市民と共有しない「コンプラ研修」などより、職員は「住民監査請求の結果」を読んだほうがよほどいい
ただし、読む際は声を出し、周りにも聞こえるよう音読するようお勧めします。
記事No.22
■上尾市と市民にとって、まさに画期的な出来事
元市長のブロック塀を公費で負担した問題について、市民6名による住民監査請求(=上尾市職員措置請求)の結果、市民側の請求がほぼ全て認められ、上尾市長はじめ都市整備部長、道路課長などに対して「勧告」が出されました。
ちなみに、館の住人=このブログの筆者も住民監査請求人のうちの一人に名を連ねています。
住民監査請求への結果の詳細はこちらの「ビジネスゲームの館」記事を参照してください。
このことがいかに画期的な出来事であるかを数字で示せば、市民がいくら証拠をそろえて住民監査請求を起こしても、「勧告」に至るのは全国の自治体での請求数合計 1,515件 に対して「勧告」は44件。
つまり「勧告」率は わずか 2.9%という数字に表れています。※データは総務省『地方自治月報No.59』「 住民監査請求及び住民訴訟に関する調 2017.4.1~2018.3.31 」によります。
これは、上尾市にとって初めての出来事ということ(監査委員事務局職員 談)であり、「市民による行政監視」という点から見ても大変画期的なことです。
■「住民監査請求結果」こそコンプライアンス研修
上尾市は、今回のブロック塀公費負担という不祥事の再発防止のための「コンプライアンス研修」をやらなければなりません。さもなければ、07.09におこなった研修会との整合性が取れません。
前記事で述べたように、「研修の資料を市民には見せない」などという「きわめて度量の狭い」講師などをわざわざ呼ぶ必要はありません。
監査委員から出された「住民監査請求に係る勧告の内容について(通知)」を、全ての上尾市職員が周りに聞こえるように、職場で、あるいは自宅で音読すれば再発防止のための「研修」になるのです。
(市民からの提案)
職員が文化センターに集まって、交代交代にみんなの前で(もちろん、聴衆として市民も入れて)勧告の内容を吟味しながら、声を出して読んでいくのが、再発防止に最も効果的です。
■上尾が変わるには、市民との情報共有こそ必要
少し残念なのは、こうした市民側からの具体的な動き(監査請求など、実際に行動に移すこと)が、前述の市民6名の他には現れなかったことです。
市政(あるいは市教委)の実態(「不都合な真実」とも言います)と問題点を多くの市民と共有し、どうすれば良い方向に向くのかを一緒に考え、実際に行動を起こしていくことが今こそ求められます。
市民に身近であるはずの上尾市議会でも、今回のような住民監査請求の観点に立って質問し、改善を求めていく議員が現れることを期待したいと思います。
コンプラ研修の効果は期待できないと思うけど、それ以上に深刻なのは。
市民に根差す無関心、ないしはその受け皿の欠如かも知れない。
二年前にはるか氏とネット上で作った『図書館問題の考察』の最後に書いたのは
『上尾の慢心政治は、無関心を糧に生まれ、無責任で増殖する。』
現状に疑問を抱く市民を一人ずつ開拓していくしかありませんね。
ただしネットではムリ
私の関心事は、現在の酷い状況に甘んじている上尾市の行政と教育行政について、
「情報公開請求など市民の権利を行使して、いかに自治体改革をすすめるか」という
ことにあります。
大半の無関心な市民が存在する一方で、市議会の持つウエイトは大きいと思います。
意識の高い市民と市議とが、本気で自治体改革をすすめたら、上尾も少しはまともに
なるのではないかと考えています。
大卒職員が元市長にいじめられて、周りが見てみぬふりをする職場です。
元市長が業者から現金を受け取っている場面を見ても、黙認する職員もいます。
このような職場で「コンプライアンス」が理解できるのでしょうか。
研修会・講師代が無駄です。
自分のしていることを、家族に話せるかどうか。話せない内容ならするな。
公務員の良心を失った我が町の市役所職員の連中には、これで十分。
それも理解できないなら、すぐやめてください。
良心のかけらでもあるならば、市議の皆さん、幹部職員の皆さん、税金泥棒を擁護するのはやめて、百条委員会で小林元議長と配下の職員を断罪して欲しい。
コンプライアンス研修の資料を「公開しないでくれ」という講師を選んだのは、
またしても上尾市の大失態ですね。
住民監査請求についての結果、とりわけ監査委員の意見等は読んでいて
合点がいくものです。ヘタな講師より、よほどコンプライアンス研修の資料
としては役立つと思います。
あとは、どのようにこのことを市民に広めていくかだと思います。