「住民監査請求」の陳述に出席しました

 昨日(5月22日)、ブログ筆者は住民監査請求(正式には教育長の令和元年5月分出張費の一部返還に関する措置請求」という案件になります)にかかわる「証拠の提出および陳述」に請求人として出席し、なぜ今回の住民監査請求に至ったのかについて陳述しました。今記事では、そのことについてお伝えします。なお、このような時期にもかかわらず、傍聴に来ていただいた市民の方々には、心より感謝いたします。大変心強く思いました。

記事No.83

■請求人陳述の様子
 会場は市役所7階の大会議室。3密を避けるため、大きめの部屋が用意されました。監査委員事務局の進行のもと、請求人の陳述がおこなわれ、所要時間は30分。傍聴の市民の方たちの他、「立会人」として「池野教育長の代理」の教育委員会事務局の課長も同席していました。なお、相手方の教育委員会にも陳述の機会は与えられていますが、その権利を市教委は放棄しています。

 結論から言えば、あくまでも請求人としてのブログ筆者の感想ですが、時間配分・陳述内容を含めて、「伝えたいことはうまく伝えることができた」と思います。前回の<教育長に対する給与の一部返還を求める住民監査請求>(2019年2月)の際に出された監査委員の意見があったからこそ、教育長の「デタラメ服務」が少し改善された、という事実経過に敬意を表したこともあり、事務局も昨日の陳述に好感をもったようでした。当日の陳述の様子はこちら ⇒ 住民監査 陳述
(大きめの字ですがA4版6枚あります。陳述を傍聴しているつもりで、ゆっくりとお読みいただければありがたいです。)

■繰り返される教育長の恣意的な公用車使用
 毎年5月に開催されている1泊2日の「関東都市教育長会議」なる会合。この会合に参加する際に、池野教育長は市の公用車を使用しているのですが、2018年(横浜市)・2019年(信州・松本市)とも、極めて恣意的な公用車の使い方をしています。
 つまり、1日目は都内の自宅まで公用車で迎えに来させ、そのあとは高速道路を利用して現地まで行き、その日は池野教育長は宿泊。公用車は上尾に戻させます。2日目は上尾から公用車を呼び寄せ、分科会(午前中せいぜい2時間位で終わってしまう程度の会です)が終了した後、自宅または上尾に戻ってくるというパターンです。
 共通しているのは、横浜にしても松本にしても、会場となるホテルが駅から至近距離にあること(つまり、徒歩で十分な近さ)と、会場が分散していないので、ずっと同じホテルで間に合うこと、それに加えて、横浜も松本も<電車で行ったほうが安い>ことです。つまり、公用車で行く必然性が全く無いのです。
 2018年の横浜行は、同月の岩手行と併せて<サボリの10時間>問題として、今回同様住民監査請求に至りました。その結果は、上尾市監査委員事務局のHPに住民監査の結果」として掲載されています。

■ひとりの市民でも、教育行政を変えられます
今回の陳述でも触れましたが、こうした「監査委員の意見」が教育行政に反映したことがわかるのが、昨年9月の市議会決算特別委員会での糟谷議員の質問と、それに対する教育総務課長の答弁です。
教育長の公用車使用問題を含めての質問に対し、教育総務課長は、「監査委員の指摘があったので、教育長の服務等に関して(教育委員会規則等を変更して)一般職員と同様にした」と答弁していますが、公用車の使用問題については何も触れていません。というのも、何も対応・改善していないので、答弁しようにも出来なかったのです。

 陳述の際にも監査委員に伝えたのですが、もしもブログ筆者が住民監査請求を起こさなければ、池野教育長の「デタラメ服務」は現在もなお続いていたことは明らかです。つまり、ひとりの市民が起こした住民監査請求の〈声〉が監査委員に届き、教育行政を少し改善させた(というより、普通の状態に戻させた)ということになります。
同様のことは、例のブロック塀事件でも言えることです。もしも住民監査請求(ブログ筆者も請求人の一員として名を連ねましたが)が起こされなかったら、そのまま放置された可能性が大でした。

