上尾市教委が事前告知しなかった「学校更新計画=統廃合計画」の内容とは

教育委員会7月定例会で「学校更新計画=学校統廃合計画」について報告されることが事前に知らされなかった問題(当ブログ記事No.173について、その経緯を確認するため、昨日(8月12日)教育総務課の職員と面談して話を聞きました。
その中で分かったことは、まさに「上尾市教委の不都合な真実/学校統廃合計画版」でした。今記事では、この問題についてお伝えします。

No.177

🔶上尾市教委(教育総務課)と面談して
今回、市教委に開示請求を求めたうえで、教育総務課の職員2名と面談しました。そこでわかったことは以下のとおりです。
ポイントは、「上尾市教委は、なぜ会議の内容すべてを事前に市民に知らせなかったのか」です。

「事前告知無し」を開示された決裁文書で確認
*7月定例教育委員会についての「起案・決裁文書」については公開されました。その結果、定例会の事前には「学校施設更新計画」についての報告は入っていなかったことが確認できました。
*つまり、当ブログで指摘したとおり、7月の定例教育委員会の際、「学校施設更新計画(=学校統廃合計画)」について報告がされるとの事前告知がされていれば、もっと多くの市民が傍聴を希望したはずです。実際には教育委員会会議の席上で教育総務課長から口頭で長々と「説明」がされているのですから、教育委員会事務局の姿勢は、「意図的に学校統廃合計画の報告を事前告知しなかった」ことが明らかになりました。このやり口は、傍聴する市民を少なくするための、極めて悪質な手法であると言わざるを得ません。

7月定例会で「報告事項6 学校施設更新計画」として教育総務課長から口頭で報告された内容は以下のとおりです(示された原文は「ですます調」ですが、「である調」に変換し、要約としました。ただし、市教委が使用している言葉・用語等を変えてはいません)。

教育総務課長の報告内容
追加として、学校施設更新計画について、4点に分けて報告する。
①前回取り下げた『実施計画』の取扱いについて
②市議会における状況について
③地域説明会について
④今後のスケジュールについて
①『実施計画』の取扱いについて
〇前回6月24日の教育委員会定例会で「学校施設更新計画」の「実施計画」について、当日の午前中(注:実際は午後2時まで)に開催された市議会全員協議会における意見を踏まえ、取り下げをした。
〇本件については、改めて庁内関係部署とも調整を図り、庁内に設置している個別計画の「評価委員会」での議論、決定を経て、改めて議案として提出の予定である。
②市議会における状況について
〇6月24日に市議会全員協議会が開催された。同協議会は9時30分に開会、途中2回の休憩、午後2時頃終了した。
〇議員から出された主な意見
*小中一貫校を再編案の中で言及しているにもかかわらず、教育委員会として小中一貫校の方針を決定していないのはおかしい。
*ふるさと財団は総務省のOBが関わっている団体で、そこの意向を受けて統廃合の計画になったのではないか。
*自治会連合会やPTAとの議論、その他のプロセス、会議録等について、すべて公開すべきである。
*「検討協議会」は条例設置し、権限・構成員を明文化させるべき。
*すべての保護者に周知したうえで説明会を開催すべき。
*説明会や会議にあたっても、議会に情報提供して、事前にスケジュールを示してほしい。
*実施計画を教育委員会で採決するのならば、議会との信頼関係を決定的に損なうことになるが、採決するのか。採決することになれば、教育長や教育委員の適格性を議会として問わなくてはならなくなる。
等である。正式な会議録については、改めて市議会で作成する。
〇上尾市議会において、上尾市学校施設更新計画基本計画に関わる事項を調査・検討するため、29人の委員をもって「上尾市学校施設更新計画調査特別委員会」を設置し、閉会中の継続審査をする。
③地域説明会について
〇参加人数
*7/3  上尾公民館 (1)14人 (2)12人 (3)2人    計28人
*7/10  平方公民館  (1)48人 (2)37人  計85人
*7/11   原市公民館  (1)46人 (2)24人  計70人
*7/17  上平公民館  (1)17人 (2)4人   計21人
*7/18  大石公民館  (1)36人 (2)17人  計53人
*(7/25  大谷公民館 2回予定)
◎7月18日まで計11回 合計257人の参加
(地域説明会の内容)
*計画の概要の説明 約50分
*質疑応答  所要時間約2時間30分~3時間
(説明会での意見)
〇学校の再編後の形としての意見
*小中一貫校は導入すべきではない。
*先進国は20人学級導入。少人数学級とすべきである。
*小規模校は子供にとっても良いことが多く、教員も働きやすい。
*大規模になると目が届かなくなり、学校が荒れる。
*学校は避難所など地域のコミュニティの核である。
*統廃合すると通学距離が遠くなる。子供のことを考えるべき。
*再編案には大規模校となる学校が想定されており、問題が多い。
〇基本計画への意見
*お金の問題ではない。子供の教育、将来のことを考えるべき。
*先のことを今決める必要はない。
*子供が小規模校に通学。様々な課題があり、適正規模校を希望。
*高校に行ったら戸惑うと思う。大きな学校が隣にあり、不公平。
部活動も格差がありすぎ。
〇再編案にあたっての意見
*保護者や教員など、幅広く意見を聴いてほしい。
〇その他、事務局が示した財政上のコストシミュレーションに対する意見、地域の実情などの意見があった。
(教育委員会としての説明)
〇今回の地域の説明会やこの後に各学校の保護者へ説明を行う。
〇各地区の自治会連合会に行き、地域の実情や歴史、コミュニティに関する地域の方の意見を幅広く聞き、学校の形・再編案を検討する。
〇検討した再編案については、改めて地域説明会を開催し説明する。
〇当初は9月に予定していた各エリアでの「検討協議会」については、一通りの説明と再度の地域説明会の後で設置を考えている。
④今後のスケジュールについて
〇市内33校の保護者へ計画の概要を通知するとともに、計画の概要について33校において説明会を開催する予定。
〇各地区の自治会連合会の会議で地域の実情や歴史等の意見を聞く。
◎地域の意見を踏まえた再編案を、関係部署との調整を図りながら検討するとともに、コストシミュレーションなども行い、教育委員からも意見を聞き、再編案を教育委員会として決定していきたい。
◎その再編案をもって、改めて地域での説明を行い、各エリアでの「検討協議会」を設置し、議論を開始したい。
(その他)
〇「プール指導・建設の方針」・「小中一貫教育の方針」・「給食の配食方法の方針」について、その方針を検討・決定する必要がある。
〇プールについて⇒本年度中
〇小中一貫教育について⇒令和4年度中
〇給食の配食について⇒令和5年度中
それぞれ決定の予定。議論の進め方は、定例教育委員会の他にも、「勉強会のような場(原文ママ)」・オンラインなどの活用で。

