・副議長を除き、一般質問をおこなう(おこなった)議員は全部で24名となります。したがって、9月議会で一般質問を行わない議員は4名尾花瑛仁・田中一崇・深山孝・渡辺剛一の各議員。いずれも上尾同志会。この会派は、7名中3名しか9月議会での一般質問をしていません)ということになります。

今までのところ、私の関心事について質問したのは、鈴木茂議員です。
こちらが鈴木茂議員の質問と市長&教育長答弁の様子(9月21日)

🔷市長への質問と答弁
上の動画が見えにくい、あるいは全部を見る時間が無いという方のために、質疑答弁の概要を次にまとめてみました(質問の後半部分。強調のため色替えしてあります)。

Q.(鈴木茂議員)(録画 30:20~)市長への質問
子育て支援・若者の定住化促進と学校施設更新計画について伺う。
市長は、学校施設更新計画の地域説明会には参加していないと思うが、内容の報告は受けているか。市民の意見はどうだったのか。感想は。
A.(畠山市長)(録画 30:50~)
地域説明会の結果については、どのような意見があったのか、教育総務部から随時報告を受けている。感想としては、それぞれの地域において、「学校施設は大切な場所であり、大変重要である」と深く認識したところである。
Q.(鈴木茂議員)(録画 31:13~)市長への質問
地域説明会(平方地区)で出された次の意見に対する市長の見解は?
*平方小学校は開校150年の伝統と歴史のある、平方地区の中心的な存在である。その学校を廃校にするのか。
*太平中と平方東小で小中一貫校をつくるというが、太平中は平方ではない。
A.(畠山市長)(録画 31:55~)
平方地区の住民の多くは、平方小学校を卒業していて、「平方小学校を残してほしい」という意見を伺っている。この地域説明会でいただいた意見や、このあといただく市議会からの提言等を踏まえて、課題を解決し、学校施設更新計画については、いったん凍結したうえで見直しをはかっていく
Q.(鈴木茂議員)(録画 32:25~)市長への質問
地域説明会(大石地区)で出された次の意見に対する市長の見解は?
*この統廃合の案は、お金のことだけを問題にしていて、子どもの教育よりもお金のことを優先していると感じる。
畠山市長は、「子どもの教育」と、「公共施設管理計画に基づく学校統廃合」とどちらを優先しようとしているのか。
A.(畠山市長)(録画 33:30~)
未来の子どもたちのために、より良い教育環境を提供することは、上尾市教育委員会のつとめである。そのため将来に過度な負担を残すことがないように計画的に学校施設の更新をはかることも行政のつとめである。長期的な視野のもとに、これらのバランスを保ちながらすすめていくことが重要である。
Q.(鈴木茂議員)(録画 34:00~)市長への質問
地域説明会(原市地区)で出された次の意見に対する市長の見解は?
*この学校統廃合の問題は、教育総務部の課長や部長レベルで回答できる問題ではない。市長・教育長が答弁すべき大変大きな問題だ。
A.(畠山市長)(録画 34:25~)
今般の説明会の趣旨は、計画の周知を図ることを目的に開催したもので、その対応を担当部局に指示している。週末に開催した説明会の結果については、週明けに報告を受け、更なる指示もおこなっている。
Q.(鈴木茂議員)(録画 34:50~)市長への質問
(市長答弁の)更なる指示とはどのようなものか。
A.(畠山市長)(録画 35:00~)
地域説明会での意見をしっかりと検討し、経費35%削減の枠にとらわれずに、適正な規模での学校施設更新計画として、見直すべきところは見直すよう、担当部局に指示をしたところである。

以上の質問と答弁により、市長は、学校施設は大変重要な場所であること、経費35%削減の枠にとらわれずに、見直すべきところは見直すと明言しているものの、具体性に欠ける答弁であるとも言えます。

「学校施設更新計画=学校統廃合計画」の地域説明会については、最初は「担当部局」とされた教育総務課がすすめてきたものの、計画は教育の中身に関係するとの市民からの指摘により、途中から学校教育部も出席せざるを得なくなったのが事実経過です。
ところが、市長の答弁を聞いていると、「担当部局」は教育総務部しか考えていないようです。これらは、市長や教育長が一度でも地域説明会に出席していれば、市民からの疑問や要望などの「生の声」を聴くことができたはずです。

🔷教育長への質問と答弁
市長への質問の流れで、鈴木茂議員は教育長にも質問をしています。

Q.(鈴木茂議員)(録画 35:25~)教育長への質問
これについては、録画での発言のまま掲載いたします
原市地区の説明会ですけれども、「小中一貫校にメリットがあるならば、なぜ上尾の全地区に導入しないのか」というご意見もありました。
この市民の意見に対して、池野教育長はどのようにお答えするのかお聞かせください。
また、池野教育長が、小中一貫校導入が上尾市の子どもたちのためになる、上尾市の教育の発展につながる、という強い信念があるならば、その強い思いをお聞かせください。
繰り返します。教育長の強い信念があるならば、その強い思いをこの場で語ってください
A.(池野教育長)(録画 36:05~)
小中一貫校の設置につきましては、現在、先進都市の事例研究や、視察の実施、本市小中学校における現状の調査分析をしているところでございます。
なお、現在も進めております、あの、本市における小中連携はさらに進めてまいりたいと考えております。
教育長の答弁に対する鈴木茂議員の意見(録画 36:31~)
今の教育長の答弁ですと、小中一貫校導入が上尾の子どもたちのためになるという、教育長の熱い思いが私には受け止められませんでした。
教育長には小中一貫校導入に対しての強い思いはないと解釈したいと思います。

市議会の中継録画を見る限り、教育長の発言は、弱々しく、頼りなく、はっきり言えば「情けない」答弁でした。
今後見直されるという「学校更新計画基本計画
」には、随所に「小中一貫教育」を前提とした記述があります。
ところが、教育長の答弁は、「事例研究」「視察」「調査分析」をするというものです。その程度の段階でありながら、基本計画にはシレっと
「小中一貫教育」を前提とした記述があり、それを教育委員会定例会において認めているというのは、どう考えてもおかしな話です。

この情けない教育長答弁を聞いた鈴木茂議員の「教育長には小中一貫校導入に対しての強い思いはない」という意見は、まさにその通りだと私も思います。
当ブログで再三指摘していますが、池野教育長には、上尾市の教育行政のトップとしての資質は無いと言わざるを得ません。

上尾市電子図書館の「不都合な真実」

9月1日から<上尾市電子図書館>サービスが始まりました。すでに利用をしている方も多いと思いますが、その内容をよく見てみると、数々の「不都合な真実」が浮かび上がってきます。
今記事では、このことについてお伝えします。

No.183

🔶一見すると便利そうですが…
コロナ禍で、館内の滞在時間に制限があり、今は図書館に行きにくいという利用者にとっては、<上尾市電子図書館サービス>は確かに便利な面もあります。
ただ、実際に本を読むのと、画面を通すのでは、「本を読んでいる感じがしない」という方も多いのではないかと私は思うのですが、実際は、電子図書館のトップ画面に掲載されている「新しく追加された作品」の中には、「予約可能」つまりすぐには見られない本(資料)もあり、それらについては順番待ちという状況です。
しかしながら、選書などの点についてはどうでしょうか。本当に利用者向けになっているのでしょうか。

🔶電子図書館利用の際の「ルール」とは?
まず、確認しておきますが、上尾市電子図書館利用の「ルール」とは、おおむね以下のとおりです。
🔷上尾市図書館の利用カードが必要。
🔷カード番号とPW(西暦誕生年月日)でサインイン。
🔷サインインは初回のみ。
🔷貸出点数・予約点数 ともに3点以内。
🔷貸出期間 2週間以内。
🔷借りている資料の予約者がいない場合、延長可。
🔷予約者がいる場合、再予約可。
🔷期限を過ぎた資料は自動返却(自分で返却も可)。
これらを見る限り、利用すること自体は簡便であると言えます。

🔶<電子図書館>の「不都合な真実」
ここからが「不都合な真実」のオンパレードになるのですが、資料の中身を見ていくと、大いに疑問符がつきます。

*「新しく追加された作品」って何?
電子図書館トップ画面に掲載されている「新しく追加された作品」は1000件となっています(1000件以上無く、実数のようです)。

8月の「お試し期間」の後、9月1日から<電子図書館>の利用が開始されています。「新しく追加された作品」とは、いったい何時から見て「新しく追加された」のでしょうか。少なくとも、9月1日のサービス開始日の時からは、画面が変わった様子はありません。
また、「追加された日付」というメニューが<電子図書館>の中にあるのですが、7日以内=0,14日以内=178,30日以内=237,3か月以内=1000,6か月以内=1000となっていますので、総計は、軽く1000点を超えてしまいます。つまり、数が合わないのです。

*資料の多くは「青空文庫」から
私が<電子図書館>の「不都合な真実」のひとつだと考えているのは、資料の多くが「青空文庫」から引っ張ってきたという点です。
電子図書館トップ画面には、【テーマ】と【コレクション】とあり、それぞれ資料(本)が区分されています。
コレクション】→【新しく追加された作品】→【フィクション】に進むと、読める本の総数は787冊となっています。ですが、実際には、694冊は「青空文庫」からの本であり、<上尾市電子図書館>として独自に掲載している本は93冊しかないことになります。率にすると、僅か11.8%に過ぎません。

もっと驚くのは、【テーマ】をクリックすると、「全31,361作品」とあり(これも数が全く合いませんが)、その中に【文学 11,396件】と記載されています。この11,396件の内訳は以下のとおりです。
〇独自掲載資料 64件 〇洋書 118件 〇青空文庫 11,214件
なんと、青空文庫が98.4%を占めているのです。

*「青空文庫」とは?
<上尾市電子図書館>の本の大半を占める「青空文庫」とはなんでしょうか。青空文庫のサイトでは、次のように説明されています。

青空文庫は、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、図書館のようにインターネット上に集めようとする活動です。
著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」とされたものを、テキストとXHTML(一部はHTML)形式に電子化した上で揃えています。

もっと詳しい説明や、どんな本が読めるかは⇒「青空文庫」サイトへ。

「青空文庫」から入った場合は、読み放題・無料です。
<上尾市電子図書館>の青空文庫の本は、冊数・期間に制限が設けられています。そこが大きな違いと言えます。

具体的に夏目漱石の作品を例に見てみましょう。

「青空文庫」で読める漱石の作品数は110冊です。

<上尾市電子図書館>で「夏目漱石」を検索すると448件と表示されます。ところが、実際の漱石の作品数は77件しかないのです。
残りの本は、「漱石論」はまだしも、夏目漱石の「夏」や「石」を含む全く別の作品が掲示されます。これも「不都合な真実」と言えます。

おそらく、漱石だけでなく、他の作家について検索しても同様の結果となると思われます。つまり、漱石を電子版で読もうと思ったら、実際の「青空文庫」サイトのほうが使い勝手が良い、ということになります。

*他にもこんな点が…
資料の全体を見ても、洋書(英語版)の割合が多いように思えます。
もちろん、日本語よりも英語のほうが読みやすい、という利用者もいるでしょうが、実際には洋書は「貸出可能」となっており、洋書を借り受けている人は今のところほとんどいないようです。

また、【テーマ】や【コレクション】の区分が、何を基準にしているのかよくわかりません。「アフリカ系アメリカフィクション 1冊」とあるので見てみると、『Uncle Tom’s Cabin』(アンクル・トムの小屋)の洋書が掲載されています。これも「貸出可能」の本です。


◎以上、今記事では、<上尾市電子図書館>サービスの「不都合な真実」を見てきましたが、『上尾市図書館第3次サービス計画(R3~R7年度)』の中では、次のように謳われています。

非来館型サービスとして有望な電子書籍を導入します。

冒頭で述べたように、実際に本を手に取って読むのと、PC画面などで見るのは違いますが、コロナ禍ということもあり、資料(本など)が豊富に揃っていて、図書館に行かずに自宅のPCなどで読めることは便利であるとも言えます。

まだ始まったばかりのサービスですが、現状のように、「青空文庫」に頼るのではなく、資料の充実を望むものです。

給食費無償化に道を開く請願が市議会・文教経済委員会で可決されました

9月市議会が始まっています。9月6日の「文教経済常任委員会」では、市民からの請願2件がともに採択・可決されました。
とりわけ、給食費無償化に道を開く請願が委員会で採択・可決したことは、大変画期的なことです。
今記事では、このことについてお伝えします。

No.182

🔶文教経済常任委員会で可決された請願とは
上尾市議会のHPで、同委員会の録画が配信されています。
それがこちら⇒「9月6日 文教経済常任委員会 録画」
01:01~ 請願第11号 図書館における無線LAN設置に関する請願
09:57~請願第12号 小中学校給食費無料化に関する請願(約38分

