どうなっているの? 公民館等の利用についての疑問
市内の公民館を利用される方にとって、コロナ禍の影響は大きく、当ブログにもコメントが寄せられています。今記事ではそれを紹介しながら、見えてきた問題についてお伝えします。
記事N0.94
■当ブログに投稿されたコメント
前記事に寄せられたコメントは次のとおりです。
公共施設利用に関して(Kさんより) |
いつも上尾公民館を利用してサークル活動(高齢者)をしています。コロナ問題で暫く閉鎖となり、じっと我慢をしていました。国の緊急事態宣言が解かれ、やっと施設を借りられると思っていましたら、「公共施設を利用する場合」は、「予約段階で参加者全員の名簿を提出すること」が強く主張されており、これなくしては申し込みも出来なくなりました。コロナ感染対策の一環とのことですが、公共施設の利用は憲法にも保障された「集会の自由」個人情報の保護」からしても行きすぎだと思います。聞けばいくつかの市町村でもこうした事態が起きているようです。 文科省が5/14付でガイドラインをメールしたとのことですが、県とかしの対応がそれに支配されているのかわかりません。少し調べて、対応の行き過ぎを直していかねば、市民的権利の侵害につながります。 |
コロナ禍で長く待たされて、やっと再開館したと思ったら、公民館の使用にあたって厳しい条件がつけられている、という趣旨のコメントです。
Kさんご指摘のとおり、市民や利用者は、「お上」の言うことを聞かなくてはならないような雰囲気があります。公民館は市教委(担当は生涯学習課)の管轄ですが、<コロナ感染防止>がまるで《錦の御旗》のような役割を果たしていて、市民が要望・意見を言えないのをいいことに、イベントや催しを中止してきたように思えます(今後も続く可能性が大いにありますが)。
■減らされた公民館利用者の定員
変更された<新定員>はこちら⇒ 公民館新定員(上尾市教育委員会HPに掲載されています)
ほとんどの公民館施設は、8月までは3分の1、9月以降は半分になっています。ただし[集会室兼体育室]のように、旧定員は200人だろうが300人だろうが、新定員は8月までは50人、9月からは70人としているケースもあり、あまり根拠は無さそうにも見えます。
■市民として調べてみましょう
Kさんは「少し調べて、対応の行き過ぎを直していかねば、市民的権利の侵害につながります」と述べておられますが、非常に大切な指摘であると思います。
ブログ筆者は、これらの疑問について情報公開請求いたしました。それがこちら ⇒ イベント中止と公民館定員
調べたり、市に意見を伝えたりするには〈市長へのはがき〉の投稿という方法もあります。肝心なのは、「おかしい、と思ったらとにかく声をあげる」ということではないでしょうか。
◎情報公開請求の結果については、わかり次第、当ブログでお知らせしていきます。様々な情報提供やご意見、疑問などをお寄せください。
官公庁の地方の機関(保健所や陸運局など、昔は警察も?)は一担当職が「裁量権」という権限をもっています。許認可に絡む仕事をすると一度は嫌な目に遭います。
市民体育館の職員もその類でしょう。融通性がないのです。
岐阜県岩村市への出張時に、岩村城跡近くの空き地に古い顕彰碑がありました。江戸時代の米倉庫の管理人が、飢饉時に上司に無断で農民に備蓄米を提供、豊作時に余分に徴収した裏帳簿が発見されて死罪・・・との記録。この例は現代では懲戒解雇でしょうけど、少なくとも住民目線で物事を考えることのできる役人であったと想像できます。首は救済を受けた者が藩から買い取って当地に葬り後世に語り継いだとありました。
家族は領外追放の処分となったとあります。元S市長、名士らしいけど、江戸時代じゃなくてよかったですね。
挿話、ありがとうございます。以前私が履修した「日本法制史」のテキストに出てくるような話ですね。
公民館などのイベント中止は、「コロナ感染防止」があたかも〈錦の御旗〉のように扱われ、「とにかく中止にしておけば問題ないんだ」という市の姿勢が見えています。
そこには、市民の学ぶ権利をいかに保障していくかの目線は無いと思われます。
学級定員を減らさず、公民館の定員を減らすのもどうなのかと思います。