上尾市教委の不都合な真実 ー市議会虚偽答弁を放置する市教委ー

今月の定例教育委員会(10/18)の開催告知を、開催前日の夜になってやっとHPに掲載した上尾市教委。
加えて、以前の市議会答弁について「当時の議会答弁は間違いだった」と今になって言い出す始末です。
こんなことが許されるのでしょうか?

記事No.34

■会議開催の1週間前に市民に周知するのは義務
 上尾市の<審議会等の会議の公開に関する指針>では「当該会議を開催する日の1週間前までに、公開・非公開の別等の諸事項を記載した会議開催のお知らせを公表するものとする」とされています。
ところが、10月の定例教育委員会は、10月18日に開催される予定であったにもかかわらず、1週間前になっても上尾市教委のHPに記載されていませんでした。そこで館の住人(このブログの筆者)が市教委事務局(担当は教育総務課)に電話をして、HPに載っていないことを指摘すると、あわてて「教育委員会会議開催のお知らせ」(こちら)を、本日(10月17日)付けで掲載したという経緯となっています(注:まめさんのコメントにあるように、すでに10/18午後の段階で削除されています

つまり、上尾市教委は、市民に教育委員会定例会の開催を知らせる義務があるにもかかわらず、それを完全にサボったことになります。

■「公開指針」に該当しないという「ウソ」
 実は、9月の教育委員会の際にも、市教委のHPに記載したのは開催日の6日前であり、1週間前に公表するという義務は果たされませんでした。そこで、情報公開請求を通じて、その理由が判別できる文書の開示を求めましたが、「文書不存在」との処分が通知されました。
 通知処分が手交される際に確認したところ、市教委事務局の言い訳とは、「教育委員会の会議は<審議会等の会議の公開に関する指針>の適用を受けない」という、にわかには信じられないものでした。
これが「ウソ」であることは、以前の市議会答弁を確認すればすぐにわかることです。

■学校教育部長と教育長の答弁(2013年9月)
上尾市教育委員会の秘密主義が露骨に明らかになった「夏休み大幅短縮問題」では、2013(H25)年1月の定例教育委員会が、こともあろうに≪非公開≫の会議とされました(ちなみに、桶川や秩父は同趣旨のテーマの会議を市民に公開しています)。
そのことについて秋山もえ議員(当時)が市議会で質問し、それに対し、当時の講内学校教育部長と岡野教育長が答弁しています。

Q.(秋山議員) 「夏休みの5日間削減について、ことし1月の教育委員会定例会において、非公開で協議されたのはなぜか伺います」

A.(講内学校教育部長) 「非公開で協議を行った理由についてでございますが、上尾市教育委員会の会議の公開、非公開の扱いにつきましては、上尾市の定めている審議会等の会議の公開に関する指針にのっとって進めているところでございます

A.(岡野教育長)再質問に対する答弁 「先ほど部長が答弁いたしましたとおり、公開、非公開の扱いにつきましては、上尾市の定めによる審議会等の会議の公開に関する指針及び上尾市情報公開条例にのっとって進めてまいります

 市議会でのこのやり取り以降、新たな見解は市教委から示されていません。つまり上尾市教委は<審議会等の会議の公開に関する指針>に基づいて会議の公開・非公開について決めているのです。
それにもかかわらず、「教育委員会の会議は<審議会等の会議の公開に関する指針>の適用を受けない」というのは、明らかに「ウソ」ということになります

■会議の中身はともかく、市民に向けての開催通知は市教委に課せられた義務です。
 一度でも教育委員会を傍聴すればわかりますが、教育長の議事の進め方は、全く教育の本質を問うものにはなっておらず、事務局の説明も表面的なものであり、ましてや「お飾り教育委員」のお歴々は全ての議案に対してうわべだけの質問(果たして、質問と言えるかさえ疑問ですが)を一言二言して、事務局の回答にすぐに納得し、そのうえで採決は必ず全員一致です。そこには教育長に対する抑制効果<レイマンコントロール>の姿勢など、微塵もありません。
たとえ中身の薄い会議であっても、その開催については、市民に知らせる義務は当然あります。
上尾市教委の特質である秘密主義を一日も早く払拭することを強く望むものです

