5名の上尾市教育委員に向けて4回目の書簡(質問)を提出しました

当ブログで再三にわたって指摘しているとおり、上尾市の教育委員の役割は「市教委事務局の案を全員一致・異議なしで追認する装置」であることは明らかです。
しかしながら、「教育委員は当たり障りのない発言ばかりで、結局は賛成するだろう」と、「市教委事務局から甘く見られている」事態が続くのは、上尾市の教育行政と市民にとって好ましいはずはありません。
そうした危惧を含め、5名の教育委員に向け、教育委員会3月定例会(3/23)当日、書簡(質問)を教育総務課職員経由で渡してもらいました。
今記事では、教育委員に提出した4回目の書簡(質問)についてお伝えします。

No.267

🔶今回教育委員に向けて提出した書簡(前書き)

上尾市教育委員(or 教育長職務代理者)〇〇〇〇 様      2023年3月23日
前略
上尾市内在住の〇〇〇〇と申します。
何度か書簡(質問)を差し上げていますが、教育委員のみなさまにおかれましては、上尾市特別職職員として誠実にご回答をお願いいたします。ご回答につきましては、全て自由回答となっておりますが、同封の返信用封筒を使用するか、あるいは今までにお渡し済みの返信用封筒をお使いください。
なお、お忙しいところ恐縮ですが、4月末までに投函していただくよう、お願いいたします。

 🔶質問(1)[教育総務課長専決の「男女差別容認回答」について] 

質問(1): 上尾市のHP(担当:人権男女共同推進課)に、次の資料(審議会等における女性の登用状況 令和4年10月1日現在)が掲載されています。
(※)人権男女共同推進課資料(教育委員の男女比が4:1で目標値を下回っている)を表示
この資料で、教育委員の女性比率が40%に満たない理由として「専門性が高く女性が少ない」が挙げられており,その回答をしたのが「教育総務課長専決」(池田教育総務課長が合議にかけることなく回答したということ)であったことをご存じですか?
ご存知であれば、このような教育総務課長の対応(回答)についてどう思われますか?

質問(1)については、当ブログNo.264記事【「審議会等における女性の登用」を阻んでいる上尾市教委教育総務課】でお伝えした事実関係に基づいています。

私が傍聴した教育委員会3月定例会は、議題が多かったことから、1時間ほど経過した時点で休憩を取りました。その際、事務局全員が立ち上がり、教育委員が中座するのを待っているという光景がまた見られました。傍聴者(市民)としてはっきり言いましょう。

「教育委員が離席する際に、市教委事務局全員で立ち上がって見送るのは、ものすごく気持ち悪いからやめてほしい」

市教委事務局のこのような態度は、表向きは「教育委員に対して敬意を表している」ように見えても、慇懃無礼(いんぎんぶれい)そのものです。
質問(1)について言えば、他の回答をすることも可能だったにもかかわらず、人権男女共同推進課へ「専門性が高く女性が少ない」と回答した教育総務課長の「表向きの顔と裏での本音」が表出したと言えるでしょう。面従腹背とはこういうことを言うのかもしれません。

私が尋ねた質問には、「教育委員はこのことについて怒るべきではないか」という意味が含まれていることに、教育委員のみなさんは気づくでしょうか。

🔶質問(2)[男女共同参画審議会]席上での発言

質問(2):2022.10.05に開催された「令和4年度 上尾市男女共同参画審議会 第1回」の会議録(議事の経過)に次の記述があります。
この会議録のとおり、三家本委員は「教育機関の方々でさえ,専門性が高いので女性は選べませんという考えをもっていることが問題だと思う」と発言しています。なお、元上尾市教育委員の甲原裕子氏も上尾市男女共同審議会委員の一人となっています。
この三家本委員の発言について、どう思われますか?

 質問(2)で引用した「男女共同参画審議会」での発言については、おそらく、教育委員の誰も知らないと思われます。教育委員にとっては耳が痛い発言でしょうが、事実を知らしめるためにも、この質問を投げかけました。

🔶質問(3)[教育委員同士による教育的議論は?]

質問(3): 以下は私が情報公開請求した内容ですが、「文書不存在」という処分となりました。
過去(少なくとも上尾市情報公開条例が制定されて以降)から現在(本請求書受理日)までに,教育委員会定例会および臨時会において,「教育委員同士による教育的議論」がおこなわれたことが判別できる文書・資料等。

 本請求書における「教育的議論」とはどのようなものを想定しているのかについて補足すると,教育委員は地教行法第4条第2項において「人格が高潔で,教育,学術及び文化に関し識見を有するもの」とされていることから,各教育委員同士が,根拠を示した上で自説を述べ合うことを意味します。したがって,「教育委員同士の教育的議論」として想定されるのは,たとえば,「〇〇委員の主張について,私は同意(または不同意)します。なぜならば,このデータが示すとおり…だからです」などといった,極めて論理的かつ知的な発言のやり取りが考えられます。

 請求人は,現在までに公表されている会議録(平成24年度以降)に目を通しましたが,本請求書で請求人が求める「教育委員同士による教育的議論」の痕跡は認められませんでした。しかしながら,平成23年度以前または請求人の見落としということもありますので,本情報公開請求をおこなうものです。

 なお,本情報公開請求に対して「文書不存在により非公開」という処分がされた場合には,当然ながら「上尾市教育委員会の定例会および臨時会においては,過去から現在に至るまで教育委員同士による教育的議論は皆無である」という結論になることをご承知おきください。

情報公開請求の結果、「文書不存在」ということになったことから、過去から現在に至るまで、教育委員同士による教育的議論は皆無であるということになりますが、この事実について教育委員のみなさんはどう思われますか?