これらの請願は、9月30日(木)の市議会最終日の本会議で採決されます。

 🔶「図書館における無線LAN設置に関する請願」
市民からこの請願は、全会一致で可決されましたが、図書館の「第3次上尾市図書館サービス計画」では、その基本方針として、次のように述べています。
「公衆無線LANの導入など多くの利用者が活用できるネットワーク環境整備について調査・研究を進める」
今回の請願は、「調査・研究を進める」とした図書館の基本方針を前倒しして、無線LAN設置を求めるものとなっていますので、今後の図書館の対応が見ものです。
何事もそうですが、「調査・研究」だけでは、いつになったら実施になるのかわかりませんから、具体的な対応が求められます。

🔶「小中学校給食費無料化に関する請願
この請願については、3名の委員が賛成、3名の委員が反対でした。
結局、鈴木茂委員長が賛成して、4対3で可決したものです。
まず、委員の賛否を確認しておきましょう。

役職 氏名 会派 賛否
委員長 鈴木 茂 政策フォーラム・市民の声あげお 賛成
副委員長 秋山 かほる 無会派 賛成
委員 尾花 瑛仁 上尾同志会 反対
委員 矢口 豊人 政策フォーラム・市民の声あげお 賛成
委員 大室 尚 彩の会 反対
委員 前島 るり 公明党 反対
委員 平田 通子 日本共産党 賛成

以下は、各委員から出された主な質問と、それに対する市教委(学校教育部・教育総務部)の回答の概要です。

委員からの質問 市教委の回答
給食費無償にかかる年間費用は。 7億7千万円(774,225,740円)
(要保護・準要保護世帯を除く)
上尾の給食費が高い要因は。 安全確保のために食材を選んでいる。
冷凍食品を最小限にしているため。
県内他の自治体の状況は。 完全無償(4町)滑川町・小鹿野町・神川町・東秩父村。
一部減免(15市町村)坂戸市・秩父市・久喜市・行田市・幸手市・戸田市他
学校給食法との関係は。 無償化しても法的に問題はない。自治体が予算化するだけで可能。
無償化による一般会計での占有率は。 1.18%である(R2年度ベース)

🔶賛成討論・反対討論
次に、委員からの討論について示します。討論に参加した委員は3名。それぞれの発言は要点を記述してあります(発言順)。

前島るり委員【反対討論】概要
まず、執行部(教育委員会)は、本委員会への資料の準備が足りないことを指摘する。(注:滞納額等の資料を持ってきていないなど)
私たち公明党は、子どもたちの生活の困窮を支えるものは給食費だけでないと考える。教材費・医療費などはどうなのか、劣悪な学習環境にいる子たちはどうなるのか、そういったことを考えたとき、生活に困窮している人たち、そしてそれに準じる家庭の子どもたちの支援がまずは優先されるのではないか。
ついては、今回のこの請願には、その困窮世帯の子どもたちを優先するという考えから、反対とさせていただく。
平田通子委員【賛成討論】概要
学校給食は、生涯を通じて健康で文化的な生活を送り、望ましい食生活の基礎・基本を養い、感謝の心や、伝統的な食文化の理解を深めるなど、本当に大事な学ぶ機会となっている。ところが、今、上尾市の給食費は、消費税が上がった際に小学校400円、中学校700円値上げされ、県下一、二の高額となっている。
もちろん、調理員さんや、手づくりの美味しいものをという努力には感謝するが、高い給食費は全ての子どもや子育て世代には大きな負担となっている。
光熱水費も大変な中、コロナの状況になって、非正規やパートの方は十分な仕事がない。就学援助制度はあるものの、本当に子育て世代にとって大きな負担となっている中で、給食費を無料に、一部でも補助していくのは、子育て世代にとって大きな応援となる。学校給食が唯一のまともな食事という子どもさんも見受けられ、貧困対策からも給食の充実・無償化は、気兼ねしないで食べられる、大事なことだと考える。全国でも大阪市や明石市など、上尾市と同規模でも無料化をしている。さきほど県内の状況が話されたが、春日部市も補助をしている。
子どもの心身の発達に非常に大きな影響がある給食を無償化することは、憲法にも「義務教育は無償とする」とあることから、ぜひ採択してほしい。
秋山かほる委員【賛成討論】概要
日経新聞の今年6月の記事に、人口増加の市町村のランキングが出ている。それによれば、滑川町が全国8位になっており、2015年と比較して、人口が8.1%増加している。流山市は全国1位で、14.7%増えている。人口減の現在、子育て世代が移住してくる。子育て世代が引っ越してきて、子どもを育てると言うことは将来の人口増につながる。若い人たちが増えると、税収が増える。家を建てたり、住むところを探すと、土地の値が上がる。
明石市長と話をしたが、4年間で3千人増やしたという。一期目で若い世代を増やして、税収を増やして、二期目から高齢者の福祉を底上げするという計画を立てているが、上尾市はそういう計画がない。
滑川町が県内で初めて給食費を無償化した。現在は、保育所の給食費も無償化している。だからますます人が集まる。上尾市は、将来的な見通しを立てて、どうやったら上尾市が発展するかを考えるべきである。
国がデジタル庁を作り、テレワークやIT通信はますます増える。東京に住まなくともいい人たちをどう呼び込むかという時に、給食費無償は非常に大きな武器となる。上尾市の発展と給食費との相関関係についてはちゃんと調べてほしい。
この請願は、無償化に向かって段階的に取り組むとなっているが、私は一気にやるべきだと思う。しかし、将来の上尾市を考えれば、とりあえず段階的ということであっても、この請願に賛成する。

市民や保護者の要望を「請願」という形で議会に届けることは、非常に重要な取り組みだと思います。
私は今回は「陳情」という形で自分の考えを市議会に提出しましたが、今記事でお伝えした、二つの「請願」の本会議での採決(9月30日)には注目していきたいと考えています。

市民の「知る権利」への対応に歴然の差

ある事柄について知りたいと考えたとき、私の場合は、ネット検索はむろんのこと、関係機関に聞いたり、情報の開示を求めたり(情報公開請求)しています。最近、自分の知りたいことを様々な方法で調べてみたところ、興味深いことがわかりました。
今記事では、これに関連したことをお伝えします。

No.181

🔶私の疑問
私が「知りたい」と考えたのは、次の疑問です。

住民から提出された「陳情」を審議して採択・不採択を議決する埼玉県内の全ての自治体名を知りたい。

このような疑問が生じた理由ですが、以前の記事で述べましたが、6月市議会の際、私は[東京2020オリンピック聖火リレー実施に伴う「上尾市独自イベント」の中止を求める陳情]を市議会議長宛に提出しました。念のため、議会事務局の職員に「この陳情が出されたことを、教育委員会としても把握しますよね?」と尋ねると、返ってきた答えは、「議員に配布するだけです」というものでした。
つまり、教育問題にかかわる「陳情」であっても、教育委員にも、教育委員会事務局にも市民からの陳情の内容は伝わらないというのです。
「それはどう考えてもおかしいでしょう。市民からこうした陳情が出ていることを教育委員会は把握すべきです」という私からの要望で、結局は教育委員会事務局(スポーツ振興課)に渡されることになりました。
ただし、あくまでも「陳情人から要望があったので」教育委員会事務局に渡す、というのです。
こうして経緯もあり、市民から提出された陳情自体が「低い扱い」を受けているのではないか>&<他の自治体ではどうなっているのか>という疑問が生じたのは自然な成り行きだったと言えます。

🔶調べてみると
まず、ネット検索で、朝日新聞デジタルの記事(有料版)[埼玉 陳情、採択・不採択するのは6市議会だけ]が見つかりました。
そこには、次の記述がありました。
 

(ネット検索・朝日新聞デジタル)
請願は委員会や本会議で審議され、採択または不採択という扱いがされるが、陳情は議会ごとに対応が分かれている。
埼玉県内の全40市議会を調べたところ、陳情も審議して採択・不採択を議決するのは6議会にとどまっている。

 この記事から、埼玉県内の40市のうち、6市議会は「陳情も審議して採択・不採択を議決している」ことがわかります。朝日新聞デジタルは「6市議会しかない」との論調ですが、私は「6市議会もある」という率直な感想を持ちました。ただし、有料版のため、記事全部を読んだわけではありません。

🔶上尾市議会事務局の回答
では、私がこの記事に関して、どのように調べていったかを、時系列で書いていきます。
8月24日、前記事の「陳情書」を提出した際、手続きに間違いがないかを含め、上尾市議会事務局の職員と面談しました。
そのときに、冒頭の質問をしました。以下が議会事務局の回答です。
 

(上尾市議会事務局の回答)県内の自治体での「陳情」の扱いについては、全くわかりません。調べたこともありません。

🔶埼玉県議会事務局の回答
上尾市議会事務局の回答が前記のとおりだったので、同じ日、埼玉県の

情報公開システム経由で情報の開示を求めました。
翌日(8月25日)、県の情報公開担当から電話がありました。内容は

(埼玉県議会の回答)請求された内容については、県議会事務局では情報がありません

というものでした。続けて、「このまま続けても、文書不存在で非公開になります」というので、webで取り下げの手続きをしました。

🔶埼玉県立熊谷図書館からの回答
次に、図書館の「レファレンスサービス」を利用しようと考えました。
埼玉県立図書館HPには、「あなたの調べるを応援します」という表題で、「ウエブサイトからのレファレンスお申込みについて」という案内があります。私は初めてでしたが、迷うことなく送信できました。
◎なお、申し込みの際には、「自分で調べた範囲で分かったこと」も記入する必要があるため、私は朝日新聞デジタルの記事を参考にした、と書き添えました。
送信したのは8月26日でしたが、2日後の8月28日には、県立熊谷図書館から回答が寄せられました
それは次のような、詳細かつ丁寧な内容でした
 

(県立熊谷図書館からの回答)※概要

(市について)
 ご質問時にご連絡いただきました朝日新聞デジタルの記事は、有料会員用のため、お客様の方で全文をご覧いただけなかったものと推察いたしました。当該記事が、紙媒体の朝日新聞にもありましたので、以下にご質問に関係する部分を抜き書きします。「陳情、議決は6議会のみ 31市、基本は全議員に書面配布だけ /埼玉県」『朝日新聞 2020年8月7日 朝刊 埼玉首都圏・1地方面 p21』 「一方で委員会に付託して審議し本会議でも審議して採択・不採択の決定をするのが  加須志木和光新座富士見と6市議会であった。東松山と久喜、春日部の各市議会は決定はしないものの委員会で審議か意見交換は行う。」

上記根拠=40市議会が陳情をどう取り扱っているかをホームページや議会事務局に取材して調べた。

(町・村について)
各自治体のウェブサイトを確認しました。ご質問に関係するウェブページ等を以下に記録しましたので、ご確認ください。なお、議会録を確認すれば実際に陳情の採択があるかわかるかもしれませんが、県内全自治体の情報の網羅的調査は、レファレンスでは行えませんので、ご了承ください。

伊奈町「伊奈町議会会議規則(平成元年3月29日議会規則第1号)(https://www1.g-reiki.net/town.ina/reiki_honbun/e345RG00000013.html#e000000975
「第9章 請願」の「第95条(陳情書の処理)」に「陳情書又はこれに類するもので議長が必要があると認めるものは、請願書の例により処理するものとする。」とあり。なお、請願書の処理については、上記URLでご確認ください。「請願と陳情」(https://inamachi.gsl-service.net/doc/2019122700017/ 伊奈町議会)議会での扱い方については記述なし。

◎以下、伊奈町と同様に、小鹿野町・小川町・越生町・神川町・上里町・川島町・杉戸町・ときがわ町・長瀞町・滑川町・鳩山町・松伏町・美里町・皆野町・宮代町・三芳町・毛呂山町・吉見町・寄居町・嵐山町・東秩父村についての丁寧な説明が記述されていました。

 🔶上尾市立図書館からの「回答」は?
上尾市立図書館のHPには、「メールレファレンス」というページがあり、そこを経由して、県立図書館と全く同じ質問をしています。
そのページには、次のような記述があります。

※以下、上尾市立図書館HP「メールレファレンス」より引用
(回答について)
*質問の内容によっては時間がかかる場合があります。その場合は、その旨をご連絡いたします。
*回答が長文になる場合がありますので、携帯電話のメールアドレスはご遠慮ください。
1週間過ぎても連絡がない場合は、ご指定のメールアドレスに返信できなかった場合も考えられますので、お手数ですがお問合わせください。

上尾市立図書館に「メールレファレンス」を申し込んだのが8月26日ですから、「1週間過ぎ」は9月2日か3日です。上述のとおり、埼玉県立図書館からは、レファレンス申込から2日目に詳細な回答の返信がありましたが、さて、どのような対応がされるでしょうか。

◎以上のとおり、今回わかったのは、「埼玉県立図書館のレファレンスサービスは、迅速で、しかも大変役に立つ」ということです。
上尾市議会事務局と県議会事務局には正直がっかりさせられました。