 今回の住民監査の結果は、請求後60日以内、つまり6月23日までに請求人であるブログ筆者に通知されます。その結果は当ブログでお伝えしますが、現在までの感想としては、教育行政や市政について「これはおかしいな」と思ったら、たとえひとりの市民であっても、〈声〉を上げることで、行政側を動かす契機になるのではないかと実感しています。

住民監査請求について(続報)

 前記事で、今回受理された「住民監査請求」(=「上尾市職員措置請求書」)というのは、“教育長が信州・松本に行った際の公用車の使用は、極めて恣意的なものであり、市民の血税の無駄遣いなので、余計に支出した分を返還してください”というものであるとお伝えしました。今記事はその続報です。

記事No.82

■「新たな証拠」の提出
付け加えたのは6種類の資料ですが、いずれも、今回の住民監査請求の正当性を裏付けるものです。その概要は、

*「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」第4条第1項により任命されている上尾市教育委員会教育長は、人格が高潔であることが前提となっています(市教委HP「教育委員会のあらまし」の中の「教育長」の説明にこのことが書かれています)。

教育長自らの勤務態度や公費の使い方について、市民から疑念を持たれることがあってはならないことは自明です。

*しかしながら、池野教育長は以前から自らの服務や公用車使用に関して疑念を持たれ、結果として2019年2月の住民監査請求、すなわち「上尾市教育委員会教育長の平成30年5月分の給与の一部返還に係る監査請求」につながりました。当該監査請求を通して、上尾市の監査委員から「意見」(クリックすると、監査結果の最後の部分が「意見」となっています)として様々な指摘がされています。

*そうした意見を尊重し、池野教育長は地方自治法第2条の規定(=「最小の経費で最大の効果を」)を遵守し、市民の血税を使う際には、より自制的な対応が求められます。そのことを明らかにするための証拠を提出するものです。

  教育長がそれまで「お休み」と称して、届も出さずに休んでいた「デタラメ服務」は、ブログ筆者が起こした前回の住民監査請求により、少し改善されました。
また、2018年5月
に岩手県に「出張」と称して行ったにもかかわらず誰にも何も報告しなかった問題も、1年も経過した2019年4月に、やっと教育委員会定例会の席上で「報告」されました。
 こうした問題は、昨年9月の市議会「 2018 年度決算の審査を行う決算特別委員会」でも取り上げられています。池野教育長の公用車使用に関するやり取りはこちら

このやり取りで注目は、教育総務課長の答弁です。議員が「そういう疑われるような公用車の使い方とか…」と質問し、教育総務課長も「教育長の公用車の利用等に関しましてご質問をいただいた件でございますが」と答弁を始めたにもかかわらず、公用車使用の件には全く答えていないのです。

 つまり、教育長も、上尾市教育委員会(事務局を含む)も改善する機会がありながら、教育長の公用車使用に関して基準を整えるとかの対応を全くしていないのです。

■市民からの応援メッセージがありました。
 市民ブログ「まちウォッチング」で、この問題について記事として取り上げていただきました。

池野教育長の出張費の一部返還を求める住民監査請求
請求人「上尾オンブズマン」からの陳述が行われます。
5月22日(金)10時~10時半、会場は上尾市役所7階 大会議室

 これについて、お礼のコメントを投稿したところ、次のような返しがありました。ありがとうございました。

「上尾オンブズマン」さんの情報公開制度を生かした調査と分析による不正や不適切の究明のパワーには日頃から敬服してきました。
今回の住民監査請求は、一市民でもこれだけのことができることを証明する事例となっています。
監査委員会がどのような判断下すかを多くの市民が注視することを呼び掛けて行きたいと考えています。

 当ブログは「市民的視座から上尾の教育行政&市政を考えよう」がコンセプトです。そのために、市民がひとりでも市政や教育行政に参画できる手立てのひとつとして「情報公開請求」や、ハードルが高そうに見える「住民監査請求」があると考えています。
何の後ろ盾も無いひとりの市民が起こす行動は、傍から見れば物足りなく見えることもあるでしょう。「こういうやり方もあるのではないか」という指摘もいただくこともありますが、それでも、市民が「これはおかしいのではないか」と思ったら、それぞれのやり方で声をあげる、ということが大切であるとブログ筆者は考えています。

