〈独自検証〉で露見した、 池野教育長の「続・不都合な真実」

池野教育長が副本部長になっている「新型コロナウィルス対策本部」。公開された資料によれば、第1回~第10回の会議のうち、池野氏の欠席は4回。とりわけ、3月5日の欠席理由は「福休」という、市民にはとてもわかりにくいものです。今記事では、そのことを検証していきます。

記事No.75

■会議録の裏にある教育長の「不都合な真実」
 上尾市の「新型ウイルス対策本部」第1回から第10回までの会議録によれば、池野教育長は4回欠席しています。
※ここで言う「ウイルス対策本部の会議録」とは、ブログ筆者の
情報公開請求により開示されたものです。公開された「会議録」が、現在webで公開されている会議録(現在は第14回まで公開されています)と中身が全く同一であること、すなわち必要なことが全て書かれていないという問題は、前記事に書いたとおりです。

ブログ筆者は、池野教育長の動静が判別できる「月別予定表」および「公用車運転日報」を入手し、池野氏が対策本部会議を欠席した日にどのような勤務になっているかを独自に検証してみました。
その結果は以下のとおりです。

 対策本部会議/教育長欠席日      欠席した理由
第4回(3月3日) 業務内容空欄のため不明
第5回(3月5日) 終日「福休」(解説は後述)
第7回(3月6日)
16:30~16:50
※同日2回開催
16:45~GTECベネッセ報告 
3月12日 終日「年休」

 次に、欠席したそれぞれの日について検証していきます。
[3月3日]
業務内容が判別できる月別動静表は空欄となっていますが、公用車運転日報に、対策本部会議の時間は「学校訪問」とあるので、市内のいずれかの学校を訪問したと思われます。
[3月5日]
月別動静表には「福休」となっています。これが何を意味するのかは後述しますが、情報公開請求により、池野教育長の「不都合な真実」がバレてしまいました。
[3月6日]
この日は、前日に上尾で感染者が出たということで、1日に2度対策本部会議が開かれていますが、池野教育長は夕方の対策本部を欠席。理由は<GTECベネッセ報告>となっています。これは、英語4技能のテストを導入するので、ベネッセ(民間会社)関係者と面談したと思われます。しかし、15分ほど時間調整すれば、対策本部を欠席する必要はなかったと考えられることから、対策本部よりも、ベネッセ関係者と会うことを優先したことになります。
[3月12日]
終日「年休(年次有給休暇)」のため、対策本部会議を欠席しています。「年休」は労働者の権利であり、取得理由は問われません。池野氏にとって、対策本部よりも大事な用事があったのでしょう。

■会議を欠席してまで取った「福休」って何?
 3月5日は、上尾市で初の感染者が確認された日です。その日、池野教育長は対策本部会議に出ずに、「福休」を取って休んでいます。おそらく、市民の方でこの「福休」について理解している方はほとんどいないのではないでしょうか。
ブログ筆者は「福休」の趣旨と根拠法令について上尾市の職員課に問い合わせましたが、職員課も即答できず、折り返しの電話がかかってくるまでに30分以上かかりました(どこまで市民に「説明」していいのか打合せていたのでしょうか)。

職員課の説明でわかったことは⇒

*「福休」の正式名称は「福利厚生休暇」であること。
*(2019年度は)年度内に3日取得可能で、有給です。
 ※労使交渉の結果、日数は毎年変わるとのこと
です。
*「特別休暇」ではなく、「職専免」扱い。
*もし、年度内に取得できなくとも繰越はできません。
*「職専免」の根拠法令はこちら
 上尾市職員の「職務に専念する義務の特例に関する規則」第2条 
(10)前各号に掲げるもののほか、任命権者が特に必要と認めた場合