上尾市図書館と県立図書館の差は……やはり、「職名(職種)としての司書・司書補がいるのか、いないのかの差」ではないでしょうか。

「よりましな教育委員会」にするための「陳情書」を市議会に提出しました

8月24日、請願・陳情の締切日に、個人として「陳情書」を市議会に提出しました。
「教育長および教育委員選出の透明性を確保し、会議活性化のために教育委員の定数増員を求める陳情」という長いタイトルの陳情書です。
今記事は、このことについてお伝えします

No.180

🔶上尾市の教育委員会は今のままではダメ
9月議会に間に合うようにと、原稿を何度か書き換え、期限ギリギリで提出した陳情書の内容は以下のとおりです。

教育長および教育委員選出の透明性を確保し、会議活性化のために教育委員の定数増員を求める陳情      2021年8月24日
上尾市議会議長  大室 尚  様  (陳情人)住所・氏名・連絡先
要旨
❶上尾市教育委員会教育長および教育委員については、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」(以下、「地教行法」)第4条の規定により、市長が議会の同意を得て任命することになっています。しかしながら、「なぜこの人が教育長(教育委員)に最も適任なのか」「どこからこの人の名前が出てきたのか」すなわち人選の経緯については明らかにされていない実態があります。以上のことから、教育長及び教育委員選出の透明性の確保を求めるものです。
❷「上尾市教育委員会の委員の定数を定める条例」により、上尾市の教育委員は現在5名となっています。けれども、実態としては、教育委員会の会議においては教育委員同士による「議論」は皆無であり、事務局から提案された事項について一言二言質問やコメントをするのみであって、提案された事項を追認するという状況が少なくともここ20年にわたり続いています。上尾市の教育に責任を持つ教育委員であれば、教育委員同士での教育論議があってしかるべきだと思われることから、教育委員会会議での活発な議論を喚起する一つの方法として、教育委員の定数増員を求めるものです。なお、それにともなう教育委員報酬については、条例改正を経て、総額での減額を求めます。
理由❶「教育長および教育委員選出の透明性を確保する」ことについて
❶―1 地教行法の規定
「地教行法」第4条第1項では、「教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する。」と定められており、同法同条第2項では、「委員は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育、学術及び文化(以下単に「教育」という。)に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する」と定められています。
❶―2 上尾市の現状
しかしながら、「人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもの」言わば「教育長有資格者」、あるいは「人格が高潔で、教育、学術及び文化に関し識見を有するもの」言わば「教育委員有資格者」は数多(あまた)いる中で、「なぜこの人が上尾市の教育長(教育委員)として最適任なのか」「どこからこの人の名前が出てきたのか」という疑問は解消されておらず、関連情報が市民に公開されることはありません。陳情人は、教育長や教育委員が交代する度に「教育長(教育委員)として適任であること」および「人選にあたり、どこから名前が出てきたのか」それぞれ判別できる文書・資料について行政文書公開請求をおこなっていますが、毎回「当該文書は不存在のため非公開とする」との処分が通知されます。 こうした事実から、教育長および教育委員にかかる人選についての透明性が確保されているとは言い難い状況が続いています。
❶―3 現教育長の資質
現教育長については、2019年2月20日および2020年4月24日の2度にわたり、すでに支払われた給与あるいは出張費の一部返還を求める住民監査請求が起こされています。その結果、監査委員からの厳しい指摘を受け、教育委員会として規則改正等の措置をせざるを得ない事態となりました(住民監査請求の詳細については、上尾市HP監査事務局「住民監査請求」を参照してください)。
また、市議会で2度にわたり否決された平方幼稚園廃園条例を最初に提案する際の事前の教育委員会(2019年6月定例会)の席上、前教育長職務代理者が「平方幼稚園の役割は終わった」という趣旨の発言をしていますが、それに異を唱えることも無く、「閉園することが妥当」として同幼稚園廃園条例を推進する旨発言しています(詳細は会議録参照)。
さらに、昨日(8月23日)市議会にて開催された「第2回   上尾市学校施設更新計画調査特別委員会」では、現教育長は当初は会議に出席していたものの、約1時間ほどで「公務のため」中座するという状況がありました。通常考えれば、全議員が出席している調査特別委員会を途中で抜けなければならないほどの「公務」は無いと考えられますが、教育長に質問が及ぶ前に中座したのではないかという疑念も生じています。
❶―4 現状を打開するために
こうした不明瞭な人選のプロセスを避けるために、現行の法体系の範囲内での現状打開の方法について述べます。まず、教育長として適任であるかどうかについて、就任前に市民にも広く情報を公開する必要があると考えます。具体的には、教育長を公募し、候補者には「上尾の教育行政をどうすすめていくのか」について文書で表明してもらい、それを市民に公表し、「教育長選考委員会」等の選考機関を経て、市長が市議会に同意を求めるなどの方法が考えられます。このようにして選出された教育長であれば、市民からの信頼も現在よりも得られるものと思われます。
また、教育委員についても同様であり、現状では「なぜ、どのようにしてこの人の名前が出てきたのか」については不明瞭であり、選出の透明性が求められます。現在のように、就任後に書かれた「雑感」としての「教育委員のリレーエッセイ」(教育委員会HPに掲載)などではなく、就任前に「上尾の教育の方向性をどう考えるのか。教育の課題は何か」などのテーマで、文書による教育委員としての意見表明を市民に公開することが必要なのではないでしょうか。
理由❷「会議活性化のために教育委員の増員を求める」ことについて
❷―1 地教行法の規定
「地教行法」第3条では、その前段で「教育委員会は、教育長及び四人の委員をもつて組織する。」と定められていますが、上尾市においては、同条但し書きを援用し、「上尾市教育委員会の委員の定数を定める条例」で教育委員を5名としています。
❷―2 上尾市教育委員会の現状
この5名を含む教育委員会の会議について、陳情人は毎回傍聴をしていますが、残念ながら、事務局提案の議案や報告事項について、教育委員から一言二言「当たり障りのない」コメントがされ、議案については、毎回「全員一致・異議なし」で可決されている実態があります。なお、陳情人が情報公開請求して得た情報では、少なくともここ20年間「全員一致・異議なし」の状況が続いていることが判明しています。
6月24日の市議会全員協議会において、教育総務部長は、“「学校更新計画」については教育委員による「議論」が必要です”と述べています。この場合の「議論」とは、教育委員相互の議論であることは自明です。しかしながら、現状では、上述のように事務局の提案に教育委員がコメントするだけの実態があります。また、喫緊の課題として、現在検討の俎上にある「学校施設更新計画」に関連して、小中一貫教育についての方向性を議論する必要も生じていますが、現在までのところ教育委員相互の議論はされていません。
❷―3 現状打開の方策と文科省の通知文書
こうした現状を打開するためには、教育委員会の会議を活性化する必要があります。そのための方策として、教育委員を増員して、新たな考えや意見を相互に述べ合う場面を設定することを求めるものです。陳情人は増員幅を3名と考えています。
このことに関して、文部科学省は、2014(平成26)年7月17日付けで「地方教育行政の組織及び運営に関する法律の 一部を改正する法律について(通知)」を発出しています。その中で、教育委員について次のような記述があります(下線は陳情人によります)。
“各地方公共団体の条例で定めるところにより、委員を5名以上とすることも可能であり、委員数の上限は法律上定められていないことから、教育委員会が行う施策について多様な民意を幅広く反映させる等のため、委員の数を5名以上とすることも積極的に考慮されるべきこと。”
すなわち、上尾市の教育委員を3名増員して8名にすることは、文科省も通知で推奨しているという事実があり、全国的には奈良県生駒市での実例もあります。
❷―4 増員後の教育委員の報酬等について
最後に、教育委員が8名に増員された際の報酬の扱いと、就任に当たっての配慮事項について述べます。
現行では「上尾市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例」により、教育長職務代理者は月額75,000円、教育委員は月額64,000円、月額総計331,000円が支払われています。教育委員を8名とした場合には、定員と報酬についての条例改正が必要になります。教育長職務代理者は月額42,000円、教育委員については月額40,000円、月額総計322,000円に減額とすること、および増員の際には、任期満了日が同一になることを避ける配慮(就任年月日をずらす等)も合わせて求めるものです。
陳情は以上です。

 🔶「よりましな教育委員会」にするために
何度か当ブログで指摘してきたように、教育長および教育委員の資質や姿勢、それに加えて教育委員会事務局のすすめようとしている方針には大いに問題があります。
今まではそのことが市民や保護者に問題視されてきませんでしたが、平方幼稚園問題や現在の「学校更新計画=学校統廃合計画」などを通じて、教育長と教育委員の姿勢や対応の拙さが露見しています。
少なくとも「今よりもましな教育委員会」にするために、今回私が提出した陳情書で訴えた内容は有効な手段であると考えています。

「学校統廃合計画」に寄せられた大勢の市民からの声(その2)

前記事の続きです。今記事では、原市・上平・大石・大谷地区での「地域説明会」で出された市民の声を掲載します。

No.179

🔶地域からは「計画見直し」を求める声が続出
上尾市教委の「学校更新計画=学校統廃合計画」については、地域説明会に参加した大勢の市民の方から、次のような意見が寄せられました。

7月11日・原市公民館  計70名参加
【全般】
*国が少子化や施設老朽化の対応により、お金がかかることから、経費35%削減の話になった。教育委員会だけでこの件に対処できない。市議会も含め、この計画をやり直してほしい。防災、学童保育所、運動会等の事業など様々な問題がある。
*新しい学校は改築(修繕)か新築か。
*今回の計画の広報での意見募集は小さなスペースであった。また、「学校施設更新」という言葉はわかりづらい。わかりやすい言葉を。
【統廃合】
*お金がかかるから統廃合に見える。
【適正規模・学区調整】
*原市小、尾山台小、原市南小の3校で児童数はどうなるのか。1学級35人とした場合、学級数は。
*適正規模の県はどこから出てきたのか。大きすぎるのではないか。
*統廃合の前に学校調整の考えはないのか。

【通学距離・通学方法】
*統廃合により、瓦葺小の学区の児童はJR線の踏切を渡らなければならないことになる。
*子どもの通学が心配である。これ以上長くなったら安全は守れない。
*通学距離が長くなると、起床時間が早くなり、授業にも影響がでるのではないか。
*バス通学を経験したが、問題は停車する場所である。
*統廃合で、瓦葺小436人が踏切を渡ることになる。線路内で人身事故があると渡れないこともある。