教育長に対する「住民監査請求」が受理されました 

教育長の令和元年5月分出張費の一部返還に関する措置請求」が監査委員により受理されました。また、請求人(ブログ筆者)の陳述日程が決まりました。今記事ではこの住民監査請求についてお伝えします。

記事No.81

■今回の「住民監査請求」の中身とは?
 簡潔に言えば、池野教育長(以下、池野氏)が地方自治法の定めを無視して、上尾市の公用車を好き勝手に使ったので、その分の市民の血税を返還してください、というものです。

提出した原本はこちら ⇒ 上尾市職員措置請求書

 では、事実関係についてお伝えします。
2019年5月9日の朝、池野氏は上尾市の公用車(エスティマ)を都内某所の自宅まで迎えに来させています。その後、高速を使い、信州・松本まで公用車を走らせました。目的は「関東都市教育長総会・研修会」に参加するためです(ブログ筆者の印象では、資料を見る限り、どうしても行かなければならないものではないと思われます)。なお、総会の会場となったホテルは、JR松本駅のすぐ近くにあり、総会と研修会、翌日の分科会とも同じホテルが会場でした。すなわち、移動する必要も無く、あえて松本のような遠隔地に公用車で行く必然性は全く認められません

 さて、その日のうちに、池野氏は公用車を上尾に帰します(空車が戻ったのは18:20)。そして、翌日またその車を松本に呼び寄せています(上尾出発は7:30)。ホテルでの分科会終了が11:00。それから上尾に15:20に戻っています。なお、ブログ筆者はこれら一連の動きについて、全て情報公開請求により証拠書類を入手しています。例として挙げれば、公用車車両運転日報、ETC利用明細、旅行命令簿 etc…
池野氏のこのような行状は、地方自治法第2条第14項「地方公共団体は、その事務を処理するに当つては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない」に明確に抵触します。上尾市の条例によれば、出張旅費は「合理的で最も安価な経路により計算する」とされています。ですから、公用車にかかる費用(高速・ガソリン代含む)と、電車で行った場合の費用とを比較したうえで、安価なほうで行くのが地方自治法第2条第14項の規定からすれば当然なのです。 計算すると、
(公用車を使用した場合)33,074 円
(電車を利用した場合) 15,610 円
いかがでしょうか。2倍以上の経費(すなわち、上尾市民の税金)をかけて、池野氏は信州の松本まで行っているのです。ですから、その差額を上尾市に変換するのは当然の責務であるのは当然です。ちなみに、両日の池野氏の動きに合わせて電車の経費は計算してあります。

 さらに、同じ月、池野氏は「全国都市教育長会議」なる集まりに電車を使って富山市に行っています。どうしても行かなければならなかった会議であるとは思えませんが、富山に電車で行くなら、松本へも低廉な旅費で済む電車で行くのが当然ではないでしょうか

■責任は池野氏だけに限りません。
 後日判明したことですが、池野氏のこうした行状について、教育委員のお歴々はもとより、教育総務部長も、市教委事務局職員も、誰も何も言わなかったというのです。ひとこと「経費のことを考えて、公用車でなく、電車で行ったらいかがですか?」と言えば済む話です。
しかも、ブログ筆者による前回の住民監査請求(池野氏が岩手に行った時のサボリの10時間分の給与返還措置請求
)を契機にして、それまで池野氏が休暇の届も出さずに「お休み」と称して休むなどの「悪しき慣習」を改め、休暇の専決を教育総務部長にするなどの変更をしてきたのは、市教委事務局ですよね?せっかく市民の指摘や住民監査請求によって、少しだけ普通になったにもかかわらず、また公用車の恣意的利用とは、市教委にいる方々は、いったい何を考えているのでしょうか。

■請求人の陳述日程
 冒頭のリンクで示したとおり、今回の住民監査請求の「請求人の陳述」が、5月22日(金)10時から、市役所7階大会議室でおこなわれます(時間は30分程度)。コロナ禍の影響で、広めの部屋となりました。傍聴の人数は10名以内となっており、時間も30分と短いですが、興味のある方は、監査委員事務局の注意書きにしたがってぜひお越しください。