 以上について、ブログ筆者なりに解説してみます。

 上尾市職員は「福休(福利厚生休暇)」が取れるという制度があり、「職専免(職務専念義務免除)」の適用を受け、有給で休むことができます。公務員は勤務時間中は「職務に専念する義務」がありますが、「職専免」とはその義務が免除されることです。上尾市の場合は「福休」は昨年度3日でしたが、この日数は労使交渉の結果なので、毎年変更されることがあります。
池野教育長が3月5日のコロナ対策会議に出ずに「福休」を取って休んでいたことは、法的に瑕疵があるとは言えません。しかしながら、教育長はコロナ対策副本部長であるということを考えれば、あえて対策会議当日に「福休」を取るのは、大変問題があるとブログ筆者は考えています。

 おわかりでしょうか。池野教育長は、上尾市で初の感染者が確認された3月5日、対策本部会議に出ずに「福休」で休んでいるのです
しかも有給です。給与は市民の血税から支払われているので、あえて給与額について言及すれば、この日池野教育長に支払われた血税は、
時給 4,542円×  7.75H= 35,200円 となります。
※住民監査請求書(教育長給与返還措置請求)により算出。

■池野教育長は「対策本部会議」を軽視?
 どうやら、池野教育長は対策本部会議を軽視しているように思えてなりません。2月28日に市内の小・中学校と平方幼稚園の臨時休校を強引に決め、「学校は臨時休校中だから、自分は副本部長ではあるが、福休を取っても何の問題もない」とでも考えたのでしょうか。
もし以前から福休の予定があったとしても、福休は「福利厚生休暇」なのですから、字面からすれば温泉♨に行ったり、遊興施設に行ったりしてゆっくり体を休めるという趣旨でしょう。その意味からしても、わざわざ対策本部会議をサボって有給の「福休」を取る必要があったのでしょうか?甚だ疑問です。

 ブログ筆者が「住民監査請求」を起こし、それまでの池野教育長の〈デタラメ服務〉が露見し、監査委員からも指摘されたことにより、昨年度から「教育長が休む場合はきちんと届を出して休む」ことが定着しました。それはいいのですが、事務手続き上の決裁権のある教育総務部長も「今、この時期に福休を取るのは、良くないのでは?」と池野氏になぜ進言しないのでしょうか。このことがバレた現在、ブログ筆者は「池野さん、またですか?」と言わざるを得ません。
池野教育長については、この他にも前記事でも書いたように、子どもたちや保護者に向かってのメッセージが出されるのが約1か月遅れ、ブログ筆者は何度も市教委事務局の職員にその旨伝えたところ、やっと出されたという経緯があります。

 対策本部のあり方については、市民のブログでも別の問題点が指摘されています。後世になっても、コロナ禍の最中に教育長や市長がどう行動したのかを検証できるようにすることが求められます。

◎教育長やその周囲の方々の中には、このブログを読んでおられる方もいると思われます。今記事についての反論やご意見などがありましたら、ぜひコメントを入れるか、 あるいは「 お問い合わせ」にて投稿をお願いします(匿名可)。そうしたコメントやご意見は、名前を伏せたうえで掲載いたします。

投稿者: 館の住人

上尾市民。 「ひとりでもできる行政参画」を目指しています。 とりわけ、上尾市教育委員会や上尾市についての情報公開請求を契機として、教育行政や市政が改善の方向に向かって行けばと考えています。

「〈独自検証〉で露見した、 池野教育長の「続・不都合な真実」」への6件のフィードバック

  1. 初コメントです。上尾は、市長も、いろいろあるようですが教育委員長も「なんか」ね?これを見るまで全然知らなかったです。

    1. コメント、ありがとうございます。
      申し訳ありませんが、字句(用語)を訂正させてください。
      「教育長」と「教育委員長」とは別の職となります。
      以前は「教育委員長」がいましたが、現在は教育委員の中での「教育長職務代理者」となっています。
      ですので、今は「教育長」「職務代理者」「教育委員」がいて、実務を担当する「教育委員会事務局」があります。
      (事務局は市役所7階にあります)
      教育長が一昨年度まで「デタラメな勤務=届け出ないで休むなど」を繰り返していたことは、住民監査請求の経緯を見れば明らかです。
      それについては、こちらに掲載されています。⇒ https://www.city.ageo.lg.jp/page/079119052001.html
      (教育長の給与一部返還措置要求をごらんください)

