上尾市で採用されている「会計年度任用職員」の「職名」への違和感

年が明けました。当ブログでは、今年も引き続き市民的視座から上尾の教育行政や市政を考えていきますので、よろしくお願いいたします。

さて、いきなりですが、「上尾市の職員」が現在何人位いるのかご存知ですか?
その内、「正規職員」と「非正規職員」の割合はどうなっているのでしょうか?
今記事では、上尾市の非正規職員である「会計年度任用職員」の「職名」への違和感などについてお伝えします。
※引用した市の規則まで目を通すと時間がかかるかもしれませんが、今記事は今まで誰も指摘しなかった問題も含んでいますので、じっくりとお読みください。

No.383

🔸上尾市の「会計年度任用職員」の人数は何人?
上尾市の職員は、「正規職員」・「再任用(フルタイムまたは短時間)」・「会計年度任用職員」とに大別できます。
データが比較できるR6年4月1日時点での職員数を見てみましょう。
「正規職員(再任用フルタイムを含む)」= 1,485人
会計年度任用職員(臨時的任用職員)」= 1,199人
※出典:正規職員に関しては人事行政運営状況(市HP)。
会計年度任用職員に関しては、市議会令和6年9月定例会会議録
(平田通子議員の一般質問への総務部長答弁)によります。

つまり、市職員合計 2,684人中、1,199人(44.7%)が会計年度任用職員であり、市の職員の半数近くを会計年度任用職員に依拠しているという実態があります。

🔸会計年度任用職員の種類・職名
では、会計年度任用職員の種類や職名を見てみましょう。

まず、種類ですが、『上尾市会計年度任用職員の種類及び職名に関する規則』に「会計年度任用職員の種類は、事務職員技術職員及び技能労務職員とする」とあります。

職名については、次の表が示されています。


実に多種多様な職名があることがわかります。
会計年度任用職員の配置はR2年4月以降ですから、6年弱で表の職名が存在しているということになります。

ですが、疑問も生じます。
この表に掲載されている全部の職が現在も存在するのか、また、どのような業務に従事しているのか、待遇はどうなのか、ということです。初めて聞くような職名もありますが、それらについての実状は後日調べてみます。

🔸学校・教育行政関連では
では、上記の表から、私(当ブログ館主)が関心を寄せている、「学校」や「教育行政」に関わる「職名」について見ていきます。

(学校に会計年度任用職員を配置することができる根拠)
根拠は、以下の「上尾市立小・中学校管理規則」の第14条の5の4になります。


この「学校管理規則」に加えて、「上尾市教育委員会事務局組織規則」により定められている会計年度任用職員の職名もあります。


教育委員会事務局が、様々な職名の会計年度任用職員に依拠していることがこの規則からもわかります。

以上の他、上尾市教育センターに配置されている会計年度任用職員(スクールソーシャルワーカー教育心理員など)の存在があります。
詳細については、昨年度までは市HPの教育委員会のページに令和6年度 教育センターの手引き(=PC画面であれば、青字クリックで国立国会図書館のアーカイブ復元サイトで見ることができます)として掲載されていましたが、現在この『手引き』は市HPの教育委員会のページに見当たりません。
また、現在は令和7年度版が掲載されていないことから、情報公開請求したところ、教育センターから、
最新版を近日中にHPに掲載します
との連絡がありました。

市の教育センターに配置されている会計年度任用職員については、昨年度の『手引き』に掲載されている次の表が参考になります。
(R6年度『上尾市教育センターの手引き』P3より)
この「見取り図」により、スクールソーシャルワーカー(SSW)、適応指導教室指導員、教育心理専門員、教育相談員が配置されていることがわかります。

🔸「規則」に載っていない「職名」もあるのでは?
ここまで調べていきましたが、違和感があります。
それは、「規則に掲載されていないが、学校に勤務する会計年度任用職員の職名もあるのでは?」という疑問が生じることによります。

たとえば、学校図書館支援員はどうでしょうか。
市の規則には「学校図書館支援員」という職名は掲載されていません。
にもかかわらず、来年度の募集はされているのです。

何か変ですね。
市の規則に、学校図書館支援員という職名がなぜ入っていないのでしょうか?
もしかしたら、今記事冒頭で示した『上尾市会計年度任用職員の種類及び職名に関する規則』別表の最後の行に掲載されている「事務業務員」「特定事務作業員」「業務補助員」の中に入っているのかもしれませんが、上記の文書「学校図書館支援員募集要項」まで公表しているのですから、市の規則に職名を明記すべきだと私は考えます。

さらに言えば、「学校図書館支援員」を「学校司書」に変えるべきではないでしょうか。
上記「令和8年度 学校図書館支援員募集要領」では「業務内容」として、「市内の小・中学校で、学校図書館運営の補助として本の登録・分類・整理・配架・利用指導・電子台帳化作業・読み聞かせなどの支援を行います」とあります。
児童・生徒の知的好奇心を育み、読書活動を推進するという重要な仕事なのですから、「学校司書」という職名になれば、「学校司書のおすすめ本」と名付けたコーナーを学校の図書館に設置するなどの取り組みも可能となります。

全国的に見ると、葛飾区大阪市などでは、会計年度任用職員の「学校司書」が配置されています。 ※「学校司書」については、とてもわかりやすい書籍がありますので紹介します(上尾市図書館の蔵書です)。

🔸「規則」に載っていない会計年度任用職員の「職名」は他にも
「学校図書館支援員」だけでなく、市の規則に掲載されていない会計年度任用職員の「職名」として、「アッピースマイルサポーター」や「スクールサポートスタッフ」があり、以下のとおり来年度の募集が行われました(すでに募集は締め切られています)。


理解できないのは、二段目の「特別支援学級補助員」については、『上尾市会計年度任用職員の種類及び職名に関する規則』と『上尾市立小・中学校管理規則』の両方に掲載されているのですが、「アッピースマイルサポーター」と「スクールサポートスタッフ」は、どちらの規則にも職名が掲載されていないのです。
これはどう見ても整合性がありません。情報公開請求等により、事実関係等を確かめたいと考えています。

🔸「会計年度任用職員」が安心して働くためには?
今記事では、上尾市では職員の半数近くを「会計年度任用職員」に依拠していること、とりわけ教育行政関連では多様な職名の「会計年度任用職員」がいること、などについてお伝えしました。
今後、「会計年度任用職員」が安心して、しかも継続的に働いていくために、①本採用の途を開くこと ②安定した雇用体制とすること が求められるのではないでしょうか。
当ブログでは、引き続き「会計年度任用職員」の勤務の状況や待遇の実態、あるいは改善すべき問題点などを深掘りしていく予定です
さらに、市が任用している「会計年度任用職員」の他に、民間企業から派遣されて市の施設で勤務している方もいます。そうした実情にも関心を寄せていきたいと考えています。

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