※次回以降の記事で、続報を投稿の予定です。

「図書館業務の再開」について、教育長への質問(緊急追記あり)

(緊急追記) 上尾市図書館が3月6日に突如休館してから、すでに2か月以上経ちました。「図書館機能を元に戻してほしい」という意見は、市民が発信するブログ(BG館かまちょ図まちW)や、図書館関係の市民団体が図書館側と面談したり、要望書の提出という形となって現れています。当ブログも含め、市民サイドから動きを作り出していくことを歓迎します。あとは、教育機関としての図書館の機能を戻すことについて、池野教育長がどのように考えているのか(あるいは、市民の声は聴かないのか)しっかり見ていきたいと思います。

(以下、今記事)
 市民から「図書館機能を早く市民に戻してほしい」という声が高まっています。ブログ筆者は、5月8日に市教委事務局教育総務課経由で、この問題について池野教育長に対して質問していますので、今記事では、そのことについてお伝えします。

記事No.80

   教育長にお伺いします 。       2020.05.08
※文中の朱書きはブログ筆者によります。

以下のことについては、図書館を所管する上尾市教育委員会として、池野教育長にお尋ねします。

1.周知のとおり、国民としての学ぶ権利・知る権利は憲法により保障されています。さらに、国民は<健康で文化的な最低限度の生活>についても保障されていることは自明です。図書館で学ぶことや知ることは、文化的な生活に欠くことができないものです
 また、昨日(5/7)さいたま市の市民団体が、さいたま市立図書館に対して、資料の貸出業務の再開を要望し、図書館長は「段階的業務再開を前向きに検討している」と応じたそうです。このような他市の状況も踏まえ、上尾市民の学びを保障する立場で、段階的でもかまわないので、図書館を今月中に開館するつもりはありますか。教育長ご自身のお考えを聞かせてください。

2.教育長プラス教育委員会事務局教育総務部として(つまり、図書館単独ではなく、という意味です)図書館を再開館するために話し合っていることはありますか

3.図書館が地域住民への積極的な情報提供に努めることを定めた「図書館法第7条の4」では、「図書館は、当該図書館の図書館奉仕に関する地域住民その他の関係者の理解を深めるとともに、これらの者との連携及び協力の推進に資するため、当該図書館の運営の状況に関する情報を積極的に提供するよう努めなければならない。」と定められています。
翻って、上尾市図書館はどうかと言えば、とてもこのような状況ではないと思料されますが、このことについて、教育長としてどうお考えですか

4.教育長として、図書館が閉館していることで学ぶ機会が奪われている市民や図書館利用者に向けてメッセージを発出していただきたいと考えていますが、いかがですか

以上です。

 前記事での3つの提言についても、すでに図書館HPを通じて質問・要望を出してあります。今記事での教育長への質問に対する回答や関連しての市教委の動き等を合わせて、このブログでお伝えします。

 言うまでもなく、上尾市図書館は市民の財産です。憲法で保障されている「知る権利」や「学ぶ権利」は守られなければなりません。引き続き図書館問題については、強い関心を寄せていきたいと考えています。

今、上尾市図書館として出来ることは(追記 & 追記2あり)

追記)昨日(5/7)さいたま市の市民団体が、さいたま市立図書館に対して、資料の貸出業務の再開を要望し、図書館長は「段階的業務再開を前向きに検討している」と応じたそうです。上尾でも、図書館関連の市民団体がありますので、そうした団体として上尾市図書館に早期の貸出業務再開を要望するべきだと思います。ブログ筆者は引き続き個人として発信していきますが、市教委HP経由で、上尾市図書館に今ブログ記事で示したことについて要望しました。

追記2
コメント投稿以外で、今記事へのご意見をいただきました。
<要旨>①5月8日、市民団体や労働組合などが、コロナウイルス感染症に関する要望書を市長宛に提出した中で、さまざまな項目の一つとして「図書館の再開」を要望している。
②市内の図書館関連の市民団体も、5月10日に打合せをし、市長や教育長に「図書館の再開」を要望することを検討する予定である。

