情報公開請求で判明した事実。上尾の図書館には「司書」も「司書補」もいない!!
<上尾市の図書館には、専門的職員としての「司書」や「司書補」は置かなくてもよい>という上尾市教委の姿勢が、はからずも露見しました。
記事No.25
🔷情報公開請求で判明
上尾の図書館については、従前から数々の疑問があります。例えば、専門職員としての図書館司書が上尾の図書館には配置されていないのではないか? あるいは、図書館長は司書資格を持っているのか?などの問題です。今回、情報公開請求とその処分(職員課と図書館による口頭説明)によって、そうした疑問のいくつかが判明しました。同時に、解決すべき様々な問題も出てきています。
今記事では、その一部についてお伝えします。
🔷決算特別委員会審査報告(2018.09.27)より
まず、こちらの会議録をごらんください(会議録の真ん中あたり)。ここで注目するのは、昨年9月の上尾市議会決算特別委員会審査報告での、平田通子委員と島田栄一図書館次長(昨年当時。現在は図書館長)とのやり取りです。
平田委員:図書館は司書が職員の中に何人の方がい らっしゃるのか。
島田次長:職員の中で司書の資格ということでございました。昨年度は…5名…今年度は…2名…(以下略)
このやり取りの数日後、平田委員は総括意見として次のように述べています。
図書館も職員の中では司書が2人しかいないということは驚きでした。
■「ツッコミ」が足らない質問
平田委員の質問は、観点は良いのですが、法令や根拠等を示したうえでの質問という意味では不足です。
この問題を取り上げるのでしたら、最初に図書館法第4条を示す必要があります。
≪図書館法≫
(司書及び司書補)
第四条 図書館に置かれる専門的職員を司書及び司書補と称する。
2 司書は、図書館の専門的事務に従事する。
3 司書補は、司書の職務を助ける。
そこで、こういう質問をするべきでした。
図書館法第4条に定められている、専門的職員としての「司書」及び「司書補」は上尾図書館には何人配置されているのですか?
この質問には、答弁者はさすがに嘘はつけないので、次のように答えるしかありません
上尾図書館には、「司書」や「司書補」という職名の職員はおりません。
こうしたことを前提にして初めて、「なぜ上尾図書館には司書はいないのか?」「専門的職員を配置せずに、教育機関としての図書館の方向性をどう考えるのか?」などの議論が発展していくのです。
そういう質問をすれば、当時の島田次長が「職員の中で司書の資格ということでございました」などと、質問と答弁をすり替えることもなかったのです。 「司書は何人か」と尋ねられたら、「司書という職名の職員はおりません」と答えるしかありません。
そうした答弁を避けるために、島田次長は「司書有資格者」のことを持ち出したのであることは明白です。
■子どもの読書活動としての図書館の役割
さらに、専門的職員としての司書・司書補は、子どもの読書活動を推進する役割を担っています。その議論を発展させるためには、昨年の5月に文科省から発出された告示を示すことが有効です。
◇2018年4月 文科省告示第73号「子供(原文ママ)の読書活動の推進に関する基本的な計画」より
P14. Ⅲ 地域における取組 1 図書館 (1)図書館の役割 「(図書館は)保護者にとっても、子供に読ませたい本を選択したり、子供の読書について司書や司書補に相談したりすることができる場所である」
P18. (4)司書及び司書補の専門的職員の配置・研修
①司書及び司書補の適切な配置
「司書及び司書補は、児童・青少年用図書等をはじめとする図書館資料の選択・収集・提供、読み聞かせ会等子供の読書活動の推進に資する取組の企画・実施、子供の読書に関する保護者の相談への対応等、子供の読書活動の推進における重要な役割を担っている。
「公立図書館の職員の配置については、地方交付税措置が講じられており、都道府県及び市町村は、司書及び司書補の専門性やその役割の重要性について改めて周知を図り、積極的な配置を促す」
こうした文科省の告示等を示したうえで、図書館側から「今後は、この方向で取り組みます」という答弁を引き出すのが市議の役割ではないでしょうか。
◇<図書館に専門的職員としての「司書」を置かなくともよい>という発想は、結局は上尾市民の持つ
≪図書館リテラシー(理解、分析、活用する能力)≫を過小評価しているからと言わざるを得ません。
◎上尾の図書館問題は、まだまだ問題点や課題が多くあり、現在情報公開請求をすすめているところです。今後も引き続きみなさんにお伝えしていきます。
こんばんは。
歴代の市長をはじめ、ごろつぎ議員のコネで就職・出身した幹部職員のやることはさずがです。
30億かけて不便な場所に新図書館つくっても、司書はいらない。
出入り業者に税金バラまいて、接待の飲み食いするのが目的だから。
まともな大学でて教養のある職員はいないのかね。普通、匿名でもマスコミに通報するけどね。
そうだ、大卒で賢いと市長にいじめられる職場だったね。
市長配下の幹部にもいじめられるよね。
我が町を壊す気か。アホバカ職員ども。
上尾図書館に、図書館法が定める専門職としての司書や司書補が配置されてこなかったという問題を追及していくことによって、上尾市行政や上尾市教委の「不都合な真実」が見えてきます。
「これはどうなっているか知りたい」という市民の「知る権利」を保障するひとつの手段が情報公開請求制度ですが、さらに実証的データや根拠法令等を示したうえ請求することで、市民のリテラシーも向上していくと確信しています。まさに「情報公開ですすめる自治体改革」が今の上尾市には必要です。
この説明は少しわかりにくいように感じますよ。
司書の有資格者はいて、司書以外の仕事も兼務しているという形が今の実態であり、司書の仕事のみの人はいない。
というのが上尾の実態なのかな?
としたら、それがどんな問題なのかが良く分かりません。二階に相談コーナーあるけど、聞く人は滅多にいないからそこに常駐していませんね。
確かに図書館の専門的職員の問題は、わかりにくい部分がありますね。
それをいいことに、問題をすり替えてきたのが上尾市の図書館行政と上尾市教委です。
はっきりしていることは、
*図書館は教育機関であること(だから市教委の管轄となっている)。
*上尾市教委は、図書館法4条に定められている専門的職員である司書と司書補を置いていない。
*本採用者で司書資格を持っている職員は今年度2名である。
*図書館法第3条の業務(図書館奉仕)を、専門的職員でない職員が担っている。
*図書館長には、図書館司書有資格者がなるのが望ましい(上尾は全くそうした配置をしていないと思われる)。
※最後のことについては、情報公開請求中なので、はっきりしたらお伝えします。
◎「ハコもの行政」よりも、中身の問題が大事です。市民のための図書館に脱皮するべきだと私は考えています。ご指摘の相談コーナーは、レファレンス・サービスとして、本来なら図書館が最も力を入れなければならない業務です。それも含め、まだまだ図書館には問題点が多々あります。私なりに調べ、その結果をすべて市民にお伝えしていくつもりです。