【少人数学級】
*コロナ禍で、親子・先生も大変である。少人数学級は大切である。
*小規模はよくないという話であるが、いいところがある。
*1学級35人は多いと思う。
*尾山台小は敷地が狭い。(再編案どおり中学校になり)500人規模の中学生が集うとなると相当狭い、窮屈である。
【小中一貫教育】
*原市小中一貫校のメリットは検討しているのか。
*小中一貫について2か所のみの提示となっている。全ての学校を一貫校化しないのはなぜか。
【計画の進め方】
*高校生や中学生の生徒会の意見を聴いてほしい。
*この計画は市政全体の中で検討をされたのか。6年、8年、10年で変化があると落ち着いて勉強ができるのか。
【学校給食】
*小中学校の給食を直営でやると決めていないのか。
【避難所】
*現在、原市地区は避難所として十分ではない。
7月17日・上平公民館  計21名参加
【全般】
*旧地権者の方々の好意・善意により土地を提供していただいて、学校ができた経緯がある。好意・善意をどのように考えているか。
*ふるさと財団のモデル事業に応募し、採択を受けて、計画を策定した。この財団は民間活力を活用することを目標(理念)としているが、学校統廃合でどのように民間活力を使うのか、学校給食の民営化はあるのか。
*市長がこの場に出席し、こういう考えであるということを言うべきである。
*「子育てするなら上尾」と言われ、市内に越してきた。
*学校施設の老朽化は深刻である。建設時から考えておくべきことである。
*山梨県尾ある町は人口が少ないが、小学校が2つあり、教育費は無償化している。
【適正規模】
*クラス替えできることは重要なのか。
*大規模校の解消を優先してもらいたい。
*小規模校は、体育館や特別教室を制限なく使えるが、大規模では使用に制限がある。
*小規模校のよさを認めてもらいたい。
【統廃合】
*上平地区の統廃合は13年先である。先の話を今決める必要なない。
*上平北小が廃校になると、心のふるさとがなくなる。
【小中一貫教育】
*小中一貫校には誰が入学できるのか。入試をやるのか。
【教育的視点】
*教員も子どもたちも悲鳴を上げている。統廃合前に学校現場のことを認識するべきである。
*外国籍の子どもたちにとって暮らしやすい学校づくりをしてほしい。
【人口推計】
*井上茂議員の議会報告を読んだ。人口の推移が総合計画と違う。
*教育環境の充実とは正反対である。人口減少をおさえるような施策をとってほしい。
【計画の進め方】
*市がこのような説明会は評価すべきである。
*どうしてこのような計画が出てきたのか。市民からの要求ではない。
*このことを今日初めて知った。これは今の日本政府のやっていることと同じである。市民の声が反映されていない。
*今後、富士見小をモデルとしてつくっていくのか。セキュリティがなっていない。
*教育委員会は、机の上の仕事では困る。
*市の広報誌の今回の件の記事(6月号)が問題である。わかりづらい。
【避難所】
*上尾の学校給食はおいしい。給食室は災害時に役立つ。
7月18日・大石公民館  53名参加
【全般】
*今回、統廃合案の件を市長は知っているのか。
*資料が多すぎる。説明を省き、別紙でよいのでは。
*上尾市は市民1人当たりの公共施設の面積が小さい。
*市の情報発信がわかりにくい。パブコメの記事も小さい。
【適正規模】
*35年後に1クラス何人になるのか。学級数いくつになるのか。
*(大石南小の保護者)クラスが少なく、高校に行って戸惑うと思う。尾押見南小が少なく、大石小が多いことは不公平である。運動においても差がある。学校を選択することは可能か。
*これまで適正規模の学区編成をやってこなかったのではないか。
*大石地区は大規模校と小規模校が混在しているという課題がある。学区調整、学校選択制など柔軟なことを考えてもよいのではないか。
*大規模校のデメリットが説明資料に出ていない。
*(保護者)クラス替えができる学級数のメリットは何か。そんなに重要ではないのではないか。
【統廃合】
*大石中と大石南中の合併はマイナスになると思う。学区が広く、安心・安全が保障されていない。
*学校再編による児童のメンタルが心配だが想定しているのか。
*大石中は大規模校(現在、1学年300人8クラス、全体で900人)であり、統合でさらに大規模になる。全校集会も移動に時間がかかる。特別教室も音楽室以外エアコンが入っていない。
*学校の場所はそのままか。新たな土地への建設は検討するのか。
【通学距離・通学方法】
*子どもたちが歩いて通えるということが大事である。
【少人数学級】
*子どもたちが主体的に学ぶことを考えれば、少人数学級である。
*説明は、お金がないからがまんしろと聞こえる。
【小中一貫教育】
*小中一貫教育について具体的にどのようなものかを説明できなければ提案できない。
【教育的視点】
*上尾市の教育の在り方を感じられない。どのような教育を目指すのか。
*先生は忙しくて子供たちに目が向かない。教育の観点が抜けているのではないか。
*この計画は、教育振興基本計画とのすり合わせが必要である。
【計画の進め方】
*説明会での内容を見直すことはあるのか。
*各学校の保護者だけでなく、卒業生、地域住民の意見も聴いてほしい。
*建て替えではお金がかかるので、国から補助金等引き出し市財政を圧迫しないようにしてほしい。
*学区毎の地域説明会を開催してほしい。
*まちづくりの観点から市として総合的に検討すべきである。市長がビジョンを示すことが必要。
*川越市、狭山市、所沢市にはこのような計画はない。住みたいまち3位の上尾市は人口増も見込まれるのに、なぜこのような計画を立てたのか。

【避難所】
*藤波地区から大石中はかなり遠い。避難所体制をつくってほしい。
7月25日・大谷公民館  計36名参加
【全般】
*この計画は、市民全員が知るべきもので、もっと周知を図るべき。
*説明資料には「身の丈に合わせた」との表現があるがどういう意味か。
*公共施設を活用するべき。上尾市は公共施設が少ない。
【通学距離・通学方法】
*鴨川小が統合した場合、富士見小までの距離は2km以上となる。この距離を約10kgの荷物を持って通学するのは子供に負担が大きすぎる。
*通学路の距離が長くなる対応の一つがスクールバスというのは、発想が安易すぎる。
*通学路の問題、安全性が確保できるのか。
【統廃合・適正規模】
*案にある全てを統廃合しなくてもよいのではないか。
*もし今後、仮に33校を残すとしたら、住民税はいくら上がるのか。統廃合案では、適正規模というより大きくなるのではないか。今後のロードマップを示してほしい。
*学校の適正規模に関するアンケートの結果について、富士見団地地区から富士見小・鴨川小に通う児童や保護者がどのように回答したのか知りたい。
*学校は減らさないようにしてほしい。学校は地域のシンボルとして残してほしい。
*学校統廃合により、マンモス校ができるのではないか。
【少人数学級】
*少人数学級に国が舵を切った。30人学級も視野に入れるとの話もある。
【人口推計】
*富士見小と鴨川小の2030年の将来人口の減少率が高い(20%以上)なのはなぜか。
*富士見団地地区は老人ばかりだったが、戻りがあって最近は新しいマンションができている。減少は解せない。
*国勢調査では人口、世帯数は増えている。鴨川小・南中の学区には、住宅がたくさんできている。人口が増えるのに学校が近いということは重要である。
*将来展望人口は重い意味のある数字、表である。平方幼・小がなくなり、若い人が住むのか。
*上尾市の人口は減っていない。特徴を生かした施策を行えば子どもは減らない。
【計画の進め方】
*説明会に保護者などの若い世代をはじめ、幅広い年齢層の参加がない。計画の周知や今後の説明会は、広報だけでなく地域回覧を使うなど工夫すべき。
*今回の説明会の中身が濃い。急な話であり、理解には時間がかかる。
*この計画はどのような過程でつくられたのか。決定事項ではないのか。できるだけ多くの意見をくみ上げるような説明会を開催してほしい。
*中身が抽象的である。もっと突っ込んで具体的にどうするのか説明してほしい。
*過去実施したアンケートは小学校6校と中学校4校のみであり、全校の先生を対象にしていない。
*5月以前は市HPで基本計画(案)だったものが、急に案という文字が消えた。
*未就学児の保護者から午前中に訴えがあった。なぜ私たちには今回の案内が来ないのかと。
*パブコメは字句の修正のみであった。計画ありきである。
【避難所】
*避難所をどうするのか。今でも不十分な点が多い。
*学童について、統合した場合大規模となる。対応はどうなるのか。

🔶市教委は多くの疑問への回答を示すべき
8月教育委員会定例会で配布された「報告」は以上ですが、読んでお分かりのように、意見の大半は今回の市教委の「説明」に疑問を投げかけるものです。とりわけ、人口推計に関わる疑問は数多く、説明資料そのものの根拠も疑われる事態となっています。
また、教育的観点からの計画ではないことを、多くの市民は見抜いています。とりあえず、市教委は、大勢の市民から寄せられた意見や疑問への回答を市教委のHP等ですみやかに示すべきでしょう。
しかしながら、説明会で使用した資料の信憑性も崩れ、市民が納得できる説明は出来ないと思われますので、今回の「学校施設更新計画」という名の「学校統廃合計画」は白紙にすべきだと考えます。

なお、8月23日(月)午後3時から、上尾市議場で上尾市学校施設更新計画基本計画調査特別委員会が開催されます(地域説明会の結果及び今後のスケジュールについて)。
※このことは、上尾市議会HP(トップページ)に掲載されています。

「学校更新(=学校統廃合)計画」に寄せられた大勢の市民の声(その1)

8月19日、教育委員会8月定例会を傍聴しました。
席上、教育総務課長から「平方幼稚園の園児募集について」と、7月には触れられなかった「学校更新計画=学校統廃合計画」に対する市民の声が報告されました。今記事では、これらのことについて(その1)としてお伝えします。

No.178

🔶「平方幼稚園」問題は市教委の大失策
2019年12月と、この6月の2度にわたって出された「平方幼稚園廃園条例」は、周知のとおり上尾市議会で2度とも否決されました。
今回、教育総務課長は「市民全体に対する税の配分の公平性等を勘案」した結果、「当分の間、平方幼稚園の園児募集を停止する」との「報告」をしました。ですが、市教委が責務を負っている、私立幼稚園存続のための努力については何ら語ることもなく教育委員たちも異議を唱えることはありませんでした
自分たちが作成した条例案を、2度にわたって市議会で否決されたばかりか、今回のような「報告」をすること自体、「平方幼稚園問題」は、市教委の大失策であると言わざるを得ません。

🔶「地域説明会」での市民の声とは
前記事で、教育委員会が事前告知せずに口頭で「報告」とした「学校更新計画」ですが、7月25日の大谷地区を含め、6地区で計293名の市民が「地域説明会」に参加し、多くの意見や感想が寄せられました。
以下、本日の教育委員会8月定例会で配布された「報告」です。

7月3日・上尾公民館  計28名参加
【全般】*教育長・教育委員が説明会に参加すべきである。
*6月24日全員協議会の状況では、今後、検討協議会の条例案を出しても否決されるのではないか。
*教育委員会では、実施計画の議案を取り下げたが、どのような条件で再び提出するのか。
*コンサルの委託(八千代エンジニアリング)について、どういう形で委託したのか。仕様書は?
*教育委員は、文科省の適正規模を理解しているのか。事務局は説明しているのか。
*事実として、教育委員会は20年以上「異議なし・全員一致」の追認機関である。
*本日、学校教育部長は来ていない。不登校の居場所など・・・
*5月に教育委員会で配布した概要版をなぜ今日出さないのか。
*市の財政状況の悪化を子どもたちに押しつけるのではなく、他でもやるべきである。
【適正規模】*過去の適正規模化(学区調整)は失敗である。
*これまで小規模校・大規模校の問題は放置されてきた。教育委員会は今まで何をしてきたのか。
*東町小では、プレハブ校舎を放っておかれた。
【統廃合】*大石南小と大石小では、計1000人以上になる。
*上尾の現状はちょうどよいのではないか。
【少人数学級】*誰ひとり取りこぼさない、大切に育てていく、1クラスの児童数を減らし個性豊かな教育の視点をもってほしい。
*1学級の児童数を20人とか欧米並みにするべきである。
【小中一貫教育】*小中一貫校は私立ではあるが、上尾市でつくるのはどういうことか。
【教育的視点】*教育予算がOECDの中で一番低い。
*先生方から要望を聴いたのか。
【人口推計】*子どもの数は2000年以降横ばいである。なぜ減ることの前提の計画なのか。
*子どもが減る根拠が信用できない。
【計画の進め方】*プロセスを市民に対しオープンに。
*文科省が決めたから、総務省が決めたから、と押し付けてはいけない。
*計画の進め方として、各地域で公聴会を開催するべきである。教育委員会の説明ではまずい。
*ぜひ、今の子どもたちの声も吸い上げてほしい。
7月10日・平方公民館  計85名参加
【全般】*コミュニティの崩壊を危惧している。
*なぜ教員の数を出さない。
*ふるさと財団の事業について説明をしてほしい。
*いいことずくめの説明のように感じる。
*教育長が出席しない説明会はダメ。
*下校時のパトロールをやっているが、スクールバスになれば声掛け、あいさつもなくなる。会話がなくなるのはさびしい。人間(教育)関係の原点である。
*「子育てするなら上尾」というブランドになっている。
*学童保育所の予算は入っているのか。NPOとの協議はしているのか。
【適正規模】*(平方北小教員)平方北は小規模だが働きやすい。とてもよい。コロナ禍でできることがたくさんある。
*適正規模でないと全てダメなのか。全国的に6~11学級が多いではないか。
【統廃合】*統廃合により、先生が減る(試算では10人程度)。教員が減るということは国の方針の趣旨に反しているのではないか。
*誰のための統廃合なのか。全体の中で学校が標的か。
*コスト削減のために学校が被害者になっていないか。
*174億円の差、年間5億円が無駄なのか重点的に考えていただきたい。
*太平中は本当に「平方」か。大谷ではないのか。
*150年の歴史ある学校をつぶしてよいのか。
*特別支援学級は統廃合により大規模化されて集まってくる。
*平方小がなくなることは認められない。どこが地域コミュニティの核になるのか。
【通学距離・通学方法】*歩いて通える範囲ということは重要である。
*統廃合で、上宿地区から通うと相当歩かなくてはいけない。
【少人数学級】*パブコメで多かった少人数学級を望む。
*私たちは30人学級の署名活動をしている。もっと少ないほうがきめ細かい教育ができる。
*30人学級にした場合のシミュレーションをしてほしい。
【小中一貫教育】*小中一貫校のデメリットを記載していない。データを見せてほしい。
*小中一貫校に反対する。
*平方地区の小中一貫校は決まっていない。グランデデザイン提案するべき。
*小中一貫は、1人の校長、1人の校舎、1つの時間割になり、学校が窮屈になり、リーダーシップを発揮できない。
【教育的視点】*平方エリアでも子供たちは平等に教育を受けられるようにしなければいけない。
*現在市内に2校あるオープンスタイルの学校を増やすのか。このモデル校の評価は。メリット・デメリットが出されていないのはおかしい。
*いじめ問題に関しての議論はあったのか。
人口推計】*人口減少というが、今回の国勢調査では上尾市は増えている。
【計画の進め方】*総務省からの2014年の指示、行政経営部の考えがなぜ入っているのか。
*学校で、教職員や保護者の意見を聴かないのか。
*(大石南中教員)これまで全く説明がないままになっている。見直しがありうるのか。現場の声を聴いてほしい。
【まちづくり】*今後、若い人たちが平方地区に住むのか心配である。
*学校問題はまちづくりと直結している。平方小は地域の拠点である。
*小学校と公民館の複合施設、小さくともよいから充実した施設があれば人口は増える。
*平方地区まちづくり協議会において現在、住みよいまち平方について検討中である。
【避難所】*自校方式の給食は自慢できるものである。子どもファーストで考えてほしい。地域避難所になった際には温かい食事を提供できる。
*統廃合により、避難所はどうなってしまるのか。

