違和感を覚える「広報あげお 7月号」の表紙
配布された「広報あげお7月号」の表紙。一見しただけなら「学校が再開したんだな」と思うかもしれません。しかしながら、ブログ筆者は違和感(というより、「疑問」を通り越しての「疑念」)を覚えます。今記事ではそのことについてお伝えします。
記事No.93
■「今月の表紙」説明に書かれていることは?
「広報あげお 7月号」の表紙はこちら⇒ 7月号表紙
小学校低or中学年とおぼしき子どもたちが全員手を挙げている、一見<微笑ましい写真>にも見えます。
ただし、表紙の裏(2頁)の説明を読むと、疑問が生じます。そこには、次のような[説明]があります。
◎今月の表紙 |
今月の表紙は、6月5日の大石南小学校の授業風景です。久しぶりに再開した学校は、マスクの着用や席の間を空けるなど、新型コロナウイルスの感染対策を徹底。子どもたちは、先生の授業を熱心に聞いていました。 |
(朱書きはブログ筆者によります)思わず読み飛ばしてしまいそうになる表紙の[説明]ですが、疑問に思うのは「席の間を空けるなど」という箇所です。字面だけ見れば確かにそうかもしれませんが、写真が撮影された大石南小学校の6月の予定を確認してみると ⇒ 学校だより 6月号
この《大石南小学校だより 6月号》の2頁目、[6月の予定]では撮影当日の日程は次のようになっています。
6月5日(金) | 分散登校4 時間授業(B) |
また、分散登校(B)の説明は、「小敷谷、団地、学区外」となっています。つまり、この日は分散登校であり、約半数の児童しか登校していなかったことになります。「席の間を空ける」のは、分散登校で児童が少ないのですから、当たり前のことなのです。
そう考えると、「学校でも密を避ける工夫をしているという画像を撮りたい一心で、わざわざその日を選んで学校に行った」という可能性も考えられます。
児童が全員登校する6月1日や6月12日に行かずに、分散登校の日に行っていること、また、「今月の表紙」の説明で「席の間を空けるなど」と書いていることに、広報広聴課の[編集方針?]が透けて見えます。言うまでもありませんが、学校側には何らの意図も無く、当初の予定通り児童の活動をおこなっただけでしょう。
広報広聴課自らが「欲しい《絵》」をカメラに収めるためには、40人近くいる「密」な学級よりも、分散登校で十数人しかいない学級を下調べして、該当する学校に出向いた、ということは十分に考えられます。だとすれば、「密」になって困っている学校の実態が隠されてしまうでしょう。市民としては、「なぜ40人定員ギリギリの学校へ取材に行かないのか」という疑問(疑念)も生じてきます。
■写真掲載の[編集方針?」を確かめます
ブログ筆者は、今回の「広報あげお 7月号」の表紙の写真の掲載にあたっては、広報広聴課による作為的な意図が働いたのではないか、という「疑念」を持っています。
「では、どうするか」まず、情報公開請求で、誰がどのように許可を出したのか(文書不存在になる可能性もありますが)、なぜ6月5日に「分散登校」をしている大石南小に行ったのか、広報広聴課としての「編集方針」はどういうものであったのか、それらについての開示を求めていくことが考えられます。加えて、「市長へのはがき」経由で市長に確かめてみる方法もあります(この6月議会で、市長は「情報公開の必要性」と、「市長へのはがきは全部目を通している」と答弁していましたので)。
市の公的施設の再開にあたっては、利用者の定員を減らすなど、様々な「工夫」がされているように見えます。ところが、そのような動きの中で、疑問点も見えてきています。それについては、次回以降お伝えしていく予定です。
公共施設利用に関して
いつも上尾公民館を利用してサークル活動(高齢者)をしています。コロナ問題で暫く閉鎖となり、じっと我慢をしていました。国の緊急事態宣言が解かれ、やっと施設を借りられると思っていましたら、「公共施設を利用する場合」は、「予約段階で参加者全員の名簿を提出すること」が強く主張されており、これなくしては申し込みも出来なくなりました。コロナ感染対策の一環とのことですが、公共施設の利用は憲法にも保障された「集会の自由」個人情報の保護」からしても行きすぎだと思います。聞けばいくつかの市町村でもこうした事態が起きているようです。文科省が5/14付でガイドラインをメールしたとのことですが、県とかしの対応がそれに支配されているのかわかりません。少し調べて、対応の行き過ぎを直していかねば、市民的権利の侵害につながります。
コメント、ありがとうございます。
ご指摘にある上尾市の公民館は、8月末までは約3分の1、9月からは半分にそれぞれ定員を減らしています。
「コロナ感染防止だから仕方ない」との理由でしょうが、おっしゃるとおり、「集会の自由」や個人情報保護の観点からも、名簿の提出強要は問題だと考えます。
とりあえず、ご指摘のガイドラインがどのようなものなのか、情報公開請求をしてみたいと思います。
なお、勝田さんのコメントは、市民で共有したほうが良いと考えますので、次回の記事でコメントを掲載させていただきますので、よろしくお願いいたします。