【追記2に関して、私(ブログ筆者)の考え】
 上尾市内でも、図書館再開を願う市民や団体があることを心強く思います。私の経験からひとこと付け加えれば、市長はともかく、池野教育長は「市民(=教育長に対して「まっとうな意見を伝える市民」のこと)や、(要望書を出すような)市民団体とは会わない。電話にも出ない」ということを、教育総務課職員を通じて私に伝えてきました。まず、池野教育長は基本的にそういう人間であり、耳障りの良いことだけを聞くのだということを認識する必要があります。
 市民運動は、市政の現状や教育の問題点や課題を浮かび上がらせたうえで、「問題点はこれである。では、どうするか」を考え、活動や運動に結びつけていくことが基本だと思います。決して市民運動を批判するつもりで言うのではありませんが、要望書を出した結果、回答無しか、または中身がゼロ回答では、継続的な活動や運動のモチベーションも下がりかねません。
 私は、市民団体の運動に加えて、「自立するひとりの市民」の運動や活動は欠かせない、と考えています。以前私が起こした池野教育長に対する住民監査の結果、教育長は届を出して休むようになったり、出張後に報告するようになったり、あるいは教育委員会は規則の変更を余儀なくされました(以上については上尾市監査委員事務局HPや、教育委員会HPを参照)。要因は池野教育長本人の資質の問題もありますが、「あたり前のことをやらなかったり、おかしなことを放置してきた」池野氏の周囲の職員の責任はとてつもなく大きい、ということです。私のそうした指摘に対して、かなり改善は見られますが、池野教育長には、まだまだ同じような行状が見られます。そうしたことから、現在、私は新たなアクションを起こしている最中です(内容はこのブログで後日お伝えします)。上尾市図書館を所管しているのは教育委員会だということを認識し、現状をきっちりと把握したうえで「結果を出す=現状を変えさせる」運動が必要だと考えています。

 

【以下、今記事】
臨時休館を繰り返してきた上尾市図書館。現在は「再開の目処が立つまでの間」休館するとなっています。しかしながら、ブログ筆者を含め、図書館利用
者は、大げさな話ではなく、憲法で保障されている<健康で文化的な最低限度の生活>が脅かされていると感じている方も多いと思います。では、どうするか。今記事では、前記事に続き、コロナ禍の現在上尾市図書館として何ができるのか考えていきたいと思います。

記事N0.79

■「再延長」は上尾市図書館の「ごまかし」
現在、上尾市図書館のHPには、5月1日更新で「臨時休館を再延長します」と掲載されていますが、正しくは再々延長」です。図書館の休館について時系列で示せば、次のようになります。

3/4・3/5  図書館サービスの一時休止(予約資料貸出と返却)
3/6~3/31   1回目の臨時休館
4/1~4/15   2回目の臨時休館(=「延長」)
4/16~5/6  3回目の臨時休館(=「再延長」)
5/7~     4回目の臨時休館(=「再々延長」)

 これは「言葉の使い方の細かい指摘」ではなく、事実です。上尾市図書館は、休館延長をする度に、以前の更新履歴を削除してきました(4/16からの「再延長」の際は何日間かHPに残してありました)。つまり、更新履歴を削除し、以前の「事実」を消してしまうことで、正確な「再々延長」という文言を使わないようにしており、検証困難にしているのです(「利用者が混乱するので削除した」というのがブログ筆者への図書館側の説明ですが)。

■「何もしていない」ように見える市図書館
 利用者側からすれば、webでの「貸出中一覧」を見ると、朱書きで「返却期限日が過ぎています」というメッセージがずっと出たままになっています。また、図書館HPの「臨時休館中の対応について」では「返却がデータ上反映されない場合がありますが、ご了承ください」となっています。これでは、たとえブックポストに借りた本を返すことができたとしても、あとで「返却されていません」と言われそうで、今は返却しにくいい状況になっています。
こういう状況を見ると「上尾図書館は、今は何もしていないんだな」と思われてしまいます。

■今こそ「図書館法第7条の4」の出番です。
図書館が地域住民への積極的な情報提供に努めることを定めた、「図書館法第7条の4」とは、次のとおりです。

(図書館法第7条の4)※朱書きはブログ筆者によります。
図書館は、当該図書館の図書館奉仕に関する地域住民その他の関係者の理解を深めるとともに、これらの者との連携及び協力の推進に資するため、当該図書館の運営の状況に関する情報を積極的に提供するよう努めなければならない