  2. いつも貴重な情報をありがとうございます。
    少し私見を述べさせていただきたいと思います。

    上尾市新型コロナウイルス対策本部は、市のホームページによると「庁内の連携体制を強化して取組を推進するため」に、「上尾市新型インフルエンザ等対策行動計画」により、設置されています。

    「上尾市新型インフルエンザ等対策行動計画の概要」
    https://www.city.ageo.lg.jp/uploaded/attachment/25057.pdf

    この計画の中で区分されている発生段階では現在、県内感染拡大期であると思います。

     発生段階ごとの市の対策としては

      .・海外発生期 ~  電話相談窓口設置

      ・県内発生早期 ~ 要援護者対策実施

     となっていますが、上記2点について現在全く実施されていません。

    また、行動計画の目的に、「市民生活及び地域経済に及ぼす影響を最小となるようにする」とありますが、それについて新型コロナウイルス対策本部会議で対策が話し合われた形跡も全くありません。

    行政にとって、この状況で新型コロナ対策以上に喫緊、重要な仕事は無いはずです。
    市が、目的・計画に沿った行動するよう要望します。

    1. コメント、ありがとうございます。
      全くご指摘のとおりです。市のHPでも対策本部の設置について、<「上尾市新型インフルエンザ等対策行動計画」により設置>とあります。このことについての担当課は健康増進課ですが、そもそも、こんな喫緊の課題について健康増進課だけを窓口にしていること自体に(つまり、重きを置いていると思えない)上尾の姿勢が見えます。情報公開請求の開示の際に、健康増進課の職員と面談しましたが、対策本部設置の背景や法的根拠も曖昧でした(市のHPに掲載されたのは、面談後です)。

      >行動計画の目的に、「市民生活及び地域経済に及ぼす影響を最小となるようにする」とありますが、それについて新型コロナウイルス対策本部会議で対策が話し合われた形跡も全くありません。行政にとって、この状況で新型コロナ対策以上に喫緊、重要な仕事は無いはずです。市が、目的・計画に沿った行動するよう要望します。

      これについても全くご指摘のとおりです。ブログ筆者が出来るのは、とりあえず情報公開請求なので、上尾市がどう考え、どう対応しているのかを何とか明らかにしていきたいと思います。

      1. お忙しい中ご返信いただきありがとうございます。

        上記と同様のことを4月1日に「市長へのはがき」に書きましたが、現在に至っても回答がありません(文書回答を希望しました)。先週末に広報広聴課に問い合わせたところ検討中とのことでした。

        「市長へのはがき」への市の回答期限の目安等のマニュアルがあるようでしたら教えていただくと助かります。よろしくお願い致します。

        1. お問い合わせ、ありがとうございます。
          「市長へのはがき」の内容が〈質問〉であれば、できるだけ早く市民に回答するのが行政として当然だと考えます。しかしながら、実際には待てど暮らせど回答が来ないという話を何度か耳にしたことがあります。回答期限についてのマニュアルは無いと思いますが、情報公開請求の際の「請求日を含めて15日以内」というのがひとつの目安となるのではないかと思います。あとは、担当課へ直接(今回の件で言えば、健康増進課)質問のメールを送ったほうが早いかもしれません。
          それにしても、4月1日に出しているのにもかかわらず、今だに何の回答が無く、問い合わせに対しても「検討中」というのは、市民に対して失礼極まりないと私は思います。

          参考までに、4/13に健康増進課に対して「なぜ対策本部の次第・会議録が第13回までしか掲載されていないのか」との質問を送信したところ、3日後の4/16に来た返信が次のとおりです。

          「この度は、お問い合わせをいただきありがとうございました。お問い合わせの件について、次のとおり回答させていただきます。
          新型コロナウイルス対策本部会議につきましては、第18回まで開催しております。年度末、年度始めであったことから、掲載に時間がかかっており、誠に申し訳ございません。
          今後速やかにホームページに掲載するよう努めてまいります。よろしくお願いいたします。問い合わせ → 健康増進課 (東保健センター内)」  

          …という回答ですが、実際には第14回(3/30)までしかHPに掲載されていません。 

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