“上尾市教委の不都合な真実 ー市議会虚偽答弁を放置する市教委ー” への9件の返信

  1. 上尾市教育委員長H.P上で、昨日掲載の、本日の定例会についてのお知らせ文は、早速、消されていますね。

  2. 来月は、一週間前にはお知らせしますということを電話対応の方から、確認とりました。
    今回、前日になってしまったのは「事務処理の誤り」という理由だと聞きました。

    1. 2件のコメント、ありがとうございます。

      市教委事務局の担当者は異動のサイクルが早く、コロコロ変わります。情報公開請求の通知のたびに事務局職員に確認するのですが、根拠法令や通知(今回で言えば「審議会等の会議の公開に関する指針」)や、以前の市議会答弁を無視した発言を平気でします。
      まめさんのように、「おかしい」と思ったら市教委に連絡をしていただくのは、「教育行政の歪み」を是正していくうえで大変有効であると私も考えています。

  3. 先程のコメント、教育委員会のところ、教育委員長となってしまっていて、すいません。訂正です。

    最初、1つの長文でまとめて書いて送ろうとしましたが、何度やっても認識して貰えず、結果、要点だけ短文にしてやってみたら、送信出来た次第です。

    電話対応していただいた方は、お詫びの言葉も添えて、丁寧に対応してくださいました。しかし、通常の掲載タイミングを逃したのですから、掲載文に、一緒にその点のお詫びの言葉も無かったのは、客観的に良くないことだと思いました。

    1. 長文で送っていただき、認識できなかった点については、お詫びいたします。
      実は私のほうではコメントのシステムについては全て把握していないので、ご迷惑をおかけしました。
      「お問い合わせ」のほうに書いていただければ、長文でも大丈夫だと思います。
      今後もお気づきのことがあって、文が長くなりそうでしたら、「お問い合わせ」に送っていただければと思います。

      おっしゃるとおり、遅れたことの説明はすべきですね。それと、私は今日の午前中の教育委員会は傍聴していないのですが、果たして会議冒頭でその点について釈明がされたかどうかも気になります。
      私はこの件も含めて、教育長と電話で短時間話したい旨伝えましたが、取り次いでもらえませんでした。

  4. これは、間違いを認めたくない、という役人特有の習性ではないのかな。
    情報公開コーナーへのお触書一枚で事足りたと、想っていますから、この程度では驚きませんが。素直に謝れないために、無理やりな理屈をつけたら、かえって墓穴を掘るみたいな感じに見えます。
    これも2~4年のコロコロ短期異動の成果かもしれません。

    1. 実は、市教委は情報公開コーナーへのお触書も貼っていないんです。というよりも、「情報公開コーナーに貼り出し、市民に周知する」ことを知らないと言っていました。
      さらに問題なのは、教育長・教育委員・市教委事務局の職員、誰ひとり「HPに会議開催のお知らせが無い」ということを指摘しないということです。
      それは、「とりあえず2~3年の間、自分の手近な仕事だけ何とかこなしていけばいいか」という、さもしい「役人根性」の表れでしょう。
      ご指摘のとおり、少なくとも5年は同一の課で仕事に精通する職員を育てることが、今の上尾市役所や市教委に必要ですね。

  5. 担当者が異動したので自分は知らない。
    関係ない。役人の常套句です。
    こういう公務員を社会人のクズといいます。
    上尾市の管理職に沢山いそうです。

    1. 昨年度のことを聞いても、「自分はそのときいなかったのでわからない」と言われてしまうことが実に多いです。真の意味で(教育)行政のプロフェッショナルという方には、残念ながらお目にかかったことはありません。

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