上尾市の「市政」と「教育行政」を市民的視座から考えてみませんか
このところ、当ブログの閲覧数が急増しています。
おそらく、最近の記事のテーマである「市の交際費問題」や「いじめ重大事態に対する教育長の姿勢」などに関心のある方が多いのではないでしょうか。
今記事では、私(当ブログ館主)がある市民団体からの依頼を受けた原稿と、最近送付した「市長への政策提言」をご紹介します。
いずれも、寄稿者(または提言者)として、市民的視座から上尾の市政と教育行政を考えることの重要性を指摘しているつもりですので、ぜひお読みください。
No.380
🔸市民団体機関誌へ寄稿した原稿
以下は、年金者組合上尾伊奈支部の機関誌『お元気ですか』に寄稿した原稿です。
| 上尾市の「交際費」支出から、現市長の所業について考えてみませんか? |
| 拙ブログ(上尾オンブズマンの館)でも記事にしましたが、上尾市の「交際費」の使い方については、非常に違和感(というよりもむしろ「疑念」)を覚えます。 まず、市の「交際費」については「市長のページ」に掲載されていることから、市民が「交際費は、結局市長交際費ということだよね」と捉えるのが自然でしょう。 |
| 「市長のページ」には、「令和5年10月1日より、市民の皆さまからの誤解を招く行為の防止を図る観点から、慶祝費を廃止するなど上尾市交際費支出基準の一部見直しを行いました」との記述があります。これは、複数以上の市民から、市長の所業について疑念が持たれ、それを「誤解を招く行為」と称しているのです。つまり、市長得意の「必要以上に祭りやイベントに顔を出す」際に、金一封を包んでいく、その行為が公選法違反ではないかという当然の疑念が「誤解を招く」という表現になったと考えられます。 |
| しかしながら、今もなお「市長のページ」に市交際費支出が掲載されていること自体、市民が市長の行動に疑念を抱く理由の一つになっていると思われます。とりわけ、年末から2月にかけての「忘年会」や「新年会」には、市長は毎日のように出かけており、中には一日に4回も新年会を「はしご」している日もあります。 |
| 新年会の開始時刻は、大半が夕刻から夜です。これらの新年会が酒席であることは、誰でもわかることです。市長の参加費は「市交際費」つまり私たちが払った税金から支出されており、市長が新年会に出ている間、市長を送るための公用車の運転手は、ずっと市長を待ち続けています。さらに、調べてわかったことですが、市の職員が市長とともにこれらの酒席に出る際には、「公務外」であり、参加費は自腹です。担当となった市の職員は、市長と違い、本音で言えば、毎回好きで出ているわけではないでしょう。ある職員(複数)は、1年半の間に6回も酒席に出席せざるを得なかったということもわかりました。 |
| どうして現市長は夏祭りでの立ち話や、酒席でしか「市民」と話せないのでしょうか? そうした場で市長と話すのは、大抵は地区の役員か、イベントの主催者でしょう。私が望むのは、市の政策や課題ごとにテーマを設定し、公募の市民と語り合う(たとえば、杉並区長の岸本聡子さんが実践しているような)、本来の意味でのタウンミーティングです。 |
| 現市長が「一般の市民とのタウンミーティングを絶対にやろうとしない」ということは議会の一般質問でも取り上げられ、多くの市民の間で知られるようになってきました。 『お元気ですか』の読者の皆さんも、上尾市のHP(トップページ)の「市長のページ」に掲載されている「市交際費の公開」と「市長行動記録の公開」に目を通して、市長が日々どのような行動をして、どのように市の交際費が使われているか、今行われている市長選の参考資料の一つとして「どんな市長が上尾市に相応しいのか」を考えてみませんか。 |
この原稿で私は、
*市交際費の問題
*市民とのタウンミーティングをやろうとしない現市長
について言及しました。
これらについては、当ブログでは何度か取り上げています。
🔸提出済みの「市長への政策提言」から
ここでは、最近私が提出した「市長への政策提言」3件をご紹介します。
| 名実ともに「公正な政治・公平な行政の推進」「透明でクリーンな上尾市の実現」を (2025.11.26 提言済)※市からの回答はまだ届いていません。 |
| 現市長(11/26現在)は、市長公約に「公正な政治・公平な行政の推進〜透明でクリーンな上尾市の実現!」を掲げています。しかしながら、令和4年に市内中学校で起きた「いじめ重大事態」に関しての『再調査委員会報告書』および被害者側の『所見』についての公表の手段については到底「公正な政治・公平な行政の推進」「透明でクリーンな上尾市」とは言えない状況が続いています。 |
| なぜならば、この問題について市長は新聞社に対し記者会見をしているにもかかわらず、市のHP上の扱いは総務課のページに行かなければ見ることができず、しかも記者会見が行われたという事実も知らされていないという、極めて「小さな」扱いとなっていたからです。記者会見を受けて新聞社2社が10/30までに記事にしましたが、一部では、「市教委がHPで公表した」という誤報が流されるなど、市民に誤解を与えるものでした。 |
