上尾中がHPで謳う〈地域No.1校〉から受ける違和感。案の定、実証的データに基づくものではなかった。

「<地域No.1校>と謳う根拠は何?」との情報公開請求に満足に答えられない上尾中・西倉校長(前学校教育部長)と上尾市教育委員会事務局/指導課

記事No.27

🔷上尾中のHPについての情報公開請求
 こちらが上尾中学校のHP。見ればお分かりのように、「地域No.1校 上尾中学校の取組」と記載されています。(注:2021年3月現在、消えています)

 館の住人(このブログの筆者)は、以前から《上尾市内の中学校の間には、No.1とかNo.11というような「格差」は存在しないはずと考えていたので、上尾中のHPでの言い方には大変違和感を持ちました。
そこで、上尾市教育委員会あてに、次のような情報公開請求をおこないました。
(以下、請求内容とそれに対する回答や説明です)

HPには「地域No.1校である上尾中学校」とありますが、ここでいう「地域」の範囲とは、愛宕地区なのか、上尾市内なのか、それよりも広域なのか、地理的にどの範囲なのか判別できる文書・資料等。
=文書等は存在せず。「地域(学区?)の方がHPを見た際、上尾中 がNo.1だと思うと考えたのでこの表現になった(と西倉校長は言っている)(上尾市教委事務局/指導課による説明。以下同じ)

◇いつからHPに記載しているのか判別できる文書・資料等。
=文書等は存在せず。「記録としても残っていないので、不明である(と校長は言っている)」
「1年くらい前?(そう言った指導課職員がいた)」

◎haruka さんがインターネット・アーカイブを調べてくれた結果、この<地域No.1校>という文言は、2016年7月17日~2016年10月11日の間に掲載されたことが判明しました。つまり、指導課職員の発言には何の根拠も無く、虚偽であることが露見しました。

◇何についての〈地域No.1校〉なのか。生徒数の多さなのか、別の何かであるのか判別できる文書・資料等。
=文書等は存在せず。「実証的データ無し」

◇〈地域No.1校〉という言い方をするなら、地域No.2校やNo.3校もあるはず。それらの学校がどこか判別できる文書・資料等。
=文書等は存在せず。「実証的データ無し」

◇何をもってNo.1なのか明示せずに〈地域No.1校〉と言うことが、生徒の学びや成長にプラスになることが判別できる文書・資料等。
=文書等は存在せず。「生徒にプラスになるようなデータは無い」

🔷もともと無いはずの上尾市内での「学校間格差」をあえて助長するような言い方は即刻止めるべきです。
 以上のように、大して深く考えずに(むしろ、それが校長の本質であるとも言えますが)上尾中学校のHPに記載し、本来無用な上尾市内の「学校間格差」をわざわざ生み出すことにつながるということを、西倉校長はよく考えるべきです。
しかも、公開されたHPは世界中から見ることができるにもかかわらず、「見るのは学区内の保護者だけだろう」とする、極めて初歩的なインターネット知識しか持ち合わせていないことも、今回の請求で明らかになりました。

🔷気づいていて何も言わないのは、教頭も同類。
 上尾中には教頭が二人いるにもかかわらず、どちらの教頭も「(実証的データの裏付けが無いので)この言い方は変えたほうがいいですね」と校長に進言しなかったと思われます。教職員の間にそうした「忖度」がこうした事態を生み出しているのは明白です。
 何の根拠の無い〈地域No.1校〉という言い方は、ただちにHPから削除し、真に子どもたちに向き合ってもらうよう、希望するものです。
なお、館の住人は、情報公開請求の「処分」通知の手交の際に、ことの経緯を説明できるはずの西倉校長の同席を求めました(平日が難しければ、市役所が開庁している土曜日でも、と希望しました)。
しかしながら、教育委員会事務局は、前学校教育部長をかばってか、「忖度」からか、市民の声を無視し、西倉校長から説明させることを拒否しました

根拠が無いのに断定する表現は、子どもたちを預かる教育機関の取るべき態度ではありません。上尾中は<地域No.1校>という言い方を削除・訂正すべきです。

“上尾中がHPで謳う〈地域No.1校〉から受ける違和感。案の定、実証的データに基づくものではなかった。” への6件の返信

  1. 全国でみたら大したことのないあげ中。
    校歌に関しては、私が通った南中の方が上。谷川俊太郎作詞、林光作曲、他にないと思う。
    音楽の教諭が林光と知り合いだったとか
    あげ中って校長も教頭も権威だけで中身がないね。〇倍みたい。
    私の中学時代の校長は元特攻機搭乗員養成学校(正式名称忘れました)上がり。
    私の親の世代は戦中・戦後間もない時代を生きましたから尊敬されていました。
    平気で自分の勤務する学校がNo.1なんてHPに出す前に、他の中学がどう思うか、
    点検すればわかるだろう。よく校長が務まるね。倫理を知らない我が町の権力者らしいけど。
    ところで、50歳の方で、あげ中事件って知ってる人どのくらいいますか?
    当時、そんなレベルだったんです。そんな学校がNo.1だって。お笑いです。

    1. 生徒が、保護者や、他校の生徒に向かって「上尾中は地域No.1校だよ」と言ったら、
      言われた相手は「地域ってどこのこと?」「何のNo.1なの?」と聞き返すでしょう。

      西倉校長の場合は、生徒が「校長先生、上尾中は地域No.1校ですよね?」と言ってきたら、「そうだよ、地域は愛宕で、愛宕には中学校は1校しかないからNo.1校だよ。
      そのほかのことは何のNO.1かはデータが無いから言えないけれどね」とでも返答するのでしょうか。

      1. あげ中生や保護者は「そうだよね」って何の疑問も持たないのかな?
        オンリー1と読み替える大人の対応?
        正解は、学校に下手に質問して、嫌われ、内申点に影響しそうだから。
        相当管理教育が徹底されているとみた。
        当時の南中、教諭と校長が「サウナに行く会」をつくり、活動したり、
        お揃いのジャージ作ってました。いい時代でしたね。
        学校で少数の不良が暴れてましたが・・・
        あげ中、古いだけの中学って感じでみてたけど、今そんなに優秀中学なの
        びっくりだね。

        1. 私自身は、学校の教職員は昔のように「ナベブタ」つまり、多くの教職員がいて、校長の存在は蓋の持ち手程度で良いのではないかと考えています。
          教頭はともかく、教職員の中に「主幹教諭」なる職をつくったのは、ますます不必要な権威の序列化を生みました。
          教職員が子どもたちの成長を願って同じ方向を向くときに、教育委員会や教職員の中の階層化は不要です。

  2. 地域No.1校の表現は、2016年10月11日にはあります。2016年7月17日にはありません。
    この期間に、何らかの理由で「地域No.1校」の表現が掲載されたようです。

    「1年くらい前?(そう言った指導課職員がいた)」
    それは嘘ですね。証拠がインターネット・アーカイブにあります。

    1. インターネット・アーカイブを調べていただき、ありがとうございます。

      2016年10月には掲載されていたのですね。
      このとき、校長は講内靖夫(元指導課長)です。
      次の年から西倉剛ですから、着任後、上尾中のHPは当然見ているはずです。
      学校教育部長時代の市議会答弁も中身が無く酷いものでしたが、上尾中の校長になっても、前の校長のやったことはそのまま無批判に受け入れ、継承したのですね。
      教育委員会指導課の職員の発言も、実に適当なことがわかりました。
      今後の情報公開請求の参考にさせていただきます。

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