中学校では、夏の一番暑い時期に弁当持参?

「授業数確保」を<錦の御旗>に掲げて、児童生徒に「授業」を強いる上尾市教育委員会。「(緊急事態宣言が再度発令されるとも限らないので)とにかく、今のうちに授業数を稼ごう」としかブログ筆者には見えず、そうした市教委の態度はある意味〈暴走〉とも言えます。今記事では、中学校の暑い時期の〈弁当持参〉に警鐘を鳴らしたいと思います。

記事No.97

■暑い時期の中学校給食は?
ブログ筆者が入手した資料「学校再開に係る対応について(学校給食関係)」には、次のように示されています。

【中学校給食=牛乳のみの期間】
7/17(金)、7/20(月)~7/30(木)
8/19(水)~ 8/28(金)
【牛乳給食のみ実施=弁当持参とする理由】
中学校は、中学校給食共同調理場のボイラー設備改修工事のため、給食調理、食器洗浄等が実施できなくなるため。

 この理由を見ると、<ボイラー設備改修工事>に約1か月かそれ以上かかるため、その間(16回分)は給食が作れないとあります。そうであれば、疑問が生じます。すなわち、「なぜ、ボイラー工事は 7/17~8/28の期間におこなわれるのか」ということです。4/30の時点では5月末まで学校を休業するのが決まっていたのですから、その時点で工事に入れなかったのか。あるいは、この時期に給食を出せるようにすると、「それでなくても高い給食費がさらに高くなってしまう」という考えが働いたか…このあたりは、情報公開請求で文書・資料を公開してもらう必要がありそうです。

■食中毒予防のポイントは
時期から考えて、食中毒には最新の注意が必要です。にもかかわらず、『新型コロナウイルス感染症防止対策/上尾市立小・中学校再開実施マニュアル(第2版)』には、弁当持参の際の注意点は記載されていません。ブログ筆者は、別に「お弁当による食中毒を予防するための10のポイント」文書を入手しました。それがこちら⇒お弁当による食中毒予防のポイント

 このプリントが各学校で配布されていればよいのですが、配られていないようでしたら、どうぞ参考にしてください。また、ポイントの中で、次のような文言があります。

9.冷やしましょう
・保冷剤や保冷パックを必ず利用し、食べる時間まで冷やしておきましょう。
・日の当たらないところに保管しましょう。

実際に、学校・学級ではどうしているのでしょうか。教室でこの条件を満たすのでしょうか。冷やして・日の当たらないところと言えば、冷房の効いた部屋に置いておくというのが考えられますが、特別教室のエアコン設置は100%ではありませんし、今年度上尾市の予算の目玉である「体育館のエアコン」はまだ調査段階ですし、気になるところです。どう考えても、「本来休んでいる時期に子どもたちに授業を受けさせる」のが無理筋ではなかったのかと思われます。

■他にも問題点はたくさんあります。
 夏休みを大幅に短縮することは、臨時の教育委員会(教育委員のお歴々が集まって重要な方針を決める合議体)を開催せずに決められました。それは教育委員の資質の問題でもあります。また、こういう時期に市教委事務局(主に指導課が中心)は<委嘱研究>に固執しており、その[本発表]を計画しています。これについては、何とか止めさせる必要があるとブログ筆者は考えています。

こうした「上尾市教育委員会の不都合な真実」については、引き続き当ブログで取り上げていくつもりです。上尾の教育行政を、何とか少しでも改善の方向に向かわせていくためにも、みなさまからの情報提供や質問等をお待ちしています。どうぞお気軽に「お問い合わせ」経由でお寄せください。

“中学校では、夏の一番暑い時期に弁当持参?” への2件の返信

  1. 我が町の教育レベルが低いことは、貴殿のブログを拝見し再認識しました。
    教育後進県の埼玉は、名古屋や神戸といった教育先進地を目指すつもりでしょう。
    スタッフを見れば、掛け声だけで終わることが予想されます。
    内食需要の高まりは当然としても料理ブームはたぶんマスコミ(業界)の戦略でしょう。
    面倒くさくて毎日3食喜んで作る親御さんは少数派と思います。
    この夏も猛暑でしょうから食中毒で入院・・・十分想像できます。
    いっそ、最寄のコンビニに毎日大量発注したほうが安全で、地域活性化になる。
    他県の良さげな取組みを真似てよしみたいな教育行政はやめて欲しいものですね。
    現場のスタッフについても、埼玉大学が東京大学より有利の教諭採用基準は有名ですが、まだ、教員の親の退職=子息の優先採用 の慣習は、我が県になるのでしょうか。
    私の就職時はまだありました。こういう慣習が、極端な例ですが「葬式ごっこ」に署名するバカを採用する要因になるのです。縁故採用は公務員ではしてはいけないです。

    1. もともと、子どもたちにとって夏の暑い時期には、本来夏休みが設定されているのが、コロナ休業により授業数が不足したので、無理やり授業数確保をしているのが実態です。
      「授業数を確保」すれば、子どもたちの理解力や「自ら学ぶ力」がそれに伴ってついてくるというのも、極めて短絡的な考えだと思います。
      食中毒の件もあり、暑い時期の弁当持参は再考してもらいたいと思います。
      コネ採用云々の件は、確証となるデータを持ち合わせていないことや、直接職員に聴いたわけではないので、当ブログでは言及しません。

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