今記事では、分量が多いため、(その1)として、上尾地区と平方地区の地域説明会についての「報告」を掲載しました。

それにしても ー 教育委員会定例会を傍聴していて、「教育長や教育委員が出席すべき」という意見が出されているにもかかわらず、そのことには全く答えることもなく、相も変わらず当たり障りの無い「質問」やら「意見」やらを幾つかコメントするだけの教育委員のお歴々。
今回も教育委員同士での「議論」は全く見られませんでした。

この続き(原市・上平・大石・大谷の各地域説明会で出された市民からの意見等)は、次回以降にお伝えします

上尾市教委が事前告知しなかった「学校更新計画=統廃合計画」の内容とは

教育委員会7月定例会で「学校更新計画=学校統廃合計画」について報告されることが事前に知らされなかった問題(当ブログ記事No.173について、その経緯を確認するため、昨日(8月12日)教育総務課の職員と面談して話を聞きました。
その中で分かったことは、まさに「上尾市教委の不都合な真実/学校統廃合計画版」でした。今記事では、この問題についてお伝えします。

No.177

🔶上尾市教委(教育総務課)と面談して
今回、市教委に開示請求を求めたうえで、教育総務課の職員2名と面談しました。そこでわかったことは以下のとおりです。
ポイントは、「上尾市教委は、なぜ会議の内容すべてを事前に市民に知らせなかったのか」です。

「事前告知無し」を開示された決裁文書で確認
*7月定例教育委員会についての「起案・決裁文書」については公開されました。その結果、定例会の事前には「学校施設更新計画」についての報告は入っていなかったことが確認できました。
*つまり、当ブログで指摘したとおり、7月の定例教育委員会の際、「学校施設更新計画(=学校統廃合計画)」について報告がされるとの事前告知がされていれば、もっと多くの市民が傍聴を希望したはずです。実際には教育委員会会議の席上で教育総務課長から口頭で長々と「説明」がされているのですから、教育委員会事務局の姿勢は、「意図的に学校統廃合計画の報告を事前告知しなかった」ことが明らかになりました。このやり口は、傍聴する市民を少なくするための、極めて悪質な手法であると言わざるを得ません。

7月定例会で「報告事項6 学校施設更新計画」として教育総務課長から口頭で報告された内容は以下のとおりです(示された原文は「ですます調」ですが、「である調」に変換し、要約としました。ただし、市教委が使用している言葉・用語等を変えてはいません)。

教育総務課長の報告内容
追加として、学校施設更新計画について、4点に分けて報告する。
①前回取り下げた『実施計画』の取扱いについて
②市議会における状況について
③地域説明会について
④今後のスケジュールについて
①『実施計画』の取扱いについて
〇前回6月24日の教育委員会定例会で「学校施設更新計画」の「実施計画」について、当日の午前中(注:実際は午後2時まで)に開催された市議会全員協議会における意見を踏まえ、取り下げをした。
〇本件については、改めて庁内関係部署とも調整を図り、庁内に設置している個別計画の「評価委員会」での議論、決定を経て、改めて議案として提出の予定である。
②市議会における状況について
〇6月24日に市議会全員協議会が開催された。同協議会は9時30分に開会、途中2回の休憩、午後2時頃終了した。
〇議員から出された主な意見
*小中一貫校を再編案の中で言及しているにもかかわらず、教育委員会として小中一貫校の方針を決定していないのはおかしい。
*ふるさと財団は総務省のOBが関わっている団体で、そこの意向を受けて統廃合の計画になったのではないか。
*自治会連合会やPTAとの議論、その他のプロセス、会議録等について、すべて公開すべきである。
*「検討協議会」は条例設置し、権限・構成員を明文化させるべき。
*すべての保護者に周知したうえで説明会を開催すべき。
*説明会や会議にあたっても、議会に情報提供して、事前にスケジュールを示してほしい。
*実施計画を教育委員会で採決するのならば、議会との信頼関係を決定的に損なうことになるが、採決するのか。採決することになれば、教育長や教育委員の適格性を議会として問わなくてはならなくなる。
等である。正式な会議録については、改めて市議会で作成する。
〇上尾市議会において、上尾市学校施設更新計画基本計画に関わる事項を調査・検討するため、29人の委員をもって「上尾市学校施設更新計画調査特別委員会」を設置し、閉会中の継続審査をする。
③地域説明会について
〇参加人数
*7/3  上尾公民館 (1)14人 (2)12人 (3)2人    計28人
*7/10  平方公民館  (1)48人 (2)37人  計85人
*7/11   原市公民館  (1)46人 (2)24人  計70人
*7/17  上平公民館  (1)17人 (2)4人   計21人
*7/18  大石公民館  (1)36人 (2)17人  計53人
*(7/25  大谷公民館 2回予定)
◎7月18日まで計11回 合計257人の参加
(地域説明会の内容)
*計画の概要の説明 約50分
*質疑応答  所要時間約2時間30分~3時間
(説明会での意見)
〇学校の再編後の形としての意見
*小中一貫校は導入すべきではない。
*先進国は20人学級導入。少人数学級とすべきである。
*小規模校は子供にとっても良いことが多く、教員も働きやすい。
*大規模になると目が届かなくなり、学校が荒れる。
*学校は避難所など地域のコミュニティの核である。
*統廃合すると通学距離が遠くなる。子供のことを考えるべき。
*再編案には大規模校となる学校が想定されており、問題が多い。
〇基本計画への意見
*お金の問題ではない。子供の教育、将来のことを考えるべき。
*先のことを今決める必要はない。
*子供が小規模校に通学。様々な課題があり、適正規模校を希望。
*高校に行ったら戸惑うと思う。大きな学校が隣にあり、不公平。
部活動も格差がありすぎ。
〇再編案にあたっての意見
*保護者や教員など、幅広く意見を聴いてほしい。
〇その他、事務局が示した財政上のコストシミュレーションに対する意見、地域の実情などの意見があった。
(教育委員会としての説明)
〇今回の地域の説明会やこの後に各学校の保護者へ説明を行う。
〇各地区の自治会連合会に行き、地域の実情や歴史、コミュニティに関する地域の方の意見を幅広く聞き、学校の形・再編案を検討する。
〇検討した再編案については、改めて地域説明会を開催し説明する。
〇当初は9月に予定していた各エリアでの「検討協議会」については、一通りの説明と再度の地域説明会の後で設置を考えている。
④今後のスケジュールについて
〇市内33校の保護者へ計画の概要を通知するとともに、計画の概要について33校において説明会を開催する予定。
〇各地区の自治会連合会の会議で地域の実情や歴史等の意見を聞く。
◎地域の意見を踏まえた再編案を、関係部署との調整を図りながら検討するとともに、コストシミュレーションなども行い、教育委員からも意見を聞き、再編案を教育委員会として決定していきたい。
◎その再編案をもって、改めて地域での説明を行い、各エリアでの「検討協議会」を設置し、議論を開始したい。
(その他)
〇「プール指導・建設の方針」・「小中一貫教育の方針」・「給食の配食方法の方針」について、その方針を検討・決定する必要がある。
〇プールについて⇒本年度中
〇小中一貫教育について⇒令和4年度中
〇給食の配食について⇒令和5年度中
それぞれ決定の予定。議論の進め方は、定例教育委員会の他にも、「勉強会のような場(原文ママ)」・オンラインなどの活用で。

🔶補助金の存在を知らなかった教育委員について
「7月定例会」を傍聴したところ、席上、大塚教育委員から「学校施設更新計画」について、「ふるさと財団」から補助金を受けていることについて知らなかったが故の質問がされました。
このことについては、市議会でも質問がされている事項でもあります。
すなわち、大塚委員は、質問内容が示されているにもかかわらず、市議会の中継録画も全く見ていないということが明らかになっています。

そこで、7月定例会の前後に、「ふるさと財団」の補助金について教育委員にどう説明したのか、あるいは教育委員からどのような質問がされたのかが判別できる文書・資料等の開示を求めましたが、これについては教育委員会お得意の「文書不存在」という結果でした。

つまり、教育委員も教育委員ですが、教育委員会事務局も教育委員に肝心なことを伝えていないことが情報公開請求により、バレてしまったということになります。

🔶今月の定例教育委員会は来週8月19日です
教育委員会8月定例会は、 8月19日(木 ) 午前9 時30分(15分前に受付)です(市教委HPにさきほど掲載されました)。
私のほうからも市教委に要望した結果、会場は上尾市役所7階の大会議室で、傍聴の定員は20名となりました
「上尾市学校施設更新計画基本計画に係る地域説明会の結果について」が今回「報告事項2」として議題となっています。

今日の内閣支持率

「強行五輪祭り」がやっと終わりました。TVでは「五輪の振り返り」がしばらく続くでしょうが、さすがにこれからはコロナ感染爆発が続いている状況を無視することはできないでしょう。
「五輪祭り」の延期や中止は考えていないとし、自らの無策により感染爆発を招いた菅内閣の支持率が示されました。
今記事では、このことを中心にお伝えします。

記事No.176

🔶朝日新聞調査では「内閣支持率=28%」
朝日新聞は、8月7日・8日に全国世論調査(電話)をおこない、その結果が公表されています。⇒ 詳細はこちら

菅内閣の支持率は28%となり、昨年9月の発足以降、初めて3割を切りました。一方で、不支持率は53%となっており、東京五輪開幕直前の7月調査の支持31%、不支持49%からいずれも悪化しています。

内閣への見方が厳しいのは、新型コロナウイルスをめぐる評価の低さが響いています。政府対応を「評価する」という割合は、菅内閣としては5月と並んで最低の23%に落ち込みました。

また、菅首相のコロナへの取り組み姿勢は「信頼できない」が66%に達しています。ワクチンを国民に行き渡らせる政府の取り組みについても、「遅い」が73%、「順調だ」は20%という結果です。
9月末に自民党総裁の任期満了を迎える菅首相に、再選して首相を続けてほしいかという設問については、「続けてほしくない」が60%と、「続けてほしい」25%を大きく上回っています。

一方、五輪開催は、「よかった」が56%、「よくなかった」は32%でした。連日TVは五輪報道一色で、メディアによる「メダルラッシュの日本すごい」の連呼の割には、「よかった」の割合が少ないように思えます。

🔶内閣支持率が低い要因の一つ「読み飛ばし問題」
朝日新聞は特に言及していませんが、内閣支持率が低い要因のひとつには、8月6日の菅首相による前代未聞の大失態(原稿読み飛ばし問題)があるのは明白です。

この問題については、各メディアから報道がされていますが、私が注目したのは、『女性自身』の記事です。

画面が見にくい方のために要約すると、次のような記事です

アメリカによる原爆投下から、今年の8月6日で76回目の「原爆の日」を迎えた広島では、 平和記念式典が開かれ、被爆者や遺族、海外から83カ国とEUの代表者らが参列。原爆投下時刻の8時15分に合わせて、1分間の黙とうが捧げられた。
唯一の被爆国として平和を希求する大切な式典だが、菅首相の「失態」が物議を醸している。
 まず、挨拶の冒頭で、広島市を「ひろまし」、原爆を「原発」と間違え、言い直す一幕があった。
さらに中盤では、原稿の一部を読み飛ばしてしまう「大失態」を犯してしまった。
日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない、(読み飛ばし箇所)核軍縮の進め方を巡っては、各国の立場に隔たりがあります」と、総理就任後に国連総会で述べた誓いの言葉を読み上げた菅首相。ところが、意味が通じにくい表現となってしまった。
菅首相が述べた「核兵器のない」と「核軍縮の進め方を巡っては」の間には本来、次のように読み上げられるはずだったという。
「『世界の実現に向けて力を尽くします。』と世界に発信しました。我が国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要です。

 核兵器のない世界の実現を誓う、最も大切な箇所をスルーしまった菅首相。その後の記者会見では、「この場を借りてお詫び申し上げる」と陳謝するに至った。また時事通信社によると、式典に参列した公明党の山口那津男代表は「核兵器のない世界を目指す一貫した政府方針に何の揺らぎもないと思う」と擁護したという。
しかし参列者からは「ありえない」との声も上がっている。広島被爆者団体連絡会議事務局長の田中聡司さんは、「不勉強かつ不誠実。菅首相の基本的な姿勢が表れたのだと思う」と憤りを見せたという。

🔶「今日の内閣支持率」では
久しぶりに、日本アンケート協会による「今日の内閣支持率」を見てみましょう。次のような数字が示されています。
※日本アンケート協会の内閣支持率調査は、誰でも参加できるリアルタイム速報であり、「内閣支持率」と「内閣総理大臣支持率」とを分けているのが特徴です。