🔶補助金の存在を知らなかった教育委員について
「7月定例会」を傍聴したところ、席上、大塚教育委員から「学校施設更新計画」について、「ふるさと財団」から補助金を受けていることについて知らなかったが故の質問がされました。
このことについては、市議会でも質問がされている事項でもあります。
すなわち、大塚委員は、質問内容が示されているにもかかわらず、市議会の中継録画も全く見ていないということが明らかになっています。

そこで、7月定例会の前後に、「ふるさと財団」の補助金について教育委員にどう説明したのか、あるいは教育委員からどのような質問がされたのかが判別できる文書・資料等の開示を求めましたが、これについては教育委員会お得意の「文書不存在」という結果でした。

つまり、教育委員も教育委員ですが、教育委員会事務局も教育委員に肝心なことを伝えていないことが情報公開請求により、バレてしまったということになります。

🔶今月の定例教育委員会は来週8月19日です
教育委員会8月定例会は、 8月19日(木 ) 午前9 時30分(15分前に受付)です(市教委HPにさきほど掲載されました)。
私のほうからも市教委に要望した結果、会場は上尾市役所7階の大会議室で、傍聴の定員は20名となりました
「上尾市学校施設更新計画基本計画に係る地域説明会の結果について」が今回「報告事項2」として議題となっています。

投稿者: 館の住人

上尾市民。 「ひとりでもできる行政参画」を目指しています。 とりわけ、上尾市教育委員会や上尾市についての情報公開請求を契機として、教育行政や市政が改善の方向に向かって行けばと考えています。

「上尾市教委が事前告知しなかった「学校更新計画=統廃合計画」の内容とは」への2件のフィードバック

  1. 記事に出てくる、大塚教育委員ってどんな人ですか?

    1. 教育委員としては2期目ですね。
      どういう人か判断するのには、上尾市のHP(トップページ)の一番下にあるバナー広告を参照するとよいのではないかと思います。
      ⇒「永遠の心を刻む石づくり (株)大塚」の広告が出ています。
      右肩の「社長 大塚崇行からのメッセージ」をクリックしていくと、人物像が浮かび上がってくると思われます。
      それをどう評価されるかは、お読みになった方の判断にお任せします。

      私としては、大塚委員がどうのこうのというより、現在5人いる教育委員は4人で十分だと考えています。
      なにしろ、20年にわたって、すべての議案について「全員一致・異議なし」ですから。

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