 この条文は、①図書館奉仕(図書館法3条に定める図書館サービスのこと)に関する地域住民等の理解を深めること。②地域住民等との連携及び協力のために、図書館の運営状況に関する情報を積極的に提供するよう努めること、を定めています。

では、上尾市図書館についてはどうでしょうか。とりわけ②については、現在の状況では、図書館の運営状況に関する情報は地域住民に提供されていないと言わざるを得ません。なぜならば、①の図書館奉仕について、現在何が出来るのかが全く伝えられていないからです。

 コロナ禍の今だからこそ、上尾市図書館は「図書館の運営の状況に関する情報を積極的に提供するよう努めなければならない」ですし、同時に、「図書館として市民や利用者のために何ができるのか」について真剣に考えてもらいたいものです。

■ブログ筆者からの提案
上尾市図書館の職員の方は、このブログをご覧になっていると思われます。おそらく、職員のみなさんが気を揉んでいるのは「再開館したら、利用者が一度に押し寄せ、密になり、パニックに近くなるのではないか」ということでしょう。
では、どうしたらよいか?」以下、ブログ筆者の提案です。

①web の貸出・予約状況の表示変更
「貸出中一覧」の表示を次のように変えます。

*返却期限日 ⇒ すべて「開館後10日以内」に直す。
*「返却期限が過ぎています」の表示 ⇒ 削除し、何も表示しない

 再開館したら、利用者から聞かれるのは、webの画面が正しく表示されているのか、ということだと思います。現在のような表示では、混乱を招くだけですので、再開館までに直しておくべきです。

②予約中で貸出可能の資料を宅配する。
 現在、条件付きでおこなっている「宅配サービス」を、利用者のためにできるだけ広げます。まず、図書館HPで予約資料宅配の希望を募ります。そのうえで、市内を分館のある地区毎に分け、日を分けて市の公用車で宅配していきます。その際、総務課所管の公用車(カムリとエスティマ)も使うと良いでしょう(教育長と副市長にはガマンしてもらいます。子どもたちに休校で我慢を強いているのですから)。また、宅配サービスをしていることを、メディアにも伝えます(ちょっとわざとらしいですが、上尾の宣伝になるはずです)。

③再開館の際に「密」になることを避ける。
 断っておきますが、以下は、あくまでもひとつの提案です。利用者の誰もが、図書館が開くのを今か今かと待っています。再開館の当日は、「密」になる可能性が大です。もちろん、本館と分館(室)では事情が異なりますし、事前の周知が課題となりますが、「入場制限」もひとつの方策です。利用者カードの番号の末尾の奇数・偶数でもいいですし、入場時間帯を分けるのもひとつのやり方です。とにかく、「密」になったり、利用者が集中して押し寄せることは避けなければならないと思います。


今記事では、図書館の再開館に向けての提案を含めてお伝えしました。ぜひ、上尾市図書館として利用者のために良い方策を考えていることが【可視化】されるよう望むものです。

上尾市図書館の1階にも貼られている<図書館の自由に関する宣言>の冒頭には、次のような言葉があります。
<図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することを、もっとも重要な任務とする>

 

休館中でも ”使える” 県立図書館

 埼玉県立図書館(久喜・熊谷)での、蔵書を確認して郵送サービスを利用する方法です。郵送料がかかりますが、すぐに読みたい本がある方、その本が図書館にしか無いことが分かっている方にはおすすめです。
上尾市図書館の職員の方にお願いです。県立図書館と同様に、利用者に寄り添った配本のサービスを
ぜひ考えてみてください。

記事No.78

■県立図書館の「休館中のサービス」とは
このサイトで確認できます。

<郵送貸出サービスについて>
 県立図書館所蔵図書及びCDのご自宅での受け取りを希望する利用登録者の方を対象に、図書及びCD郵送サービスを行っています。

 このサービスを受けるためには、県立図書館の利用者カードが必要です。利用方法は、次の手順となります。

借りたい本を蔵書検索する。⇒
蔵書を確認したら、申込書を添付してその本を所蔵している図書館(熊谷 or 久喜)あてにメールする。⇒
「ゆうパック」で本が送られてくる(代引き)

