教育委員会10月定例会を傍聴して

10/21に上尾市教育委員会10月定例会を傍聴しました。今回も「ツッコミどころ満載」の内容や発言が繰り返されており、「上尾の教育委員会は大丈夫か?」と思ってしまいました。

No.119

■「言葉」を選んで発言してほしい
定例会で話されている内容以前に、教育委員や事務局からの発言の中での「言葉の使い方」が気になりました。

★教育委員の発言から
発言の中で<父兄(ふけい)>という言葉を使っている教育委員の方がいましたが、これはもちろん、<保護者>というべきです。
参考のために、<父兄>という言葉について、NHKは次のように見解を示しています。

「父兄」は単純に父と兄を指すのではなく、児童や生徒の保護者の意味ですが、今では学校でも「親」「保護者」「父母」を用いています。「父兄会」についても、「保護者会」「父母会」などが用いられていますが、「保護者会」のほうがより一般的な表現になっています。文部科学省も文書用語として「父兄」を「保護者」としています。
「男女平等」「離婚の急増」「家庭内の父親不在」など時代の流れの中で、「父兄」や「父兄会」も時代にあわない形の表現になっています。 
(NHKことばのハンドブック参照)

出典:NHK放送文化研究所のHPより

<父兄>という言葉を使って憚らない教育委員は、つい先日市議会で再任が認められた方です。NHKの見解を聞くまでも無く、<父兄>の中に女性は入らないことから、使うべき言葉ではありません。
深く考えずに使用した言葉だとは思いますが、教育委員としての発言としてふさわしいか、つまり〈自分が使う言葉が、ジェンダーの問題や多様性に配慮したものであるかどうか〉について、この教育委員は考えていなかったということになります。

★市教委事務局の発言から
学校保健課長は自らの発言の中で、児童の登下校にかかわるスクールガードリーダーの活動について、<立哨(りっしょう)活動>という言葉を使っていました。
これについても、教育委員会定例会の場で使用することがふさわしいかよく考えるべきです。
広辞苑(第六版)で<立哨>を調べると、次のように説明されています。

【立哨】りっしょう
歩哨が一定の場所に立って監視に当たること。

とあるので、今度は<歩哨>を見ると

【歩哨】ほしょう
兵営・陣地の要所に立って警戒・監視の任にあたること。また、その兵。「ーに立つ」

ここにあるように、<立哨>とはもともと軍隊で使う用語です。そのことに少しでも考えが及べば、教育委員会事務局の課長が<立哨活動>という言葉を使うことの良し悪しの判断はつくはずです。

以上二人の発言についてブログ筆者が言及するのは、決して「細かい指摘」ではありません。本人の資質の問題もありますが、こうした発言をしたあと、周囲がどのような反応をするのかが大切なのです。
教育委員会の誰かが「あの言葉を使うのはまずいのではないか」とアドバイスすれば、本人も気づくのでしょうが、情報公開請求を通しての感触で言えば、おそらく、今の上尾市教育委員会内部には、誰もそうした「諫言(かんげん=目上の人の非をいさめること、また、その言葉)」を素直に聞く職員や、直接諫言する職員はいないでしょう。

もっとも、本人が当ブログを読み(その可能性は高いですが)、「ああ、そうだったのか」と考え直していただければ、今後は少しは言葉の選択について配慮するようになるかもしれませんが。

◎今の上尾市教育委員会(&事務局)は、市民から「これはこうではないか」と指摘(情報公開請求や住民監査も含みます)されて初めて自分たちの誤りに気づくという、残念ながらその繰り返しです。

■会議の内容は…
では、10月の教育委員会定例会の中身はどうだったのでしょうか。
最初は、「市議会の9月議会でこういう質問がされたので、こう答えました」と事務局が教育委員に説明したあと、教育委員から二、三質問や確認がされるという、いつものパターン。その中で「網戸が無い公民館がある」と二人の教育委員が発言していましたが、生涯学習課長から「それぞれの公民館からの要望に基づき対応しています」といなされていました。もっと聞くべき別の大事な問題があるように思いますが…。

それ以外で興味深かったのは、「学校施設のあり方に関する市民アンケート」の速報版です。このアンケートの「調査の概要」がこれ。⇒ 市民アンケート 調査の概要

つまり、「2020年5月1日の時点で上尾市在住で」「2014年4月2日以降生まれの子がいる方」を対象に、無作為に1,500名を抽出して、郵送により配布・回収したアンケートのようです。ちなみに回収率は41.5%(623通)でした。

これについては、来年1月にパブリック・コメントが実施されるようですから、それを待つことにします。
ひとつだけ、アンケートでは、1学級当たりの適正な人数を尋ねています。⇒ 1学級当たりの適正なクラス人数

これを見ると、《21~30人が適正なクラス人数である》と回答した方が全体の 75.9%もいることがわかります。
このことについて、上尾市教委はどう考えているのでしょうか。昨年9月の上尾市議会での次の質疑がされています。

(池田達生議員) 上尾市は、以前全国に先駆けて小学校1、2年生と中学1年生は30人学級が実施されていました。一人一人の子どもたちに行き届いた教育を進める上で、30人程度学級は非常に有効であると、学校現場や保護者からも大歓迎されていました。30人程度学級の復活は、現場の先生方からも強く要望が出されています。また、ほとんどの校長先生訪問のときに、校長先生の方からも教員の増員を求める声がありました。教職員の過密労働の解消にもつながりますが、実現への見解を伺います。
学校教育部長(伊藤潔) 30人程度学級を実施する予定はございません
(池田達生議員) あっさり言われてしまいました。これはぜひ検討してほしいと思います。 かつて上尾市は30人程度学級で非常に有名でした。全国から見学に来るほどでした。しかし、2011年4月、当時の島村前市長時代に突然廃止してしまいました。一人一人の子どもたちに目が行き届く教育のために、ぜひこれは復活を要望いたします。

いかがでしょうか。伊藤潔学校教育部長(現上尾中校長)の酷い答弁が際立ちますが、アンケート結果にも如実に示されているように、市民や保護者からの圧倒的な意見は「少人数学級の実現」です。文科省も重い腰を上げつつありますが、池田議員の要望にあるように、市独自の少人数学級の復活をブログ筆者も望むものです。

最後に教育総務課長から口頭で報告がされた[平方幼稚園は来年度の4歳児募集は行わない]件は、詳しく聞かないとよくわからない内容です。
ブログ筆者がメモをした範囲では、
10/5     市議会への説明
10/7・9   在園保護者への説明
10/12     入園希望者への説明
10/13・14 面談
と課長は言ったと思われますが、正確を期すため、さらに調べる必要があると考えています。
新たな情報が入りしだい、当ブログでもお伝えしていくつもりです。

なお、10/2 にこの件で臨時教育委員会が開催されていますが、会議の実施について事前の告知がされていないように思われます。これについても現在情報公開請求をおこなっているところです。