8月9日(10:24 a.m)  有効投票 1,723票
内閣支持率      支持 0.9% 不支持 99.1%
内閣総理大臣支持率  支持 0.9% 不支持 99.1%
8月9日(10:24 a.m)  有効投票 215,020票
過去30日間の内閣支持率   支持 2.3% 不支持 97.7%
過去30日間の内閣総理大臣支持率  支持 2.3% 不支持 97.7%
2021年8月9日、10時24分16秒現在の支持率調査結果。
総投票数 5,674,806票

◎この日本アンケート協会の「内閣(総理大臣)支持率」アンケートは、誰でも参加できます。これを読んでいるあなたも、思いを届けてみてはいかがでしょうか。

五輪TV放送の影響 -日々の所感-

このところ、見たいと思うTV番組がありません。理由は明らかで、どこのチャンネルもオリンピックの話題ばかりだからです。
一方、新型コロナ感染者は連日爆発的に増加しているにもかかわらず、コロナ報道よりも五輪報道を優先しているように思えます。
今記事では、そんな話も含めて、「日々の所感」を書いていきます。

No.175

🔶スポーツ専用チャンネル化したTV
TVでニュースを見ようと思っても、情報番組では、どのチャンネルもオリンピックばかりで、「スポーツ専用チャンネル」のようです。
(現在のところ、「まともなニュース番組」は、BS TBSの「報道1930」くらいでしょうか)
しかも、各TV局では、「金メダルの数、日本は過去最高」などとの報道が目立ちます。

あらためて、オリンピック憲章を見ると、次のような規定があります。

オリンピック憲章/ ❻ オリンピック競技大会 
1. オリンピック競技大会は、 個人種目または団体種目での選手間の競争であり、 国家間の競争ではない 大会には NOC が選抜し、 IOC から参加登録申請を認められた選手が集う。

これを見ると、オリンピック憲章の「国家間の競争ではない」という理念と、「日本の金メダルの数が過去最高」とする報道との間には、とても大きな開きがあるのは明白です。

また、今回のオリンピックは「圧倒的に地元日本選手有利」と言われており、柔道などの選手たちは「選手村」ではなく、練習や調整が出来る施設からの「通い」であることは、あまり報道されていません。それらの「東京五輪の不都合な真実」は、後日の別記事でお伝えします。

🔶「日曜美術館」も五輪のため休止。
45年間続いている、NHKのEテレ「日曜美術館」。私は毎週楽しみにしていますが、残念ながら、五輪放送のため、7月25日・8月1日・8月8日・8月25日は休止。8月15日・22日はアンコール放送の予定となっています。
毎回リアルタイムでは見られないので、録画は「毎週予約」になっていますが、オリンピックが録画されてしまいました(即削除です)。

それでも、8月8日の夜には、「無言館の扉 語り続ける戦没画学生」というテーマでの放送があります。ただし、1年前の再放送です。
久しぶりに、以前録画してあったこの番組を見ました。

🔶無言館と窪島誠一郎氏
「日曜美術館」で司会者が訪れる「無言館」は、著作家・美術評論家である窪島誠一郎氏が信州・別所温泉のある塩田平(長野県上田市)に設立。戦没画学生(とくに東京美術学校から召集された若者たち)の作品を展示してあります。東京美術学校は、現在の東京藝術大学です。
館主の窪島氏は、「無言館」設立にあたり、次のメッセージを寄せています(無言館HPより)。

あなたを知らない
遠い見知らぬ異国くにで死んだ画学生よ
私はあなたを知らない
知っているのはあなたがのこしたたった一枚の絵だ
あなたの絵は朱い血の色にそまっているが
それは人の身体を流れる血ではなく
あなたが別れた祖国のあのふるさとの夕け色
あなたの胸をそめている父や母の愛の色だ
どうか恨まないでほしい
どうかかないでほしい
愚かな私たちがあなたがあれほど私たちに告げたかった言葉に
今ようやく五十年も経ってたどりついたことを
どうか許してほしい
五十年を生きた私たちのだれもが
これまで一度として
あなたの絵のせつない叫びに耳を傾けなかったことを
遠い見知らぬ異国で死んだ画学生よ
私はあなたを知らない
知っているのはあなたが遺したたった一枚の絵だ
その絵にきざまれたかけがえのないあなたの生命の時間だけだ
窪島誠一郎
1997.5.2(「無言館」開館の日に)

窪島氏は、画家である野見山暁治氏に触発され、戦没画学生の遺作の収集・保存に奔走します。番組では、修復家の山領まり氏のアトリエも紹介されています。
画家を志していた多くの画学生が戦争へと駆り出された不条理。
番組では、その志を、静かに伝えていきます。

周知のとおり、窪島誠一郎氏の父親は、『飢餓海峡』で著名な小説家・水上勉です。
また、個人的なことですが、窪島氏は私が通った高校(新宿区の海城高校)の大先輩でもあります。たまたま、那須海城高校(現在は閉校)で窪島氏の講演会があることを知り、お話を伺ったことがあります。

信州上田の塩田平には、もうひとつ、窪島氏が館長をつとめる美術館があります。「KAITA EPITAPH(エピタフ=墓碑銘) 残照館」です。
ここは、一昨年閉館した「信濃デッサン館」が母体となっており、夭折(ようせつ=年若く亡くなること)の画家の作品が集められています。その代表は村山槐多ですが、窪島氏の著作『鼎と槐多』も読みごたえがあります。鼎(かなえ)とは、信州・上田在住で、美術の大衆化、民衆芸術運動のなかに身を投じた山本鼎のことです。

オリンピックの放送が片がつくまで、この本や日曜美術館の録画でも見て過ごすことにします。

ところで、ネットを検索していたら【バッハ会長「原爆の日」黙とう呼びかけず】というNewsが目に入りました。
このことについて、広島県被団協・箕牧智之理事長代行は、「黙とうをしてもらえれば全世界に知らない人でも、8月6日の広島の出来事が分かってもらえると思った」と述べ、 また、広島市も「無理のない範囲で呼びかけたつもりだったので非常に残念」とコメントしています。

かの「ぼったくり男爵」は、何のために広島に行ったのでしょうか。
何をか言わんや、です。

「強行五輪祭り」開催中&終了後のコロナ感染拡大は「身の危険」レベル

コロナ感染が急拡大している現在、TVは五輪報道一色。
そうした風潮に、私は大げさではなく「身の危険」すら感じます。
上尾市でも、このところ、コロナ感染が拡大しています。
結果的には、私が市議会に「不要不急の上尾市独自イベントは中止を」と陳情したとおりのことが現実になってしまったと言えます。
今記事は、東京五輪と感染拡大を懸念する立場からお伝えします。

【追記
感染者数は連日最多を更新。
東京は土曜日なのに
4000人超え。

「強行五輪祭り」を開催したツケなのは明白!

No.174

🔶陳情書での私の指摘
私が6月市議会で提出した陳情書は、聖火リレー時の「上尾市独自イベント」を中止すべき、という内容でしたが、その陳情書で、私は次の指摘をしました。

上尾市でも、「聖火リレー」を強行すれば、旧中仙道をスポンサーの車列が「ドンガラガッチャ、さあ、みんなで盛り上げよう!」などと大音量でがなり立てることは目に見えています。そうしたことはコロナ感染防止のために「密をつくらない」ことに逆行することから、何とか避ける努力をすべきです。

すなわち、「密をつくらない」ということに傾注すべきであり、まさに不要不急の「上尾市独自イベント」は開催すべきではない、との趣旨で陳情書を提出しました。この陳情書は、市議会の議員に配布され、私の要望で市教委事務局(スポーツ振興課)にも届けられましたが、結果的には、残念ながら無視された形になってしまいました。

You Tubeに投稿された動画を見ると、7月8日の「ドンガラガッチャ聖火リレー」の際、スポンサーが景品を配ったらしく、投稿者が「また(スポンサーの)グッズをゲット!」などと大はしゃぎしていました。
動画を見る限り、私の目には「密」が作られているように思えます。

🔶上尾で増える感染者数
この「不要不急」の、「ドンガラガッチャ聖火リレー」&「上尾市独自イベント」が強行されたのは7月8日でした。
では、「上尾市独自イベント」がおこなわれた後の上尾の感染者数はどう推移したのか。ちなみに、コロナウイルスの潜伏期間は4日後~2週間と言われています(厚労省HP)。
次の表は、「上尾市独自イベント」が開催された4日後~2週間後に、5名以上の感染者が判明した日です。

感染判明日(出典:上尾市HP) 感染者数 備 考
7月12日(月) 6人 「独自イベント」開催後 4日
7月14日(水) 13人 「独自イベント」開催後 6日
7月16日(金) 8人 「独自イベント」開催後 8日
7月17日(土) 5人 「独自イベント」開催後 9日
7月20日(火) 9人 「独自イベント」開催後12日
7月21日(水) 16人 「独自イベント」開催後13日

それまで0人~4人であった感染者数が増えていることがわかります。
コロナ感染拡大と「上尾市独自イベント」とに関連性があるということに確証はないでしょう。しかし、上の表は「事実」を示すものです。

また、驚くことに、この「独自イベント」に、上尾市長・副市長・教育長が出席しているのです。とりわけ、教育長は「学校統廃合計画」の地域説明会に一度も顔を出さないくせに、この「ドンガラガッチャ聖火リレー&独自イベント」には顔を出し、あいさつまでしています。

一方、上尾市のHPでは、「東京2020オリンピック聖火リレーが行われました」という新着情報を掲載しています。しかし、コロナ感染については全く触れていない、能天気な記事と言わざるを得ません。

🔶「これでもか」と「にぱあ」
「これでもか」と続くオリンピック報道。NHKは、夜7時のニュースを流さずに、競技(柔道の初日)の中継を続けている時もありました。

私が強烈な違和感を覚えるのは、NHK(今は民放も同様)のニュースで、アナウンサーがコロナ感染者の増加や、医療現場がひっ迫している状況を深刻な表情で伝えたと思ったら、直後に突然表情を変えてオリンピックを伝えることです(最近は逆のパターン、つまりオリンピックの結果をこれでもかと流してから、申し訳程度にコロナ感染拡大について伝えるというパターンが多くなっている気がします)。
私と同じような違和感(アナウンサーの深刻な表情から「にぱあ」への変貌)を、ぼうごなつこさん(Twitterではなすこさん)の漫画が的確に伝えてくれています。

🔶「祭り」のあとは「感染拡大」が待っている?
「さあ、感動しよう!」と乗せられたとしても、「感動」は人から言われるようなことではありません。少なくとも私は今回の強行五輪祭りの報道を見て「感動」することはありません。
この強行五輪祭りの最中にも、多くの県で過去最多の感染者数になっており、間違いなく感染が拡大しているからです。

国立競技場やお台場では、五輪のモニュメントや「聖火」をバックに写真を撮ろうとする人で「密」になっていることが指摘されています。
しかしながら、そのことに対して規制するとかいう話は、都知事からも首相からも出ていません。東京では連日1000人を超える感染者が出て、医療現場は中等症の患者でひっ迫しているというのに、都知事からのメッセージは、五輪開幕後、極めてトーンダウンしています。

「強行五輪祭り」の最中に感染者が増えている状況や、終了後にコロナ感染が爆発的に増えたら、いったいこの国の誰が責任を取るというのでしょうか。

🔶五輪どころじゃない医療現場
五輪報道の陰に隠れていますが、医療現場がひっ迫しているというニュースも伝えられています。
(閲覧の際、音声が出るので注意してください)

🔶都知事は人命より五輪重視
小池東京都知事は、BBC News Japanのインタビューで、「人命より五輪重視」ともとれる「本音」を語っています(7月20日配信)。

このまま、異常な事態がパラリンピック終了まで続くのでしょうか?
大げさではなく、「身の危険」を感じます。
「強行五輪祭り」の最中に感染者が増えている現在の状況や、終了後にコロナ感染が爆発的に増えたら、いったいこの国の誰が責任を取るというのでしょうか。

上尾市教委7月定例会(市民の傍聴記)

上尾市教委7月定例会が7月21日に開催されました。しかし、中身と言えば、以前にもまして酷いものでした。
当ブログの読者でもあるY.Eさんから、この会議の感想がさっそく送られてきました。今記事では傍聴記を掲載いたします。