現在は、残念ながら教育委員同士による教育的議論が無いにもかかわらず、教育行政がどんどん先に進んでいくように思えます(暴走とも言えます)。それは市民や児童生徒の保護者、教職員にとって決して良いことではありません。
教育委員に警鐘を鳴らす意味も含めて、質問(3)としました。

🔶質問(4)[教育委員5人の話し合いの場は持たれたのですか?]

質問(4):以下は「令和3年上尾市教育委員会10月定例会 会議録」14頁に掲載されている内田みどり教育委員の発言です(会議録をそのまま引用)。
(内田みどり委員)調査特別委員会に参加させていただいた時の感想とお願い事の2点申し上げます。
1点目は、議員の皆様から多くのご質問をいただいて、私自身がこの更新計画についての理想とする気持ちがありましたが、実際には現実とかけ離れている部分もあり、その両方を組み合わせて良いものを作っていかなければいけないということを深く考えさせられました。
その時に思ったこととして、5人の委員の中で、その理想とする部分がどれだけ噛み合っているのか、そのような会話が今までなかったように思いました。
一度立ち止まって考えるということですので、これから小中一貫校などをいろいろ視察等させていただいた上で、教育委員5人の中でも、話し合いの場を持っていきたいというのが感想です。
上記のとおり、内田教育委員さんは「教育委員5人の中でも,話し合いの場を持っていきたい」と発言されています。 そこで、この発言から現在に至るまで、教育委員5人の中で話し合いをなさったのでしょうか。もしもまだであれば、教育委員のみなさまは、このことについてどうお考えですか?

このとおり、内田教育委員は「5人の委員の中で、その理想とする部分がどれだけ噛み合っているのか、そのような会話が今までなかったように思いました」、また、「教育委員5人の中でも、話し合いの場を持っていきたい」とはっきり言っています。
「話し合いの場」は、教育委員会定例会に限らないと考えられますので、そういう場を設定したのでしょうか?
まさか、内田教育委員さんは、ご自分の発言を忘れたわけではありませんよね?

🔶期限(4月末)までにご回答をお願いします。
冒頭でも述べたように、今回の質問の回答期限は4月末ということでお願いしました。
質問(1)~(4)まで、教育委員の方たちは一体どのように考えているのでしょうか。
とりわけ(1)については、表向きはどんなに丁寧な対応であったとしても、裏に回れば「教育総務課長はこんな酷い回答をするのか?」という、極めて大きな問題になるレベルの話だと思います。
教育委員の方たちは当ブログを読んでいるはずですので、特別公務員という立場からも、市民の質問に誠実に回答していただくよう望むものです。

“5名の上尾市教育委員に向けて4回目の書簡(質問)を提出しました” への2件の返信

  1. 小中一貫教育についてお聞きします。
    3月の教育委員会例会で決議されたとのことですが、議決16号の「小中一貫教育基本方針」についてお聞きしたく存じます。
    教委のHPには具体案が示され、準備期間として5-7の三年間を経て令和8年度より、具体的移行となるとのことですが、中教審の進行と本市の具体案との関連、そしてご承知の通り「学校更新計画」の進捗との関連など、教えてくださあるようお願いします。
    この問題は突然に浮上してきたようにも思いますが、市民センターの認識は相当遅れている世に思えてなりません。わかる範囲でご教授願います。

    1. コメント、ありがとうございます。

      上尾市教委がすすめようとしている「小中一貫教育」について、お尋ねの点を踏まえて、私なりに問題点を整理します。
      ※上尾市小中一貫教育基本方針【最終案】については【最終案】、上尾市学校施設更新計画基本計画については【基本計画】と略記します。

      1.中教審の進行と本市の【最終案】との関連
        【最終案】P5に「令和3年 中教審答申」について言及があります。
        これに基づいて小中一貫教育を推進することは明らかです。
        「市教委が小中一貫教育をすすめたい本当の理由」の言い訳です。

      2.「学校施設更新計画基本計画」(【基本計画】)との関連
        【基本計画】のP45~に「市における学校教育の動向」とあります。
        【最終案】は【基本計画】の中の一つの取り組みですが、小中一貫教育推進は、上尾の教育を根本的に(悪く)変える可能性があります。

      3.「市教委が小中一貫教育をすすめたい本当の理由」
        【最終案】P18「小中一貫教育に関する研究委嘱の実施」これが最もやりたいことだと思われます。市教委指導課は「研究委嘱こそ市教委の生命線である」と言って憚りません。
        研究委嘱は、発表まで通常3年間要します。
        1年目 検討期間 2年目 プレ(前)発表 3年目 本発表 つまり研究委嘱校の発表までの3年間を「準備期間」とし、R8年度から全校で実施する予定なのでしょう。

      4.背景
        埼玉県内での「小中一貫教実施校」は現状では少ないので、上尾が全市で実施すれば先進的?とでも市教委は考えているのでしょう。

      お尋ねの答えになったか分かりませんが、とりあえず以上です。 

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