「住民監査請求」の陳述に出席しました

 昨日(5月22日)、ブログ筆者は住民監査請求(正式には教育長の令和元年5月分出張費の一部返還に関する措置請求」という案件になります)にかかわる「証拠の提出および陳述」に請求人として出席し、なぜ今回の住民監査請求に至ったのかについて陳述しました。今記事では、そのことについてお伝えします。なお、このような時期にもかかわらず、傍聴に来ていただいた市民の方々には、心より感謝いたします。大変心強く思いました。

記事No.83

■請求人陳述の様子
 会場は市役所7階の大会議室。3密を避けるため、大きめの部屋が用意されました。監査委員事務局の進行のもと、請求人の陳述がおこなわれ、所要時間は30分。傍聴の市民の方たちの他、「立会人」として「池野教育長の代理」の教育委員会事務局の課長も同席していました。なお、相手方の教育委員会にも陳述の機会は与えられていますが、その権利を市教委は放棄しています。

 結論から言えば、あくまでも請求人としてのブログ筆者の感想ですが、時間配分・陳述内容を含めて、「伝えたいことはうまく伝えることができた」と思います。前回の<教育長に対する給与の一部返還を求める住民監査請求>(2019年2月)の際に出された監査委員の意見があったからこそ、教育長の「デタラメ服務」が少し改善された、という事実経過に敬意を表したこともあり、事務局も昨日の陳述に好感をもったようでした。当日の陳述の様子はこちら ⇒ 住民監査 陳述
(大きめの字ですがA4版6枚あります。陳述を傍聴しているつもりで、ゆっくりとお読みいただければありがたいです。)

■繰り返される教育長の恣意的な公用車使用
 毎年5月に開催されている1泊2日の「関東都市教育長会議」なる会合。この会合に参加する際に、池野教育長は市の公用車を使用しているのですが、2018年(横浜市)・2019年(信州・松本市)とも、極めて恣意的な公用車の使い方をしています。
 つまり、1日目は都内の自宅まで公用車で迎えに来させ、そのあとは高速道路を利用して現地まで行き、その日は池野教育長は宿泊。公用車は上尾に戻させます。2日目は上尾から公用車を呼び寄せ、分科会(午前中せいぜい2時間位で終わってしまう程度の会です)が終了した後、自宅または上尾に戻ってくるというパターンです。
 共通しているのは、横浜にしても松本にしても、会場となるホテルが駅から至近距離にあること(つまり、徒歩で十分な近さ)と、会場が分散していないので、ずっと同じホテルで間に合うこと、それに加えて、横浜も松本も<電車で行ったほうが安い>ことです。つまり、公用車で行く必然性が全く無いのです。
 2018年の横浜行は、同月の岩手行と併せて<サボリの10時間>問題として、今回同様住民監査請求に至りました。その結果は、上尾市監査委員事務局のHPに住民監査の結果」として掲載されています。

■ひとりの市民でも、教育行政を変えられます
今回の陳述でも触れましたが、こうした「監査委員の意見」が教育行政に反映したことがわかるのが、昨年9月の市議会決算特別委員会での糟谷議員の質問と、それに対する教育総務課長の答弁です。
教育長の公用車使用問題を含めての質問に対し、教育総務課長は、「監査委員の指摘があったので、教育長の服務等に関して(教育委員会規則等を変更して)一般職員と同様にした」と答弁していますが、公用車の使用問題については何も触れていません。というのも、何も対応・改善していないので、答弁しようにも出来なかったのです。

 陳述の際にも監査委員に伝えたのですが、もしもブログ筆者が住民監査請求を起こさなければ、池野教育長の「デタラメ服務」は現在もなお続いていたことは明らかです。つまり、ひとりの市民が起こした住民監査請求の〈声〉が監査委員に届き、教育行政を少し改善させた(というより、普通の状態に戻させた)ということになります。
同様のことは、例のブロック塀事件でも言えることです。もしも住民監査請求(ブログ筆者も請求人の一員として名を連ねましたが)が起こされなかったら、そのまま放置された可能性が大でした。

 今回の住民監査の結果は、請求後60日以内、つまり6月23日までに請求人であるブログ筆者に通知されます。その結果は当ブログでお伝えしますが、現在までの感想としては、教育行政や市政について「これはおかしいな」と思ったら、たとえひとりの市民であっても、〈声〉を上げることで、行政側を動かす契機になるのではないかと実感しています。

“「住民監査請求」の陳述に出席しました” への2件の返信

  1. 意見陳述を傍聴して、理路整然とした陳述だと思いました。原稿をしっかり作ってないとできないと思いました。情報公開でいろいろなことが明らかにできるし、一人でも監査請求できることがよくわかりました。私も、がんばりたいと思います。また多くの人がこのようにできるようになることが、求められる時代だと思いました。

    1. 瀬田 様

      昨日はコロナ禍にもかかわらず、住民監査請求の陳述の傍聴に来ていただき、ありがとうございました。大変心強く思いました。
      おっしゃる通り、原稿は作成していきました。時間は30分と限定されているので、念のため事前に時間も計りました。
      そのせいか、時間配分はうまくいき、私の言いたいことも、ほぼ伝わったのではないかと思います。
      今の上尾市政や、教育行政のあり方を見ていると、ひとりでも「おかしい」と声をあげるのは必要なことだと思っています。
      今後とも、よろしくお願いいたします。

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