No.173

🔶7月定例会の傍聴記
全文を掲載していますが、長目なので、随時区切ってあります。

7月上尾市教育委員会定例会を傍聴して      Y.E
本日、上尾市教育委員会を傍聴するために8時半に家を出て、市教委に8時45分に着いた。6月は、学校統廃合計画について審議されるということから、先着20名の椅子が用意されていたが、今日はホームページにはその項目が載っていなかったので、学校統廃合計画の報告は無いものだということもあり、傍聴者はたった4名だった。
9時からいつも通り、当たり障りのない質問だけが出る会議。市議会報告についてもヤングケアラーや水上公園閉鎖についてのみだった。
いじめ件数の増加(何と6月だけで小学校は99件も認知があり、解消が63件で取組中は165件もある! 中学校も認知19件、解消2件、取組中53件)についても「教育委員会(注:指導課)の取り組みは?」と中野委員が聞いたら「校長会で生徒指導・教育相談の充実、注意喚起するなど細かい対応をしている」との答弁でおしまい。「一学期の対応が大事」と中野委員が指摘したら「6月には学校生活に慣れてくるので、三者面談や家庭訪問で丁寧に対応する」と答えたが、家庭訪問は今「働き方改革」もあり、家庭の場所を確認するにとどまっているのに、その指摘もない。
更にビックリしたのは、大塚委員が市議会の井上市議の質問で「ふるさと財団」について触れているのを見て「ふるさと財団は、学校更新計画に関係しているのですか?」と聞いたことです!「そんなことも知らないのか!」と驚き桃の木山椒の木です!
後で、池田教育総務課長と話をする機会があったので、「教育委員がそもそも総務省から下りてきたふるさと財団を知らないのはおかしい!全国モデル事業に応募して補助金ももらっているのに、教育委員があの程度の認識で良いのか?しっかり勉強させないと✖ですよ!」と苦言を呈したら、「勉強会はやっています」という回答。
でも、内田教育委員が統廃合計画の地域説明会の意見を聞いて「私たちももっと学習しないとダメだと思いました。学習会をしてもらえませんか?」と発言したように、明らかに教育委員の学習レベルが低い! いくら市民が声を上げても、最終的には「教育委員会」で決定するのだから、教育委員をもっと鍛えなければダメだと思った。
また、事前に示されなかった「学校更新計画」についての「報告」が「その他」であり、➊先月取り下げされた実施計画の取り扱いについて、❷市議会全員協議会の報告、➌地域説明会について、❹今後のスケジュール、の四点について。これがとても重要なのに、説明資料が一枚も配られない!必死に書き取りをしたが、後ほどY氏が教育総務課長からメールで頂けることになったが…。事前に提示されていれば、もっと傍聴者もいただろうに…。わざと「その他」にして傍聴者を少なくしようとした可能性が…。
➊実施計画については庁内調整を個別に行い、議案とする。
❷市議会全員協議会の主な意見 ①小中一貫校は✖。方針決定おかしい。②ふるさと財団:総務省が統廃合を進めている。③自治会やPTAに説明。④検討協議会は条例で決めるべき。➄全保護者に説明すべき。⑥議会に情報を伝える。⑦実施計画を決めたら議会との信頼関係がなくなり、市長や教育委員の適格性を問わなければならない。⑧調査特別委員会を29人の委員で構成し、閉会中審査を行う。
➌地域説明会の参加人数7月21日までに11回257名。スライドで50分かけて計画概要を説明。 主な質問意見は①再編後の形は?②小中一貫は✖。③先進国は20人とか少人数に。④学校は地域のコミュニティー。➄通学距離は子どもを考えて。⑥大規模校になれば荒れる。⑦基本はお金より子ども。⑧先の事を今、決める事ない等。
ただ、その後「小規模校より適正規模校に」、「高校に行くと戸惑う」、「部活動の格差が大規模校とあり不公平」など大石公民館で若い親が発言した内容を自分たちの都合の良いように解釈して紹介。
その親が言いたかったのは「学区の調整」なのに一言もそれに触れず教育総務課は「いいとこどり」をした。
なお、「再編案」は保護者や先生の意見を幅広く聞いて、財政上のコストシュミレーションへの意見、学校の形や地区の実情を考慮したうえで「再編案」として作成するとの説明があった。
❹これからの日程としては、全33校と各自治会で説明会 ⇒ 幅広く意見を聞く ⇒ 再編案を教委で決定 ⇒ 地域説明会(今年度一杯)⇒ 新しい学校づくり検討協議会を開いていく……という。
最後に、プール指導は今年度中に「民間委託も含めて」検討!
小中一貫は一体校か義務教育学校かを含めて来年度中!
学校給食の配食方法は自校のコスト→サテライト廃止も含めて再来年度中に!という今後のスケジュールを説明して終了。
その後は、総合教育会議が開かれたが、また後日報告します。

🔶「統廃合計画」事前予告無しは姑息な手段
いつもながら、Y.Eさんの「感想の速報」には、そのスピードと的確な書きぶりに感嘆します。
7月教育委員会の中身は、大塚委員が「統廃合計画」について、「ふるさと財団」からの補助金をもらっている(つまり、総務省の言いなりにならざるを得ない)ことを知らなかったことに、私もあきれました。
さらに、私も「おかしいな?」「それはないだろう」と思ったことについて、Y.Eさんも傍聴記の中で疑念を呈しています。
すなわち、「学校統廃合計画」について、市教委事務局(教育総務課)は、報告する内容があるにもかかわらず、教育委員会の会議予告に、「報告事項」として掲載しなかったのです。このやり方は、露骨で、しかも姑息であると言わざるを得ません。

Y.Eさんの指摘にあるように、教育委員会の会議を傍聴しようとする市民は、「今回はどんな内容なのだろうか」を事前に確認してから出向くのが自然です。今回で言えば、「学校更新(=統廃合)計画」が議案にも報告事項にも示されていなかったことから、傍聴者が少なかったと思われます。

🔶「結果概要」にはシレっと報告事項として掲載
上尾市教委の「姑息さ」は、これだけではありません。定例会が終わったその日のうちに「報告事項」として掲載しているのです。

つまり、事前には予告すらせず、当日は資料も配布せず、市民にとって重要な、関心の高い事項を口頭で「報告」したにもかかわらず、シレっと「報告しました」としているのです。

これらのことは、まさに上尾市教育委員会の本質を如実に示していると言えます。傍聴記にある、大塚委員が「ふるさと財団」からの補助金について何も知らなかった件と合わせて、情報の開示を求めていくつもりです。何か分かれば、当ブログでお伝えしていきます。

「学校だより」から見える校長の姿勢

毎月配布される上尾市内小中学校の「学校だより」。
1ページ目の冒頭では、校長が「学校行事について」や「子どもたちの様子」あるいは「時の話題」など、何かしら書いているのが常です。
今記事は、「学校だより 7月号」に掲載されている校長の文章を読んだ感想などを私なりにコメントします。
とりわけ、無理やり強行されようとしている東京オリパラについて、「学校だより」のネタとして取り上げているかどうかに着目しました。

No.172

🔷「学校だより」は市教委のHPから閲覧可
前記事でもお伝えした上尾市教委HPのトップページ。上の段の真ん中に「市立幼稚園・小中学校」のバナーがあります。ここから各学校のHPに行けますので、「学校だより」を閲覧することができます。

🔷「東京オリパラ」関連話は小学校3校で
上尾市内の小中学校は33校(向原分校は東中にカウント)。
そのうち、「学校だより 7月号」がまだ学校のHPに掲載されていない学校は、小学校で2校あります(7月16日午後5時現在)。
今回、「東京オリパラ」に触れている学校は、小学校で3校でした。
中学校では、9校が「学校総合体育大会上尾市予選会」を話題にしています。曰く、「3年生は部活の最後の大会は終わってしまいましたが、たとえ負けたとしても、次の目標(高校受験)があるので頑張ろう」といった話がほとんどです(ただし、校長の文章が、中学生にどの程度影響を与えたのかについての検証は全くされていないのが常です)。

小学校3校では「東京オリパラ」について、どのような視点で語られたのでしょうか。うち、平方北小の「学校だより」では「東京オリンピックをひかえ……新型コロナ感染拡大が治まらず……誰もが複雑な心境で7月を迎えています」という、「ありきたりな」記述となっています。
そこで、あとの2校について見ていきます。

🔷疑問が生じる尾山台小校長の記述
尾山台小の「学校だより」の校長の文章、タイトルは「世界の動きを感じながら自分を高める」とはなっていますが、「世界の動き」に関しての記述はほとんどありません。文章の半分以上は「この夏東京で開かれる予定の夏季オリンピック」についての話です。
とりわけ、問題だと思う記述は、次の点です(いずれも原文ママ。ただし原文に朱書き等の色替えはありません)。

感染拡大を抑えながらいかに開催できるか、民力の高いと言われる日本人がどう開催するのか、世界が注目しているところであります。

まず、「民力の高いと言われる日本人」の出典が明確ではありません。
「広辞苑無料検索」では、【民力】とは、「国民の経済力や労働力」となっています。また、国立国会図書館のリサーチ・ナビでは、次のような説明がされています。

『民力』(朝日新聞出版 年刊)   都道府県別、エリア別、市町村別にさまざまな統計資料をとりまとめ、民力(人々の経済的な力)を多角的に測定することを目指した、エリアマーケティングの基礎資料です。2015年版をもって刊行を終了しました。

これらの説明にあるように、「民力」を「人々の経済的な力や労働力」と置き換えて、校長の文章を今一度読むと、「いったい何を言いたいのかよくわからない」と言わざるを得ません。
「経済的な力で感染を抑える」とはどういう意味なのでしょうか?
ましてや、「人々の労働力」とオリパラ開催との関連性は?

もうひとつの疑問があります。それは次の文です。

普段は当たり前すぎて気づくことすら少ない、日本人としての一体感や、喜び、自信といったものから、おもてなしや人の和を大切にする民族としての誇りを、子供たちと一緒に感じたいものです。

この記述については、疑問というよりは、非常に問題だと言えます。
まず、「日本人としての一体感」とは、だれを対象にして言っているのでしょうか。言うまでもなく、日本に居住している人は、「日本人」だけではありません。そういう方たちは、「一体感」から排除するというのでしょうか。
また、「おもてなしや人の和を大切にする民族」とは、どういう意味なのでしょうか。これについても出典は明らかにされていません。

思い出すのは、昨年の1月、選挙区での麻生太郎財務相の発言です。

…だから2000年の長きにわたって、一つの国で、一つの場所で、一つの言葉で、一つの民族、一つの天皇という王朝が続いているのはここしかない。いい国なんだなと。これに勝る証明があったら教えてほしい。

実はこの発言の前に、「平成31年法律第16号」で、アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律が成立しているのです。
麻生財務相の発言は、こうした背景をも無視するものでしたが、
尾山台小の校長の記述は、これに近いものがあるのではないでしょうか。

🔷原市南小校長のお気に入りは池江選手の話?
原市南小の校長の文章は、本人が「度々、競泳の池江璃花子選手の話を本紙面に登場させている」と記述しているように、池江選手の話がお気に入りのようです。私は「学校だより 7月号」しか見ていませんが、「度々登場させている」と校長が行っていることから、おそらく、池江選手の「努力は必ず報われる」発言についても、どこかの機会で何かコメントしているのだと思います。私は池江選手が闘病の末、水泳選手としてカムバックしたことにあれこれ言うつもりはありません。相当な努力を重ねてきたと思いますし、それを否定するものではありません。
ですが、それでも、「努力は必ず報われる」という言葉には、少なからず違和感を覚えます。現在、コロナ禍ということもあり、経済的に困窮し、進学をあきらめたり、大学を中退せざるを得ない若者も増えているという報道もされています。
今の日本は、国の愚策により、そうした若者の希望の芽を摘んでしまっている現実では、「努力は必ず報われる」とはとても言えません。

池江選手は株式会社ジエブの所属アスリート」であり、ボクシングの村田諒太選手、水泳の瀬戸大也選手もジエブ所属です。ジエブのHPには、「dentsu ジエブ」のタイトルの下に池江選手の顔写真が掲載されています。
また、HPの「企業情報」に、「ジエブは、電通の国内外のスポーツビジネス体制強化のため2011年7月に電通グループの一員に加わりました」とあります。つまり、池江選手は、電通との親和性が極めて深いのは、まぎれの無い事実です。
また、「電通の、電通による、電通のための五輪」と言われるくらい、電通が東京オリンピックに深く関与していることも周知の事実です。
池江選手はじめジエブ所属のアスリートは、東京オリパラについて何か発言すること、とりわけ批判めいたことを口にすることなど、あり得ないという状況なのです。
そうした背景を原市南小の校長は知っていて「ピンチをチャンスに」などと、池江選手の話を引き合いに出しているのでしょうか。

🔷避けなければいけない「ステレオタイプの見方」
尾山台小の校長の文にある「〇〇する民族」などの見方は、社会心理学では「ステレオタイプ」と呼ばれるものです。「ドイツ人は勤勉だ」「ブラジル人はサッカーが上手い」なども同様の見方です。
「ステレオタイプ」とは、ウォルター・リップマンという社会心理学者が生み出した言葉として知られています。彼の著書『世論』には、次の記述があります

 われわれはたいていの場合、見てから定義しないで、定義してから見る。外界の、大きくて、盛んで、騒がしい混沌状態の中から、すでにわれわれの文化がわれわれのために定義してくれているものを拾い上げる。そしてこうして拾い上げたものを、われわれの文化によってステレオタイプ化されたかたちのままで知覚しがちである。

