あとで検証することができない、コロナ対策本部の「会議録」

 コロナ禍で「緊急事態宣言」が出されるという状況ですが、上尾市行政も教育委員会も、動きはHPでしかわかりません。終息を願うのは誰もが同じですが、「あのとき、どう考え、どう対応したのか」をあとで検証できるようにしておくのが行政や教委の重要な役目ですが、実際にはそうなっていません。

記事NO.72

■会議録はHPに載るようになりましたが…
 前記事でブログ筆者が指摘した影響からか、コロナ対策会議の「次第」と「会議録」がHPに掲載されるようになりました。ですが、HPで公開されている「会議録」があまりにお粗末なため、担当の健康増進課に会議録の原本を見せてもらいました。ところが、担当者は「HPで公開しているのが会議録の原本です」というではありませんか。これはちょっと信じがたい話です。

■公開済「会議録」は本当に原本?
 ブログ筆者は、とりわけ上尾市図書館の開館について関心を持っています。今回、「3月4日からの図書館サービスの一部休止」および「3月6日~3月31日の全館(室)一斉臨時休館」という、図書館にとっても市民にとっても大変大きな出来事がありました。
では、
「新型コロナウィルス対策本部会議」の「次第」や「会議録(説明では原本)」ではどのような文面になっているのでしょうか。

第3(4)回 新型コロナウィルス対策本部会議(3月3日)
[次第]

1. 開 会
2. 議 事
(1)各部局からの報告
3. 閉 会
※第3回・4回とも同一の文面(午前・午後の2回開催)
第3回会議録(3月3日 11:30~11:55)
[内容]
◎予算特別委員会に出席した職員は体温を測定し、健康観察を継続して行う。
◎家族に発熱症状がある議員と至近距離で接触した職員は自宅待機とする。
【本部長コメント】(注:本部長=畠山市長を指します)
◎罹患しないことが感染拡大の最大の予防策である。
◎新型であるが、冷静に正しく恐れること。
第4回会議録(3月3日 17:00~17:30)
[内容]
◎職員の自宅待機、健康観察の基準による休暇については、当面は年次有給休暇とし、今後対応を検討する。
【本部長コメント】
◎職員の自宅待機、健康観察の基準を決めた。基準どおり対応すること。

 会議録では、図書館について全く言及されていません。「次第」にある「各部局からの報告」も書かれていません。これで「会議録の原本」であると言えるのでしょうか。

それでは、図書館休館を決めた3月6日前後はどうでしょうか。これについては、会議録について見ていくことにします。

第5回会議録(3月5日 14:00~14:30)
[内容]
◎市内医療体制の確保のため、医師会へのマスクの提供を検討する。
◎職員は感染の可能性がある場所には行かないなど、自己管理を徹底する 。
【本部長コメント】
◎手洗いや消毒、咳エチケット等を徹底すること。
◎緊急連絡体制を維持すること。

 この「会議録」が原本だと言うのでしたら、あとあとのことを全く考えていないと言えます。意思決定のプロセスがあいまいだと、同じような状況を迎えた後世の人々が参考にすることが極めて困難になるのは明らかです。
「あのとき誰が、どう決めたのか、なぜそういう判断をしたのか、何か説明されていないものはないか」
それが誰にでも検証可能なように記録として残しておく義務が行政には求められるのです。

◎図書館休館を市民に通知することについては、今回の記事との関係で、大きな問題があります。それについては次回以降の記事でお伝えします。

投稿者: 館の住人

上尾市民。 「ひとりでもできる行政参画」を目指しています。 とりわけ、上尾市教育委員会や上尾市についての情報公開請求を契機として、教育行政や市政が改善の方向に向かって行けばと考えています。