上尾市教育委員会は市民が提出した『請願』を無視し続けるのですか?

現在、ほとんどの市民が気がつかないところで、上尾市教育委員会による「とても信じ難い事態」が進行中です。いったい、どういうことでしょうか。

「少しでも上尾の教育行政が良くなるように」との思いで市民が上尾市教育委員会宛てに提出した『請願』が、なんと、提出後9か月もの間「無視」され続けています
このこと自体、教育委員会としての対応とは信じられない話です。
やむを得ず、『請願』を提出した私(当ブログ館主)は、『請願』に名を連ねた市民の方とともに、上尾市に「苦情申立書」を提出し、市政相談員の方々に実情を訴えました。
今記事では、上尾市教育委員会の側面(=本当の姿)についてお伝えします。

No.358

🔸9か月の間「無視」され続けている『請願』の中身とは
この問題について、当ブログでは、No.325記事 No.330記事でもお伝えしました。

簡潔に言えば、私ともう一人の市民が、昨年の6月、

上尾市教育委員会の主催で(仮称)教育懇談会を開催してください。

という趣旨の『請願』を出したのにもかかわらず、内容の審査もされなければ、事務局のほうからも何らの連絡もない、というのが事実関係です。
あらためて、『請願』の中身を見てみましょう。

(新)請願 - コピー


当ブログをお読みいただいているみなさんにお聞きしたいのですが、

上の『請願』の文言と内容で「これはおかしい」とか「ここは直すべきだ」という箇所があるでしょうか?

私ともう一人の市民の方は、「児童・生徒を含めた市民や保護者が、学校で困っていることや要望などを事実に基づいて教育委員会に伝える、また、教育委員会のほうは現在取り組んでいる教育行政について理解を深めてもらう」ために仮称「教育懇談会」を開催してほしいと考え、『請願』を提出しました。

しかしながら、教育長も、教育委員も『請願』の審査をしようとしません。
事務局の職員のほうからも私たちに対して何も言ってきません(質問をしても、まともに答えてくれません)。
このように教育委員会は9か月の間、私たちを「無視」し続けているのです。

教育委員会定例会では、毎月「いじめに関する報告」がされています。
ですが、足元の教育委員会そのものに注意を向けてみてください。

教育長や教育委員が市民に対して「無視(「シカト」とも言います)」するのは、まさに「市民に対するいじめ」そのものではないでしょうか?

いくら待っても教育委員会が『請願』の審査をしないため、市民としてこれ以上耐えられないことから、私たちはつい先日、上尾市の市政相談員制度を通じて、「苦情申し立て」をおこないました。

🔸市民として教育委員会に対して「苦情申し立て」をしました
以下が「市政相談員制度」に基づいて提出した「苦情申立書」です。

苦情申立書提出済

この「申立書」の内容の補足説明のために、3/17、市政相談員の方お二人(弁護士・行政書士)と面談しました。
面談では、私のほうから、この問題の経緯を補足説明したうえで、

① 一日も早く『請願』を審査してもらいたいこと。
② 『請願』を審査しないのであれば、せめてその理由を教えてほしい。

以上を伝えたところ、理解を示していただきました。今後の流れとしては、市政相談員が教育委員会を訪問して、市民から苦情申し立てがあることと、関連する事実関係を調べることになると思われます。

🔸新座市の「教育懇談会」では
『請願』にも書きましたが、新座市では「教育懇談会」を年3回開催しています。
新座市のHPで確認できるだけでも、すでに84回実施されています。

では、公表されている「第84回教育懇談会の概要」を見てみましょう。

新座市の[第84回教育懇談会]の概略

日時:2024.10.24(約1時間30分)
会場:公民館
参加者(市民):7名
教育委員会出席者:教育長・教育委員2名・事務局 11名

(教育懇談会の流れ)
〇教育長のあいさつ
〇教育行政についての説明(事務局)
市民からの質問
(例)
*小中学校の水泳の現状は?
*不登校対策は?
*子どもの遊び場の確保
*配布されたタブレットの損傷について  など

教育長と事務局からの回答※詳しくは、新座市のHPをごらんください。細かく掲載されています。

 概要を読んでいただければお分かりだと思いますが、市民に対して、実にていねいに対応しているのが伝わってきます。
上尾市でも、一日も早く「教育懇談会」を開催していただくよう望むものです。

そもそも、「教育委員会」とは、教育長+教育委員の合議体です。この説明は上尾市HPの教育委員会のページに「教育委員会のあらまし」として掲載されており、教育委員会の仕事として「所掌事務に係る広報および所掌事務に係る教育行政に関する相談に関すること」があります。このことからも、市民に直接教育行政の説明をすることは教育委員会の責務であることは論を待ちません。

🔸「教育懇談会」を開催しない本当の理由は?
この問題についての上尾市教育委員会の対応、とりわけ「なぜ『請願』の審査をしないのか」についての理由は今のところ不明です。
「苦情申立書」にも記述しましたが、審査をして不採択とされるならまだしも、『請願』の審査をしない、というのは誰がどう考えてもおかしいのではないでしょうか。

私は、もしかしたら、次のような理由かもしれないと考えています。

3月議会でも明らかになったように、上尾の市長は「市民とのタウンミーテイング」には極めて消極的です。議会答弁では「イベントなどで市長は市民と話をしている」ことや「中学生3人と新春座談会をした(※)」ことをもって「タウンミーティング」の代わりになっている、などの説明がされています。ですが、そのことと、質問した議員が指摘している「タウンミーティング」とはまったく違います
(※)当ブログNo.352記事(『広報あげお(2025年1月号)』掲載「市長新春座談会」への違和感)もお読みください。

つまり、このような
「市民とのタウンミーティングをやるつもりはない」という市長の姿勢に、教育長が全面的に同調しているので、市民との「教育懇談会」を開催しないのではないか
というのが、私の一つの推測です。

今記事でお伝えした問題については、関連することも含めて、さらに多くの事実や懸念する事柄がありますが、次回以降の記事でお伝えしていきます。

“上尾市教育委員会は市民が提出した『請願』を無視し続けるのですか?” への2件の返信

  1. 信じられないほどの独善ですね。今記事が示す閉鎖性と言うか独善的処理は許しがたい思いです。

    1. コメント、ありがとうございます。
      おっしゃるとおりです。市民が「教育行政が少しでも良くなりますように」と提出した『請願』について、まったく審査をしないというのは、どういうことなのか全く理解できません。
      記事の中に書いた理由(市長も教育長もタウンミーティングをやらないことで結託している)に加え、「もし『請願』を審査したら、否決する理由が無い(⇒だから審査しない)」ということも考えられます。
      教育委員は、自分たちが「上尾市の教育行政について大所高所から決定していく」という自覚をもっていただきたいと思います。
      記事に書いた問題は、上尾市教育委員会の本質にかかわることなので、当ブログでも徹底的に深掘りしていくつもりです。
      これからもよろしくお願いいたします。

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