 ブログ筆者の例で説明します。県立図書館に予約した本が、来館サービスがストップしてしまったので、そのままになっていました。

書名:三枝孝弘『ヘルバルト「一般教育学」入門』明治図書,1982年(つまり、38年前に出版された本です)

 この本は、熊谷図書館所蔵ですが、すでに久喜図書館に回送されていることがわかったので、申込書をDL後、必要事項を記入し、添付で久喜図書館に送信しました。
翌日、久喜図書館の司書の方から確認の電話をいただき、代引き料金(810円)と、返却について確認(開館後で可)をしました。数日中に「ゆうパック」で送られてくる手はずになっています。

■買ったほうが安くつく場合も
久喜図書館に依頼する前に、<オンライン書店 e-hon>で確認しました。すると、画面には「価格1,980円」と、「現在ご注文できません」の表示。
次に、<日本の古本屋>サイトを検索。同じ本がありました。三軒の古本屋で扱っていますが、価格は安い順に、
A書店 2,100円   B書店 2,800円   C書店 10,500円
随分と価格の
差がありますが、送料は370円~のようです。

 少し考えて、購入して手元に置いておく本ではないので、久喜図書館に頼むことにしました(ちょっと送料が高い気もしますが)。
返却は図書館来館サービスが再開してからなので、少なくとも5月中は借りていられます。なお、上尾市図書館も再開館している場合、自分で梱包すれば久喜図書館に送ってもらえます。リアルタイムで返却の確認をしたければ、車で35分ほどかけて、久喜まで行くという手もあります(ブログ筆者は、上尾がクローズしてからは頻繁に久喜図書館に通っていました)。

■上尾市図書館では同じことはできないのか?
 現在休館中とは言え、現在も上尾市図書館の職員は勤務しているので、「どのような経緯で図書館休館の判断をしたのか」について情報公開請求しました。
通常であれば、面談したうえで「(公開・非公開の)処分通知」が手渡されるのですが、コロナ禍の影響もあり、通知文は郵送してもらいました。公開された文書の中に次のような一文があります。

新型コロナウィルス感染症拡大防止に向けた対策について
令和2年2月28日 教育総務部図書館
(以下、原文ママ。朱書きはブログ筆者によります
図書館は、不特定多数が利用する公共施設であり、閉鎖空間に長時間、利用者が滞在することが想定される。このことは、国が示す「屋内などで、お互いの距離が十分にとれない状況で一定時間いることが感染リスクを高める」状況と言える。また、埼玉県教育委員会の公立小・中学校の臨時休業の要請を考慮すると、休業期間中の子供たちの利用が増加することも考えられる。このことを踏まえ、上尾市図書館として、以下のとおり感染拡大防止策を実施する。
 

【感染拡大防止策の内容】1.利用者への注意喚起の周知
咳エチケット等の注意事項を本館及び分館(室)全館内の複数個所及び上尾市図書館webサイトにて、上記注意を掲出する。

2.集会室及び会議室等の利用中止
令和2年3月3日から3月16日まで実施(見込み)。対象は、本館集会室及び大石分館会議室(西消防署会議室)とし、管内掲示板及び図書館webサイトにて利用者に周知する。

3.図書館機能の一部制限
令和2年3月4日から、以下対応を段階的、又は状況により一括して実施する。また、運用方法は、滞在時間が長くならぬよう適宜調整する。
(1) 閲覧席の使用中止
(2) 新聞コーナー他館内及び滞在スペースの閉鎖
(3) 貸出・返却・予約等窓口以外の利用中止

4.その他留意事項
県立図書館や県内他自治体の動向について、継続的に調査し、今後の対応の参考とする。

 この文書は図書館から2月末に「市長報告・相談シート」として提出されたものであり、図書館のwebサイトでは公表されていません。こうした内部での調整のあと、臨時休館が延長され続けてきたのは周知のとおりです。

 この文書にあるように、上尾市図書館は、埼玉県立図書館の動向を調査しているのですから、予約本の郵送サービスも可能なはずです。場合によっては、市の公用車を使って、利用者への宅配も考えるべきではないでしょうか。