当ブログの資料《=教職員時間外勤務一覧》が市議会で活用されました

個人的な件(当ブログ館主の健康上の問題)で恐縮です。半月ほど胃炎が続きましたが、何とか体調が戻ってきました。
休んでいる間、おそらく当ブログへの訪問者数は減っているだろうと思いましたが、昨日久しぶりに確認したところ、閲覧数はほとんど変わっていませんでした。
当ブログでは、対当局の関係もあり、もともとブログへのアクセス数には言及していませんが、1日に数百件の閲覧がされることに責任も感じています(地域限定のブログタイトルとしては異例の閲覧数の多さではないかと思われます。やはり情報公開請求等を通じて独自で調べている資料等により、記事の信憑性が増しているのだと自負しています
)。

休んでいる間に、上尾市議会では一般質問がおこなわれましたが、当ブログで取り上げた《教職員時間外勤務一覧》が資料として活用されました。
今記事では、このことについてお伝えします。

No.291

🔸市議会の一般質問の資料
当ブログの資料は、上尾市議会(9月25日)の平田通子議員の一般質問で活用されました。※質問項目は「教員の多忙化を解消し、学びの保障を」です(資料活用は34:38~)。

これは中学校の資料ですが、見にくいので、小中学校別に大きくしてみます。

🔸《教職員時間外勤務一覧》小学校
202306 時間外在校時間数 小学校
上記資料については、当ブログ記事No.284でお伝えしたものがベースになっています。
平田議員の質問にもありましたが、鴨川小は委嘱研究の準備等で超過勤務が増えたと推測できます。

🔸《教職員時間外勤務一覧》中学校
202306 時間外在校時間数 中学校
これについては、当ブログ記事No.285では一覧表をお伝えできませんでした。
あらためて、中学校分は上の表のとおりですが、原市中の「月200時間超え」は明らかに異常事態です。

🔸資料を見せられた学校教育部長の「答弁」は

瀧澤学校教育部長答弁(2023.09.25 上尾市議会一般質問)
(時間外在校時間が多い)原因としましては
*校外行事の準備
*部活動
*教材研究
*定期テストの作成
*生徒指導
*事務処理    
などがございます。

このような答弁でしたが、実は学校教育部長はこれ以外のこと(つまり、上尾市教育委員会にとっての「不都合な真実」)については明らかに隠しているのです

🔸部長が市議会で触れなかった「市教委にとっての不都合な真実
当ブログでは、上尾市教育委員会に対して、なぜ原市中で200時間を超える「時間外在校時間」が生じるのかについて情報公開請求しました。
その結果示されたのが次の資料です。
IMG_20230927_0001
資料下部の「在校等時間が多くなる要因」(主な業務内容)は、市教委学務課職員に確認したメモとなっています。
この資料でお分かりのように、最後の「小中一貫にかかる研究」については、瀧澤学校教育部長は(おそらく、故意に)市議会で触れなかったのです。

これはどういうことであるのかー

小中一貫教育の研究」は、今後3年間をかけて上尾市教育委員会事務局(とりわけ指導課)の言わば「存在価値」を掛けた取り組みになるのは必至です。ですが、本質的には各学校には不必要なものです。
(なぜならば、現行の「小中連携」で十分だからです)
それを学校側で過敏に反応し、その結果原市中の200時間超えの要因となったと考えられます。

当ブログでは、市教委事務局が進めていこうとしている「強制的な委嘱研究」の問題点を徹底的に明らかにしていくつもりです。

🔸当ブログの資料や「情報公開請求」等の活用を
今記事では、当ブログの記事の資料が9月市議会で活用された例を紹介しました。
以前にも同様に議会質問等で当ブログの資料が活用された例がありますが、今回のように、情報公開請求等で入手した資料等(それをまとめる必要はありますが)は、上尾の市政や教育行政を改善するためであれば、ぜひご活用ください(事前にひと言ご連絡いただければありがたいです)。

さらに、市議選を目の前にして、立候補を予定されている方の中には、当ブログ《上尾オンブズマンの館》に言及されている方もおられます。

次のように紹介していただきました。

ばんどう知子さんのブログより
ブログ(=上尾オンブズマンの館)見てもらえば分かりますが
市政に対して疑問に思う事の多くを情報公開請求しています。オンブズマンさんも教育に関して関心が強いようです。
上尾オンブズマンさんの情報を元に政治に対して一般質問する事も議員の仕事ではないのでしょうか?

