『あげおくらしのガイド』誤記載問題。誰も責任を取ろうとしない行政とは?

当ブログNo.163記事で、『あげおくらしのガイド2021-22』の「誤記載」問題について取り上げました。調べてみると、さらに別の問題が浮上してきました。今記事ではこのことについてお伝えします。

No.169

🔷市は「誰が書いたのかはわからない」と主張
『あげおくらしのガイド2021-22』で「あってはならない誤り」が実際に起こったことについて、『広報あげお7月号』では「あげおくらしのガイドの誤植」という文を掲載しています。
文中では一応「おわびして訂正します」とは書かれているものの、表題の「誤植」という表現は、いかにも「自分たちは悪くないが、(印刷業者など、自分たち以外の外部が)字句を間違えた」のように取れる書きぶりです。自分たちが誤ったのは事実なのですから、文中にあるように「誤記載」とするか、もしくは「誤謬=誤り」とするべきです。

このことについて、担当課である上尾市広報広聴課の職員と面談し、事情を尋ねると、にわかには信じがたい「言い訳」が返ってきました。
「※令和4年3月末に閉園します」と書いた職員は誰だかわからない。
というのです。いったい、こんなことがあり得るのでしょうか。

🔷平方幼稚園廃止条例は市議会で否決
『広報あげお7月号』に「議会で継続審査中」とされていた、平方幼稚園を廃止することを目論んだ「議案32号」は、6月28日に少数否決されました(廃止条例に賛成した議員は1名のみ)。
また、『あげおくらしのガイド2021-22』への誤記載の問題は、私が聞いた限りでは、6月15日の文教経済常任委員会や、6月23日の一般質問でも取り上げられています。

🔷起案・決裁書には上尾市幹部の認印も
問題の『あげおくらしのガイド2021-22』は2年に1回の発行です。
前回はもちろん「※令和4年3月末に閉園します」などとは書かれていなかったわけですから、必ず誰かによって書かれたことは間違いありません。そこで、起案・決裁書を入手しました。
起案・決裁書

「決裁」欄には、市長・副市長・室長・次長・課長・主幹・グループリーダーたちが押印していることがわかります(起案者氏名については、私のほうでマスキングしてあります)。
つまり、「誤記載」を含めた『あげおくらしのガイド2021-22』について、市長を始め、何人もの管理職がお墨付きを与えているのです。

🔷「管理監督責任」はどこに??
もうひとつ、別の資料があります。上尾市における「懲戒処分」の一端が判別できる文書です。
画面が見にくいかもしれませんので、太枠の上から3つ目の処分例を挙げると、次のようになっています(氏名・職名は市のほうでマスキングしてあります)。

処分内容 処分事由 処分者 実施者
口頭注意 管理監督責任(保険料納通の誤発送) 市長 副市長
口頭注意 管理監督責任 市長 副市長
口頭注意 管理監督責任 市長 副市長
口頭注意 管理監督責任 市長 副市長

つまり、この例であれば、「保険料納通の誤発送」という業務上の誤りについて、4名の管理職員(または相当職)が口頭注意を受けている、ということなのです。

これを『あげおくらしのガイド2021-22』誤記載問題に当てはめれば、百歩譲って、広報広聴課が言うように、「誰が書いたかわからない」としても、上述の決裁で押印した市長・副市長や管理職員は少なくとも「口頭注意」程度の懲戒処分を受けるのが当然ではないでしょうか。
(市長は、自ら襟を正して、自分に口頭注意することになりますが)
でなければ、今回も「誰も責任を取らない上尾市行政」と言われても仕方ないのでは?

投稿者: 館の住人

上尾市民。 「ひとりでもできる行政参画」を目指しています。 とりわけ、上尾市教育委員会や上尾市についての情報公開請求を契機として、教育行政や市政が改善の方向に向かって行けばと考えています。