コロナ感染防止対策、学校のトイレは?
コロナ感染について危険視されているのが「トイレでの感染拡大」です。国の新型コロナウイルス対策専門家会議(現在は分科会に改組)も、トイレでの感染リスクが比較的高いとして注意喚起をしていますが、ブログ筆者は「学校のトイレも十分な感染対策をしてほしい」と思っています。今記事では、そのことの関連をお伝えします。
記事No.96
■トイレの感染予防は?
文科省の「新型コロナウイルス感染症に対応した学校再開ガイドライン」を参考にして、NPO法人日本トイレ研究所でも子どもたちのために、トイレでの感染予防対策のための資料を作成しています。
資料には、こういうものがあります。
トイレ消毒の8箇所とはこちら。
■では、学校では?
上尾市教委は「上尾市立小・中学校再開実施マニュアル」を作成しており、現在は(第2版)が公表されています ⇒ それがこちら。
このマニュアルで、「トイレの消毒」については、次のように記載されています(朱書きはブログ筆者)。
感染経路を絶つこと (3)消毒 |
教室やトイレなど児童生徒が利用する場所のうち、特に多くの児童生徒等が手を触れる場所(ドアノブ、手すり、スイッチなど)は1日1回以上消毒液を使用して清拭する。 |
【共用箇所の消毒】 ア 消毒作業については、教職員が原則実施する。 イ 消毒用エタノールだけでなく、入手しやすい次亜塩素酸ナトリウム液も積極的に活用する。 |
「清拭」は漢字の雰囲気から何となくわかりますが、念のため〈コトバンク〉を見ると、「セイシキ」と読み、意味は「病人などのからだを、タオルなどでふいてきれいにすること」だそうです。ちなみに「次亜塩素酸ナトリウムの希釈液」は、厚労省のガイドでは、モノ=〇、手指=×とされています。
■トイレの消毒も教職員の仕事?
「子どもたちをコロナ感染から守る」必要があるのは十分承知のうえで、あえて言えば、児童生徒が使う教室の他に、トイレの消毒作業も教職員の仕事なのでしょうか?これについては、ブログ筆者は非常に疑問に思います。なぜならば、専門の技術を持った業者に依頼すべきだと思うからです。
それでなくても現在、市内の教員は「授業数確保」を<錦の御旗>として掲げる市教委から、やれ土曜授業だ、夏休みの大幅短縮だの言われ続けているうえに、コロナ感染防止のための消毒作業は、明らかにオーバーワークになるのは明らかです。
さらに、小中学校の場合、教室や児童生徒のトイレに加えて、「教職員用トイレ(来客用トイレを兼ねている場合が多い)」の清掃や消毒も教職員が担っている場合が多いのではないかと推測されます。
市内の他の公共施設では、来客用や利用者が使うトイレの清掃は、専門業者か民間委託をしているのではないでしょうか。もしそうであれば、学校だけがなぜ教職員が担当しなければならないのか、全くわかりません。
■他の公的施設のトイレ清掃・消毒の状況は?
上で述べたことを、少しでも明らかにしようと考え、ブログ筆者は小中学校や、それ以外の公的施設(児童館アッピーランドや図書館など)のトイレ清掃等の状況を把握するために、情報公開請求をおこなっています。この情報公開請求の結果は、8月9日までに示されるということですので、開示された際には、このブログでお伝えします。