当ブログ館主としては大変ありがたいことで、当選後は必要な情報を入手するという意味でも、全面的にご協力をしていくつもりです。
今記事でお伝えしたとおり、「ブログの記事や資料が議会質問等で活用されているか否か」という視点も重要であると考えています。

“当ブログの資料《=教職員時間外勤務一覧》が市議会で活用されました” への2件の返信

  1. 1平田議員の質疑について

    9月25日の議会で平田議員は教育長から下記の重要な答弁を引き出しました。

    教育長
    「学校における働き方改革につきましては、教職員が毎日健康で子供たちの前に立ち、未来を生き抜くために必要な力を育むために、解決しなければならない最重要課題であると捉えております」

    上記のように答弁したので、これからは教員の長時間労働問題は教育委員会にとって「解決しなければならない最重要課題」に位置付けられました。

    これから、「解決しなければならない最重要課題」にふさわしい真摯な取組みを教育委員会がしていくのかを注視していきたいと思います。

    2文教経済常任委員会について

    9月議会の一般質問に先立って、9月6日に文教経済常任委員会が開催されましたが、問題点が2点ありました。


    学校教育部が出席し、教員の長時間労働問題の解決に向けての教育委員会、学校の対応について下記のような発言がありました。

    次長
    「学校現場の取組だが、在校等時間の多い職員については校長、教頭が毎月指導をしている。その月の結果を見てどういうところを改善していけばよいのか話し合いをしている」

    次長発言後、部長が挙手し
    「月はもちろんだが、週単位でも気になれば話し合いをしている」

    この一連の発言は、小学校22校、中学校11校の全校で「在校等時間の多い職員については校長、教頭が毎月指導している」と聞こえます。

    しかし、教育委員会は在校等時間の多い職員にどのような対応をしているのか
    を学校に報告させていません。

    ですので、全校で校長、教頭が毎月指導しているかどうかの把握をしていない(学務課に確認済み)にもかかわらず、委員会ではあたかも全校で実施しているように答弁しています。

    部長がわざわざ挙手して「月はもちろんだが、週単位でも話し合いをしている」
    という発言は、全校で適切に実施しているということを印象付けようとする悪質な行為であると思います。


    前述の通り、教育委員会は在校等時間の多い職員にどのような対応をしているのかを学校に報告させていないため、平田議員が「教育委員会は、各学校に在校等時間の状況について教育委員会に定期的に報告させるよう」求めました。

    それについて次長より
    「逐次報告しなければならないという案件ととらえている」
    「今後は逐次報告してもらいたいと思います」
    と答弁がありました。

    この件について、1か月が経過したので、教育委員会に年間報告回数及び報告内容がどのように決まったかを問い合わせしたところ「現段階では何も決まっていない」という回答でした。

    以上の文教経済常任委員会への対応から、
    1.教育委員会が議会を軽視していること
    2.教育長が9月議会で答弁した「学校における働き方改革は解決しなければならない最重要課題」は口先だけであることがわかりました。

    1. コメント、ありがとうございます。
      コメント主さんが提出し、全会一致で採択された「上尾市立小・中学校の働き方改革に関する請願」は市議会のHPで拝見しました。
      一方で、ご指摘の市議会での答弁には「本音と建前」が見え隠れします。
      今後、私のほうでもご指摘いただいた点を考慮しながら、情報公開請求をおこなっていきたいと考えています。

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