現在開館している美術館 & PC 絵画鑑賞

記事No.66

■大半の美術館は「休館」中ですが…
 現在、コロナウイルスの影響で、埼玉県内でも大半の美術館や博物館が休館中です。県立近代美術館(北浦和)は企画展を打ち切り、当分の間休館です。うらわ美術館(浦和)も同様。都内では上野の東博も休館中です。また、「上野の森美術館」では <VOCA展>(全国各地から未知の若手作家の優れた才能を紹介するという、現代美術を中心とした企画展)を開催中ですが、足を運ぶという方はさほど多くないでしょう。

 そんな中、県内で開館している美術館があります(この記事が出たときは状況は変わっているかもしれませんが)。
ひとつは、蕨の<河鍋暁斎記念美術館>。同館のHPには、

 幕末から明治前半の江戸・東京で活躍した狩野派絵師・暁斎の曾孫が設立した美術館。伝来の下絵・画稿類を中心に3000点余を所蔵。1,2ヶ月毎にテーマを替えて展示し、暁斎のバラエティに富んだ作品をご覧いただけます。

と説明されています。
江戸の絵師として活躍した河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい)の話をすれば、それだけで何冊かの本になりそうです。一般的には酒宴の席で即興で描く「席画」が有名ですが、それだけではありません。
ニコライ堂や旧三菱一号館の設計で著名なジョサイア・コンドルが暁斎の弟子となり、『河鍋暁斎』を著していますが、そこには暁斎が狩野派を超越した絵師であることの他、使用する絵具、画法などがこと細かに描写されています。
ブログ筆者は、暁斎は江戸の絵師の中でも飛びぬけた才能の持ち主であると考えていますが、コロナ騒ぎが落ち着く日が来れば、いずれまた注目を浴びる絵師だと思います。

もうひとつは、東松山の<原爆の図 丸木美術館>です。
この美術館は、説明の必要がないくらい有名です。美術館のHPには次のようにあります。

 原爆の図丸木美術館は、画家の丸木位里・丸木俊夫妻が、共同制作《原爆の図》を、 誰でもいつでもここにさえ来れば見ることができるようにという思いを込めて建てた美術館です。
丸木夫妻は、広島に投下された原子爆弾の様子をいち早く目撃し、代表作となる《原爆の図》をはじめ、 戦争や公害など、人間が人間を傷つけ破壊することの愚かさを生涯かけて描き続けました。

 今回の新型コロナ感染防止のため、美術館内での朗読会等のイベントは中止を余儀なくされたようですが、今のところ開館はしているようです。半世紀以上にわたり、同じコンセプトで人々に訴えかける美術館の姿勢には敬服します。

■自宅のPCの中で「絵画鑑賞」
インターネット美術館などのサイトもありますが、ブログ筆者が時折見るのは、< Web Gallery of Art>です。
英語版ですが、[ENTER  HERE]から入ると、11世紀~19世紀までのヨーロッパの絵画や彫刻作品を見ることができます。
例えば、フェルメールの作品を見たければ、Artist  Indexの下部のAUTHOR に
Johannes  Vermeer  と入れ、SEARCH をクリックすれば、作品や解説、あるいは作家の伝記を見ることができます。
作家の英語名は、Wikipedia で調べればすぐにわかります。
たとえばカラバッジョ(Caravaggio)。Web Gallery of art では、〈204 pictures found〉つまり、204の作品を見ることができます。
ただし、シャガール(Marc Chagall)はブログ筆者のお気に入りの作家
なのですが、残念ながら、このサイトでは20世紀の作家は扱っていないので見ることはできません。
検索していけば、絵画鑑賞のサイトもいろいろ見つかると思います。コロナと雨で出かけられない今日のような日は、このような時間の過ごし方もいいかもしれません。

【追記】
◎東京駅八重洲口のアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)が、3/17から再開するそうです。以下、同館「お知らせ」より。

アーティゾン美術館は新型コロナウイルスの感染予防、拡散防止のため、3月2日(月)より休館しておりましたが、お客様に美術鑑賞の機会を少しでも多く提供するため、予定通りに3月17日(火)より再開いたします。
• 当館は日時指定予約制なので、時間枠の人数を制限することにより、展覧会をゆったりと鑑賞していただける環境になっています。
• また展示室は最新の置換空調システムを採用していますので、常時、空気が入れ替わる仕組みになっています。
ご来館に際しましては、当館ウェブサイトよりチケットのご予約をお願いいたします。

 予約制とはいえ、今の時期に再開することを決めたというのは、少しうれしい気がします。

投稿者: 館の住人

上尾市民。 「ひとりでもできる行政参画」を目指しています。 とりわけ、上尾市教育委員会や上尾市についての情報公開請求を契機として、教育行政や市政が改善の方向に向かって行けばと考えています。