| 『所見』を読めば、学校の対応や市教委、教育長への被害者側の憤りが伝わってきます。だからこそ市は小さな扱いにしたのかもしれませんが、それは「公正な政治・公平な行政の推進〜透明でクリーンな上尾市の実現」とは真逆の対応であったと言えます。 『再調査委員会報告書』と『所見』の公表については、市のHP(トップページ)の「重要なお知らせ」で周知すべき事実でしたが、現在は、いつのまにか「重要なお知らせ」が「防災安全情報」に変更されてしまっています。 |
| 上尾市にとっては言わば「不都合な真実」であったとしても、今回のような極めて重要な問題については、今からでも「重要なお知らせ」として、多くの市民がわかるような手段で周知することこそ、「公正な政治・公平な行政の推進〜透明でクリーンな上尾市の実現」につながると考え、市長への政策提言といたします。 |
上記提言についての関連として、前記事でもお伝えしました。この問題についての現教育長の対応や姿勢は看過できません。さらにこの重大な問題についての市の対応にも疑念が生じます。まさに今、名実ともに「公正な政治・公平な行政の推進」「透明でクリーンな上尾市の実現」が求められています。
| 「非常勤特別職の報酬等」は辞退可能であることを明らかにしてください (2025.11.20 提言済)※市からの回答はまだ届いていません。 |
| 現在、「上尾市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例」によれば、別表の枝番まで入れれば、89種類もの非常勤特別職に報酬等を支払う旨定められており、これに要する支出額は膨大になることは市民として容易に想像できます。 一方で、教育委員会が発出した文書では、「非常勤の特別職員は…一般の公務員とは異なり、必要に応じて当該事務等に従事する者であるため、報酬が生計を維持するという効果はなく、委員から報酬を辞退することができるとの認識の上、対応しております。なお、特に手続きに関するきまりはありません」との説明がされており、実際に非常勤の特別職員が報酬を辞退した例があることが判明しています。 つまり、「非常勤特別職の報酬等」は辞退可能であることは明白であり、非常勤の特別職に就任した方にこのことを説明すれば、「そういうことであれば報酬等の受取を辞退します」という方が増えると思われます。 市の歳出削減のための一つの方法として、「非常勤特別職の報酬等」は辞退可能であることを明らかにしてください。 |
上の提言にかかわって重要な点は、「非常勤の特別職員は…一般の公務員とは異なり、必要に応じて当該事務等に従事する者であるため、報酬が生計を維持するという効果はなく、委員から報酬を辞退することができるとの認識の上、対応しております」という教育委員会としての見解を引き出したことです。非常勤特別職の報酬については、問題点が多く、今後も当ブログは関心を寄せていきます。
| 教育長は市民からの疑念を払拭してください。 (2025.11.20 提言済)※市からの回答はまだ届いていません。 |
| 現教育長の勤務について、市民から疑念が生じている実態があります。 一例を挙げれば、市民団体から教育長宛に出された要望に基づく「懇談会」に、教育長はただの一度も出席していません。担当課等に確認したところ、「教育長が市民との懇談会に出席してはいけないという決まりは無い」とのことです。直近の実例では、市民団体との「懇談会」の開催日に教育長は「振替休」を取っています。市民団体との「懇談会」を避けているとしか見えません。 一方、教育長は「金婚式典・ダイヤモンド婚式典」に出席しています。つまり、教育問題を考える市民との「懇談会」には出ずに、教育行政とは直接関係ないと思われる「金婚式典」に出ていることになります。 以上の事実関係から、教育長への不信感は増大していることは明白です。一日も早くこのような勤務の実態から脱却し、市民とともに上尾の教育を考えていく姿勢に改めていただき、市民からの疑念を払拭していただくよう、お願いいたします。 |
「上尾市の教育長は市民(団体)と教育について語る機会を設けない」という事実は、当ブログをお読みの方はすでにご存じかと思います。しかしながら、市民的視座からは、「教育長はそういう姿勢で良いのですか?」とう疑問はずっと続いています。
残念ながら、現市長と教育長は、市民と直接「市政」や「教育行政」について語り合う=タウンミーティングをやらない、ということで共通しています。
こうした点を改めれば、上尾は、もっと良くなるはずです。
市民的視座を重視し、「市長や教育長が市民と対話するタウンミーティングを定例化することや、情報公開を徹底する」という考えに、私は全面的に共感します。
今記事でご紹介した、「市長への政策提言」については、提出したばかりということもあり、まだ市からの「回答」は届いていませんが、届きしだい当ブログでお伝えします。