市民からの指摘で、公表した複数の資料の誤りを訂正する市教委って?

上尾市HPの中の「上尾市教育委員会」のページ。
一見すると多くの情報が閲覧できるようになっています。
先日、この市教委のページの「新着情報」に、ある「訂正」についてのメッセージが掲載されました。閲覧して、「これ、今頃になって何なんだろう?」と疑問に思われた市民の方もいるのではないでしょうか。今記事では、このことについてお伝えします。

No.323

🔸「新着情報」での表示
今記事でお伝えするのは、次の「新着情報」です。


教育委員会の事務に関する点検評価報告書』(青字クリックで該当ページに飛びます)とは、法律(地教行法)に基づき、前年度の教育委員会所管の事務事業について、第三者評価を含めて点検評価をおこなうというもので、公表する義務があります。
令和4年度の事業の点検評価については、昨年11月に公表されました。

また、『令和5年度上尾の教育』(青字クリックで飛びます)は、毎年発行される冊子で、上尾市の教育についての概要が掲載されており、昨年12月に公表されました。

🔸訂正の内容は?
では、2つの資料はどのように訂正されたのでしょうか。

[点検評価報告書]

[上尾の教育]
両方の資料とも、すぐに誤りに気がつきそうなものですが、どうしてこのような事態になったのでしょうか?

🔸4月下旬になって訂正された理由とは
昨年公表された2つの資料は、なぜ4/26になって訂正されたのでしょうか?
それは、私(当ブログ館主)の情報公開請求によります
ここでは、『教育委員会の事務に関する点検評価報告書』について見ていきます。

2403-2 点検評価報告書

『上尾の教育』についても、同じように情報公開請求を通じて、市教委の誤りを指摘した結果、訂正に至りました。なお、指導課の職員からは、HP等を訂正した旨と、私の指摘についての「お礼」のメールが届いています。

🔸市民に指摘されるまで気がつかない市教委って?
上記の(行政文書)情報公開請求書に記述したとおり、HP等で公表するまでに、部長や教育長、教育委員、第三者評価者を含めて20数名が目を通しているにもかかわらず、このような事態となっていることを、市民は知っておく必要があると思います。

上尾市では、この4月から「公文書管理条例」が施行になり、現在各課で文書の取扱い方について研修をおこなっているようです。
公表された『上尾市公文書管理運用手引書』(全部で198頁あるので、ちょっと重いです)の P84 には、次の記述があります。

このとおり、多くの職員が目を通すようになっていますが、実際には今記事でお伝えしたような事態が生じています。
※実は、この『手引書』の全部のページに目を通すと、誤り(二重記載)があるのですが、そのことに発行元(総務課)は気づくでしょうか。しばらく様子を見るつもりです。

少なくとも、私が提起した住民監査請求で監査委員から指摘されたような事態、
すなわち、

★会計年度任用職員(家庭教育支援員)の報酬を決定するための重要な書類が無いという不始末(=生涯学習課職員)。
★教育委員会決裁と教育長専決との違いを理解していないことが露見(=指導課職員・学校教育部長・教育長・教育委員全員)。

市教委には、このような現実があるのです。

前記事で指摘したことも含め、当ブログとしても、市教委による「ミス」がこれ以上起きないことを望むものです。