市役所前モニュメント:清水九兵衛《飛立容》のメンテナンスをぜひ

上尾市役所の正面。「最近何か変わったな」と思った方も多いのではないでしょうか。
ひとつ目、「駐輪はご遠慮を」と書かれたコーン。
ふたつ目、「上尾を日本一にする」との表示。

でも、以前から変わらない(というよりむしろ劣化が進んでいる)ものもあるのです。
それは、清水(きよみず)九兵衛作のモニュメント《飛立容》です。
今記事は、このことに関連してお伝えします。
※記事中の写真は、『広報あげお』以外、すべて私が先月と今月に撮影したものです。

No.234

🔷以前と比べて何が変わったのか
当ブログでは、以前も清水久兵衛の作品に関する記事を掲載したことがあります。
それは「記事No.33 「上尾市民憲章」の〈象徴〉が泣いている?」です。
記事から約3年が経過しますが、市役所正面付近では、何が変わったのでしょうか。

まず、「駐輪はご遠慮を」のコーンが置かれ、正面付近には駐輪できなくなりました。

でも、徹底はされていないようです。国道17号側にはいつもの光景が。
(平日朝の9時過ぎに撮影したので、比較的少なめですが)

それでは、市役所に来たら、どこに自転車を置けばよいのでしょうか?
上尾市役所が公表している駐輪場マップはこちら
そのマップに示されている「自転車の収容台数」は以下のとおりです。

この中には、市民専用の駐輪場ではなく、職員が使用している場所との共用もあるような気がします。

「A.第1駐輪場(最大30台)」の、ある日(平日午後)の様子。

3~4台しか置かれていませんでした。
では、以前あれほどあった自転車はいったいどこにいったのでしょうか。不思議ですね。

もうひとつは、バレーボール(上尾メディックス)の写真&「上尾を日本一にする」という表示です。「日本一」というのは、Vリーグで優勝するという意味でしょうか?
そのリーグに何チーム参加していて、上尾が何位なのかも知らないので、すみません。


皮肉でも何でもなく、事実として、上尾市はすでに別のこと(市長&議長W逮捕という前代未聞の不祥事)「日本一」になっているのではないかと思いますが…
この「上尾を日本一にする」という表示は必要ですか? 私の見た限り、市役所のHPには 説明がされていないようです。それとも駐輪対策?

🔷モニュメントのメンテナンスをしてください
バレーボールの写真を貼るのもいいですが、市役所正面前の清水(きよみず)九兵衛作のモニュメント《飛立容》のメンテナンスをしていただけませんか?

もともとは、1991年の新市庁舎建設に合わせて設置された作品でした。

『広報あげお』1991.12.15号より転載

上記は、上尾市図書館の蔵書『広報あげお 縮小版 昭和63年7月1日~平成4年3月15日』の中の、1991年(平成3年)12月15日号から転載したものです(この頃は、月に2回広報誌が発行されていたようです)
少し見にくいかもしれませんが、右上の写真の脇に「近代彫刻家・清水九兵衛氏作のモニュメント」との説明書きがあり、当時は「それなりの扱い」を受けていたようです。

前回記事にした際にも紹介しましたが、この作品は、上尾市の〈市民憲章〉の次の項目、

<教育・文化を高め、国際感覚を養い、未来をひらく上尾をつくります>

をイメージして作られたようです(総務課による口頭説明)。
ですから、《飛立容》(ひりゅうよう)とは、作者による「未来に飛び立つ姿を見守る」という意味が込められたネーミングなのではないかと考えられます。

しかしながら、30年以上の時が経ち、作品は年々劣化が進んでいるように見えます。
現在、作品の上部は埃が溜まり、表面の傷も目立ちます

現在、この作品の維持管理は総務部総務課が担当しています。
ぜひ、何とかしてもらいたいものです。せめて専門業者に作品の洗浄を依頼していただけないでしょうか。そのうえで、専門家に作品の表面の傷の修復をお願いするなどのメンテナンスが必要だと思います。

さらに、現在、市役所来庁者が歩くところに埋められている「作品の銘と作家名」(下の写真)も、このままでよいか考えてほしいものです(作品の近くに縦置きするなど)。

今記事は、上尾市役所正面にある清水九兵衛《飛立容》のメンテナンスをしてほしいという趣旨の投稿になりました。

他にも、上尾市の所蔵となっている作品は、市役所敷地内や駅前にも点在しています。
折を見て、そうした作品の現状についても当ブログでお伝えしていくつもりです。