「血液型のO型は社交的だ」などとネタにする程度であれば、コミュニケーションのひとつのあり方と笑っていられますが、「これはこうだ」「こうに違いない」という「ステレオタイプ的」な見方を、学校の校長がするべきではないと私は思います。
言葉の使い方を、その意味や背景を含め、正しく教える」というのは、学校教育の基本だと思うのですが、いかがでしょうか。

来月の「学校だより 8月号」では、オリパラについて何か書く校長がいるのでしょうか。引き続き見ていくことにします。

上尾市教育委員会の致命的な「瑕疵」。「学校統廃合計画」は白紙撤回を。

現在、土・日に「上尾市学校施設更新計画基本計画」に関する地域説明会が開催されています。しかしながら、この「説明会」自体の正当性に大きな疑問があります。今記事では、このことについてお伝えします。

※今記事タイトルの「瑕疵」とは、フリー百科事典『ウィキペディア』によれば、次のように定義されています。
「瑕疵(かし)とは、一般的には備わっているにもかかわらず、本来あるべき機能・品質・性能・状態が備わっていないこと。法概念としても用いられる。」

記事No.171

🔷いつのまにか変更されたHP画面
上尾市教育委員会のHPのトップページがいつのまにか変更され、次のような画面になっています。以前は一番右上の「学校施設の更新」というメニューはありませんでした。

🔷前代未聞。「実施計画」の取り下げ
この「学校施設の更新」メニューをクリックすると、次のような画面になります。


本来であれば、2021年6月24日に「上尾市学校施設更新計画基本計画 実施計画」を策定 と記載されるはずでした。
「実施計画」とは、「基本計画」をすすめていくための最初の5年間の計画のことです。

ところが、当ブログ前記事にあるように、市議会の全員協議会で批判を受け、立ち往生した挙句、同日の教育委員会議案として提案できず、取り下げるという前代未聞の事態に追い込まれたのです。

つまり、下図にある、「実施計画」が無いまま、「基本計画」をすすめるということになり、手続き的にも「瑕疵」があることは明らかです。


🔷市議会に「調査特別委員会」を立ち上げ
市議会全員協議会で全く納得してもらえず、実施計画も取り下げるという大失態の上尾市教育委員会。結局、6月28日、市議会は、さらに調査検討が必要であるということで、「上尾市学校施設更新計画基本計画調査特別委員会」を立ち上げました。
「調査特別委員会」の委員は議長を除く29人。期間は調査が終了するまでで、閉会中もなお調査を続けることになっています。
委員長は鈴木茂議員(政策フォーラム)、副委員長は4名。平田みち子(共産党)、田中一崇(同志会)、戸野辺直乃(公明党)、小川明仁(彩の会)の各議員が選出されました。

🔷学習しない上尾市教委
今回のような大失態は、6月議会で否決された平方幼稚園廃園の問題と非常に似通っています。
教育委員会事務局から提案された資料は十分であるとは言えないにもかかわらず、「平方幼稚園はその役割を終えた」と発言した前教育長職務代理者、それに対して「では、廃園ということでよろしいですね」と全肯定した教育長。それに対して全く異を唱えなかった教育委員たち
他の議案もそうですが、教育委員会事務局の提案に対して、客観的な視点からの検討はせず、教育長と教育委員たちは「全員一致・異議なし」で全てゴーサインを出し続けてきました
これでは、全く学習していないと指摘されても仕方がありません。

今回も同じような提案がされていますが、さすがに市会議員全員協議会では通用しなかったというのが実態です。
これから上述の「調査特別委員会」でも検討がされると思いますが、白紙撤回も視野に入れて、市民的視座からの議論が必要だと思います。

何ともお粗末な「学校施設更新基本計画/地域説明会(7月3日 初回)」

7月3日の午前中、上尾公民館で開かれた「学校施設更新基本計画/地域説明会」に参加しました。ところが、配布された資料の中には肝心の「再編案」が無いなど、何ともお粗末な「説明会」でした。
今記事では、このことについてお伝えします。

No.170

🔷教育長・教育委員のお歴々はなぜ来ない?
この「地域説明会」については、上尾市教育委員会のHPの新着情報に掲載されています。⇒「地域説明会の開催案内」
私が初回の説明会(7月3日:午前10時から)に足を運んだのは、「最初の回くらい、教育長か、少なくとも教育委員のあいさつがあるだろう」と考えたことが理由のひとつです。
ところが、教育長も教育委員も顔を見せることはありませんでした
「なぜ教育長と教育委員は来ないのか」と質問したところ、教育総務部長は「今回はこの体制(つまり、教育長と教育委員は来ないということ)でやらせていただく」という返事が返ってきただけでした。
この「学校施設更新計画(実態は学校統廃合計画)」をすすめたいのであれば、せめて最初の市民向け説明会で教育長自らがその目的について話すべきでしょう。このことからも、上尾市教委が本気で市民と向き合っているとは言えません。

なお、市教委側は「参加はおひとり1回」と言っていますが、市教委HPの募集の案内には、そんなことはひと言も書いていません。

🔷市教委事務局だけ机・アクリル板付きって?
初日の午前中(1回目)ということもあってか、40名定員の半分以下の参加者でした。
参加者のほうは椅子のみで、配布資料や持参した筆記具等は床に置くしかありませんでした。

その一方で、市教委事務局は、教育総務部長・課長・課員2名はそれぞれ机プラスアクリル板付きという状況でした。
これについては、当日、参加者の人数分の机を用意してもソーシャルディスタンスは十分取れる会場の広さでした。しかも、事前申し込み制なのですから、準備は出来るはずです。これは私のほうから次回以降参加者に配慮してもらうように要望しました。

🔷「学校ごとの再編(案)」をなぜ示さないのか
「説明会」は、市教委の不手際もあり、パワーポイントによる「説明」が約1時間、その後、参加者からの質問が相次ぎ、12時20分過ぎまで続きました。
参加した市民からとても多くの質問が出されましたが、中でも、「学校の統廃合案をなぜ示さないのか」という質問には、市教委事務局はまともに答えることができませんでした

この「学校ごとの再編(案)」については、「上尾市学校施設更新計画【概要版】」に記載されていますが、5月の教育委員会定例会の傍聴者に配布されていますし、6月24日の議員の全員協議会でも配布されている資料です。しかも、市教委のHP(ちょっと探しにくいですが)にも掲載されています。
それにもかかわらず、「説明会」の資料として配布しないことに対して、参加者から疑問の声が上がったのは当然です。
【概要版】掲載の「学校ごとの再編(案)」とは、次の資料です。

この(案)自体、それぞれ見ていくと大変問題が多いものですが、「説明会」の当日に配布をしないということを見ても、上尾市教委の姿勢が露呈したと言えます。
結局、参加者からの要望で、当日午後以降の「説明会」では配布することになりましたが、資料配布という、極めて基本的なことをやらなかった市教委の責任は大きいと思います。

🔷問題点が多すぎる「基本計画」
次に、私が投げかけた主な質問と、それに対する上尾市教委事務局の「回答」を見ていきます

私からの質問(上述以外) 市教委事務局の「回答」
6月24日に議員側の要請で開かれた上尾市議会全員協議会の録画(3時間18分)を全部見たが、賛成意見はほとんど無く、懸念や疑問ばかりが出された。このような状況では、更新計画にかかわる多額の予算を伴う議案や、条例・規則の改正は否決されると思われるが、今後どう対応していくのか。 市議会全員協議会が3時間以上かかったのは事実。今後は議員側とも話をしていきたい。
全員協議会の直後に開催された教育委員会6月定例会では、「学校施設更新計画実施計画(最初の5年計画)」の取り下げという事態に市教委は追い込まれた。
取り下げた「実施計画(案)」は、どのような条件をクリアしたら再度議案として復活するのか。あるいは白紙撤回するつもりなのか。
議員にもていねいに説明していくことで再度実施計画(案)を提出していきたい。
学校の適正規模化のために、今まで(ここ20年くらい)どのような努力をしてきたのか。現在のように大規模校と小規模校がある現実をどう捉えているのか。 学校を選択できるように、学区調整をおこなってきたが、ご指摘のように大規模校と小規模校が存在することは事実である。
市議会全員協議会席上、教育総務課長は、昨年秋に未就学児を持つ市民1500名を対象にアンケートを実施したと説明しているが、実際には回収は623通であった。しかも、市民からの回答の中には「意図的に誘導する問いがあり、不信感を覚えた」とか、「統合するのはやむを得ないと市民が回答しているので統合する、という責任を市民に押しつけるためのアンケート」であるという指摘が幾つも寄せられている。
今回もこれと同様の手法で、自分たちに都合の良い部分だけを取り上げて、それを「市民の意見」として集約するつもりなのか。あるいは、市民から反対の声が多ければ、白紙撤回するということでよいか。
(明確な回答無し)

🔷まだまだある「統廃合計画」への疑問
「説明会」では、上尾市が委託した業務の仕様書の公開を求める意見や、教育の中身に関する問題なのに、教育総務課が推し進めようとしていることへの疑問、「ふるさと財団」応募に対する不信感など、多くの質問や意見が出されました。7月3日の午後や、これからおこなわれる「地域説明会」でどのような質問や意見が出されたのか、市教委としてきっちりと市民に公開していくことが求められます。

◎当ブログでも、この問題については引き続き強い関心をもっていきたいと考えています。

『あげおくらしのガイド』誤記載問題。誰も責任を取ろうとしない行政とは?

当ブログNo.163記事で、『あげおくらしのガイド2021-22』の「誤記載」問題について取り上げました。調べてみると、さらに別の問題が浮上してきました。今記事ではこのことについてお伝えします。

No.169

🔷市は「誰が書いたのかはわからない」と主張
『あげおくらしのガイド2021-22』で「あってはならない誤り」が実際に起こったことについて、『広報あげお7月号』では「あげおくらしのガイドの誤植」という文を掲載しています。
文中では一応「おわびして訂正します」とは書かれているものの、表題の「誤植」という表現は、いかにも「自分たちは悪くないが、(印刷業者など、自分たち以外の外部が)字句を間違えた」のように取れる書きぶりです。自分たちが誤ったのは事実なのですから、文中にあるように「誤記載」とするか、もしくは「誤謬=誤り」とするべきです。

このことについて、担当課である上尾市広報広聴課の職員と面談し、事情を尋ねると、にわかには信じがたい「言い訳」が返ってきました。
「※令和4年3月末に閉園します」と書いた職員は誰だかわからない。
というのです。いったい、こんなことがあり得るのでしょうか。

🔷平方幼稚園廃止条例は市議会で否決
『広報あげお7月号』に「議会で継続審査中」とされていた、平方幼稚園を廃止することを目論んだ「議案32号」は、6月28日に少数否決されました(廃止条例に賛成した議員は1名のみ)。
また、『あげおくらしのガイド2021-22』への誤記載の問題は、私が聞いた限りでは、6月15日の文教経済常任委員会や、6月23日の一般質問でも取り上げられています。

🔷起案・決裁書には上尾市幹部の認印も
問題の『あげおくらしのガイド2021-22』は2年に1回の発行です。
前回はもちろん「※令和4年3月末に閉園します」などとは書かれていなかったわけですから、必ず誰かによって書かれたことは間違いありません。そこで、起案・決裁書を入手しました。
起案・決裁書

「決裁」欄には、市長・副市長・室長・次長・課長・主幹・グループリーダーたちが押印していることがわかります(起案者氏名については、私のほうでマスキングしてあります)。
つまり、「誤記載」を含めた『あげおくらしのガイド2021-22』について、市長を始め、何人もの管理職がお墨付きを与えているのです。

🔷「管理監督責任」はどこに??
もうひとつ、別の資料があります。上尾市における「懲戒処分」の一端が判別できる文書です。
画面が見にくいかもしれませんので、太枠の上から3つ目の処分例を挙げると、次のようになっています(氏名・職名は市のほうでマスキングしてあります)。

処分内容 処分事由 処分者 実施者
口頭注意 管理監督責任(保険料納通の誤発送) 市長 副市長
口頭注意 管理監督責任 市長 副市長
口頭注意 管理監督責任 市長 副市長
口頭注意 管理監督責任 市長 副市長

つまり、この例であれば、「保険料納通の誤発送」という業務上の誤りについて、4名の管理職員(または相当職)が口頭注意を受けている、ということなのです。

これを『あげおくらしのガイド2021-22』誤記載問題に当てはめれば、百歩譲って、広報広聴課が言うように、「誰が書いたかわからない」としても、上述の決裁で押印した市長・副市長や管理職員は少なくとも「口頭注意」程度の懲戒処分を受けるのが当然ではないでしょうか。
(市長は、自ら襟を正して、自分に口頭注意することになりますが)
でなければ、今回も「誰も責任を取らない上尾市行政」と言われても仕方ないのでは?