今日の内閣支持率
「強行五輪祭り」がやっと終わりました。TVでは「五輪の振り返り」がしばらく続くでしょうが、さすがにこれからはコロナ感染爆発が続いている状況を無視することはできないでしょう。
「五輪祭り」の延期や中止は考えていないとし、自らの無策により感染爆発を招いた菅内閣の支持率が示されました。
今記事では、このことを中心にお伝えします。
記事No.176
🔶朝日新聞調査では「内閣支持率=28%」
朝日新聞は、8月7日・8日に全国世論調査(電話)をおこない、その結果が公表されています。⇒ 詳細はこちら
菅内閣の支持率は28%となり、昨年9月の発足以降、初めて3割を切りました。一方で、不支持率は53%となっており、東京五輪開幕直前の7月調査の支持31%、不支持49%からいずれも悪化しています。
内閣への見方が厳しいのは、新型コロナウイルスをめぐる評価の低さが響いています。政府対応を「評価する」という割合は、菅内閣としては5月と並んで最低の23%に落ち込みました。
また、菅首相のコロナへの取り組み姿勢は「信頼できない」が66%に達しています。ワクチンを国民に行き渡らせる政府の取り組みについても、「遅い」が73%、「順調だ」は20%という結果です。
9月末に自民党総裁の任期満了を迎える菅首相に、再選して首相を続けてほしいかという設問については、「続けてほしくない」が60%と、「続けてほしい」25%を大きく上回っています。
一方、五輪開催は、「よかった」が56%、「よくなかった」は32%でした。連日TVは五輪報道一色で、メディアによる「メダルラッシュの日本すごい」の連呼の割には、「よかった」の割合が少ないように思えます。
🔶内閣支持率が低い要因の一つ「読み飛ばし問題」
朝日新聞は特に言及していませんが、内閣支持率が低い要因のひとつには、8月6日の菅首相による前代未聞の大失態(原稿読み飛ばし問題)があるのは明白です。
この問題については、各メディアから報道がされていますが、私が注目したのは、『女性自身』の記事です。
画面が見にくい方のために要約すると、次のような記事です。
アメリカによる原爆投下から、今年の8月6日で76回目の「原爆の日」を迎えた広島では、 平和記念式典が開かれ、被爆者や遺族、海外から83カ国とEUの代表者らが参列。原爆投下時刻の8時15分に合わせて、1分間の黙とうが捧げられた。 唯一の被爆国として平和を希求する大切な式典だが、菅首相の「失態」が物議を醸している。 |
まず、挨拶の冒頭で、広島市を「ひろまし」、原爆を「原発」と間違え、言い直す一幕があった。 |
さらに中盤では、原稿の一部を読み飛ばしてしまう「大失態」を犯してしまった。 「日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない、(読み飛ばし箇所)核軍縮の進め方を巡っては、各国の立場に隔たりがあります」と、総理就任後に国連総会で述べた誓いの言葉を読み上げた菅首相。ところが、意味が通じにくい表現となってしまった。 |
菅首相が述べた「核兵器のない」と「核軍縮の進め方を巡っては」の間には本来、次のように読み上げられるはずだったという。 「『世界の実現に向けて力を尽くします。』と世界に発信しました。我が国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要です。 |
核兵器のない世界の実現を誓う、最も大切な箇所をスルーしまった菅首相。その後の記者会見では、「この場を借りてお詫び申し上げる」と陳謝するに至った。また時事通信社によると、式典に参列した公明党の山口那津男代表は「核兵器のない世界を目指す一貫した政府方針に何の揺らぎもないと思う」と擁護したという。 |
しかし参列者からは「ありえない」との声も上がっている。広島被爆者団体連絡会議事務局長の田中聡司さんは、「不勉強かつ不誠実。菅首相の基本的な姿勢が表れたのだと思う」と憤りを見せたという。 |
🔶「今日の内閣支持率」では
久しぶりに、日本アンケート協会による「今日の内閣支持率」を見てみましょう。次のような数字が示されています。
※日本アンケート協会の内閣支持率調査は、誰でも参加できるリアルタイム速報であり、「内閣支持率」と「内閣総理大臣支持率」とを分けているのが特徴です。
8月9日(10:24 a.m) 有効投票 1,723票 |
内閣支持率 支持 0.9% 不支持 99.1% |
内閣総理大臣支持率 支持 0.9% 不支持 99.1% |
8月9日(10:24 a.m) 有効投票 215,020票 |
過去30日間の内閣支持率 支持 2.3% 不支持 97.7% |
過去30日間の内閣総理大臣支持率 支持 2.3% 不支持 97.7% |
2021年8月9日、10時24分16秒現在の支持率調査結果。 総投票数 5,674,806票 |
◎この日本アンケート協会の「内閣(総理大臣)支持率」アンケートは、誰でも参加できます。これを読んでいるあなたも、思いを届けてみてはいかがでしょうか。