年金者組合が上尾市議会議員立候補予定者にアンケートを実施しました
上尾市議会議員一般選挙が、11/26告示・12/3投票でおこなわれます。
(衆議院・参議院選挙は「公示」、それ以外は「告示」といいます)
議員がどのような顔ぶれになるのか、市民として大いに関心がありますが、「立候補予定者が上尾市の課題についてどのように考えているのか」についても気になるところです。
今回の市議選に関して、「全日本年金者組合上尾伊奈支部」が、市議選立候補予定者に対して公開質問をおこないました。当ブログでは各候補者からの回答集計結果を入手しましたので、その結果についてお伝えします。
No.299
🔸「年金者組合」って?
上尾市議選立候補予定者に向けて、今回のアンケートをおこなったのは「全日本年金者組合上尾伊奈支部」です(支部長/中澤正雄氏、事務局長/瀬田裕司氏)。
約650人(上尾市600人、伊奈町50人)の組合員がいる市民団体で、高齢者の生活を守る活動をしており、上尾市との懇談や市議会への請願もおこなっています(毎月の機関紙『おげんきですか』を発行)。
連絡先(加入申込等)は以下のとおりです。
全日本年金者組合 上尾伊奈支部 〒362-0014 上尾市本町3-2-22 北足立北部教育会館内 メール nenkinaeo@gmail.com Tel & Fax 048-716-4626 (担当:中澤・瀬田) |
🔸アンケート(5項目)の中身は?
アンケートの目的について、年金者組合は「これから議員になろうと立候補する方がどんな考えを持っているか、市民に理解してもら必要と考えます」と述べています。
アンケート(5項目)の中身は以下のとおり(11/14付送付、回答〆切11/19)。
1.地域公共交通について(集計表の表示=デマンド交通)
上尾市には「ぐるっとくん」だけでなく、デマンド型交通が必要と私たちは考えます。 |
2.補聴器購入助成制度について(集計表の表示=補聴器)
加齢性難聴への対策として補聴器購入に対する助成制度が必要と私たちは考えます。 |
3.「保険証廃止を中止」について(集計表の表示=保険証廃止)
「2024年秋に健康保険証廃止」については、現状では課題が多くあります。そもそも取得が任意のマイナンバーカードを健康保険証と紐づける政策には無理があります。 |
4.学校施設更新計画について(集計表の表示=学校施設)
「学校施設の統廃合」は、街づくりの観点から考えるべきです。学校施設のない地域は衰退します。市民に計画を周知し、計画的に学校施設更新計画を立てるべきと私たちは考えます。 |
5.義務教育での給食無償化について(集計表の表示=給食費)
物価が高騰し、経済的な格差があります。子供たちのために給食費の公的助成が必要と私たちは考えます。 |
回答例:
〇 趣旨に賛同できる ✖ 趣旨に賛同できない |
🔸各候補者の回答は?(PCでごらんの方は、下部にズーム機能があります)
IMG_20231123_0001
🔸回答についての注目点
上記のアンケート項目について、私(当ブログ館主)は共感しますが、中には「✖」をつけた立候補予定者もいます。
「デマンド型交通が必要」に✖をつけた立候補予定者 |
保坂朋章 氏 |
「健康保険証を存続させるべき」に✖をつけた立候補予定者 |
田中一崇 氏 新藤龍一 氏 原田嘉明 氏 小池佑弥 氏 保坂朋章 氏 小川明仁 氏 津田ひとみ 氏 |
「市民に計画を周知し、計画的に学校施設更新計画を立てるべき」 に✖をつけた立候補予定者 |
星野良行 氏 |
「子供たちのために給食費の公的助成が必要」に✖をつけた立候補予定者 |
小池佑弥 氏 保坂朋章 氏 |
[回答をしなかった立候補予定者]
市民団体である年金者組合からの質問に対して、期日までに回答をしなかった立候補予定者は次のとおりです。
齋藤哲雄 氏 黒須喜美雄 氏 大室尚 氏 秋山かおる 氏 曾田千和 氏 井水類 氏 |
🔸市民団体などからの質問と回答で分かる立候補予定者の姿勢
今記事では、年金者組合からの質問とその回答をお伝えしました。
選挙のビラや選挙公報では、ご本人が取り組みたいことについてはある程度分かりますが、「このことについては、どう考えているのだろう?」という疑問も生じてきます。
一方、市民団体などからの質問と回答で、立候補予定者が「何について、どう考えているか」が分かる場合もあります。その意味では貴重な情報と言えます。
当ブログでは、他の市民団体から出された質問とその回答を入手した場合、引き続きお伝えしていく予定です。
投票行動の参考としてとても役に立ちます。
ただ、不思議なのは、給食費無償化に賛同する候補者が過半数以上なのになぜ実現しないのか?ということ。
コメント、ありがとうございます。
おっしゃるとおりです。不思議ですよね。
給食費無償化は、財政能力の高くない自治体(東秩父村)で実現していますし、所沢市でも市長公約で1月から無償化されるようです。
拙ブログの記事でも言及しましたが、結局は市長が「やる気」になるかどうかの問題です。
別の件では、上尾市(教育委員会)は、特別教室と調理室へのエアコン設置の請願が市議会で全員一致で採択されたにもかかわらず、安価な「スポットクーラー」でごまかしたという「悪しき実績」があります。
市民の要求を、今以上に市長や教育長に突き付けていく必要があると思います。